Zion-Seed 第23話 PHASE-05『フェイズシフトダウン』或いは『ジオンの脅威』
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シャアの“赤い”ザンジバルに発見されたクルーゼ隊のヴェサリウスとガモフでは、慌しく4機の鹵獲機体の発進準備がおこなわれていた。
現在クルーゼ隊の保有MSは4機のGに、小破したシグーが2機に中破したジンが4機のみである。
中破したジンの修理は艦の機材では完全には無理で戦力として数えるのは不可能、クルーゼとミゲルのシグーは応急処理さえすればなんとか戦闘は可能だが、かの『赤い彗星』相手となれば少々きびしかった。
結局、鹵獲機体に頼らなければならないというザフトからしてみれば噴飯ものの事態であった。
アスランはX-303イージスのコクピットに座りながら先ほどのクルーゼとの会話を思い出していた。
「だが、そういう事情であればこの後あの連合艦と戦う事があれば君ははずそう。友人と戦わせるなどと言った事は私もさせたくはない」
「!! いえ、出撃させてください! 私がキラを、あいつを説得してみせます。同じコーディネイターなんだ話せばきっと分かってくれるはずです!」
「そうか……だが、もし、その彼が聞き入れなければ? 我らと敵対する道を選んだら? 君はどうするのかね?」
「っ!! ……そのときは、私がキラを討ちます!!」
「……つらい事を言わせてしまったな。だが、君の覚悟が聞きたかったのだ。あの連合艦と当たる事があれば君にも出てもらうとしよう。とは言っても、まずはこの危機を脱せねばならんのだがな」
「ハッ! 赤い彗星、でありますか?」
「そうだ。君たち4人が作戦の肝となる。ぬかるなよ?」
「了解しました!!」
そのときのやり取りを思い返していると、どうやらこの機体の出撃準備が整ったようで整備班が機体から離れていく。
アスランは、クルーゼもいっていた通りまずはジオンの追撃を切り抜けてからだな、と思考を切り替える。
「(キラを説得するのはその後だ)アスラン・ザラ、イージス出る!!」
ヴェサリウスからX-303イージスが先行して出撃する。
「遅れるなよ! アスランはもう敵に接触しているぞ!!」
「分かってるよ、赤い彗星を倒せばネビュラ勲章ものだもんなぁ」
「わかっています。アスランだけに無理はさせられません」
それに遅れる事1分弱、ガモフからX-102デュエル、X-103バスター、X-207ブリッツ、3機のGが出撃した。
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悪寒を感じながらも、シャアは愛機の赤い塗装が施されたリックドムを駆り、ザフト艦へと近づいていた。
「さて、ジオンの大儀云々を言うつもりはないが……コロニーを崩壊に追い込んだ事、許すわけにはいかんな」
そう呟き、笑みを浮かべるものの仮面越しにも分かるその視線は絶対零度の冷気を持ってザフトを見据える。
かのジオン・ダイクンの遺児は、静かに深く怒っていた。
「連合の新型の性能、そして新人類を名乗るプラントの民の実力、見せてもらおうか!!」
そう言って、シャアはナスカ級から出撃した赤い機体に向かって突貫した。
■ 赤い彗星vs赤服 ■
出撃するとほぼ同時に、アスランは敵機からの強襲を受けていた。
「うわっ!!」
突っ込んできたリックドムのバズーカの直撃をいきなり受けてしまう。
PS装甲のおかげで機体に大したダメージはないものの、いかなPS装甲でも衝撃までは殺せない。
ナチュラルでは脳震盪になりかねない振動がコクピットを襲う。
「っ、こんなものでぇ!!」
だが、流石はザフトレッド。
