目次
機銃・機関砲
武装セッティング画面で、青い弾はAP(徹甲弾)、オレンジの弾はHE(榴弾)を表す。
ミッション開始前の機体のセッティング画面で、収束距離を設定できる。特に主翼に武器を装備した機種の場合、これが射撃距離と大きくずれていると弾道が左右に広がり、照準から外れてしまう。
機銃・機関砲に関するキーは以下の通り。
- Space:全火器発射。マウスでは左クリック。
- 右Alt+Space:火器グループ1を発射。マウスでは右Alt+左クリック。
- 左Alt+Space:火器グループ2を発射。マウスでは左Alt+左クリック。
- 左Alt+R:MGFFのドラム弾倉など、一部の機関砲を再装填する。発射可能になるまでは時間がかかる。
- 左Alt+F:照準器フィルター切替。
- 右Alt+F:照準器位置切替。
対空射撃
航空機は80m/s(288km/h)以上の速度で飛行し、機銃の初速は通常600~900m/s程度であるため、目標に直接照準をあてても(真後ろまたは真正面でないかぎり)当たらない。
空中射撃のごく大雑把な目安としては、
「100mぐらいまで接近し、敵機の10mぐらい前方を狙って射撃する」
「敵機が照準環からはみ出すくらいの距離まで接近し、敵機の全長分ほど前を狙って射撃する」
または
「敵機の見え方から交差角を出し、それに応じた見越し角ぶんだけ前方を狙って射撃する」
と思えばよい。無論実際の見越し距離・角度は、サイズや速度、銃の弾速で変わってくる。
- Aiming assistありで練習し、見越し角がどのくらいになるのか覚えるとよい。
- アイコン表示ありなら、空中目標までの距離が表示される。これを使わないなら、目標の見た目の大きさと照準環を比較して距離を見積もる。
- ドイツ機(イギリス機もほぼ同じ)の照準環は直径6度=100mil。100m先での幅10mの大きさに相当する。
- ソ連機の照準環は直径140mil(視点を前にしないと見えない)。目盛は1目盛10milで、端から端まで8目盛=80mil。125m先での幅10mに相当する。
- アメリカ機の照準環は直径70mil。
- 弾速800m/s、目標の速度360km/hとすると、交差角10/20/30度でそれぞれ見越し角は約25/50/70mil、45度で約100milとなる(目標速度に比例して変化)。これと照準環の半径をつかって見越し角を算出できる。
- 収束距離は、好みはあるが、初めは200m前後に設定することを勧める。
ジャイロ照準器
大戦後期の一部の機体にはジャイロ照準器が搭載されており、目標の翼幅と見かけの大きさを入力すると着弾位置が表示される。
ジャイロ照準器に関係するキーは以下の通り。
- 左Alt+M:照準器モード切替
- 右Alt+;、右Alt+.:距離調整
- 右Alt+,、右Alt+/:目標サイズ調整
- 右Alt+Apostrophe:照準器リセット
まず目標サイズ調整で目標の翼幅に合わせる。
その後距離調整で、ジャイロ照準の6個のひし形の内側の点を通る円の直径が、目標の見かけの翼幅と等しくなるようにする。
この状態で敵を追尾し、ジャイロ照準の中心を目標に合わせて射撃する。
- 距離調整の下限以下の近距離や、距離が急速に変化する一撃離脱戦では、固定照準を使用する。
この場合、固定照準とジャイロ照準を結ぶ線上の適切な位置に目標を合わせる。 - 目標を斜め後ろから追尾する場合、角度によっては翼幅が小さく見えることに注意。
主な機体の翼幅は以下の通り。
機種 | 翼幅 | |
m | ft | |
P-38J-25 | 15.85 | |
P-47D-28 | 12.4 | |
P-51D-15 | 11.28 | |
Spitfire Mk.IXe | 11.23 | |
Spitfire Mk.IXe(CW) | 9.8 | |
