Seed-NANOHA魔法少年_第06話

Last-modified: 2008-08-12 (火) 18:55:58

俺が管理局に入ってから、もう結構な日がたつ。
最初は戸惑っていた俺も、ようやく魔法というものにも慣れてきた。
俺が入っている訓練校は、大体1年でその課程を修了する。
それが終わって、見事卒業できれば、一応は局員ということになる。
俺は、その後どうしたらいいのか、さっぱりわからなかった。

 

「ようし、いっくよーーーー!!」

 

スバルは目の前にいる、サンドバッグを構えている二人の訓練生を呼びかける。
今はベルか式、ミッド式に分かれて訓練を行っている。

 

「おい、気をつけろ!でかいのがくるぞ!!」

 

しかし、その二人の男性訓練生は、スバルを目撃すると、よりいっそう気を引き締め、サンドバッグを持つ。
それを確認すると、スバルはローラーブーツで一気に加速する。
ズガガガ、と砂煙を巻き上げながら、サンドバックを標的に定め……

 

「おおりゃあぁぁーーーーー!!」
「どわあぁぁ~~~~~!!」

 

そのまま思いっきり突っ込み、殴りつける。
殴られたサンドバックは、支えていた男子訓練生をも巻き込み、思いっきり吹き飛んでいった。

 

「あ……」
「おいこらナカジマ!ちっとはこっちのことも考えろ!」
「ご、ごめ~~~ん!」

 

いつつ、と起き上がろうとする訓練生をスバルが手伝う。
はたから見れば、まだ12歳ほどの少女に吹き飛ばされる数人の男性。
それだけでもなかなか面白い光景ではある。

 

「あ、相変わらずすごいですね……」

 

その光景を、ユマはボールアックスをもちまじまじと見る。
魔力を伴うとはいえあのパワー。
スバルの魔力量が高さを証明するには、十分なものだった。

 

「けど、どうしたんだよ。最近やけに張り切ってるよなあ」
「え?」

 

訓練生はふぅっと汗をタオルで拭い、一息入れる。
その中、みんなは最近のスバルについて話し始めた。
どうも最近のスバルはいつも以上にやる気がでているらしい。
そのことで何かあったのか?ときになってとたずねてきたのだ。

 

「いやあ、この前シンと組み手やってたんだよねえ」

 

話は少し前にさかのぼる。
いつものように時手練をしていたスバルとシン。
その日もいつものメニュー、そしてちょっとした予習をしていた。
いつもどおりの自主訓練メニュー。
しかし、その日はいつもより早く練習がおわり、いつもより早めに終わろうとしたときだった。

 

「ねえ、シン。ちょっといい?」

 

突然スバルに呼び止められ、シンはん?とスバルの方を見る。

 

「とりゃあ!!」
「うお!」

 

突如、スバルの右腕が迫ってきて、シンはとっさにそれを受け止める。
それは、13歳の少女にしてみれば、十二分に鋭いものだった。
が、所詮は13歳。
あれくらいの攻撃に対応できなければ、コーディネーターの軍人として恥ずかしい。

 

「い、いきなり何すんだよ!?」

 

シンは、未だにぽかんとしながら先まで握っていたスバルの手を離す。
シンが手を離すと、悔しそうにう~~~、とうなだれるスバル。

 

「だって、今までギン姉に勝てたことなかったから……シンになら通用するかなって」

 

この姉妹、普段からどんな生活をしてるんだか、と一瞬想像したが、それも訓練の一環だろうと解釈し、スバルを見る。
これから、ちょくちょく奇襲でも仕掛けてくるのだろうか……

 

「じゃあ、かかって来い」
「え?」

 

シンは手に持っていた荷物を降ろすと、スバルを見る。

 

「さっさと教えておかないとな、おまえじゃ俺に勝てないってところを」

 

ふふん、と鼻で笑いながら、シンはスバルを見る。
さっきので解った。
今ならこいつに勝てる。
そんなシンに、スバルはむっとシンを見る。

 