衝撃から機体をすぐさま立て直すとアスランは敵機に向けてビームライフルを連射する。
しかし、どういうカラクリか、ほとんど背後から撃ったにも拘らず、尽くが回避されてしまう。
「当たらない!? どうして!」
「これが、フェイズシフト装甲か。流石に硬いな、だが!」
これならばどうだ? ヒートサーベルを抜き放つと、シャアはイージスの射撃を掻い潜り再び接近する。
「くそぉ!!」
一撃も当たらない敵機に焦りながらも、アスランもビームサーベルを抜き、斬撃を放つ。
「甘い!」
しかし、その攻撃はシャアがサーベルの柄でイージスの手首を払い、無効化されてしまう。
そしてシャアの放った斬撃がイージスを直撃する。
「うわぁああああああ!!」
「なんと、これも効かんか!?」
リックドムのヒートサーベルはイージスのPS装甲とぶつかり合い、凄まじい火花を散らせるが装甲にその刃を食い込ませる事はなかった。
「アスラン、避けろよー!」
「え!?」
「!!」
通信機から流れるその声にアスランが機体を動かすよりも速く、シャアはイージスを蹴りつけて距離をとった。
その直後に高出力のビームが先ほどまで2機のいた場所を通り抜ける。
シャアに蹴飛ばされたイージスはX-207ブリッツに受け止められ、危うく戦場から放り出されるところを回避する。
「おおおおおおおお!!」
続いてイーザクの駆るX-102デュエルがビームライフルを連射しながら突貫してきた。
「ほう、奪取機体を全て出すか。いい思い切りだ」
「あれをかわすかぁ? ニコル、アスランと挟み込んめ、俺はイザークを援護する」
「わかりました」
遅れて到着した3機のGの参戦により、シャアは4対1の戦闘を強いられる事になる。
だが、圧倒的に不利な状況に追い込まれながらも、シャアの口元には笑みが浮かんでいた。
「さて、そろそろ頃合だな」
■ ニュータイプ兵器 ■
“宇宙に進出した人々はその環境に適応した『ニュータイプ』へと進化を遂げ、やがて人類を『人の革新』へと導く”。
かつてジオン・ダイクンは、その思想の根幹部分にこのような概念を導入した。ジオン独立戦争に先立つ宇宙移民独立運動の高揚、またギレン・ザビによる民衆の扇動も、このニュータイプ史観がなければありえなかっただろう。
そして独立戦争以後、一般に空間認識能力者と呼ばれる人間の中でも特に優れた認識能力、洞察力を持つ人間を発見し、これをニュータイプと呼んだ。
(無論、これはジオン公国内でのことである。プラントではニュータイプ史観自体が否定されているし、連合内でも宇宙在住者であるコーディネイターが、ニュータイプとなりうる可能性を秘めている以上認めがたいものがあった)
彼らの能力は軍事技術と結びつく事で“新兵器”となり、空間認識能力者と同じく『ニュータイプ=兵器』という認識がもたれるようになる。
公国軍で最初にニュータイプの軍事利用を考えたのはキシリア・ザビ少将(当時。現在は予備役)である。
彼女はジオン独立戦争において、通常の空間認識能力者以上の戦果を上げたパイロット達を徹底調査した結果、ニュータイプの存在を確信するにいたり、フラナガン機関を設立する。
無論、軍事利用を念頭に置いた機関であり、当時既に公国軍再編に向けた動きが水面下であったため、公国軍全体というよりも彼女の私兵強化の目的が強かったと思われる。(事実、クーデター時の私兵部隊には機関より選出された人員が少数であるが参加している)
しかしながら、機関の長フラナガン博士はクーデター失敗におけるキシリア派失墜においても機関を維持することに成功する。
これは博士がクーデターの失敗を予期していたわけではなく、未だ開発段階であったサイコ・コミュニーケーターの実験に必要なララァ・スンら優秀な被験者の放出を嫌ったからである。