Tempest Mk.V | 10.26 | |
B-25 | 20.57 | |
Bf109G-14/K-4 | 9.02 | 29.6 |
Fw190A-8/D-9 | 10.5 | 34.4 |
Me262A | 12.65 | 41.5 |
Bf110 | 16.3 | 53.5 |
Ju88 | 20.08 | 65.9 |
He111 | 22.6 | 74.1 |
対地攻撃
高度500~1000mで目標を探し、10~30度の角度で降下して200~400mの距離で射撃する。
角度が浅すぎると木にぶつかることがあり、深すぎると引き起こしに失敗して墜落する恐れがある。
輸送車列や砲列など一列に並んだ軟目標に対しては、進路をそろえて手前に降下し、列に沿って引き起こしながら掃射することで効率的な射撃が行える。
- 収束距離は、軟目標への機銃掃射の場合は300~400m、Ju87のBK3.7などによる近距離からの狙撃の場合は100~200mにするとよい。
- 破壊出来なくても、銃撃を加えるだけで中の人間が逃げ出し無力化することがある。
- 横風が強いと地上目標にまっすぐ向かうのは難しい。風上に機首を向けて降下するか、風と平行にアプローチするとよい。
- 戦車に対しては、ShVAKはほぼ無力。VYa-23やSh-37のAP弾での、後方からの射撃が有効。
- AAAを攻撃する場合、直進ではなく降下旋回で近づき、短時間の射撃の後そのまま降下旋回して離脱するのが安全。AAAの上を通過して離脱すると、後ろから撃たれる危険が高くなる。
銃座
操縦しながら銃座のAIに指示を出す場合、右Alt+1~9か、無線指示メニューを用いる。
- 右Alt+1:(Fire at will)自由に射撃させる。
- 右Alt+2:(Return fire)自機に向かってくる敵機だけを射撃させる。
- 右Alt+3:(Cease fire)射撃を止める。
- 右Alt+6:(Attack ground targets)地上目標を射撃させる。
- 右Alt+7:(Close engage distance)標準より近い距離まで目標が近づいてから射撃させる。
- 右Alt+8:(Normal engage distance)標準の距離で射撃させる。
- 右Alt+9:(Far engage distance)可能な限り遠距離から射撃させる。
自分で銃座を操作する際に使用するキーは以下の通り。
- 左Ctrl+C:操縦席から移動可能な各銃座へ、順番に移動する。
- 左Shift+C:1箇所に複数の機銃がある場合、使う機銃を切り替える。
- 右Shift+0~9:0なら操縦席へ、それ以外は銃座1~9へ直接移動する。
- T:機銃を持ち、マウスで操作出来るようにする。発射は左クリック。
銃座によっては右クリックで別の銃を発射できるものもある。 - 左Shift+T:視点を照準器に合わせる。
- 左Alt+Rまたはマウスホイールクリック:弾切れまたは不発になったとき再装填する。
ロケット
ロケットに関係するキーは以下の通り。
- R:ロケット発射。
- 左Win+R:ロケット発射数切り替え。
- 左Shift+D:一部のロケット発射筒を投棄。
対空攻撃
戦闘機にロケットを装備した場合、武装セッティング画面でロケットが爆発するまでの距離を設定できる。デフォルトはCONTACT(着弾した時爆発)。
- ソ連のROS-82等の場合、600mにすると発射から約2秒で、照準のやや下で爆発。1000mにすると照準環の外まで落ちて爆発する。
- ドイツのWgr.42の場合、800mにすると照準のやや下で爆発。1200mにすると照準環の下端付近で爆発する。
直進する目標の後方に降下加速して450~500km/hで接近し、同高度真後ろから設定した距離で、落下ぶんだけ上を狙って発射。
大きな山なり弾道なので、発射の際に機体を左右に傾けないこと。
