大宮神社

Last-modified: 2014-02-11 (火) 13:07:13
 

大宮神社
おおみやじんじゃ
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(参拝日:平成25年9月21日)
住所:大阪府大阪市旭区大宮3-1-37mapionlogo.gif
主祭神:応神天皇、神功皇后、姫大神
主な祭礼:7月25-26日(夏まつり)、10月25-26日(秋まつり)
webサイト:大宮神社

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↑鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
大昔大阪府下の平地は、ほとんどが大阪湾の入海で、淀川・大和川から流れ込む長年の土砂堆積によって、
数々の島が形成されました。

ここ大宮も京街道以西が海であった頃は一つの洲であったため、「南島」と呼ばれていました。

紀元前千五百年前頃、旭区森小路周辺には既に村落があったようで、東成郡誌(大正十一年発行)によると
「古市村内にて千石船の帆柱が埋りあるという所数所あり。即ち大字森小路蒲生と大字南島第四十六番地と
猶其他にもありと聞く」との記述があります。

そのことから南島にも古くからの船の往来があり、村落のあったことが伺えます。

弥生時代には、旭区周辺に出来あがった土地でも稲作が始まりますが、淀川の度重なる氾濫によって、
大きな被害を受けてきました。しかし古墳時代には、仁徳天皇が行った治水工事により茨田堤が作られ、
ますます米作が盛んに行われるようになっていったと思われます。

周辺の伝説としては、茨田堤造営の折、神託によって武蔵国の強頸が生贄に選ばれ、
千林周辺に捧げられたという強頸絶間の伝説や、飛鳥時代に聖徳太子が淀川の堤を視察した折、
旭区にも立ち寄ったとされ、太子橋の地名が残されたという言い伝え、
平安時代に往来の人々を悩ます鬼女を朝命により橘氏ら侍が討伐し、
森小路の土地を賜り名主となったという鬼女退治伝説などが挙げられます。

大宮神社の創建は今から約八百二十五年前に遡ります。

文治元年二月(一一八五年)に源義経が平氏追討の下向の折、この地に立ち寄り、
宇佐八幡の神の霊夢を見て目覚めたところ、一樹の梅の古木に霊鏡がかけられていました。

義経は我に神助ありと勇気百倍になり、その鏡を奉じて平家を打ち滅ぼし、
このことを後鳥羽天皇に奏上して神社建立を許され、
この地に社を建て「大宮八幡宮」と称したと伝えられています。

摂津誌には「南島神社」と記されています。

時代は降り、天正十一年(一五八三年)には豊臣秀吉が大阪城築城にあたって、
当社を「鬼門守護神」と崇めました。社殿・末社の建立や神域の整備が出がけられ、
毎年正・五・九月に幣帛を献じお祀りしたと伝えられています。

当時の社殿は広大で境内は3ヘクタールあり、南は京街道(現在の内代町)に一の鳥居があり、
そこから神社まで続く参道には両側に松並木が続いていました。

境内には樹木がうっそうと茂り、四周に清らかな流れがひかれていたそうです。
殊に朱の社殿、朱の橋が社の縁に映える姿は荘厳この上もなかったと伝えられています。

続く徳川時代にも大阪城の鬼門守護神としての信仰は厚く、大阪城代の交代時には当社への参拝が行われ、
毎年正月には初穂料を、また五・九月には大幣を献納して祈願したと伝えられています。

しかし、社殿などは年を追って衰微していましたが、天明・寛政の時代に、
祀官廣渕肥後守善直が社殿・境内の復旧に努め、その功により朝廷から従五位下を授けられています。

その後、明治末期に近隣神社七社を合祀し、明治四十五年四月に「大宮八幡宮」改め
「大宮神社」と称するようになり、現在に至っています。

以前は本殿北川に小山があり、たくさんの椿が見事に咲き乱れ、昼間でも狐が寝そべっているという
のどかな風景だったと伝えられていますが、明治初年の京街道改修の折に小山は取り崩されました。

現在は大宮中公園として地域の憩いの場となっています。

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↑拝殿↑
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↑モチの御神木(いぼ大神社)↑
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↑参集所↑
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↑高良社↑
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↑稲荷社↑
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↑行者社↑
(以下、余談)
最寄駅の地下鉄谷町線 千林大宮駅から徒歩7分程度で到着します。
付近は完全な住宅街で道が入り組んでいるので、少し迷いながら辿りつきました。

源義経が平家追討のとき、宇佐八幡神の霊夢で目覚めたところ、梅の古木に霊鏡が掛けられていました。
その鏡を奉じて平家を打ち滅ぼし、のちに大宮八幡宮(『摂津誌』は南島神社)を創建しました。
のちに豊臣秀吉が大坂城の鬼門鎮護として建物や境内が整備され、徳川時代も引き続き信仰されました。
明治初期に近隣の淀川神社の前身、十五神社を合祀しました。

大きなもちの古木は「いぼ大神」と呼ばれます。
木肌と自分の肌を交互に撫でて祈願すると、あらゆる病気に霊験があるとされています。
吹き出物や内臓疾患にも効くらしいです。あとで知って触らなかったことで後悔しました・・