「いったなあ!」
「けど、デバイスは外せよ、怪我したらあほらしいから」
「わかってるよ!それじゃあ、いくよ!!」

 

「で、未だに勝てないと?」

 

話を聞いていた訓練生のことばに、うん……とスバルは涙を流しながら頷く。
あれから、いまだに一度も勝てたどころか、当たったことすらないのだ。

 

「シンって、本当はシューターじゃないかもって思えてきた……」

 

シンとコンビを組んでから、シンはずっとライフル状のデバイス、「デスティニー」を使っている。
それで、ずっと彼はシューターだと思っていたのだ。
しかし、今回のことで少し疑問に思ったのだ。
本当は近距離でも戦えるんじゃないかと。
このとき、まだスバルは知るはずはない。
シンはザフトのアカデミー時代、ナイフを使った白兵戦の授業で多大な結果を残していることに。

 

「だから、卒業するまでに1回でも勝ちたいから……」

 

スバルはぐっと拳を握り、勝利して見せると決めたのだ。
それを見て、なるほど、と訓練生達も納得した。
最近のスバルの張り切り具合を……
デバイスを装着してないとはいえ、自分の得意分野で負けたのだ。
それは悔しいだろう。
それが、スバルをよりいっそうやる気にさせているのだ。
絶対に1回は勝つ!
そう心に決めて。

 

「そろそろミッド組の合流する頃だな」

 

ある訓練生が時計を見ると、そろそろ犯行どう出に訓練が始まる時間だ。

 

「じゃあ、ミッドの奴らが戻ってくるまでに、もう一巡やっとくか」

 

訓練生は倒れているサンドバックを直し、ぽんとバッグをたたく。
戻ってくるまでに後1回ずつはできるはずだ。

 

「じゃあ、私が支えるよ」
「ああ、すまねえ」

 

その後、ミッド組が戻ってくると同時に、またもや吹き飛ばされる男子訓練生を目撃したとかしてないとか……

 

「ふぅ……」

 

訓練も終わり、シンはシャワーを浴び終わり、自分の部屋へと戻っている。
既に季節は12月を迎えようとしている。
室内には暖房がかけられているが、廊下にはそんなものはない。
早くしないと温まった体が冷えてしまう。
シンは自然とはや歩きなっていた。

 

「おお、アスカ。いいところに」

 

丁度、曲がり角を曲がったところに、担当教官がいた。
どうやら自分を探していたらしい。

 

「少し話がある。できれば今から俺のところまで来てほしいが、大丈夫か?」
「はい、いいですけど……」

 

いったい何のようだ?と疑問に思い、シンは教官の後についていく。
最近はミスもないし、呼ばれるようなことをした覚えはないはず、などと考えているシン。
まあ、確かにちょっとは教官と言い合いにもなったりもした。
以前に比べて減ってはいるが、やはりこの性格は直らないらしい。
ただ教官の態度を見ていると、そういうわけでもなさそうだ。

 

「まあ座れ」

 

教官の部屋に着くなり、近くにソファーに腰掛け、真にも座るように呼びかける。
どうも、と軽く会釈をして、シンも指定された椅子へと座る。

 

「で、話っていうのはだな」

 

教官はある一枚の神を取り出し、シンに見せた。
それは、以前シンが提出した訓練生に配られたアンケート用紙だった。
所詮はアンケートなので、シンもあまり真剣にはせず、テキトーに終わらせた
それがどうかしたのだろうか、などと考えていると、教官がるところを指差した。

 

「おまえ、空戦の適性検査、受けてないのか?」

 