空気抵抗が大きいので常に2発同時発射し、その後は投棄する。 - ドイツのR4Mは接触信管のみで、多数を発射して直撃を狙う。
対地攻撃
高度1000m以上で目標を探し、30度の角度でまっすぐ降下しながら発射する。
角度が浅いと距離による後落が大きくなり、長距離での命中率が下がる。
ソ連機(IL-2 mod.1943以外)
ROS-82/132は、直撃で軟目標を破壊可能。ROFS-132は、至近弾で軟目標を破壊可能。
RBS-82は、直撃で戦車を破壊可能。
距離400m前後までは軸線と平行に直進する。距離1000mでは、降下角度30度だと照準位置より約2目盛、浅いと4目盛ほど下に着弾する。
長距離で大砲やAAAなど特定の目標に当てるのは困難。
風の影響を強く受ける。
ロケットの命中率は悪く、Aiming assistも当てにならない。特に着弾マークが動いている時に目標と重なった瞬間に発射しても、まず命中しない。また、左右どちらから発射されたかで着弾点は数m横にずれる。
命中率を高めるには、以下の様に照準する。
- 1. 着弾範囲を左右に数m広げるには、左Win+Rで2発~4発発射モードに切り替える。
着弾範囲を前後にも広げるには、1発発射モードで2~4連射する。 - 2. 対地高度1500m以上から、30度の角度で目標に向かい降下する。
- 角度が浅すぎると、わずかな上下のぶれで大きく外れる。
- 速度が遅すぎると、照準と進行方向がずれ、ロケットが照準した位置に向かわない。
- 3. 左右に傾かず横滑りしない状態で目標に照準を合わせ、3秒以上その状態を維持する。
- 直進していないと、ロケットが照準した位置に向かわない。
- 4. 距離300~400mで発射。約1秒で着弾する。または距離800~1000mで、目標のやや上を狙って発射する。
- ソ連機の照準環の場合、1目盛=10milであり、300m先の3mに相当する。300m離れたIII号突撃砲やIV号戦車の全長は約2目盛、幅は約1目盛。
また、長い方の目盛線の長さは15milであり、400m先の6mに相当する。短い方の目盛線の長さはその半分。
- ソ連機の照準環の場合、1目盛=10milであり、300m先の3mに相当する。300m離れたIII号突撃砲やIV号戦車の全長は約2目盛、幅は約1目盛。
発射の瞬間。目標のIII突は移動しているので、数m前方を狙っている。
ロケットはほぼ平行に飛行し、長距離では落下する。
命中!
IL-2 mod.1943
IL-2 mod.1943のロケットは、降下角度30度・350~450km/hでの長距離ロケット攻撃を前提として上向きに発射される。VV-1照準器もこれに対応している。
照準の縦線に、距離1600m、1200m、800m、600m、400mに対応した目盛がついている。照星の丸をこの目盛に重ねた状態で狙いをつけ、対応する距離で発射する。
- 幅6mの目標(標準的な戦車の車体長)の場合、距離800mなら照星の丸の直径、距離400mなら目盛線の幅(15ミル)に相当する。
幅24mの目標であれば、距離1600mで目盛線の幅に相当する。
その他
(作成中)
- ドイツのPblz.1対戦車ロケット
- アメリカのM8ロケットは、距離300~400mで直接照準で発射する。または距離800~1000mで、目標のやや上を狙って発射する。
1~3発の単発発射モードの他に、0.1秒間隔での全弾発射モードがある。 - イギリスのRP-3ロケット
爆弾
爆弾に関係するキーは以下の通り。
- 左Win+S:爆弾安全装置on/off切り換え。offだと投下しても爆発しない。
- 左Win+B:爆弾投下モード切り換え。どこの爆弾を何個ずつ投下するか切り替える。
- 左Ctrl+D:爆弾投下間隔切り換え。長くすると着弾範囲が広くなる。
- V:爆撃照準器を使用。
