はじめに
ギャングスターパラダイスのカード群は一見複雑なカード効果たちに見えますが、実際はいくつかの効果の組み合わせによって決定します。それらは効果略称によって表されており、一定の規則に従って書かれています。これを覚えることで、初めて見るカードでも内容が理解しやすくなったり、オリジナルカードを作成するときに簡潔な文章にしたりすることが可能です。例えばDETECTIVEは、以下のようなカードです。
【使用制限1】……このターン中1度しか使用できません。
【公開⓪】……⓪行動で(行動回数の消費なく)使えます。
上記を行うことで、【確認2】が発生します。
【確認2】:誰か1人対象を選び、その人の手札を2枚ランダムに選んで見ます。【LIFE CARD】を含みます。
慣れるまでは製品版?付属のサマリーや、このページなどで確認しながら使っていきましょう。
このページの効果略称は製品版?のVer.11に準拠しています。Ver.10.1以前のカードとは若干記載が異なりますためご注意ください。
初めてゲームをする方・説明(インスト)をする方への補足
この記事はある程度、ゲームの流れを理解した方向けに書かれています。初めてギャンパラに触れる方には、うだわくさんの「5分でわかる ギャングスターパラダイスルール説明」を視聴することをおすすめします。新米ギャングの手引き・カード種類ごとの特徴も併せてご確認ください。
ゲーム中疑問に思うことがあれば、このページにヒントが書いてあるかもしれません。説明をする人がゲームに参加しているなど、どうしてもわからない、質問できる人がいない場合には、このページの存在を促してあげてください。
効果の基本的な補足
効果内の数字
効果内①や⓪などの丸数字
- その効果を使うにはその丸数字分の行動回数を消費する必要があります。
- また、アイコンの色が水色は効果依存、赤は行動消費、緑は消費なしを表しています。
通常の算用数字
- 主にカード枚数を示します。効果によっては回数などを示す場合もありますが、行動回数以外の数値であると考えましょう。以下算用数字は全てXで表記します。
索引
製品版における基本効果
【特殊勝利】
- 勝利条件以外の、カード効果に依存した勝利条件です。【LIFE CARD】に記載されるケースが多く、勝利点も変わってきます。
- 【特殊勝利】には必ず【○○勝利(X点)】という効果が付随します。カードに描かれた勝利条件を満たした場合に発生する勝利効果で、誰かが達成するとゲームが終了します。達成時、(X点)だけ勝利点がもらえます。
【LIFE】
- 【LIFE CARD】のことです。誰かに譲渡することはできず、誰からも奪われることはありません。手札から捨てられると【死亡】しますが、場に落ちることはなく手元に残ります。
【公開禁止】
- その名の通り、自ら公開することを禁止されているカードです。主に【LIFE CARD】などに書かれています。SPYなどの効果によっては他者から見られてしまったり、JOURNALISTによって他者に公開されてしまったりする場合があります。
【身代わり】
- 【LIFE】を捨てさせるダメージ効果を受けた際に、本来捨てなければならないLIFEの代わりにできる効果です。主に【GANGSTER CARD】に記載されています。
- HP(ヒットポイント)のように捉えるとわかりやすく、手札に【身代わり】が2枚あれば、2ダメージまで耐えることができます。もしも【身代わり】にできるカードが一枚も無い状態で【LIFE】を捨てさせるダメージ効果を受けた場合、【死亡】します。
【購入】
- 主に【MONEY CARD】に記載されている効果で、ゲーム内で通貨の役割を担います。各カードの左上にはコストとしてマークが書かれています。欲しいカードのマークの個数と、同じ枚数の【購入】カードを場に払うことで、そのカードを手札に加えることができます。
- 【購入】と書いてあるカードは、全て同一名称の【購入】カードとして認識します。MONEYとFAKE MONEYは別のカードですが、同じ【購入①】の効果を持っているので同時に使用できます。
攻撃
【射撃X】
- このカードを全員に見せ、X枚【BULLET】を捨てることで、後述の効果を適用することができます。主にダメージ効果を与えることができ、他者への攻撃に使用されます。
- MACHINEGUNは【射撃∞】です。これは任意の枚数【BULLET】を捨てることが可能です。【BULLET】を捨てる毎に効果処理を行います。
【弾丸】
- 全てカード名を【BULLET】として扱うカードです。【WEAPON CARD】であれば、【弾丸】は全て同時に売却できます。
