ある外惑星の父娘

戦火の中でも、人は生きている。

平和な街でも、人は生きている。

人々は、同じ世界の異なる場所で、今日を暮らしていく。

明日が再び、訪れると信じて。

（櫻井氏のブログより引用）

作品解説

• 漫画本編Op.BCルートのサイドストーリシリーズの一つ。
• 中心人物はダドリー・スウィフトであり、彼に関連する多くの人物が登場する。
• 物語前半では木星第七衛星都市に立ち寄ったエドガー艦隊の様子が描かれ、後半は艦隊での彼らの様子が描写されていく。
• タイトルにある「外惑星」というのは木星のことであり、「父娘」はダドリー・スウィフト、シェリル・スウィフトの二人を指している。
   

登場人物

主要人物

• ダドリー・スウィフト
  　本作品の中心人物。
  　彼の帰郷という出来事を中心として様々な側面から彼自身やそれに関係する物事が紐解かれてゆく。
• アッカー・モリス
  　エドガー艦隊のクルーの一人。
  　スウィフトに招かれ、木星に降り立つ。
  　年相応に電話を楽しむ姿や、勉強熱心であったかつての姿をうかがうことが出来る。
• ワット・アークライト
  　エドガー艦隊のクルーの一人。
  　スウィフトに招かれ、木星に降り立つ。
  　外出先であるからか、普段よりは真面目で丁寧な素振りを見せることが多い。
• シェリル・スウィフト
  　ダドリー・スウィフトの一人娘。
  　現在、木星第七衛星都市で一人暮らしをしている。
  　既に社会人。
  　「喫茶28」という喫茶店でウェイトレスとして働いている。
• オウカ・モリツジ
  　「モリツジ博士」と呼ばれている。
  　スウィフト父娘と関係が深い人物の一人。

木星第七衛星都市の住人たち

• アルバート・クロフ
  　職業：本屋店主
  　スウィフトとは対照的に、よく喋る人物。
• ロニー・アウリン
  　職業：司書
  　一般市民と称される所謂民衆のステレオタイプ。
• アキ・ルースア
  　職業：軍事関係
  　研究所の職員。
• アイザック・エッジワース
  　職業：画家
  　「翡翠の王子」と称される著名な画家。
• ビクター・ファインズ
  　職業：駅員
  　少々大雑把な性格の男性。
• リュカ・トルイユ
  　職業：牧師
  　冷静で落ち着いた男性で、その様子はある人物を連想させる。
• マスター
  　喫茶28のマスターを務める男性。
   
  ※その他の人物は本作ではメインでないため記述を省く。
  ※クルーたちについては各々の項目を参照。
   

各種考察

止まり木園の子供達関連

ダドリー・スウィフトの過去

　両親の自殺より行き場を失い、止まり木園なる孤児院に引き取られることになる。
　ここでアルバートをはじめとした友人たちと出会う。
　後に研究所に実験目的（表向きには臓器売買となっていた？）で引き取られ、オウカ・モリツジの管理下に置かれた。
　研究所で同様の立場にあったセリシアとは「姉弟」の関係を結ぶも、出会った頃の彼女との生活は長くは続かなかったようだ。
　ある程度成長してから、かつての友人たちと再会を果たす。
　そして成人後、訪れた喫茶28でマリアと出会い、交際を経て夫婦となった。

アルバートについて

　アルバートはスウィフトの親友と言える人物であり、もっとも関係が深い。
　街を離れたスウィフトに代わり、シェリルのことを見守っている。
　作中、彼の感情がかなり強いものであることが吐露されているシーンがある。

アキについて

　アキは作中、多くの友人たちが顔をあわせるシーンで唯一登場しなかった人物である。
　これは彼の現状が原因であることが記述から読み取れる。

• 友人たちの前に姿を見せなかったのは、彼が幼体固定を施されているため。

木星第七衛星都市の住人関連

マスターについて

　喫茶28の店主、ハリソン・レイヴァースは止まり木園の子供たちと関係が深い。
　彼らの成長を見守ると同時に、関連する複数の人物についての発言をしている。

アッカー・モリス、ワット・アークライト関連

アッカー・モリスについて

　モリスは今作の中で描写されることの多かった人物の一人である。
　彼の受けたサイバーコネクトの施術についても、カナメ・トガサキの描写を通して知ることが出来る。
　ディートリヒ・アッテルベリとの親しい間柄の描写、エドガーやマッケランに対する話しぶりなどレアなシーンも存在。

ワット・アークライトについて

　モリス同様、描写が多い。
　特に、シェリルとの会話シーンが多く、それを通して彼の人物像を垣間見ることが出来た。
　かつての彼の立場についても、匂わせる程度だが若干記述がある。

その他の人物関連

エドガー・クレーマン

　エドガーについては、彼の持つ性質や性格に関する記述が多かった。
　また、回想などで度々取り上げられるシーンの一部も存在する。
　モリスが夜中に電話を掛けるシーンでも彼はすぐさま電話をとっている＝不眠症の描写。
　ベラーノとの会話も短いが挿入されており、これは方々でも描写される場面である。
　外出していた三人を出迎えるシーンが印象的だが、これは櫻井氏が細かく描写する場面の一つである。

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• サブストのチップスと共通してる話があるよね。翡翠の王子のくだりとか……チップスまとめはまだ駄目みたいだから控えるけれど、来るべき時のためにそういうののタイトルとかもテンプレに入れておいたらどうでしょう。 -- 2013-07-13 (土) 06:26:22