Ver2.0アップデートの伴いConstellationに本ページの内容が掲載されるようになりましたが、
編集行数の関係上ストーリーとメッセージは引き続き本ページ及びキャラクター(その他)ページに掲載します。
各星座の守護者についての情報をまとめたページです。記載順は黄道十二星座の順番(≒年度順)にのっとっています。KalpaやAste、MeroなどのキャラクターについてはCharacterのページへ。
ストーリーなどには英弱による若干の意訳が入っています。
ストーリー
Ver2.0以前で追加されたものや、削除されたものも掲載。
メッセージ
メインメニューなどでキャラクターをタップすることで閲覧可能。
ルカ(Luka)
ストーリー
- ルカ
黄道第一宮であるおひつじ座の守護者Lukaはヒツジ族の継承者だ。
守護者の中で最年少でありながら宇宙平和とエントロピー値について話し合う12会合でリーダーを務めている。
その秘密は召喚によって職務を遂行し、先祖から知恵を授かるからである。素直な性格で平和愛好家であるLukaはかなり頭がよく危機察知能力に長けている。
ただし身体能力は並以下のため転んでよくケガをする。
一般的なヒツジ族と同じく単純であるため祖先の助言が無かったらすぐ他人に騙されていたかもしれない。
だが本人は自分を単純だとは思っていなかった。ヒツジ族は死後「魂の根源」を辿ることで子孫のそばに留まるとされている。
祖先から知恵を授かる特徴はこの特性が影響していると思われる。
特に守護者の職に従事しているLukaは「継承の書」から魂の根源を召喚する形で祖先と好きなタイミングで意思疎通することができる。
彼らの30年という寿命の短さはこの特性の副作用だろう。エルフが星幽戦争の最前線で勇猛果敢に力で戦ったように、ヒツジ族は頭を使った戦術で平和的解決を図った。
彼らの功績は宇宙の平和を願う全生命体から高く評価された。
結果的にヒツジ族は今現在に至るまで平和の使者として全宇宙に知れ渡っている。
- 妄想
- 12会合の議長 (新規)
メッセージ
- あ、今頃Lanaが配信してるな~ サボっちゃおうかな...? ダメか~
- 今現在の宇宙はかつてないほど平和だよ。12人の守護者が平和を守るため最善を尽くしてるんだ。
- うわ、書類の山なんて見たくないよ... 早く終わらせよっと。 あ、ご先祖様とは昨日遊んだから今日は一人で遊ぼうかな。
- この前暇を持て余してたらLiberaが映画館に連れてってくれたんだ。でもその映画が大分昔の作品で...正直帰りたかったなぁ。
- こんにちは! 僕の名前はLuka。初めまして~
- 晴れた日にリンゴジュースを飲みながらLanaのゲーム配信を見る... 平和って最高だ!
- 僕が持ってるこれは『継承の書』だよ! これでご先祖様を召喚して会話できるんだけど、これを使えるのはヒツジ族の継承者だけなんだ。
それだけ貴重なものなんだよ。そうじゃなかったら放t... いや、やめておきます。 - 僕にどれだけ悪口を言おうが構わないけど、他の守護者の頑張りを無下にするのは許せないよ。これからも頑張るから応援してね。
- 僕は確かに若いけど子供じゃないよ。ヒツジ族の中ではかなりのキャリアだからね!
- Irisはいい人だ... 親切で可愛い...でも...クッキーだけは...!!
アルキオネ
プロフィール
- アルキオネ
Arcyoneは女帝でありながらおうし座の守護者でもある。
サファイヤのような青い海に浮かぶ金色の建造物で埋め尽くされたアデン帝国の首都、Elive。
この都市は他よりも華麗さと美しさを重要視して文化を発展させてきた。しかしその裏では一日一食すらままならない貧困層が暮らすスラム街が広がっている。彼女は並外れた生まれながらの政治手腕で、スラム出身でありながらアデン帝国の女帝となった。
彼女と初めて会った者はその美しさと権力に称賛せざるを得ず、敵対者は彼女の狂気的な報復を受けることを知りつつも誰も何も言わなかった。守護者は各星座にのみ存在する十二星座の象徴だ。その中でも純粋な欲望を象徴する者だけがおうし座の守護者の座に就くことができる。
当然地位と名誉が保証されるため誰もがその栄光を欲した。守護者の座が空くと全財産をつぎ込む者までいたとさえ言われている。
