遺物

遺物

”遺物”とは現代ダンジョンにおいて発生する現代科学の理解、物理法則の常識から外れた特異現象を引き起こす取得物である。
準遺物、遺物、號級遺物。３つの位に分けられており、その形はさまざまで現在、確認されている物でもてのひらサイズの人形から、直系３０メートルを超える球体まである。現代ダンジョン出現から数年がたった今でも遺物は謎が多く、個人によっての使用再現度の違い、原理不明の起動の仕組み、その効果の甚大さ。なぜ、バベルの大穴でのみ発見されるのか？　怪物種の体内から見出されるものに準遺物が多いこと。探索中、たまたま発見されるものに遺物が多いこと。特定の強大な怪物種との戦闘、または危機的状況下においての不自然と言える號級遺物の発見状況など、疑問点が多い。
遺物は常に、危機に瀕する人物の前にその姿を表すという。まるで何かの意思に従うように。

遺物　"シグルズ" 　　

所有者　ルイズ・ヴェーバー

指輪の形を取る遺物。ゲルマン神話におけるシグルズ、即ち竜殺しの英雄。この遺物の所持者は世界から"竜殺しの英雄"判定を受ける。筋力値に多大なるプラス補正、また全ての戦闘行動に多大なるプラス補正、属性"竜"、属性"悪" を持つものへの絶大なる特攻を得る。

　例え悪竜なくとも、英雄の剣先は次の悪竜を探し求める。そうじゃないと、英雄じゃなくなってしまうから。

遺物　"ワイルド・ハント・ファースト　

所有者　ルイズ・ヴェーバー

牙のペンダントの形を取る遺物。ヨーロッパ伝承における"大いなる狩り"を司る概念、いくつかある狩りの伝承の１つの力を宿す遺物。狼の牙のペンダントのこれは、ワイルドハントの概念のうち、"狩猟"の力を多く宿す。所持者に"ワイルド・ハント"属性をもたらす。"ワイルド・ハント"属性を持つものは自分以外の全ての存在を"狩りの対象"へと認定できる。"狩りの対象"への絶大なる特攻効果、及び"狩りの対象"への弱体効果を得る。

　嵐の夜、亡霊の群れ。例え狩りの盟主なくともその熱狂は終えることを知らない。全てを狩り尽くしたのち、最後にその牙がどこに向かうのか。それはまだ誰も知らない。

遺物　"リンデン・バウムの常緑葉" 　

所有者　ルイズ・ヴェーバー

所有者に"竜の英雄"、"竜の血"特性が存在する場合、擬似的な不死をもたらす。この遺物は所有者の意思では発動しない。

リンデン・バウムの葉は落ちなかった。竜の血を余すことなく全身で浴びた英雄は、文字通りの不死となる。これほどつまらない展開はないだろう。英雄の物語は死で終わるべきなのだから。

遺物　"巨人の心筋"　

　
所有者　ルイズ・ヴェーバー
詳細不明
味山只人との腕相撲で使用。

遺物　"ヴォルムスの薔薇" 　

所有者　ルイズ・ヴェーバー
詳細不明
味山只人との腕相撲で使用。

遺物　"クランプスの錆びた鐘"　

所有者　ルイズ・ヴェーバー
詳細不明
味山只人との腕相撲で使用。

遺物　"翼持つ蛇の心筋ケツァルコアトルス"　

現所有者　ルイズ・ヴェーバー
おそらく飛行できるようになる遺物。
味山只人との腕相撲で使用。
明確な描写はないが、ソフィ・M・クラークが討伐した"翼持つ蛇"から出現した遺物と思われる。
自律装甲車両"ハートマン"にも同じ遺物が内蔵されていることから、"翼持つ蛇の心筋ケツァルコアトルス"は複数個存在している可能性がある。

遺物　"正義ジャスティス"