- N:爆弾倉開閉。
- B:爆弾投下。
ソ連の爆弾は、通常は高度30m以上(水平飛行の場合)から投下しないと爆発しない。ミッション開始前の武装設定で遅延時間を5秒以上にすると、低空で投下しても爆発する。
戦車を破壊するには、およその目安として小型爆弾なら直撃、250kg爆弾なら数m以内、1t爆弾なら10m以内で爆発させる必要がある。
トラックは、この2倍ほどの距離でも破壊可能。
なお、輸送機からのコンテナや空挺部隊の投下、武装設定で曲技飛行を選んだ時のスモーク発生にも、爆弾投下キーを使用する。
緩降下爆撃
ダイブブレーキを持たない対地攻撃機や戦闘機が、30度程度の比較的浅い角度で降下して行う爆撃。
以下のような手順で行う。
- 0. ソ連機では不発防止のため、武装設定で爆弾の信管を5秒にしておく。
- 1. 目標のいそうなあたりを高度1000m程度で蛇行しながら索敵し、発見したら見失わないよう周囲の地形も確認して、アプローチ方位を決め、開始位置に向かう。
- 地上の敵味方が接近している場合は特に注意すること。
- 2. 対地高度500m以上で目標に接近し、降下角度20~30度でアプローチに入る。
- 角度が浅すぎると、爆弾投下の際に目標が胴体の下になり、照準が難しい。
- 速度が遅すぎると照準より下に進み、角度が浅くなりやすい。また着弾位置も手前にずれる。
- 3. 400~500km/hで目標のやや奥(およそ20~30mほど)に向かって降下し、距離200m前後で、目標が照準環の下端より下(手前)にきたあたりで爆弾を投下する。
- 機種によって降下時の速度や照準環のサイズが違うため、練習して感覚をつかむこと。いつも同じ速度で降下できれば、命中率を高めることができる。
- ドイツ機の照準環の場合、1目盛は200m先の3.3mに相当する。200m離れたT-34戦車の全長は約2目盛、幅は約1目盛。
照準環の半径は50milであり、30度降下での照準点と下端の間の水平距離は、200m先で20m。 - ソ連機の照準環の場合、1目盛=10milであり、200m先の2mに相当する。200m離れたIII号突撃砲やIV号戦車の全長は約3目盛、幅は約1.5目盛。
照準環の半径は65milであり、30度降下での照準点と下端の間の水平距離は、200m先で26m。
- ドイツ機の照準環の場合、1目盛は200m先の3.3mに相当する。200m離れたT-34戦車の全長は約2目盛、幅は約1目盛。
- 距離が遠すぎたり速度が遅いと手前に着弾するが、近すぎる/速すぎる場合は至近弾になる。失敗する時は手前に着弾することが多いので、やや近すぎると思うくらいで投下するのがよい。
- 移動目標に対しては、投下から着弾までの時間+遅延時間の移動距離分だけ前方に投下する。移動方向にそって前方から目標手前に投下するか、後方から降下して目標が機首に隠れた直後に投下すると狙いやすい。
18km/hなら6秒で30m進む。戦車の全長の約5倍。 - やや浅い角度で降下し、見こし距離を約10mにして距離100mで投下すると、投下の瞬間まで目標が照準環の中に入り、より精密な爆撃ができる。ただし地面に激突する危険が高い。
- 機種によって降下時の速度や照準環のサイズが違うため、練習して感覚をつかむこと。いつも同じ速度で降下できれば、命中率を高めることができる。
この直後、目標が照準器の影に隠れたあたりで投下。
- 4. 攻撃後引き起こして離脱。
- 対空砲がある場合、低空飛行でS字飛行や横滑りを交えて離脱するほうが安全である。特に真後ろに対空砲があると、直線飛行では被弾しやすい。
- 反復攻撃を行う場合、対空砲の近くでの上昇旋回は避けること。速度が落ち、被弾しやすい。
急降下爆撃
標的に向かい60度以上の角度で降下しながら爆弾を投下する方法。主にダイブブレーキを装備した機体で行われる。