とはいえ、それは守護能力を与える神に選ばれない限り手にすることのできない栄光だった。
そんな場合でさえ彼女がその資格を得るのにそれほど時間はかからなかった。さらに守護者として与えられた『貪欲』の力は彼女の女帝の地位をより確固たるものにした。
しかし守護者になったことで得たおうし座の強欲の精神が影響してか、彼女の狂気に染まった本性が以前よりも垣間見えることとなった。表裏を問わず権力を追求してきた彼女は裏社会を牛耳る悪名高い「S」と幼馴染である。
噂によると彼女はベールに隠されたSの本名と表の職業を知っているようだ。
- 舞踏会
大人10人が一直線に縦に並んでも届かないほどの高さの天井に吊るされた巨大なシャンデリアが宮殿のパーティー会場全体を明るく照らす。
その会場の中心にはアデン帝国の女帝Arcyoneが微かな笑みを浮かべてたたずんでいた。「Arcyone大帝! 私は栄光なる女帝降誕の日をこれ以上ないほど神に感謝しております。
是非この『Irium*1』をお受け取り下さい。見る方向によって色が変わる珍しい宝石です。」
まさしく今日のパーティーはこの国の主であるArcyoneだ。
一人の従者が自身の治める土地の特産品を贈り物として準備したようだ。
何も言わずにその宝石を受け取りあちこち見まわすと光の色が変化していくのが見て取れた。
彼女は嬉しそうに微笑みやがてそっと口を開いた。
「Pergius卿、お主の努力と洞察力大いに気に行った。お主の将来を期待しているぞ。...感謝する。」
宝石を渡した彼は体をこわばらせつつお辞儀をして一歩後ろに下がった。
「おい、この宝石を宝物室に飾ってきてくれ。」
Arcyoneは隣に立つ女官に宝石を手渡した。
「御意。」
女官は音もなく一瞬で姿を消した。皆が会場の上品な雰囲気に酔いしれているともう一人の従者が駆け寄り話した。
「陛下、フクロウから緊急で箱が届きました。」
「開けてみよ。」
すぐに箱を開けると、"S"のマークで封がされた手紙とホワイトチョコがきれいに入っていた。
「あいつか。」
Alcyoneは封を切り手紙を読んだ。
『ファ〇キュー!!』手紙を読み終えるとAlcyoneは狂気的に笑い出した。彼女の突然の行動に周りにいた従者は凍り付いた。
やがて彼女は笑うのをやめ一言、「クソビ〇チ。」と言い唸り声をあげた。
そしてまた何事もなかったかのように笑い出した彼女を見て周りの人々もホッと胸をなでおろした。パーティーはまだ終わらない。
人々は帝国随一のヴァイオリニストの演奏を聴き拍手喝采を浴びせた。
人々はピエロの格好に扮した人に大爆笑した。楽しい雰囲気の中数時間が経過した。怪しげな星柄の服を着た男がさっとAlcyoneに近寄り箱を手渡した。
「陛下、守護者様からのプレゼントです。」
「ほう、全員分受け取らなかったはずだったが...」
彼女は快く答えながら箱を開けた。しばらくすると箱の中身を見た彼女の顔はすっかり青ざめていた。
はち切れそうな思いを抑えながら、静かな声で一言一言話始めた。
「...どの星座から来たのか?」
「6番目(=おとめ座)です。」
その反応を見て彼女は殺意を含んだ狂気の笑みを浮かべる。
「はぁ、6番目の星座からはプレゼントを受け取ってはいけないことを知らないのか。」
「...」
「よっぽど死に急いでいるようだな。ハハハ。」
「...」
「今すぐ目の前から消えろ。」恐怖で体を硬直させ、少しの間を置いて箱を持って退出した。
少しの沈黙ののち、彼女は再び穏やかな笑みを浮かべパーティーの雰囲気に溶け込んだ。
数えきれないほどのプレゼントが積み上げられたところでパーティーは幕引きとなった。
- 貪欲の女帝 (新規)
メッセージ
- おぉ、こんな才能があったとはね。なかなかいい演奏だよ。
- 今日はよくやってくれた。褒美をくれてやる。
- この宇宙の根源とはこれほどまでに夢見心地で美しいものなのか。はぁ~たまらないわ...
- すべて私のものだ。もちろんお前もな。
- そこのお前、特別に会話することを許してあげる。
- 誰が私を見て良いと言ったのかしら?
- 人間という生き物は本当に愚かしくて面白いわ。
- ほぅ、命がけの演奏か...面白い。
- 私が冗談を言っているとでも言いたいのかしら?
- 私と出会えたことを光栄に思いなさい!