所有者　ルイズ・ヴェーバー

"罪人"特性を持つ者に対して絶大な特攻補正を得る。この遺物の効果は世界から罪人と認定されたものの"罪の大きさ''によりその効果を更に増す。ただし"罪の大きさ"には限度がある

遺物　"おかしの国"

所有者　指定探索者
詳細不明

遺物　"スカンジナビア"

所有者　指定探索者
詳細不明

遺物　"ブラック・ボックス"

現所有者　カーラ・ロス

「遺物、拡張」

可視性のある箱状の力場を
自由に操ることのできる遺物。

遺物　"夢見草"

所有者　桜野

「遺物、開花」
「全てを守れ、"夢見草"」

桜の枝の形を取る遺物。
所有者の意志で指定した対象、または範囲を桜の木に変える。ニホン神話系統の遺物であり、この遺物は”神性”を持つ存在には効果を発揮しない。ソメイヨシノの概念を持つ。

遺物　”ヒカワヒメ”

所有者　水篠 うるる

水を操る遺物。
効果、水の生成、およびその操作

遺物　”ホノイカヅチ”

所有者　鳴上 風

「遺物、鳴動」
「答えろ！　”ホノイカヅチ”！！」

準遺物

選別基準は未だ不明だが、恐らく直接戦闘に使えない、便利アイテム程度の遺物が分類されている。
怪物種の体内から見出されるものに準遺物と認定されるものが多い。

準遺物　"虹色の紐コードオブレインボー"

鞭の形を取る準遺物
機能制限を解除すれば、キロ単位での伸縮が可能。

準遺物　"鉄火大鍋"

現所有者　立神英明　

「準遺物、"鉄火大鍋" 火入れ開始」

所有者の任意により加熱されていく大鍋。解析不明、現時点では確認されていない金属で形成されている。タテガミは初めての探索で怪物種に殺されかけ、丸呑みにされる寸前にこの準遺物と運命的な出会いを果たした。

號級遺物

”號級遺物”とは”遺物”の中でもことさらに致命的な現象を引き起こす遺物の名称である

號級遺物　"ストーム・ルーラー"

所有者　アレタ・アシュフィールド

レリック・スタート
　「遺物、顕現」
「跪け、"ストーム・ルーラー"」

巨大な球体の形を取る號級遺物
普段はメキシコ湾、海上プラットフォームエリア52、Sigsbee Deep海溝の水深4000地点にて保存、研究されている
ストーム・ルーラーとは嵐の概念そのものだ。嵐の夜に潜むと信じられた伝承の怪物、嵐を司ると祀られた神々、そして人類が体験してきた嵐による軌跡、災害、科学的発生理由、エネルギー、およそ"嵐"全てに関わるものを扱うことが出来る
この世全ての"嵐"に類するものの概念そのもの。神話、伝承、現象、気象。嵐全てをその手に。

號級遺物　"ケルト十字"

所有者　スカイ・ルーン
ねじれた小さな十字架のペンダントの形を取る遺物。
その號級遺物は未来を見通す。
ごく近い未来を見ることが可能であり、長くて数十秒先までしか見えない。それより先の未来は自分の意思で視ることはできず、例え視れたとしても夢占い以上の精度はない。
代償として己の死の未来を毎晩夢に視る

號級遺物　"冬の日ジミニー・デニ"

所有者　アナスタシア・ホーレン

「遺物、到来」
「塗り潰せ、"冬の日"」

雪の結晶の形をしたペンダントの形を取る遺物。
アレタ・アシュフィールドの嵐に対抗するためにロシア連邦が見出した、"冬"の概念を司る號級遺物であり、冷たい冬の気配が白く漂っている。この遺物は街一つを丸々凍りつくすほど強力であり、"嵐"の直撃にすら耐えうるであろう。氷の槍、壁、棘、杭、ドームと、多種多様な攻撃方法が存在する拠点防衛に長けた遺物だ。