教官にいわれて、ああっと頷いたシン。
アンケートのひとつに、「空戦の適正を受けましたか?」という質問があった。
そこにシンがつけた答えは「未受験」だった。
この世界へ来て、魔法のまも知らない人間が半年たたずで訓練校に入るには、並大抵の努力では難しい。
そこで、シンとミゼットが出した答えは「現時点では空戦は無視する」だった。
ただでさえ魔法を覚えるのに忙しいのに、飛行能力を調べる時間がない。
なら、その前に少しでも基本を覚えたほうがいい。
そういう結論にたって、シンは空戦を受けていなかったのだ。
そのことを話すと、教官もああと頷いてくれた。
教官たちには、自分のいきさつも話してあったからすんなりと話が進んだ。

 

「それでな、お前に一度空戦資格を受けにこいとお達しが来た」
「はあ」

 

話を聞きながら、突然のことにシンは驚く。
確かに、管理局は現在、慢性的な人材不足だということはミゼットから聞いている。

 

「それで、お前の方はどうなのかをたずねたい」

 

教官はにったりと、少しいやらしそうな笑みをシンに向ける。
空戦魔道士。
魔道士を目指すものなら、誰もがあこがれるものだ。
ただ、今のシンにはどうしたものか、と考えてしまう。
しかし……

 

「まあ、行けって言うのなら好きますけど……」

 

上の方、といわれると自分には拒否権がない、ということはわかっている。
そういうところは、軍人であった自分には良くわかっていた。
そんなシンの答えに、そうかと教官は頷いた。

 

「それじゃあ、早速で悪いが今週末に頼めるか?」
「解りました」

 

えらい準備がいいな……と行動の早さにため息をつき、シンは部屋を跡にする。
そして、およそ一週間後……

 

「え!シンって空戦適正あったの!?」
「す、スバル……声がでかいし顔が近い」

 

夕食の食堂で、スバルは一つの紙切れを持ってずいっとシンの顔へ迫った。
それは、少し前に受けた空戦魔道士適正の結果だった。
その結果は……先ほどのスバルの反応を診てわかるとおり、見事に先天的に空戦の資格があることがわかった。

 

「まったく、教官も今渡さなくてもいいだろう……」

 

ほんの数分前、教官が夕食をとっていた自分のところへわざわざ出向いて、渡してきた。
どうせなら、後で俺の部屋まで来るか、呼び出しで読んでほしかった。
さっきのスバルの声も重なって、食堂中の視線がシン達に集中していた。
それは、興味心身な視線、疑いの視線、嫉妬の視線など、さまざまだった。
だが、これぐらいの視線ならどうという事はない。
アカデミー時代、何度も教官と衝突し、そのたびにさまざまな視線が自分に襲ってきたのだ。
それに比べれば、それぐらい……

 

「けど、すごいですねえ、空の適正があるって……」

 

ユマは、シンの通知書をまじまじと見る。
自分のほかの知り合いにも魔道師を目指そうとしているものがいたが、そのすべてが適性がないといわれたのだ。
ただ……

 

「なんで、いまさら受けたんですか?」

 

なぜ、今この時期にわざわざ受けたのだろうか……
普通は陸士学校を受ける前に検査し、あればそれようの学校の方に行くはずだ。
ユマの言葉はもっともらしく、スバルとティアナもうんうんと頷いた。

 

「しょうがないさ。受ける暇がなかったんだよ」
「え?」
「前に話したよな、俺が時空漂流者だって」

 

シンは、以前教官に話したことと同じような話をした。
ただ、ここでミゼットの名を出すと混乱することは見えていたので、そこは魔道師ということにしてある。

 

「で、たった半年じゃ、空戦まで回らなかったから、まずは陸士になってからゆっくりと……って予定だったのさ」

 

シンはあらかたの話を終えると、ほかの3人は唖然とした目でシンを見ていた。

 

「な、なんだよ」

 

シンは3人の視線に、少し驚きながら尋ねる。
何か余計なことでも言ったのか?