- 【AP-BULLET】のように、「【弾丸】:○○○○」と後ろに何かが書かれているテキストは、【弾丸】の後述効果と呼びます。
- 【弾丸】の後述効果は、基本の効果処理(通常は【射撃】の効果処理)の後に続けて効果処理を行います。先に後述効果を処理してから、基本の効果処理を行う、という逆処理はできません。
【対応】
- カードに明記された特殊条件下でのみ使用できるカードです。行動回数を消費することなく、場合によってはアクションフェイズ以外や、自分のターンでなくとも使用することができます。カード毎に効果が異なるため、トリッキーなものが多くあります。
- BASIC
- EXPERT
- REGEND
【使い捨て】
- 手札から場に捨てることで、後述の効果を発揮することができるカードです。
【公開】
- 手札から提示するだけで、後述の効果を発揮できるカードです。誰かに渡したり、奪われたり、別のカード効果によって捨てられたりしない限り、自分の手札に残ります。
摘発対象/摘発
【摘発対象】
- POLICEやJOURNALISTの効果対象となるカードです。【CONTRABAND CARD】は全て【摘発対象】に該当しますが、その他のカードにも付随されている場合があります。
- ハイリスク・ハイリターンのカードが多く存在します。基本的には多少のアドバンテージを持つカードですが、後述の【摘発】を受けてしまえばデメリットを被るかもしれません。取り扱いには十分注意しましょう。
- BASIC
- EXPERT
- REGEND
【摘発】
- POLICEやJOURNALISTが持つカード効果。対象のカード群に【摘発対象】が含まれる場合に、【摘発時】の効果を発揮します。
犯行/犯歴
【犯行】
- この効果は自身の前に置くことで効果を発揮します。効果適用時、手札及び場札としては扱いません。このカードが置かれている間は、後述の【犯歴】が適用されます。
- 製品版ではDRUGとTHE ENDORSERのみこの効果を持っています。使用には相当のリスクが必要ですが、その分大きな力をもたらしてくれるカードです。
- 製品版ではDRUGとTHE ENDORSERのみこの効果を持っています。使用には相当のリスクが必要ですが、その分大きな力をもたらしてくれるカードです。
【犯歴】
- 【犯行】 時に適用される後述効果です。
【使用制限X】
- 1ターンの間において、同一同名同効果のカードを使うことのできる回数制限です。Xの回数のみ使用できます。
- 1ターンはプレイヤー単位で計算されます。誰かがAさんのターンでUNDERTAKERを使用した場合、【使用制限1】が発生するため、このターンではUNDERTAKERを再度使用することができません。しかし、次のBさんに手番が移ると、再度使用することができます。
- 使用プレイヤーが変わることでも、一度適用された使用制限は解除されます。Aさんのターンで発動されたDOCTORを他者に譲ると、同じターンでその人が再度DOCTORを使うことができます。
- HEROは【使用制限2】です。1度目の使用であれば手札に戻り、そのターンにおいて2度目の使用が発生すれば捨てられるという特殊処理が発生します。
- POLICEは【使用制限1】のため、1人で2枚所持していてもそのターンで同時に使用することはできません。
- 主にオリカに関わることですが、同一同名同効果とは、同じ英名和名、同じ効果であれば同一のカードとして扱います。どれかが違えば別カード扱いです。(補足:同じカードは同時に使えるの判定は英名のみなので、英名が同じ場合は同時使用可能です)
- なお、バージョン違いの場合も同じカードとして扱います。
【選択】
- 複数ある後述効果のうち、どれかひとつを選んで使用します。
ダメージ効果
- このアイコンと下線で引かれた部分はダメージ効果に分類されます。この効果は、1ラウンド目の最後のプレイヤーから使用できます。
- HEROはダメージ効果をひとつ無効にできます。
- Q.KILLERは止められる?
A.【WEAPON CARD】のダメージ効果しか止められないため、KILLERは止められません。 - Q.SHOT GUN?で隣の人に対して、AP-BULLETを撃ってるんだけど?
A.【殺害1】と【捨札1】が2回、合計3つのダメージ効果が発生しています。どれかひとつを選んで無効にしてください。 - Q.SNIPER RIFLEって【殺害2】なんだけど……
A.【殺害2】そのものが無効化されます。 - Q.MACHINEGUNに対しての処理方法は?
