ブローム・ウント・フォス社
略歴:ドイツの造船・造機メーカー
1877年に設立された造船メーカー。社名の由来はヘルマン・ブロームさんとエルンスト・フォスさんが設立したから。
今はティッセンクルップ・マリーン・システムズの子会社に甘んじてしまっているものの、ヨーロッパ最大の乾ドックを有している造船の名門である。
研究機関としては「潜水艦の専門家」と言った風味だがビスマルクやアドミラル・ヒッパーに代表されるように大型艦もお手の物である。
航空工学適性を持っていないので分かりづらいが航空機メーカーでもあり、こちらでは「Ha」と名乗ったり「BV」と名乗ったりする。
代表作は飛行艇BV 138だろうか。
初期の航空機で「Ha」なのは、ブローム・ウント・フォスの航空機部門が「ハ(Ha)ンブルガー航空機製造社」を名乗っていたものの、航空省に「もう航空機もBV名乗ればよくね? B&Vと別会社ってわけでもないし」と言われてしまったため。
I・G・ファーベン社
略歴:ドイツの化学産業トラスト
1904年、バーデン・アニリン・ウント・ソーダ工業 (BASF)、フリードリッヒ・バイエル染料会社(バイエル)、アニリンファブリカツィオン(アグファ)の三社が同盟関係を形成した。
この三社は第一次世界大戦では毒ガスの製造を行い、またハーバー・ボッシュ法によりアンモニアを出荷。
アンモニアは火薬の原料となり、ドイツはチリから輸入した硝石でこれらを生産していた。
しかし、第一次世界大戦の海上封鎖により硝石が入手できなくなると、石炭からアンモニアを取り出すハーバー・ボッシュ法によりアンモニアを生産、ドイツの火薬供給を支えた。
戦間期は賠償金代わりにハーバー・ボッシュ法の特許が連合軍に接収され、ドイツ化学工業界自体がが大きなダメージを受けたため、さらに多くの企業が合同し、1925年にIG・ファルベンインドゥストリーが誕生した。
世界最大の化学会社であり、世界でも第4位の財閥であった。
企業界の大勢とは異なりヴァイマル共和政への支持を表明していたが、ナチが台頭するとこれに接近した。
第二次世界大戦では強制収容所で使用された毒ガスを製造したため、戦後解体された。
ゲーム上の画像はフランクフルトに存在する同社の本社ビル。1930年に竣工し、戦後は連合国軍最高司令官総司令部としてアイゼンハワーが使用、マーシャル・プラン策定の舞台となった。
現在はフランクフルト大学のキャンパスとなっている。(筆:フランツ)
コンラート・ツーゼ
略歴:コンピューター技術者
コンピューター世界のパイオニアの一人。彼が1941年に作り出したZ3は、世界で初めて機構の全てが電気の強弱によって示されるコンピューターであった。従来のコンピューターというのは、どこかしらに物理的なスイッチを持ち合わせて計算を行っていた。
秘密兵器ツリーの「基本型電子コンピューター」も、おそらくZ3の事を指し示すものだろう。
現代的なコンピューターの必須条件の一つに「チューリング完全である」、というものがあるがZ3は(意図的にではないが)満たしている。つまり、我々が今日使うコンピューターの始祖の一つであると言える。
戦争末期は(物が手に入らなくなって機械を作れなくなったため)世界初のプログラミング言語を考案したり、戦後はヨーロッパで最大の実用的なコンピューターの設計者であったりした(アラン・チューリングが戦後すぐにこの世を去ったため)。
また、彼のアイデアに「宇宙って全部計算機とか、計算機で作られた世界なんじゃないかな」というものがある。言ってしまえば我々の言う「現実」そのものがVRなんじゃねえかなとする凄まじい考えだが、それを否定する証明はまだこの世にない。(文責:G.B.遠藤)
クルップ社
略歴:ドイツの軍需企業、4号戦車を設計
メッサーシュミット社
略歴:ドイツの航空機メーカー、メッサーシュミットBf109を設計
ポルシェ社
略歴:ドイツの自動車メーカー、ティーガー戦車の設計に関わる
ヴェルナー・フォン・ブラウン
略歴:V1、V2の設計者、戦後アメリカに亡命しNASAにてアポロ計画に関わる
エーリッヒ・フォン・マンシュタイン
略歴:ドイツの将軍
ハインツ・グデーリアン
略歴:ドイツの将軍