ダイブリカバリーシステムを備えた機体では、左Ctrl+Dでon/offを切り替える。
- 0. 武装設定で、爆弾を全て一斉投下できるよう設定する。爆弾倉のある機体では、爆弾倉の外に装備しておく。
- 1. 高度3000~4000mで目標を探す。目標が自機の下に隠れた状態で接近するため、進路やタイミングに注意する。吸気圧と回転数を巡行まで落とし、必要なら過給機を1速に切り替え、爆弾投下モードを全て投下に切り替えておく。速度もある程度落としておいたほうが良い。
- 目標に対してやや斜めに接近し、翼の下に隠れそうになったら目標方向に旋回することで、直前まで目標を目視できる。
- 2. 攻撃位置についたら、
エレベータトリムを機首下げにして、スロットルを閉じ、ダイブブレーキを下げて急降下を開始する。 - 3. 横滑りせず目標に直進し、高度500m~1000mで爆弾投下、引き起こし。投下高度が低すぎると引き起こせない。
- 4. ダイブブレーキを格納し、回転数を上げ、スロットルを開いて離脱。あらかじめ離脱方向を考えておいた方が安全。
- 状況にもよるが、投下後に急上昇すると、速度を失う上に対空砲火への暴露面積が増すので危険。そのまま低高度水平で速度を保ち、一刻も早く危険空域から離脱すべき。
低空水平爆撃
300m以下の低空を水平直線飛行しながら爆撃する方法。超低空で至近弾を狙うか、多数の小型爆弾を連続投下して攻撃するのに使う。
- 0. 目標を発見したら、接近方向と、それに直角に数100m離れた目印を決める。
- 1. 目標の数km手前から、あらかじめ決めた対地高度・速度で水平直線飛行する。
- 2. 目標がエンジンカウリングに隠れたら、横の目印でタイミングをはかって投下する。
ある対地高度・速度ではどのあたりに着弾するのか、練習しコツをつかんでおくこと。
IL-2 mod.1943
風防の2本の水平線とカウル上面に描かれた4本の円弧が低空水平爆撃照準器となっている。
対地高度50m、100m、200m、300mのいずれかで、360km/hで水平飛行し目標に直進する。
頭を上下に動かして、高度によってカウリングの4本の線と風防の2本の水平線のどれかを重ねる。
高度 | カウリングの線 | 風防の線 |
300m | 手前から1番目 | 下 |
200m | 手前から2番目 | 下 |
100m | 手前から3番目 | 上 |
50m | 手前から4番目 | 上 |
重ねた横線が目標(横の目印)を通過する瞬間に投下する。
Hs129B-2
照準器の左に突き出た4枚の板が低空水平爆撃照準器となっている。
上から高度10m・50m・100m・200mでの、300km/hで水平飛行したときの着弾位置を示す。
頭を上下に動かして、高度に対応した板が横線に見えるようにし、目標の横を通過する瞬間に投下する。
スキップボミング
船舶に対して行われる低空水平爆撃の一種。超低空から高速で爆弾を投下すると水面で跳ね返り、多少距離が離れていても目標の側面に命中させることができる。
- 0. 遅延時間を5秒程度にセットしておく。
- 1. 高度500~1000mで目標と平行に飛び、目標の真横に向かって旋回し接近する。
- 2. 目標手前に降下しつつ加速して、高度20m以下を400km/h以上で水平飛行する。
- 3. 目標を飛び越える1~2秒前に爆弾を投下する。
水平爆撃
Pe-2やHe111など爆撃照準器をもった爆撃機が、高空を水平直線飛行しながら爆撃する方法。
照準器で目標を発見できるよう、Oキーで表示されるマップで目標付近の地形や途中のランドマークをチェックしておくこと。
Pe-2の爆撃照準器画面。He111も基本的なレイアウトは同じ。
照準モードでは、入力パラメータから計算した着弾予測地点が表示される。Viewモードでは前後左右の角度を手動で操作する。
