Parsec を使用して Hellish Quart をオンラインでプレイする手順について説明します。
Parsecとは、リモートデスクトップ共有ツールの一種で動画ストリーミング技術を使って画面を共有します。
一般的なリモートデスクトップ共有ツールと比べ遅延が非常に少ないことが特長です。
オンラインプレイに対応していないゲームをリモートでプレイする際によく利用されます。
ホスト・ゲストとも、 Parsec を利用することが前提となります。
Parsec 設定・操作手順
準備(ホスト・ゲスト共通)
- Parsec のインストール
Parsec のサイトからインストーラーをダウンロードし、インストールします。
https://parsec.app/
- Parsec のアカウント作成
Parsec サイトの「Try Parsec Now」や「Sign up for Parsec」といった所からアカウントを作成します。
認証用メールを受信するためにメールアドレスが必要になります。
- 初期設定
Parsecのアプリケーションを起動し、ログインします。
起動後、幾つかの初期設定を行います。
設定は Parsec 画面左の Settings(歯車のアイコン)から行います。 - Parsec アカウントについて
Parsecアプリケーションに一度ログインすると暫くの間は自動ログインするようになります。
Parsecを長期間利用しなかったりすると再ログインが必要になります。
・アカウント名
・パスワード
・メールアドレス
は忘れないようにしましょう。
ホスト側の操作
- ゲームを起動する
ゲームのホストをするプレイヤーが、ゲームを起動します。
必ずしも最初に起動しておく必要は無く、手順 2~5 までのどこかで起動しておけば大丈夫です。
- Parsec を起動する
Parsecアプリケーションを起動します。
- 共有リンクを作成する
Parsec 画面左の Computers(PCのアイコン)から、自分のPCの「Share」ボタンを押します。
共有リンクのURL文字列が作成されますので、それを右クリックでコピーし、招待したい相手に送付します。
一つの共有リンクでゲストは何人でも接続可能です。


- ゲストを受け入れる
ゲストが共有リンクからアクセスすると、ホストの Parsec 画面下部に接続リクエスト中のゲストが表示されます。
「Accept」を選択してゲストを受け入れます。
なお何かのはずみで受け入れメニューが閉じられてしまうと、ぱっと見で接続リクエスト中なのか Accept 済なのか区別できなくなってしまうため注意が必要です。

- パッド・キーボードを有効化する
ゲスト受け入れ後、ゲームパッドまたはキーボードの操作を許可します。

- ゲームをプレイする
Hellish Quart のウィンドウをアクティブにします。
これで Hellish Quart の画面をゲストと共有し、プレイできるようになります。
ホストが Parsec で許可したアプリケーション以外の画面をアクティブにしている間は、ゲスト側には待機画面が表示されます。
- ゲストをキックする
Parsec画面下部のゲストの所から Kick を選ぶとゲストの接続を切断できます。
- 画面共有の終了
Parsec の Computers 画面で共有リンク右の×印(Stop Sharing)を押すと共有を終了できます。
ゲスト側の操作
- Parsec を起動する
Parsecアプリケーションを起動しておきます。
- 共有リンクを開く
ホストから送付された共有リンクを開きます。
httpのリンクであるためまずWebブラウザが起動します。
Parsecアプリケーションの方でログイン状態であっても、ブラウザの方で再度ログインを求められる場合があります。
- 接続リクエストを送る
ブラウザ画面の「Connect to ホスト名」のボタンを押し、ホストに接続リクエストを送ります。
ホスト側のユーザーが Accept するまで待ちます。

- 接続成功
ホストが接続リクエストを受け入れると、Parsecアプリケーションの画面が切り替わります。
ホストが Parsec で許可したアプリケーション以外の画面をアクティブにしている間は、ゲスト側には待機画面が表示されます。

- ゲームをプレイする
ホスト側が Hellish Quart のウィンドウをアクティブにすると、画面を共有しプレイできるようになります。
- 接続状況の確認
画面左上の Parsec のアイコンをクリックすると、各種メニューおよび画面上部に接続状況が表示されます。
「Network」の値がホストからの遅延時間です。

