基礎編/はじめるまえに

Last-modified: 2020-05-22 (金) 06:35:15

ここでは、ソースコードを書く前に必要な事を覚えます。
まずは「何故」よりも、「ルール」を覚えましょう。

Mainメソッド

ソースコード例

using System;
using System.Windows.Forms;
class Program:Form
{
 //Mainメソッド
 static void Main()
 {
  Application.Run(new Form());
 }
}
  • C#ではMainメソッドからプログラムの制御を開始するため、必ずMainメソッドが必要です。
  • C#のプログラムはMainメソッドから処理を開始します。
  • Mainメソッドにはstaticが必要です。
    ※staticをつけないと以下のようにコンパイルエラーが出ます。
error CS5001: プログラム 'c:\work\Program.exe' は、エントリ ポイントに適切な静的 'Main'メソッドを含んでいません
  • Mainメソッドを宣言する際はstring[]としなくてもよいです。
    ※たまに見る、static void Main(string[] args)のようにしなくても問題ありません。
  • Mainの戻り値の型はvoidまたはintのいずれかです。
    voidと書いておけばよいです。また、voidをつけないと、コンパイル時に以下のようなエラーが出ます。
error CS1520: メソッドは戻り値の型を持たなければなりません。
  • publicである必要はない。

Mainメソッドのまとめ

  • C#ではMainメソッドが必要
  • Mainメソッドは「static void Main()」と書く。
  • C#プログラムはMainメソッドから処理が始まる

ブロック(block)

  • 中カッコ({})で囲まれた部分をブロック(block)と言います。
using System;
using System.Windows.Forms;
class Program:Form
//↓「1つめのブロック」の始まり
{
 static void Main()
 //↓「2つめのブロック」の始まり
 {
  Application.Run(new Form());
 }
 //↑「2つめのブロック」の終わり
}
//↑「1つめのブロック」の終わり

コメント

  • ソースコードの中にコメントを挿入することができます。
  • コメントの先頭に「//」をつけるとコメントにできます。
  • 複数行をコメントにしたい場合は「/*」と「*/」で囲むと挟まれた領域をコメントにできます。
class Program
{
 //これはコメント行
 static void Main()
 {
  Form fm   = new Form();//スラッシュの右側がコメント
  Label lb  = new Label();
  lb.Text   = "Hello World!";
  lb.Parent = fm
/*
↑
これにはさまれた区間はコメントとして扱われる。
↓
/*
  Application.Run(fm);
 }
}

ステートメント(statement)

  • C#では処理の単位をステートメント(statement)と呼びます。
  • ステートメントには、1行で終わるものと、複数行のステートメントで構成されたブロックがあります。
  • 1行のステートメントの最後には;(セミコロン)をつけます。
  • 複数行あるものはブロックで囲まれ、その際ブロックの終わりに;(セミコロン)はつけません。
  • 処理は原則として順番に1文ずつ処理されます。
using System;               //ステートメント
using System.Windows.Forms; //ステートメント
class Program:Form          //ステートメント
{
 //Mainメソッド
 static void Main()
 {
  Application.Run(new Form());
 }
}