- あらかじめ爆撃行程を計画しておいて、巡航中に爆撃照準器におよその高度・速度・風速・風向(詳細は下を参照)、爆弾投下量や投下間隔を入力する。
- さらに、編隊に「Do like me」、銃座に「Fire at will」および交戦距離の指示を出す。
- 手前に十分に離れた位置で、左Shift+Aで水平直進飛行に入り、Vで爆撃照準器に切り替える。必要なら爆弾倉を開き、安全装置を解除する。
- 1分で10km近く進むため、できれば20km以上手前で直進飛行に入る方がよい。
- 画面左の速度計の値を画面右の速度ダイヤルに、高度計の値から目標の高度を引いた値を高度ダイヤルに入力する。
Pe-2では照準器外周の角度目盛の▲、He111では照準器右上の角度目盛の針が、今投下した場合の着弾予測地点を見る角度を表示する。- 目標の高度はOキーで表示されるブリーフィングに書かれている。
- 画面上端の雲のマークをクリックして各高度の風速・風向を調べ、現在の高度での風速・風向を予測する。これと画面左のコンパスから、自機の進路に対する風向を求め、画面左下のWind Angle、Wind Speedに入力する。
- 画面右の切換スイッチでモードをViewにあわせ、照準器を前方に向ける。
照準器の角度は、Pe-2では外周の∩、He111では右上の目盛の▲で表示される。高度5000mなら45度前方で約5km前方の地形が見える。 - 照準器の角度を着弾予測地点に合わせ、Viewと照準を切り替えても照準器が左右に動かないように、照準器を風下に向ける。これにより照準器が実際の進行方向を向く。
- 照準器を前方に向けて目標を探し、画面下のTurn Controlダイヤルをドラッグするか左Shift+Z/Xで左右に旋回して、目標を正面にあわせる。
- 目標に向かって直進していること、風速・風向、高度・速度、その他爆弾投下量などを再確認する。
- Pe-2の場合、切り換えスイッチでモードを照準にあわせ(照準器が着弾予測地点を向く)、目標が照準と重なったところで投下する。
He111の場合、切り換えスイッチでManualにあわせ、Pe-2と同様に投下する。またはViewモードで照準器を目標に重ねた状態でAutoに切り換え、Auto DropをONにして自動で投下する。- 自動投下モードでは、入力した高度・速度が正しくないと、次第に照準がずれていく。
正しく照準できなかった場合、いったん通り過ぎて十分離れてから、改めて爆撃行程を開始する。
- 風向きの再設定を忘れないこと。
- 風が強い場合、爆撃行程が風と平行になるようなルートをとることで、命中率を高めることができる。
向かい風ならその分対地速度が遅くなり、爆弾が手前に落ちるため照準に使える時間がやや長くなる。
信号弾、拳銃
まず発射する信号弾/拳銃を選ぶ。
- 左Ctrl+1:赤
- 左Ctrl+2:緑
- 左Ctrl+3:白
- 左Ctrl+4:拳銃
キャノピーを開け、発射したい方を向いて、左クリックまたは左Ctrl+Spaceで発射する。
※He111以外のドイツ機では、信号弾はキャノピーを閉じたままピストルポートから発射される。
発射した後、「Remove personal weapon / flare pistol」で終了する。
戦車砲・同軸機銃
戦車砲・同軸機銃に関するキーは以下の通り。他の機銃については銃座の操作を参照のこと。
Settings/Input devicesでTank Turret Controlを切り替えることで、砲をマウスで操作するかジョイスティック/キーで操作するか選ぶ。
- T:砲塔・機銃を操作できるようにする
- W/A/S/D、ジョイスティックまたはマウス:砲を操作
- 左Shift+T:視点を照準装置に合わせる
- 左クリック:砲発射
- 右クリック:同軸機銃発射
- 右Alt+G:弾種切り換え
- 右Alt+;、右Alt+.:照準上下(距離調整)