A.【BULLET】が捨てられる毎に判定できます。 - Q.FLASH BANGのそのターンを終了させる。に対しても使用できる?
A.できます。ターン終了が無効化されます。
- Q.KILLERは止められる?
- HEROはダメージ効果をひとつ無効にできます。
【確認X】
- 対象の【LIFE】を含む手札の中から、ランダムでX枚見ることができます。
【奪取X】
- 対象の手札の中から、ランダムでX枚奪うことができます。【LIFE】は含みません。
【捨札X】
- 【LIFE】を含み、対象の手札をX枚捨てさせます。捨てる手札は相手が自由に選ぶことができます。
【殺害X】
- 対象の【LIFE】をX枚捨てさせます。
- Xが2以上であるとき、捨てる処理はまとめて行わなければなりません。(2021/09/09)
- 例えば、手札に【身代わり】が1枚しかない時に【SNIPER RIFLE】や【KILLER】によって【殺害2】を受けた場合、「【身代わり】を捨てる⇒
その【身代わり】を自分や他のプレイヤーが【DOCTOR】で戻す⇒戻ってきた【身代わり】を捨てる」で処理することはできません(取消線部分が行えないため、その後ろの処理が不可能となります)。
- 例えば、手札に【身代わり】が1枚しかない時に【SNIPER RIFLE】や【KILLER】によって【殺害2】を受けた場合、「【身代わり】を捨てる⇒
【即死X】
- 【LIFE】を含む対象の手札を、X枚ランダムに捨てさせます。捨てた中に【LIFE】が含まれていた場合、即座に【死亡】します。
【死亡】
- 手札から【LIFE】が捨てられた状態のことです。【死亡】すると即座に【LIFE CARD】が全員に公開され、持ち主の前に表向きで置かれます。これは場に落ちることなく、常に持ち主の前に置かれたままです(⇒【配置】)。
- 【死亡】した場合、手札は全て捨てられ、場に落ちます。このとき【死亡】させた人が【殺害ボーナス】として、場に落ちた手札の中から1枚選び、奪い取ることができます。
- 【死亡】した場合でもこれまで通りターンが訪れ、ドローフェイズ、アクションフェイズ、エンドフェイズを行うことができます。しかしエンドフェイズ時に、【死亡ペナルティ】として手札を全て捨てる必要があります。勝利条件を満たすことができれば、【死亡】していても勝利が可能です。
拡張版効果
【贈呈】
- 【GIFT CARD】及び一部のカードが持つ効果。2018年8月にOKONOMIYAKIで初実装。
- 【贈呈】は、書かれている行動回数を消費することで、自分を含む任意の相手の前にカードを置くことができます。このとき、【贈呈】した側を贈り手、された側を受取手と呼びます。【贈呈】されたカードは手札として扱わず、以降置かれている間はカード効果が持続します。特に明記が無い場合、自分自身も【贈呈】対象に含むことができます。
- 2020年1月現在ですら、【GIFT CARD】及び【贈呈】されたカードに特に記載が無い場合、【贈呈】効果を終了させる効果を持つカードは、公式には存在しません。お好み焼きデッドロック現象はいつ解決されるのか。
- 最も、オリジナルカードには【贈呈】されたカードを破壊する効果を持つものが存在します。デッキに【贈呈】を持つカードを加える場合は、これらの利用も一考の余地があるでしょう。入手方法などは制作者の方にお問い合わせください。
- 最も、オリジナルカードには【贈呈】されたカードを破壊する効果を持つものが存在します。デッキに【贈呈】を持つカードを加える場合は、これらの利用も一考の余地があるでしょう。入手方法などは制作者の方にお問い合わせください。
【事件発生:○○】
- 主に【TERRITORY CARD】が持つ効果。2018年8月GATES OF SHRINEにて実装。
- このカードが場に出ている間は、カード記載の特殊状況下に置かれます。誰かがカードを拾うか、場のリセットを行うことで解消可能できます。
【悪夢:〇〇】 ⇒ 【悪夢】
- 2018年10月発売のギャンパラ名刺版拡張「Halloween Nightmare」に含まれる一部のカードが持つ効果。
- 要するにステータス異常のことです。後述の効果が適用されます。
- 後に同じステータス異常を表すマーカーとして、【STATUS CARD】と【状態:〇〇】が実装されました。
- 2021年10月末に発売予定の「Halloween Nightmare」新版(仮)において、【摘発対象】同様の「カードの属性」として再定義されました。
