ここでは、ソースコードを書く前に必要な事を覚えます。
まずは「何故」よりも、「ルール」を覚えましょう。
Mainメソッド
ソースコード例
using System;
using System.Windows.Forms;
class Program:Form
{
//Mainメソッド
static void Main()
{
Application.Run(new Form());
}
}
- C#ではMainメソッドからプログラムの制御を開始するため、必ずMainメソッドが必要です。
- C#のプログラムはMainメソッドから処理を開始します。
- Mainメソッドにはstaticが必要です。
※staticをつけないと以下のようにコンパイルエラーが出ます。
error CS5001: プログラム 'c:\work\Program.exe' は、エントリ ポイントに適切な静的 'Main'メソッドを含んでいません
- Mainメソッドを宣言する際はstring[]としなくてもよいです。
※たまに見る、static void Main(string[] args)のようにしなくても問題ありません。 - Mainの戻り値の型はvoidまたはintのいずれかです。
※voidと書いておけばよいです。また、voidをつけないと、コンパイル時に以下のようなエラーが出ます。
error CS1520: メソッドは戻り値の型を持たなければなりません。
- publicである必要はない。
Mainメソッドのまとめ
- C#ではMainメソッドが必要。
- Mainメソッドは「static void Main()」と書く。
- C#プログラムはMainメソッドから処理が始まる。
ブロック(block)
- 中カッコ({})で囲まれた部分をブロック(block)と言います。
using System;
using System.Windows.Forms;
class Program:Form
//↓「1つめのブロック」の始まり
{
static void Main()
//↓「2つめのブロック」の始まり
{
Application.Run(new Form());
}
//↑「2つめのブロック」の終わり
}
//↑「1つめのブロック」の終わり
コメント
- ソースコードの中にコメントを挿入することができます。
- コメントの先頭に「//」をつけるとコメントにできます。
- 複数行をコメントにしたい場合は「/*」と「*/」で囲むと挟まれた領域をコメントにできます。
class Program
{
//これはコメント行
static void Main()
{
Form fm = new Form();//スラッシュの右側がコメント
Label lb = new Label();
lb.Text = "Hello World!";
lb.Parent = fm
/*
↑
これにはさまれた区間はコメントとして扱われる。
↓
/*
Application.Run(fm);
}
}
ステートメント(statement)
- C#では処理の単位をステートメント(statement)と呼びます。
- ステートメントには、1行で終わるものと、複数行のステートメントで構成されたブロックがあります。
- 1行のステートメントの最後には;(セミコロン)をつけます。
- 複数行あるものはブロックで囲まれ、その際ブロックの終わりに;(セミコロン)はつけません。
- 処理は原則として順番に1文ずつ処理されます。
using System; //ステートメント
using System.Windows.Forms; //ステートメント
class Program:Form //ステートメント
{
//Mainメソッド
static void Main()
{
Application.Run(new Form());
}
}