- 右Alt+,、右Alt+/:照準左右
- 右Alt+':照準リセット
- 左Alt+R:機銃を再装填
- L:車内照明切り替え(照準目盛の照明も切り替わる)
目標サイズと照準目盛から距離を計算し、照準上下で照準の距離を調整して、マウスで照準を目標に合わせ発射する。
特に長距離では、距離計算の早さと正確さが重要になる。
照準器の詳細な使い方については、プレイ中にESCメニューからStation Notesを選び、Gunnerのdescriptionを下にスクロールすると解説がある。
ドイツ戦車(画像:III号戦車L型)
中央の三角の頂点が照準、円弧上に並んだ丸が距離。
- 距離目盛のPzgr.39はAPHE、Pzgr.40はAPCR、GrはHE、Gr.○○HLはHEATを表す。
付属戦車のIII号L型の場合、弾種を切り替えると距離目盛も切り替わる。
中央の大きい三角は底辺および高さ4ミル、横の小さい三角は底辺および高さ2ミル。頂点の間隔は4ミル。
静止目標には中央の三角の頂点で照準する。横に移動する目標には、移動速度にあわせて横の三角の頂点で照準する。
ソ連戦車(画像:T-34)
十字線が照準、右にある縦の目盛が距離(左は低速弾用で使用しない)。小さい目盛は同軸機銃用。
- 「СГ(SG)」は低速弾、「ДГ(DG)」は高速弾、「ДТ(DT)」はデグチャレフ同軸機銃を表す。
上の横目盛はミル単位。
静止目標には照準の縦線を横目盛ゼロに合わせて照準する。横に移動する目標には、移動速度にあわせて縦線を左右に動かして照準する。
アメリカ戦車(画像:M4A2)
照準の距離調整はない。砲手の左に描かれている下の画像を参考にして、砲自体を動かして照準する。左から順にAPHE、AP、HE、未登場、未登場、同軸機銃。
距離はヤード単位。1000ヤード=914m、1000m=1094ヤード。
600ヤードの照準を囲む円は直径10ミル?幅3mの目標がおよそ円の半径に相当する。
目標の実際の幅(m)を見た目の幅(ミル)で割り1000倍すると距離(m)が出る。
幅3.0mのT-34が見た目の幅10ミル=300m
幅3m・長さ6mの標準的な戦車が、あるミルで見えた時の距離は以下の通り。
ミル | 幅 | 長さ |
2 | 1500 | 3000 |
3 | 1000 | 2000 |
4 | 750 | 1500 |
5 | 600 | 1200 |
6 | 500 | 1000 |
8 | 375 | 750 |
10 | 300 | 600 |
12 | 250 | 500 |
- 0.5秒以内に着弾するような至近距離(AP弾なら300~400m以内)であれば、0距離照準で0~1m上を狙えば命中する。
長距離射撃の場合、双眼鏡を使えば照準器より拡大でき、見た目の幅が正確にわかる。ただし車長が負傷する危険がある。
マップで目標周辺の地形までの距離を見る方法もある。
移動目標の場合、およその目安としては、30km/h(8m/s)で横に移動しているなら10ミル(平均の弾速800m/s)~13ミル(同600m/s)前方を狙う。
斜め30度に移動しているならこの半分。
あるいは、1000m先に着弾するのに砲と弾によって1.2秒~3秒かかるので、距離と見た目の移動の速さから見越し射撃を行う。
いずれにせよ、移動目標に1000m以上で命中させるのは困難。
弾薬の種類によって、以下のような特徴がある。
- AP:通常の徹甲弾。
- APHE:徹甲弾の中に炸薬が入っており、貫通後に爆発する。与えるダメージは大きいが多重装甲に弱い。
- APCR:高速徹甲弾。近距離での貫通力が高いが、軽量なため長距離では貫通力が低下する。
- HEAT:対戦車榴弾。低速で命中率が低いが、貫通力が大きく距離による減衰がない。
- HE:榴弾。装甲貫通力は低いが、非装甲目標なら直撃しなくても破壊できる。