- 画面共有から抜ける
画面共有から抜ける場合は、Parsec アイコンメニューの「Disconnect」で接続を切断します。

コントローラー同時使用数制限について
Parsec 経由で Hellish Quart をプレイすると、コントローラーを4つまでしか認識しない、という問題が発生します。
これは、以下の理由によるもののようです。
Windows ではPCに同時接続できる XBOX コントローラー(XInput)は 4 個に制限されています。
また Steam から起動されたゲームは Steam 内の機能により、コントローラーの入力を実際の入力規格(XInput or DirectInput)によらずXInputコントローラーの入力として上書きして認識するようになっています。
そのため、ホストPCに直接接続している分を含めコントローラーを5個以上接続した状態になると、5個目以降のコントローラーが利かなくなります(操作しても反応しない)。
Steam RPT 経由でオンラインプレイを行う場合、コントローラー番号1~4への割り当てを入れ替えることで5個以上のコントローラーを使用できる仕組みがありますが
Parsec 経由でオンラインプレイを行う場合はその仕組みを利用できないため、他の手段で上記の問題を回避することになります。
Parsec のホストがコントローラーをリセットする方法
Parsec のホストが Parsec 経由で接続されているコントローラーをリセットすることで、改めてコントローラーを認識し直させる方法です。
特に追加の設定やツールなどは必要ありませんが、5人目のプレイヤーに対戦順が回ってくるつどリセットする必要があります。
ホストPC の Windows タスクトレイにある Parsec のアイコンを右クリックします。
表示されたコンテキストメニューの「Reset gamepads」を選択します。

その後、ゲストがコントローラーを触った順に再度認識されていきます。
Parsec のゲストが JoyToKey を使用する方法
ホストPCが認識する XInput コントローラーが4個以下であればよいため、5人目以降のプレイヤーのゲームパッドを無効化し、代わりにキーボード操作を許可することでXInputコントローラーの数が4個以下になるようにします。

ゲスト側は、JoyToKey 等のツールを用いてコントローラー入力をキーボード入力に変換して参加します。
もちろん直接キーボードで操作しても構いません。
なお、ホストPCのプレイヤーは XInput コントローラーを接続している時点で既にWindowsに認識されているため、そのままではJoyToKeyを使っても XInput コントローラーの数を減らしたことにはなりません。
この場合、DirectInputのコントローラーを使うか、HidHide等のツールを使って XInput コントローラーを隠すようにする必要があります。
多人数プレイ
Hellish Quart は1対1の対戦ゲームであるため、参加者が3人以上いる場合は適宜交代しながらプレイすることになります。
ここでは対人戦モードでプレイヤーを交代しながらプレイする方法について説明します。
- プレイヤーの割り当て
対人戦モードのキャラクター選択画面まで移動します。
この画面で、1番目にコントローラーに触った人(甲)が左側、2番目にコントローラーに触った人(乙)が右側のプレイヤーになります。

- キャラクターの選択~試合終了
それぞれキャラクターを選択し対戦します。
- プレイヤーの再割り当て
試合が終了すると、キャラクター選択画面に戻ります。
このとき、キャラクター選択画面に戻った直後は甲・乙のプレイヤーが左側・右側に割り当たったままになっており、他のプレイヤーは操作できない状態になっています。
ここで甲・乙のどちらかがコントローラーの右トリガー(キーボード操作の場合、J またはテンキー3)を長押しすることで両プレイヤーの割り当てを解除できます。
キャラクター選択画面で甲・乙のプレイヤーがキャンセルボタンを押すことでメインメニューに戻ることもできます。
ただしこの場合でも甲・乙のプレイヤーしかメニュー画面でカーソルを操作することができません。
再度対戦画面へ進むには甲・乙のプレイヤーがカーソルを操作するか、ホストのプレイヤーがマウスでメニューを選択する必要があります。
更新履歴
- 2025-12-03 プレイヤーの再割り当ての説明を更新
- 2025-11-25 「コントローラー同時使用数制限について」を更新
- 2025-02-24 内容を整理
