物語の終わりと始まり
内容:
ケット・シーらはいう
真界が終着ではない。
1つの物語は終わりを告げるが
それは新たな物語の
始まりにすぎないのだ……。
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[Your Name]……。
投影蟲で見てたわよン。
Cait Sith Naoi : アータが戦ったアレは、
始まりの石の守護者のようなものかしら。
「世界そのもの」といってもいいわ。
Cait Sith Naoi : 四散してしまったけれど、
恐らくすぐに元に戻るでしょうねン。
Cait Sith Naoi : 絶望的な意見だけど
隠しても仕方がないからいうわ。
Cait Sith Naoi : 投影蟲で見てて
アタクシたちは1つの答えに辿りついたのン。
それは……
Cait Sith Naoi : この世界が
消えるということは、恐らくありえない。
……ってことよン。
Cait Sith Naoi : ここが終わるということは
すべてがゼロになるのと同義だと思うの。
Cait Sith Naoi : 最初に、ここへきたときに
アータにいったわよねン、「始まりの場所」と。
すべての世界がその形を保ち続ける限り、
この場所、真界は在り続けるのよ。
Cait Sith Naoi : 逆に、ここが消えたら
派生してる世界すべてがどうなるかなんて
保障もできないわン。
Cait Sith Naoi : 本気でどうにかしようって
思ったら、アータやアタクシ、いえ
すべての世界が消えてしまうかもってこと。
Cait Sith Naoi : こういうのを
「触らぬ神に、祟りなし」って
アータらは、いうのでしょう?
Cait Sith Naoi : まさにそれよね。
ちゃんちゃらおかしいわン……。
まったくいい迷惑よねン。
Cait Sith Naoi : で、どうする?
それでも、アータはやり続ける?
Cait Sith Naoi : まあ、消すことは
できなくても、あの存在が元凶なのだから
毎回こんな風に四散させ続ければ、
世界への影響は多少収まるでしょうねン。
Cait Sith Naoi : でも、それが限界かしら。
Cait Sith Naoi : いっそ完全に滅ぼせば、
世界そのものを根本から造り変えちゃう
なんて事も可能かも?
Cait Sith Naoi : 結局は推論でしかないわン。
だって、前例なんてないのだから……
これからもないでしょうねン。
Cait Sith Naoi : ああ、予想どおりねン。
Cait Sith Naoi : いったん離れましょ。
ここに残ってたら、危険だわン。
Cait Sith Naoi : ああ、そうそう。
アータにまだいってなかったわねン。
Cait Sith Naoi : アタクシたちは
こちらに残るわン。
Cait Sith Naoi : なんでって、橋渡し役よン。
アタクシたちが戻ったら
アータ、いったいどうやってくるつもり?
Cait Sith Naoi : クポフリートとは
もう話は済んでるわン。
Cait Sith Naoi : 気が向いたら
またおいでなさいな。
Cait Sith Naoi : あ、くるこないは
アータ自身に任せるわン。
1度未来を任せたんだからねン。
Cait Sith Naoi : ……って、
アータはそんなこと知らないんでしたっけ?
ふふ、アタクシも焼きが回ったかしらン。
Cait Sith Naoi : ふぅ。
Cait Sith Naoi : ここはすべての始まりの場所。
そのうち、アタクシの世界のアータや、
あの娘もくるかもしれない。
Cait Sith Naoi : ええ、きっとくるわ。
だって、アータがここにいるんだもの。
Cait Sith Naoi : 繋がってるのよ。
ここを始まりにして、世界は無数に、
その形を変えてねン。
Cait Sith Naoi : アータたち人と同じ。
それこそ幾千万……違った流れもあるでしょう。
Cait Sith Naoi : そんな枝分かれした世界を
アータはもう見たのか。
それとも、これから見るのか。
アタクシには、わからないけれどねン。
Cait Sith Naoi : [Your Name]、
真界が終着ではないわよン?
生きてる限り、いろんな変化があるんだから。
それを忘れないでねン。