西武4000系

Last-modified: 2023-09-27 (水) 21:43:15

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目次

概要

西武4000系とは、1988年(昭和63年)に登場した西武鉄道の旅客用電車。全編成武蔵丘車両基地に所有。
本系列は秩父鉄道秩父本線への直通運転用に設計され、1988年11月に東急車輛製造(現:総合車両製作所横浜事業所)で製造された第1編成が竣工、以後全編成が同社で製造された。製造にあたっては、廃車された101系の主電動機・主制御器・ブレーキ装置・台車・電動発電機が流用された。
1988年(昭和63年)12月5日から営業運転を開始している。
1992年まで12編成48両製造された。

編成表
編成番号Tc1M1M2Tc2備考
4001F4001410141024002
4003F4003410341044004
4005F4005410541064006
4007F4007410741084008
4009F400941094110401052席の至福
4011F4011411141124012
4013F4013411341144014
4015F4015411541164016
4017F4017411741184018
4019F4019411941204020
4021F4021412141224022
4023F4023412341244024

52席の至福

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※画像はWikipediaより引用
2016年に4009Fが、観光電車「西武 旅するレストラン 52席の至福」に改造された。乗車料金は10,000円以上かかる。

構造

飯能方から池袋方面に向かってクハ4001*1- モハ4101*2- モハ4101*3 - クハ4001*4の1編成4両で組成され、Tc1車にトイレ、M1車に主制御装置とパンタグラフ2基、M2車に電動発電機*5と空気圧縮機*6を備える。

車体

構体・台枠など普通鋼を基本としながら、腐食のしやすい外板*7には高耐候性鋼板*8、床板にはステンレス鋼が用いられている。外板裾部と台枠の接合は、突き合わせ連続溶接構造とした。塗装は8500系同様の白色をベースに色のストライプを配した「ライオンズカラー」となっているが、8500系とは違い各色の境に白色のラインが入る。

側扉は1,300mm両開きのものが片側2個所に設けられ、側窓はバランサ付き1枚下降式を扉間に5つ*9を配置している。客用扉は、ドアレールには凍結防止のためヒーターを備えている。戸閉装置はDP-45STとSI式の組み合わせで鴨居部に搭載されている。また、夏季及び冬季の長時間停車時の車内空調維持のため各ドアに開閉押しボタンが設けられており、半自動扱いを行える。

前面は貫通型とされ、前面窓内に種別表示機と標識灯*10、車体側面の幕板中央には行先表示機を搭載する。なお、急行灯は1998年頃に使用停止になった。

車内

座席はドア間と妻部が固定式クロスシート、戸袋部が2人掛けロングシートのセミクロスシートとなる。クロスシートのシート幅は942mm、シートピッチは1,640mmで、背ずりは1人分に分割されている。モケットはTc1車のM1車寄りのロングシートおよびM1車のTc1車寄り妻部2ボックスに設定されたシルバーシートが灰緑色で、その他は青色である。天井はラインフロー式の冷風吹き出し口を備えた平天井で、蛍光灯はカバー式付きのものが連続して並んでいる。Tc1車の車端部には和式トイレと飲料自動販売機、くずもの入れが設置され、その部分は座席が1ボックス無かった。暖房は2000系に比べ6割以上強化され、トイレと乗務員室には温風ヒーターを備える。車内の吊り広告は路線案内など最小限に留められている。

ドアスイッチ

全編成にドアスイッチがついているが、停車時間が長い時に半自動扱いになり、ドアスイッチを押して乗降する。
車外
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車内
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運用

2020年3月14日改正以降の運用は飯能駅 - 西武秩父駅間の各停が主体。秩父鉄道線への乗り入れ運用は、土休日に限って下りは飯能駅発の各停三峰口駅・長瀞駅行き、上りは三峰口駅・長瀞駅発の各停飯能駅行きに充当されており、午前に下り2本、午後に上り2本の計2往復が運行される。いずれも分割・併合は横瀬駅で行う。平日にも1往復乗り入れがあったが、2021年3月のダイヤ改正で廃止された。

また、現在は飯能駅以東での定期運用は存在しない。土休日の乗り入れ運用は、2012年6月30日改正の時点では快速急行として池袋駅 - 三峰口駅・長瀞駅間で運行されていた。2013年3月16日改正で上り池袋駅行きが急行に変更され、2020年3月14日改正では池袋駅や所沢駅でホームドアの設置工事が開始されたことにより飯能以東の運行が困難となったため、運行区間を飯能駅 - 三峰口駅・長瀞駅に短縮し、種別を各停に変更した。

乗り入れ列車は当初は羽生方面は野上駅行きで、1992年には寄居駅まで延長されたが、現在は長瀞駅までに短縮されている。また、かつては秩父鉄道線内折り返し列車にも充当されていた。

通常は4両での運転だが、秩父鉄道乗り入れ列車や繁忙期は2編成を連結して8両で運転される。

扱い

初出は青梅酸辣カオスバトルmini15ベーコンムシャムシャくんなどを攻撃したが、その際、三玖抹茶ソーダ零奈と共にやられた。カオスバトルmini16では、矢部野彦麿に攻撃をしたが、03系爆音バイオリンチョッパでやられた。

  • 抵抗制御
  • 非常ブレーキ音
  • ドア開閉*11

コメント

  • 画像は「52席の至福」以外、全て自分が撮影しました。車両は東飯能で撮影し、ドアスイッチは飯能で撮影しました。 -- 青梅酸辣 2023-09-27 (水) 21:43:15

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Tag: 西武鉄道 西武秩父線 電車 鉄道 埼玉県


*1 Tc1:奇数車
*2 M1:奇数車
*3 M2:偶数車
*4 Tc2:偶数車
*5 MG
*6 CP
*7 側板、屋根板、妻板など
*8 SPA
*9 座席1ボックスにつき2連1組
*10 急行灯
*11 ドアスイッチの操作