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こんなストーリーを考えてました。

この街で今はマドンナと呼ばれる女性がいる。
これは、その人に関する話。


昔からその女性は沢山の男たちから好意を寄せられていた。
彼女はそれを上手く躱したり、利用したりしていたが、ただ一人にだけ彼女は特別な感情を持って接していた。
その彼は大きなぬいぐるみを贈った時に彼女がとても喜んだので、その後もぬいぐるみをプレゼントしていた。
彼女もプレゼントを彼以外には見せないようにするくらい大切にしていた。

ただ、この街は人ひとり居なくなるのは当たり前。
彼女は突然彼に会えなくなってしまった。

会えなくなった理由を理解している彼女はぬいぐるみたちを強く抱きしめ、声が漏れないように顔を埋めた。
その時、違和感を感じる。
最後に貰ったウサギのぬいぐるみから紙が折れるような音がしたので、よく調べてみると小さな隠しポケットがあり、そこにはメモ紙と宝石の付いた指輪が…
そして、悲しく響く声。


彼女は今でも時折そのぬいぐるみたちをぎゅっと抱きしめているらしいが、そんな物が本当にあるのかさえ誰も分からない。