結果的にそれがクーデターを鎮圧したギレンへの手土産となり、機関の存続に繋がったのである。
ギレン・ザビは妹キシリアほどにニュータイプの軍事利用に興味は抱いてはいなかったが、ニュータイプと呼ばれる人間が戦場において確認されたと言う事実には注目していた。
なんといっても、すべての人類のニュータイプへの覚醒がジオン公国の最終到達点である。
その為フラナガン機関は予算は据え置きどころか増加(この予算の中には量子通信技術の開発予算も含まれている)され、公国軍再編における混乱の余波もどこ吹く風でニュータイプ兵器の開発に邁進していく。
それはソロモン攻防戦において有線式サイコミュを搭載したMAN-03の活躍によって表明された。
この戦果でニュータイプ兵器の有効性を確立したフラナガン機関は、続いて無線式サイコミュの開発に勤しむ事になる。
そうして開発されたのがMAN-08エルメスである。
無線式サイコミュ、ビットを12基搭載したこの機体は、リックドムⅡ一個中隊の攻撃力に匹敵すると言われ、現在ニュータイプ・パイロットと判明している4名のパイロットが乗機としている。
1号機:ララァ・スン少尉 :シャア・アズナブル隊所属
2号機:マリオン・ウェルチ少尉 :シャア・アズナブル隊所属
3号機:シャリア・ブル少佐 :シャリア・ブル隊隊長、ザンジバル級機動巡洋艦『レガシー』
4号機:クスコ・アル少尉 :シャリア・ブル隊所属
■ ■
シャアが4機のGと交戦を開始した頃、“赤い”ザンジバルでは2機のエルメスが出撃しようとしていた。
「ウェルチ少尉はまだか? 流石の少佐とはいえ4対1は厳しいぞ」
『どうします、ドレン大尉? ララァ少尉を先行させときますか?』
だが、何故かエルメス2号機のパイロット、マリオン・ウェルチがなかなか現れないのである。
さすがにハマーン・カーンにノックアウトされているとは誰も想像できまい。
「仕方あるまい。これ以上出撃を遅らすわけにはいかん。アンディ中尉はスン少尉と出撃しろ、リカルド中尉は保安部とウェルチ少尉を探してくれ」
『了解であります』
すでに先行したシャアはザフトMS隊(といってもすべて連合からの奪取機体ではあるが)と交戦中である。
これ以上、支援攻撃を遅らせるわけにはいかないと、ドレンはエルメス1号機を先行して出撃させる事に決めた。
『……と言うわけだ。これ以上時間を浪費するわけにはいかん、先行して出撃してもらう』
「了解しました」
艦長のドレンの通信が終わるとほぼ同時に後方のハッチが開く。
ララァは管制の指示通りにエルメスを操り、ザンジバルから出撃する。
宇宙空間に出たことで、サイコミュによって増幅されたララァの感覚は一気に膨れ上がる。
(この感覚はいつも慣れない……まるで素肌で宇宙に出るかのよう……)
膨張したララァの感覚は前方でおこなわれている戦闘の様相が見て取れた。
5者5様の思念が流れ込んでくる。
(冷徹に燃える青白い炎が少佐、憤怒、焦燥、驚愕、恐怖が彼ら……コーディネイターと言えどもその精神は人と変わらないというのに……)
『……ァ少尉、ララァ少尉? どうかしたのか?』
「っ、いえ、なんでもありません」
思考に没頭していたせいで続いて出撃したアンディの通信に気がつかなかったララァは、恥ずかしさで顔を真っ赤に染める。
幸いにしてそれはヘルメットのバイザーに阻まれ、誰にも気付かれる事はなかったが。
「……攻撃目標、ザフト軍MS4機、及びローラシア級1隻、ナスカ級1隻。攻撃を開始します」
ララァの言葉が終わるとともに、エルメスから12基のビットが射出される。
