歯ブラシの種類・磨き方

Last-modified: 2010-12-13 (月) 16:13:37
 

デンタルフロス

歯間掃除用の細い糸である。
歯の隙間が狭い人におすすめ。

 

【使い方】

  • 指に巻いて使う。
  • わっかにして使う。
  • ホルダー付フロス(糸ヨウジ等)
     

歯間ブラシ

歯間掃除用で針金にナイロンの毛がついた物である。
歯の隙間が広い人におすすめ。
ブリッジの下や入れ歯のバネの部分、奥歯の後ろや、歯が抜けてしまい歯ブラシが入らない時などにもおすすめ。

 

インタースペースブラシ

インタースペースブラシは歯間部と歯周ポケット部を清掃する専用の道具である。
通常の歯ブラシでは届かない隣接面、隅角部を磨くのに適し、また孤立歯、梃出歯、叢生部を効果的に磨ける。
ブラッシングがしにくい矯正治療中に矯正装置の周囲を磨くのにも用いられる。

 

【磨き方】

  • インタースペースブラシをペングリップで持ち、磨こうとする歯間部、叢生部に挿し込み円を描くように動かす。
  • すべての歯の清掃用具に共通する事柄であるが、歯間乳頭部はとてもデリケートで退縮しやすい
    場所であることを理解し、無理をせず傷をつけないように丁寧に清掃を行うことが大切である。
     

ワンタフトブラシ

通常の歯ブラシでは磨ききれない孤立歯、梃出歯、叢生部を効果的に磨くための専用の道具である。
通常の歯ブラシでは孤立歯を磨く際、歯ブラシの腹の部分が咬合面にぶつかってしまい奥面が磨きにくい。
ワンタフトブラシは腹の部分の毛束をカットした形体となっているためより深く差し込む事が可能で
奥面をしっかりと磨くことができる。また細い毛束のため叢生部の引っ込んでいる部分に確実にフィットさせしっかりと磨くことができる。

 

【磨き方】

  • 叢生部の引っ込んでいる部分に確実にフィットさせしっかりと磨く

360度歯ブラシ

360度歯ブラシ(360どはブラシ)とは放射状に伸びるブラシを持つ歯ブラシをいう。
ねじりブラシ型、回転型、円筒形などのタイプがある。
溶着技術によるブラシを利用したものは、高密度で毛の量も多い。

 

【磨き方】

  • ふつうの歯ブラシと同じように横磨きか縦磨きで磨いて下さい。回転させて磨く歯ブラシではありません。
     

電動歯ブラシ

電気の動力により自動でヘッドが動く歯ブラシの事。
障害者の器具としてアメリカで開発された。
ヘッドの動きはスライド式と回転式、両者を組み合わせたものに大別され、
稼働速度により音波ブラシ、超音波ブラシと呼ばれる製品もある。

 

【磨き方】

  • 歯の汚れている部分汚れやすい部分にしっかりと毛先をあてることが大切。
     

ルシェロ

株式会社ジーシーから発売されている歯科医院専売の歯ブラシ。
プロスペックと並ぶジーシーの2大歯ブラシブランドの1つ。
歯の寿命は臼歯部が前歯部より16年短い。ルシェロはこの失われやすい臼歯部をいかに磨くかを追求し設計された。

 

【一般歯ブラシとルシェロの磨き方】

  • 全体的に何となく磨くのではなく、1本1本、確実に磨いていく。
  • 歯ブラシの毛先部分を歯、または歯と歯肉の境目に直角(90度)に軽くあてて、
    力を入れすぎず、大きく動かすのではなく小刻みに、軽く振動させるように磨く。
  • 力を入れて磨くと歯ブラシの先が開いてしまい逆にきちんと磨けません。
  • 横だけでなく上下にも歯ブラシを動かし、歯ブラシも横向きだけでなく、マイクを持つように縦に持って磨く。
  • 常に一定方向に磨くと確実に磨けていない部分ができますので、上下左右、またグルグル回すように磨く。
  • 毛先が開いた歯ブラシでは歯磨きの効果が激減するので早めに交換する。
     