 

「あんた、たった半年近くで魔法の基礎を覚えたって言うの?魔法なんて全く知らない人が……」

 

驚愕した顔でティアナはシンを見る。
そんなに変なことなのか?」

 

「ギン姉から聞いたけど、全く魔法を知らない人が魔法の基礎知識を学ぶには、普通ならかなりかかるって言ってたんだけど……」

 

まだ局員を目指そうと心得ていないスバルでも、基礎は覚えていた。
それでも、陸士校に入るために必死に努力をした。
しかし、それが全くの素人。
それも時空漂流者のように、魔法のまの一画目も知らないような人が、半年でここに入れるのはかなりすごいことだ、とスバルは言う。

 

「まあ、1日中魔法について勉強してたからなあ……」

 

見知らぬ世界、それも病室で全くすることがないシンにとって、魔法の勉強は絶好の暇つぶしでもあった。
ほぼ一日中魔法やこの世界について勉強し、何とか半年で陸士訓練校に入ることができたのだ。
おそらく、この世界で別の仕事と兼ね合いで、という形で勉強していたら、間違いなくここに入れなかっただろう。
そんなシンの話に、微妙な顔をする3人。
シンの言っている意味が分かるような、わからないような……

 

「じゃあ、ここを出たら、空の方にいくんですか?」

 

ユマは、興味心身にシンのほうを見る。
しかし、シンは微妙な顔をして、解らない、といった。

 

「まあ、向こうが来るかって言われれば行くかもな」

 

そういって、シンはコーヒーをすする。
正直な話、どうしようかまだ決めていない。
とりあえず空戦適性は出たが、だからといってはい解りました、とすぐに空の方に行くかは解らない。
まずは陸士部隊に入り、勉強をしてから空の方に行く、という手段も悪くない。
空での戦いの難しさは嫌でも知っている。
向こうの世界では、人型の機械、モビルスーツの中で、飛行のできるインパルス、デスティニーに載ってきた。
もしかしたら、空戦の適正がでたのもそのおかげかもしれない。

 

「まあ、まずはこっちの方で基本を学ばないとなぁ……試験も近いし」

 

試験……
その言葉を聞き、スバルとユマはうえぇ~~、とあからさまに嫌な顔をする。

 

「う~~、筆記試験、全然自信ない~~」
「わ、私も~~……」

 

はぁっと大きなため息をつく二人。
やはり、この年齢の子供達は試験が嫌なのだろう……と、シンは昔を思い浮かべる。
それは、家族がいた頃の学校もそうだし、アカデミーの試験でもそうだった。

 

「あんたたちねえ……ちゃんとしとかないと、卒業できないわよ」
「わ、解ってますよぉ~~」

 

さっきまでの笑顔から一変し、一気に暗いムードになる二人。
そういえば、スバルがまともに筆記勉強をしていた記憶がぜんぜん思い浮かばないことを思い出したシン。

 

「しょうがない……後でノート見せてやるからそれで勉強しろ……」

 

相方が卒業できない……というのもなにか嫌な話なので、仕方なくシンはスバルに助け舟を出す。
自分は他人に物を教えるのは苦手なことはわかっている。
だから、自分がしたノートを使ってもらうしか助け舟を出せない。
普段はノートをとらなかったシンだが、アカデミー時代でのある事件以降、ちゃんとノートをとるようになった。
それがそう予想外だったのか、スバルはえ?と目をキラキラを輝かせてシンを見る。
……畜生、かわいいじゃえか。

 

「ありがと~~~!!」
「おわ!」

 

スバルは嬉しさのあまり、思いっきりシンに抱きつく。
しかし、ものすごい勢いで抱きついてきたので、シンはバランスを崩し……

 

ガシャァン!