【暗躍】
- 2019年3月発売のギャンパラ名刺版拡張「The Lost Memory」から実装。
- 「暗躍」と名言し、この効果を持つカードを自分の前に置きます。以降、【暗躍】したカードは手札として扱いません。カードに明記されたタイミングで公開することで、後述の【暗躍始動】(旧【発動】)を適用できます。【暗躍始動】時、行動回数を基本的に消費しません。
【状態:〇〇】
- 2019年3月発売のギャンパラ名刺版拡張「The Lost Memory」から実装。
- ステータス異常です。-【状態:〇〇】にされたときに、【STATUS CARD】が付与されます。【STATUS CARD】はステータス状態を表すマーカーカードであり、手札に加えられることはありません。【状態:〇〇】が解除された場合、このカードを自分の前から外します。
【謀略】
- 2019年8月発売のギャンパラ名刺版拡張「The Ancient Adventure -黄金髑髏の秘宝と呪い-」から実装。
- 該当のカードを表向きにして山札に加える効果を持ちます。【謀略】されたカードが誰かに引かれた、もしくは場に落ちた場合、ターンプレーヤーを対象に【謀略始動】の後述効果を発揮します。
【通称】
- 2019年8月発売のギャンパラ名刺版拡張「The Ancient Adventure -黄金髑髏の秘宝と呪い-」から実装。
- 後述の名称と同名のカードとして扱う効果です。そのカードと同じ物として勝利条件のひとつに数えたり、アクションフェイズで同時に使用したりすることができます。
【乗車X】
- 公式カードとしてはイエローサブマリンコラボカードから、公式パックとしては2020年10月発売の【Ver.11】ギャンパラ拡張カードパック「The Crazy Front Line」から実装。
- このカードを使用するためには、Xの数字分の枚数、【GANGSTER CARD】を捨てなければなりません。
【配置】
- 2021年10月末に発売予定の「Halloween Nightmare」新版(仮)から実装。
- 特定の効果ではなく、「【贈呈】・【犯行】・【LIFE】捨て等によりカードがプレイヤーの前に置かれている」状態を指すキーワードです。カードテキスト中では以下のように使用します。
- 「【悪夢】カードが【配置】されている場合」
- ⇒「【悪夢】カードが【犯行】または【贈呈】されている場合」と同義です。
- 「場の【悪夢】カードを1枚、誰かに【配置】する。」
- ⇒「場の【悪夢】カードを1枚、【犯行】または【贈呈】された時と同様に誰かの前に置く。この時、そのカードの【犯行】【贈呈】効果は発揮されない。」と同義です。
- ⇒「場の【悪夢】カードを1枚、【犯行】または【贈呈】された時と同様に誰かの前に置く。この時、そのカードの【犯行】【贈呈】効果は発揮されない。」と同義です。
- 「【悪夢】カードが【配置】されている場合」
オリカ版効果
- 注)ここからの記載は、有志によって作成されるオリジナルカードにのみ存在する効果略称です。
公式採用されることもありますが、基本的には「オリカを作ろう」「オリカで遊ぼう」という方以外には関係がありません。
【nDm】
- 「m面体ダイスをn個振り、その合計を算出する」ことを表します。結果によって何が起こるかは、効果中の記載を参照します。
- 例)「【 公開①】【2D6】:出目が5以上の場合、【殺害1】。それ以外の場合、自分に【殺害1】。」
- 公式アカウントからの提案であるため、将来的に公式採用される可能性があります。
【ダイスX】
- 「6面体ダイスをX回振る」ことを表します。結果によって何が起こるかは、効果中の記載を参照します。
- 例)「【 使い捨て①】【ダイス3】:同じ目が3つ出た場合、山札を5枚引く。」
- 公式アカウントからの提案であるため、将来的に公式採用される可能性があります。
【コイントスX】
- 「コイントスをX回行う」ことを表します。結果によって何が起こるかは、効果中の記載を参照します。
- 公式アカウントからの提案であるため、将来的に公式採用される可能性があります。
【支払X】
- コストとして【購入】カードをX枚捨てなければならない、ということを表します。
- 発揮可能な後述効果がある【購入】カードを捨てた場合、【購入】を使用した時と同様に後述効果が発揮されます。