"スネグーラチカの揺り籠"
ドームの形をした、氷の防壁を出す技。
一瞬で白い空気とももに現れ、そこに閉じ込められた者は瞬く間に凍りつき、氷像となる。

號級遺物　"黒い森シュヴァルツヴァルト"

所有者　ロイド・アーダルベルド

「遺物、脈動」

何かの塊のような形を取る號級遺物
森、そのものを顕現させる號級遺物

號級遺物　"龍昇"

あるいは"昇龍"
所有者　曹宇辰

中国がストーム・ルーラーへの対抗策としている號級遺物。中国全土の降水量を調整しているらしい。

號級遺物　"ジュワユーズ"

あるいは"ビシュワーズ"
所有者　フランス指定探索者"王剣"

「遺物、抜剣」

分厚い両刃剣の形を取る遺物。
燐光を帯び、青く輝く王の剣は、ストーム・ルーラーの嵐すら切り裂ける可能性を秘めている。

號級遺物　"バストウ"

所有者　指定探索者
詳細不明

號級遺物　"雷切"

所有者　貴崎凛(？)

極長の大太刀の形を取る遺物。
青い稲妻がチリチリと纏わりつく雷をも切る宝刀。
作中ではEDナンバー28　『肉人形、貴崎凛の願い』でのみ、その権能が描かれている。

號級遺物　"キャラ・シート"

所有者　レア・アルトマン(死亡？)

「遺物、執筆」

指定対象の情報公開、及びこれまでの過去の羅列。
接触した対象の情報をノートに書き写す。素性、能力、経歴、およそ、この遺物により解明できない情報は存在しない。例外として號級遺物以上の情報に関しては一部文字化けして表記されることがある。

號級遺物　"死んでも離さないアイビー"

所有者　"彼女たち"

「遺物、再誕」

それは負け続けた星、その中の1人の持つ特別な力。

何度、命を終えようと執着の対象がいる限り、命が蔦となり、花となり咲き始める、この世のコトワリを超えた力。

號級遺物　"八咫烏"

所有者　熊野

「遺物、東征」　　　　　とりっぴー
「かましに行くでエ！！　"八咫烏"！！」

號級遺物　"大開墾時代グローべ。アンボゼート”

所有者　リロイ・アルバード(死亡)
　
「遺物、開拓」
「壊し開け、"大開墾時代"」

鋤の形を取る號級遺物。
大地を掘り起こし、全てを壊し開く
"開拓"の力をもつ。
鋤を大地へと叩きつけると、それが文字通り大地を掘り起こし、瀑布のように盛り上がり砕け、土砂と化した大地に全てが押し流される。
それは国家戦争においても敵国土への直接攻撃能力を兼ね備えるに値すると判断され、ＵＥの軍事戦略においても重要なものとして位置づけされている。

號級遺物　"ザミエル・バレッタ"

所有者　カタリナ・A・ハインライン(死亡)

「遺物、装填」

銃器の形を取る號級遺物

最大出力はUEの戦略分析室にて、
かの52番目の星の嵐すら貫けると評された

大號級遺物

"大號級遺物"とは広範囲に影響を及ぼす"號級遺物"よりも更に上、世界規模に影響を及ぼす"ゲームチェンジャー"になりうる遺物である。

大號級遺物　”観弥勒菩薩上生兜率天経”

大號級遺物　"アムネジア・シンドローム"

所有者　委員会

「遺物、発症」

星空に浮かぶ、"健忘症"の名を冠した大號級遺物
その効果、対象存在の全存在記録、記憶の抹消、及び改竄。
惑星規模の大奇跡。歴史、人々の記憶、世界の概念の改変すら可能にし、全て塗り替える大號級遺物。
それは世界を照らす"星"の輝きすらも霞ませる。