 

と、思いっきりいすからずっこけてしまう。

 

「なにやってんのよ……」

 

ティアナははぁ、とため息をついて二人を見る。
よく周囲を見れば

 

「まあた32班か」
「仲いいよなあいつら」
「実はもうくっついてるんじゃないのか?」
「それはいくらなんでも危ないだろう……」
「でも、10年もたてば問題ないんじゃない?」

 

などといった声が聞こえてくる。

 

「……」

 

その中、自分にも視線を感じ、ティアナはその方を向く。
そこには、何か期待をしている目で自分を見つめるユマの姿があった。
自分を見る理由は、なんとなくだがわかった。

 

「はぁ、わかったわよ、あたしも貸したげる」

 

観念したティアナに、ありがとうございます!とユマは嬉しそうに礼をした。
しかし、二人は、後ほど「貸すんじゃなかった……」と後悔することになる……

 

「「……」」

 

それからしばらくたって、32班、39班の4人は補習室で追試を受けることになってしまった。
シンはスバルを、ティアナはユマを睨みながら、前の前にある紙を見る。
なぜ4人がここにいるのかというと……

 

「「「「か……カンニング!?」」」」

 

筆記試験が終了した夕方、4人は教官に呼ばれた。

 

「これを見ろ……」

 

教官は、少し怒気を含んだ声で、あるものを差し出す。
4人はおそるおそる視線をおろすと、そこには4人の答案用紙があった。

 

「この最後の問題……ほかの問題とは違って、答えが全く同じになるはずがない」

 

そのテストの最後の問題には……「ミッド式と近代ベルか式の長所と短所を、自分的解釈で説明しろ」という問題。
普通なら、多少は似ている答えはあるだろうが、一言一句全く同じ……になるはずがない。
なったとしても、それはもう天文学的確立だ。

 

「それが、32班、39班それぞれが一言一句、間違いなしで書かれているとはどういうことだ!?」
「え……?」

 

シンとティアナは、スバルとユマの答えを見る。
そのとき、はっと気付いた。

 

(この問題、スバルに貸したノートに書いてあったな……)

 

なるほど、これですべての謎は解けた。
おそらくこの問題もスバルはシンが書いたとおりにそのまま書いたのだ……
シンはチラッとティアナの表情を見る。
ユマの解答用紙を見て、唖然としているティアナをみて、おそらくティアナも同じ運命にあったのだろう……と即座に予測した。

 

(なんか……デジャヴ……)

 

その後、二人の必死の弁明で、何とか4人とも再試験という形まで滑りこんだ。

 

「アンタって人はーーーー!!」
「うわ~~ん、ごめんなさ~~~い!!」

 

その帰り道、ティアナは容赦なくユマに怒声を浴びせた。
まあ、気持ちはわからないでもないので、止めずにそのまま放っておくことにする。

 

(なんか、パクられた感もあるけどな……)

 

「まったく!あんたのせいで再試験じゃない!!」

 

半ばヒステリックに狂乱するティアナ。
まあ、仕方のないことといえば仕方がないかもしれない。気持ちは痛いほどわかる……
その中、シンはあまりスバルに追求しなかった。

 

「……」

 

ただ、さっきのティアナを見て、自分も何かされないだろうか……とびくびくするスバル。
まるで、おびえきった小動物のようなスバルを見て、シンは苦笑する。

 

「まあ、次はちゃんとしてくれたらいいさ」
「……へ?」

 

シンの言葉が予想外だったのか、スバルはぽかんとしながらシンを見る。

 

「お……怒んないの?」

 

スバルは恐る恐る尋ねたが、シンはぽりぽりと頬をかきながら、少しだけ昔のことを話す。
まあ、怒っていないといえば嘘になる。
ただ……

 

「俺も……昔にお前とおんなじことをしてな……」

 

かつて、シンもスバルと同じようなことをして、クラスメイトに迷惑をかけた。
さらには、それをあろう事かクラスメイトのせいにしてしまうという始末……

 

(あの時は本当に悪かったよ……レイ)

 

かつての友人と同じ境遇に陥り、どのような気持ちになるか良くわかったシン。
あの時、よくお前は怒らなかったな……とシンは友人の寛容さに改めて感謝をする。
その後、4人はやけになり猛勉強(特にスバルとユマ)。そして再試験の結果、今期最高点数をたたきだしたという。
人間、やる気があればどうとでもなる……そう思えてくるシンだった。