昨年のソロモン撤退戦においてザフトを恐怖させたオールレンジ攻撃、姿が見えぬゆえ『亡霊』と呼ばれたそれがクルーゼ隊に襲い掛かった。
■ はにゃーん様 ■
マリオンのパイロットスーツを着たハマーンはすんなりエルメスのコクピットに入る事に成功した。
これは、戦況がジオン有利とは言えそれなりに逼迫した状況であったこと、シャアの部隊そのものがかなりアットホームな雰囲気を形成しており、いくつかのチェックが甘くなっていた事など、いくつかの条件が重なったからでの出来事である。
『ウェルチ少尉、直ちに先行したスン少尉に合流してくれ。合流したら彼女の指示に従ってくれ、こちらからでは敵艦の詳細はつかめんのでな』
ドレンの指示に頷くハマーン。
ぎこちない手つきながらもエルメスの出撃シークエンスをこなしていく。これもマリオンと暇つぶしにシミュレーターで訓練っぽい遊びをしていたおかげだ。
(ありがとうマリオン。あなたのことは決して忘れないわ……)
ハマーンの脳裏にマリオンの優しい笑顔が浮かび、わずか数日だが姉妹のように話した楽しい時間が走馬灯のように流れる。
自分で昏倒させておいてこんな事を言われてはマリオンも浮かばれまい。
全ての作業工程を終えるのとほぼ同時に“赤い”ザンジバルのハッチが開かれる。
ハマーンはそれを確認すると共にシミュレーターの通りにエルメスを操作する。
(これが、宇宙!)
サイコミュによって増幅された感覚がハマーンをひどく高揚させた。
この先に憧れの人とあの女がいる。
ゴクリ、とつばを飲み込みスロットルを、
「ハマーン・カーン、行きみゃああぁぁぁぁぁぁぁ!?」
踏み込みすぎた。
■ ■
『ハマーン・カーン、行きみゃああぁぁぁぁぁぁぁ!?』
「……」
「……」
モニター越しに聞こえた予想外の言葉と、戦場に向けて凄まじいスピードでかっ飛んで行ったエルメスを見送る事数秒、艦橋は誰もが動きを止め、なんともいえない沈黙に包まれていた。
いち早く動き始めたのはマリオン機の護衛として先に外で待機していたリカルドで、『すぐに追いかけます!』との通信を残し全速でエルメスを追尾した。
リカルドからの通信でドレンが真っ先に再起動し、矢継ぎ早に指示を飛ばしていく。
「すぐに少佐に通信を送れ!」
「現在、ミノフスキー粒子は戦闘濃度ですので通信は……」
「かまわん! 続けろ。 機関全速、少佐と合流するぞ!」
「「了解!!」」
『こちら保安部。ウェルチ少尉を客室にて発見!』
「どんな状態だ? 気絶? ……医務室に運んでおけ、気が付き次第調書をとる」
『了解!』
「……しかし、何たる事だ」
一通り指示を出し終わると、ドレンは深い溜息をついた。
“赤い”ザンジバルが慌しく動き始めた。
■ 引き分け ■
シャアは戦闘中だというのに頭を抱えたくなった。
ハマーンの念(というか悲鳴?)はララァに引きずられるようにニュータイプとして覚醒しつつある彼にも捉えることが出来た。
最早戦闘の続行は不可能だった。
ララァのエルメスは早々にビットを引き上げており、おそらくこちらに全速で向かっている事だろう。
「まあ、名残惜しいが引き分け、と言う事にしておこう」
『なんだとっ!? 貴様、一体!?』
右腕をビットに破壊されシャアのリックドムに拘束されていたX-102デュエルのパイロット、イザークが吠える。
それに答えず、X-102デュエルの拘束を解き蹴り飛ばす。
そしてその反動と共にバーニアを噴かすと、悠々と戦場から離脱する。
『待て! 逃げるなぁ! 戦えー!!』
『……落ち着けってイザーク。見逃してくれるってんだ、さっさと戻ろうぜ……はぁ~、ありえね~』
『……』
『アスラン! しっかりして下さいアスラン!』
それに対してアスランら4機の奪取機体は半壊に近い状態で、追撃など到底不可能だった。
