歯の神経について

Last-modified: 2010-12-13 (月) 16:15:48

歯の神経について

「歯の神経」と呼んでいる歯の内部の痛みの感覚を生み出す元の部分は、「歯髄」と言われています。

 

歯髄は単に痛みを感じる神経線維ではなく、極細の動脈や静脈も存在している組織です。
歯髄の役目は、主に象牙質と呼ばれる部分の栄養補給や修復などの働きがあります。さらに虫歯菌などの細菌が歯から体の中に入り込もうとするのを防御します。

 

虫歯が歯の内部に進行して歯が痛くなった時点では、すでに、歯髄の虫歯菌への防御が危うい状態になっており、防御できなくなると、歯髄が炎症を起こして、強い痛みを引き起こします。

 

治療法

痛みの原因である内部の神経だけを取ることで、歯を抜かずに、機能や形を再生させる手段もあります。しかし、抜歯するより、時間と費用が掛かります。
下記は、一般的な手順です。

  1. 麻酔をかける。
  2. 虫歯を削りながら、歯に穴を開ける。
  3. 根の部分の歯髄を見つけ、取り除く。
  4. 薬を注入しふたをする。
    その後、噛みあわせを考慮して、他の歯と似た歯を作り付けます。