聖遺物·未登録遺物

聖遺物

ダンジョンとは関係ない、ただ、人と神の歴史の物語の中で力を得た存在。神殺しの武装。
それは聖人の手甲。
それは誇り高き裏切り者の報酬。
それは神殺しの槍。

聖遺物　"ヤコブの手甲"　

　
所有者　グレン・ウォーカー
鈍色の手甲の形を取る聖遺物
掠れて、傷つき、それでも
錆一つないその手甲。
聖人が、神を殴り倒した時に
付けていた歴史と寓話の産物。

「その聖人は強く、ただ、ただ強き肉体を備えていた。いと高き山より降りし"神"。それと言葉を交わすどころか、拳を交わし、あまつさえ勝利してしまうほどに」

聖遺物　"銀貨30枚" 　

　　
所有者　ソフィ・M・クラーク
掠れた銀貨の形を取る聖遺物
所有者の周囲をふわり、ふわり。と浮かび続ける30枚の銀貨。

「その人はただ、ただ、彼を人として終わらせてやりたかった。神の子ではなく、当たり前の人として。しかし運命はそれを許さない。彼は人ではなく神で、友の願いを叶えようとしたその人は、裏切り者の代名詞として後世に語り継がれた」

聖遺物　"ロンギヌスの槍"　

所有者　アレタ・アシュフィールド

それはあまりにも有名な神殺しの概念。
二又に別れ、複雑に絡み合うその槍先には
未だ乾かぬ血が垂れ続ける。
いと高き、神の子の血が止まらぬのだ。

「……これは、罪の槍。殺してはならない、殺せてはならない存在を殺してしまった恐るべき槍。それは人類の歴史において証明してしまった、即ち、神は殺せるということを」

未登録遺物

探索者組合に登録されていない、階級未分の遺物。

未登録遺物　"キリヤイバ"

所有者　遠山鳴人

「遺物、霧散」
「満たせ、"キリヤイバ"」

未登録遺物　"知らせ石"

所有者　味山只人

心臓の形を取る遺物(？)
所有者の身に危険が迫ると赤く輝き脈動する。危険が死に近い事態であればあるほど、その石は熱をもち、大きく身悶えするだろう。

未登録遺物　"女殺油地獄"

所有者、坂田時臣。

小さな指輪の形を取る遺物。

それは女性への精神干渉を可能とする。精神対抗ロールに失敗すると魅了状態に陥る。
それは周囲の男性の劣情を煽る。精神対抗ロールに失敗した男性の女性への欲望を増加させる。
それは坂田時臣が2028年9月3日にバベルの大穴で所有権を得た。組合に登録されていない未登録遺物である。

分類不明

人の為の道具マーダー・ウェポン

宗教という人の生み出した途方もない大きな力、それすら神に抗いしものが残した人間の道具。それは神殺しの槍に、数多の神殺しの概念が無理矢理に混ぜられた代物。ありとあらゆる武器の概念、ありとあらゆる"他者を害する"概念。
"殺す"ということ、そのものの集合体。
　バカが考えた、最強の武装。
その槍先、両刃の銅剣と、二又に別れた槍が同化し生き物のように蠢く。
　その持ち手、ヤドリギが蛇のように巻きつき持ち主の手と同化する。
　槍の穂先が震えて回転している。それはかみをバラバラにする人類の叡智の道具。

鬼裂との適性が高いモノ

"蛇之麁正"　

力持つ遺物

これまで人類史がその戦乱の中で失ってきた
歴史的価値のある遺物
"選定の剣"　"ヤタノカガミ"

神を斬ることが可能なモノ　

"レーヴァテイン"　
"ミストルテイン"　"三明の剣"

"アメノハバキリ"

"アメノハバキリ同位体トツカツノツルギ"

神の如きヤマタの大蛇を
討ちとった剣、とされる物

"ヤドリギ" 　

傷付かぬ神、それを唯一殺し得る植物。

"ツァラトゥストラはかく語りき"原本　

たった一言で神を殺した哲学者の本。