『……あれが、赤い彗星』
アスランの呟きに他の三人も押し黙る。所謂完敗であった。
■ 最強タッグ ■
ララァのエルメスが戦闘に参加したのは、ビット射出からハマーン暴走までのわずか数分間であった。
が、その数分で大西洋連邦の最新鋭機はスクラップ寸前に追いやられてしまう。
12基のビットが射出され、4機のG兵器に包囲攻撃を仕掛けた一射目がアスランのX-303イージスの右足を貫く。
それを見たシャアが即座にG兵器の装甲がビーム兵器への対策まで出来ていない事を見抜く。
そこからは一方的な展開となった。
シャアがあの手この手で4人の回避行動を単調な動きに仕向けると、ララァの攻撃で次々とそれを無力化していく。
ニュータイプとして覚醒しつつあるジオン最強のMSパイロットの一人と、ジオン最高のNTパイロット。
まさしくMS一個大隊にも匹敵する戦闘力であった。
結局、X-303イージスは右足、右腕を破損。
X-102デュエルは右腕と左のマニピュレーター、メインカメラを破損。
X-103バスターは左腕と350mmガンランチャーを破損。
X-207ブリッツは右腕及び攻盾システム「トリケロス」を破損。
その他にも中小様々なダメージをあちこちに負い、特にブリッツはミラージュコロイド中に狙撃され、アスランら一同に「これって使えねぇ……」との印象を与えてしまう。
このように一方的な戦いになったにも拘らず一体も撃破されなかったのは、ララァ参戦後のシャアが圧倒的に有利になった事により、機体奪取に色気を出した為である。
結果、それが裏目となり奪取はおろか一体も破壊できないという事となったのだ。
戦場離脱後一分弱ほどでララァのエルメスと合流したシャアは、ハマーンの乗ったエルメスの予想進行ルートへと先回りする為に進路を変更した。
「やれやれ、こんな事になるのであればさっさと撃破しておくべきだったな」
『たしか東アジアの方に、二兎追う者は一兎をも得ずという故事がありましたね』
「フッ、耳が痛いな。しかし、あれらの機体、ヒートソードすら弾くとは……ビーム兵器以外に異様なまでの耐性を持っていたな」
『フフッ、艦砲クラスのビーム兵器のMS携帯化も連合に先を越されてしまって……レム小父様が憤慨しそうですね』
「だからこそ捕獲しようと思ったのだがな。まあ、言っても仕方あるまい。戻ったらレム大佐に具申しておこう」
『少佐、来ます』
「うむ、先ずは私が取り付いてハマーンを落ち着かせる。最悪の場合はぶつけてでも止めねばな」
いくらか悲壮な決意を胸に暴走するエルメスを待ち構えていた二人だが、この非常事態はあっけなく終結する。
「ハマーン、落ち着くんだ。君ならば出来る!」
『(はぅうううう~、少佐が私を助ける為に来てくださった!! いや~ん! ハマーン、超☆感☆激!!)ハ、ハイッ! 頑張ります!』
エルメスに取り付いたシャアが通信を開始すると、あっという間に落ち着きを取り戻したハマーンが機体の制御に成功した。
その余りに早すぎる落ち着きっぷりに、シャアに今までのは演技か? と、思わせるほどに。
『……(プチッ)』
そして、そんな和んだムードを許せるほど、ララァ・スンは大人ではなかった。
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ララァを途中で分かれ、後続のリカルドと合流したアンディが追いつくと、2機のエルメスと赤いリックドムの間には一種異様なムードが漂っていた。
『……ト、判リマシタカ?』
「ウ、ウム(何故私まで……)」
『はう~~ん(泣)』
そう、まるでエルメス(ハマーン)とリックドム(シャア)が、もう一機のエルメス(ララァ)に正座で説教を受けているかのように。