一般歯ブラシの選び方

  • 一般歯ブラシの選び方

歯ブラシといってもその種類は多くあり、ドラッグストアやスーパーで歯ブラシコーナーを観ると素材や形状、大きさも様々でどれがよいのか迷ってしまうのが現状です。
そこで歯ブラシを選ぶポイントを説明します。

 
  • 歯ブラシの毛の性質

豚毛などの動物性タンパク質でできた物とナイロン製の物がありますが、豚毛などの動物性タンパク質でできたものは口の中の雑菌が付着しやすい為に不衛生になりやすい。
よってナイロン製のものを選ぶのが良いと思います。
毛の硬さですが、歯茎が腫れて痛い時などはやわらかめ磨く力の弱い人には硬め、そうでなければ普通の硬さでよいでしょう。

 
  • 毛先の形状

毛先の形状では、毛先が山型に山形(ギザギザ)カットされたものが多いです。一見、歯の形にフィットするように見え、奥歯まで磨けるとPRしているのが多いですが、実はうまく磨けません。
歯の形は人それぞれ、そして同じ人でも歯の部分によって出っ張り具合なども違うので、山形(ギザギザ)カットではかえって毛がうまく当たらない所が出てきます。
また、毛先が球状の物や、極細毛などは歯垢が取りきれない場合がありますので注意が必要です。
ヘッドの部分は小さい方が、狭い所も角度を変えて磨くことができるのでよいと思います。
→以上のことからまとめると、毛先は平らな形状の物でヘッドの部分は小さい方が良いでしょう。

 
  • グリップの形状

グリップの形状は自分の握り方に合わせて、好みで選んで良いと思います。
こうしてみると、歯ブラシはスタンダードなものが汚れを落とす上では適しています。
超音波などの電動歯ブラシの先でも同じことが言えます。
というわけで,これらをまとめると以下の基準となってきます。

 

   ブラシの毛はナイロン製
   固さは今の自分の歯茎の状態と握力で変える
   ブラシのヘッドは小さく,毛先は平らであること
   ネック部分は真っ直ぐでグリップはお好み

 

そして一ヶ月経ったら新品と交換する。
ナイロンは吸湿性なので,段々と弾力が落ちるためです。
よく毛先が左右に広がったら交換,とパッケージに印刷されています。
でも人によっては,「まだ広がってないから」という意見もありますが,ナイロンの性質を知っておけば広がりの大小に関わらず「交換の必要性」を認識できます。

 

ひと昔前はブラシのヘッドが今の約2倍くらいある製品がありました。
ネック部分が丸いアーチ状になっている製品などもありました。
今では海外旅行などで外国によってはホテルに泊まる時見ませんか?
こういう製品は効果はあまり期待できません。革靴磨きや,年末のサッシュの掃除用にはいいでしょう。

 

【効果的な歯磨きの方法】

  • 虫歯の原因(プラーク)=敵の居場所を知る
  • 歯磨きで大切なのは、どの場所を磨くことが大切か?ということです。
  • 敵(プラーク)のいないところをいくら攻撃(ブラッシング)しても効率が良くありません。まずは相手の居場所を知りましょう。
     
     
    【プラークが残りやすいポイント】
    1.歯と歯の間
    しっかり磨いたつもりでも歯ブラシの毛先が歯と歯の間に届かないため虫歯になることがあります。
    2.歯と歯肉の境目
    口の中をよく見ると歯と歯肉には、少し段差がついているのが分かります。この段差が原因で磨き残しになることがあります。
    3.奥歯の咬む部分のミゾ
    ミゾの形は複雑で、なかなか細かい部分にまで毛先が届かないために虫歯になりやすい部分です。