大合併(2020年のテレビドラマ)

Last-modified: 2025-03-18 (火) 10:40:01

大合併(だいがっぺい)は、2020年に放送された日本のテレビドラマ。主演は向井理。
地方銀行の合併をめぐる物語で、毎週日曜日21時台の「日曜ドラマ」枠で放送。

2020年夏季(7月クール)における連続ドラマの視聴率争いで「大本命」と目されていたが、『チーム7』による予想外の高視聴率のあおりを受ける格好で、視聴率が最下位に転落した。「部外者」である田口の発案をきっかけに、バズワードになりそうな決め台詞を主演の向井理に喋らせる作戦で巻き返しを図るが、違う方向でSNS上での反響を呼んでしまう。
ストーリーに2013年・2018年に放送された「半沢直樹」との類似性が指摘された。第2部で市川海老蔵を起用したことも歌舞伎役者を多数出演させた半沢シリーズの模倣でないかとも言われた。

2006年、世界的な金融不況の中、銀行も生き残りをかけて合併を模索する銀行もあった。巨額の負債を抱えた afj銀行は、東京花菱銀行との合併を画策していた。しかし、東京花菱銀行にとって 合併は2回目。受け入れないものも行内にはいた。
そのために合併対策チームが誕生し、新人の木本和樹も対策チームに入ることとなった。両銀行の熱き思いが今ぶつかる。

時代設定は第1話の冒頭が2003年10月の面接のシーンから始まり、第1話から第4話までが2006年、5話から最終話までが2017年。スペシャル版が2020年となっている。

年齢は第一部→第二部→スペシャル版の順

木本 和樹(きもと かずき)〈24→35→38〉
演 - 向井理
本作品の主人公で本店営業第四部の職員。
東京花菱銀行2004年入行組。入行1年で合併という大事件に見舞われる。
最終話で東京花菱証券に出向になるが、スペシャル版では新庄部長に本部に呼び戻され、花菱東京AFJ銀行営業第二部次長に就任している。

星山 克也(ほしやま かつや)
演 - 大倉孝二
和樹の大学の2期先輩で、東京花菱銀行東京本部経営企画部次長。慶応大学経済学部卒業。和樹から「ホシさん」と呼ばれている。
入行時からの「海外とも取引のあるプロジェクトファイナンスを手がけたい」という希望はまだ胸の中にあり、一時は外資系金融機関に転職も考えていた。
後輩の和樹が同じ東京本部に異動してきたことでさらに距離が縮まる。
同期らとのつながりは強く、他行に就職した学生時代の同期や、出向した同期ともこまめに連絡を取り合っている。
スペシャル版では 経営企画部部長代理に就任。

飯田 健介(いいだ けんすけ)
演 - 津田寛治
係長。和樹の入行当時、花菱銀行八重洲通り支店に赴任した時に彼の教育係だった。

伊丹 郁夫(いたみ いくお)
演 - 六角精児
本店営業第四部 部長。
一見ダメオヤジだが、森岡頭取の部下だった時代もある優秀な銀行員。

森岡 孝政(もりおか たかまさ)
演 - 大和田伸也
東京花菱銀行 企画部長
→ 東京花菱銀行 ニューヨーク支店 支店長(2000年頃)
→ 常務取締役(第1話から)
→ 頭取(5話~)
→ 勇退
→ コメンテーター(スペシャル版)
旧H出身。1947年8月18日生まれ。1973年度入行。「人」を大切にすることに重きを置いている。
黒木と敵対する一方、彼を「超一流のバンカー」と評価している。
新庄から木本のことを知り、彼を有能なバンカーと評価しており、証券を学ばせるために東京花菱 証券に出向させた。
スペシャル版では頭取を退任しており、経済コンサルタントとして活躍し、ワイドショーなどによく出演している。

黒木 邦夫(くろき くにお)〈54〉
演 - ブラザートム(1話~4話)
常務取締役。旧T出身。「綺麗事では銀行は良くならない」という考えを持ち、銀行の利益のために不正融資などを黙認している。冷酷で悪辣な銀行員のように思えるが、その裏にはかつて自身の父親が銀行から貸し剥がしに遭って自殺したことが大きく関係している。
実は旧T派閥からの出向者から入手した出向先の粉飾などの不都合な情報を隠ぺいさせ、株の空売りによるインサイダー取引で得た利益を浅尾財務大臣に渡していた。
最終的にはそれが発覚し、引責辞任した。

佐伯 守(さえき まもる)〈54〉
演 - 羽場裕一(5話~)
常務取締役。温厚な人柄で、部下からの信頼も厚い。合併に対してやりきれない思いを抱く行員を気にかけている。

川崎 洋文(かわさき ひろふみ)
演 - 田中哲司(5話~最終話)
専務取締役。銀行内でも将来を約束されているリアリスト。

新庄 大介(しんじょう だいすけ)
演 - 市川海老蔵(現・市川團十郎)(第6話から)
→ 経営企画部長代理
→ 法人部長(第2部)
→ 取締役(スペシャル版)
経営企画部長代理。将来経営の中枢入りが確実とされているエリートで、森岡頭取からも目をかけられている。
2020年には東京花菱AFJ銀行の取締役を務めている。

内山 春樹(うちやま はるき)
演 - 段田安則(スペシャル版)
経歴
ニューヨーク支店 支店長
→ 法人部長(スペシャル版以前)
→ 頭取(スペシャル版)
スペシャル版での頭取。行内に広い人脈を持つ有力者の一人。ニューヨーク支店から本店への異動を命じられ、法人部長に着任し、新頭取の座を掴んだ。

城戸 俊一(きど しゅんいち)
演 - 小沢仁志
AFJ銀行経営企画部長代理。やくざかと間違えられかねない強面だが温厚な人物。
和樹と衝突するが、徐々に打ち解けていき、合併に向けて協力する。

鈴原 春雄(すずはら はるお)
演 - 三浦浩一
AFJ銀行頭取。

榎本 早織
演 — 秋本祐希(第二部)
和樹の高校の先輩でルポライター。

浅尾 新之助
演 - 渡辺裕之
財務大臣。紳士的な風貌で誰とでもフランクに言葉を交わす一方で腹の底では相手を見下しており、利用価値が無いとみると見限る。また自身と対立関係にある人物や、自分の意に従わない者は闇に葬ることも厭わない冷酷な性格。
最終回で、木本から賄賂を受け取っていたことが明るみに出たことで大臣を辞任。

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大賀 啓造
演 - 六平直政(特別出演)
浅尾が所属する民支党大賀派の会長。