ドラゴン遊撃隊
やあ、俺の名前はZin。ここ最近盗賊討伐や怪物討伐で名声急上昇中のSwordman。
仲間だって17人も居るんだぜ!
今度の仕事はすごいんだ。仲間を集めに近くの要塞でスカウトやってたら、そこの城主に
なんと「ドラゴンを討伐してこい」と言われたのさ!
おお、恐ろしい!まぶしいほど鮮やかな緑色のうろこ、本能的に恐れる曲線、キャップハイト・・・
普通の人間じゃあ到底かなわない。多分その姿を完全に拝める前に真っ二つにされて自慢の炎で真っ黒こげのオヤツにされちまうのがオチだ。(と友達のCemir*1が言ってた。)
そんな恐ろしいD、もといドラゴンを討伐するのがこの俺ってわけ!
地図に目的地描いてもらったけど、見ろよ。名前長すぎてハミ出てる!
~~中略~~
地図ではこの辺りに住んでるって話だが・・・引っ越したのかな?
いやまてなんか穴があるぞ。ちょっと覗いて・・・
居た!ちらっと人間の死体も見える!
うおお切っちまったドラゴン切っちまった死にたくない
お、お?おお?やった!炎吐かないじゃないか。Cemirの奴ウソついてたんだな。*2
ん?悲鳴のような声が。後ろを見ると俺の仲間がコボルトの盗賊に襲われている!
なあにドラゴンキラー*3の俺に勝てるコボルトなんてこの世には・・・痛い痛い!
・・・両腕をケガして剣がもてなくなった俺は、仲間とコボルトの戦いを尻目に城へ逃げ帰った。
なんとか生き残った仲間達(半分も殺されたらしい!)も帰ってきた。
城主には褒められたけど、このケガじゃあもうSwordmanとして働くのはムリだ。
引退しよう。ドラゴンの財宝もある。この城で遊んで暮らすことに決めた。
後日談
実を言うと、彼は片腕だけは一応剣を持てる程度には回復している。
この後、ある一人の狂った剣士が彼の住むこの城を襲撃した。
狂人の剣技は円熟を極め、100人斬りさえ達した伝説級の腕前だったが、
対するZinも負けず伝説級の腕前だったため、戦いは熾烈を極めたそうだ。
こうして、世界は味のある歴史を作っていくのである。