ミエル
ストーリー
- ミエル
白鳥のような真っ白な翼の天使Miell。
彼女はふたご座の守護者であり、天空都市『Icarus*2』を守る保安官でもある。優雅で繊細な装飾が施された天使地区と高い建物と尖った尖塔がそびえ立つ悪魔地区で構成されるIcarus。
ふたご座の守護者であるMiellとZerrは町の郊外の城『Gehenna*3』に住んでいる。ふたご座の守護者は精神、感覚、思考を共有することのできる『リンク』の力を代々受け継いできた。
リンクの力は2人の守護者が一緒にいることで増幅され、天使と悪魔の双方が力を使用することができる。
また2人の関係が悪化したり長期間離れていると、相方を探す本能から能力が爆発的に上昇する。
(Zerrと離れることでMiellは他人の思いを感知したり心の声を聴いたりできるほど能力が上昇する)負の感情や見栄への失望や疲弊から、Miellは僻みっぽい性格になり何事も退屈に思えた。
そのため相手の用事にはあまり立ち入らず、関わる場合は最低限の手間で済ませることを好んだ。
保安官の仕事をする際には相手とのトラブルを最小限に抑えるため「フレンドリーなMiell」を演じた。
そのおかげか彼女の本性を知る者は滅多にいない。リンクの力のためにMiellの隣には強い運命で結ばれた双子の弟Zerrがいつもいる。
Miellは恥ずかしい振る舞いや非効率的な仕事を繰り返すZerrと親密にならないといけないという現実を未だに受け入れ切れていない。
特に寝ようとするときに頭の中を駆け回るZerrの厨二くさい言葉や考えが大嫌いだ。
何度壁ドンしてもZerrは止まらない。
ある時我慢の限界に達したMiellがZerrの頭に白薔薇を突き刺し気絶させた。
その日以降Zerrは白薔薇を見るだけで身震いするようになり、一方でMiellはその姿を見ては妙な快感を味わっている。厄介なZerrと弟嫌いなMiell。Icarusの町は2人に退屈する暇がない。
- 退屈なディナー
陽が沈み月明かりが濃くなる夕暮れ時。
憩いの森にひっそりとたたずむ古城『Gehenna』から何やら声が聞こえてくる。「...、こうして今日も吾輩は巨悪の力からIcarusを守ったのだ。クハハ... 何を思うか? わが眷属『Rosinantesseus II』よ!」
「ニャー」
眷属は返事を返す価値もないような無関心な顔をしながら前足で顔をなでた。長テーブルの端に座って猫に話しかける少年と対照的に、その様子を呆然と見つめる少女。
(巨悪の勢力ねぇ... 近所の子供の喧嘩を止めただけでしょ。どうしてささいな事件にそんなにも熱くなれるのか。)
Miellはテーブルの対面に座るZerrを冷ややかに見つめた。(Star、こっちにおいで~)
「ニャ~♡」
Starは一言も発さなかったMiellの心を読み、ボウルを咥えながら彼女の隣に座った。彼女はStarの顎を撫でる。
「フッ... 吾輩を裏切るのか、我が使い魔よ。吾輩は慈悲深い。だからいつでも好きな時に戻ってくるがよい。」
言葉とは裏腹に目に涙を浮かべるZerrを見て痛快に思った。
(Starにそんな稚拙な設定をつけるな、バカタレ。)
「愛する弟によくそんな言葉、いやテレパシーを...」
Zerrが話している最中に、Miellは花瓶から白薔薇を取り出し彼に投げつけた。(シャッ)
(ブスリ)白薔薇は空を切り裂くようなを音を立てながらZerrの顔の真横の壁に突き刺さった。
「愛するですって...?」
うんざりした表情を浮かべMiellは尋ねた。
「秘密組織『闇の光輝』の裏の秘密工作員である吾輩、Zerrが姉上を愛しているなんて当然...」(シャッ)
(ブスリ)再び白薔薇が驚異的な速度でZerrをかすめるように飛んで行く。
薔薇は壁に突き刺さりZerrの頬から真っ赤な血が流れた。
(おバカ、秘密って単語をどれだけ使えば気が済むの? そもそも闇の光輝って何? Irisのクッキーより酷い。)
「うへぇ、Irisのクッキー... 姉上、いくら何でも言い過ぎだ!」普段からふざけたことを言うZerrだが、ここ数日はひどくなる一方だ。
先日行われた各星座の守護者が集う12会合で、Zerrはかに座の守護者に告白された。
Zerrの最近の横柄な態度はそれが原因ではないかとMiellは考えている。「失礼します。」
喧嘩を止めるが如くメイドが料理の配膳のために部屋に入って来た。
Miellを象徴する白薔薇が生けられた花瓶とアロマキャンドル。彼女の好きなものと共にMiellの目の前に数多くの食器が置かれた。
何もなかったテーブルには蒸しロブスターを始めとする食欲をそそる料理で満たされた。(ロブスターなんて食べるのが面倒。なのにどうしてみんなこんな非効率的な食べ物が好きなのかしら。)
メインディッシュを横目にMiellが最初に手を取ったのはカモミールティーだった。
ほのかな香りに癒されながらMiellは鼻歌を歌う。
対面ではZerrがメイドに叱られながらこちらに助けの眼差しを向けていた。
Zerrを無視しMiellはエビのサンドイッチと深い睡眠へ誘うカニのスープを持って席に着いた。「クッ、怪獣ロブスターめ... 吾輩に血を流させるとはなかなか手強いな。 吾輩の血肉となるがよい!」
Zerrの非効率的な行動に呆れてMiellは首を振った。彼女は彼の奇行を何度見ようともなれることはなかった。
Miellはサンドイッチを一口食べ欠伸を堪えつつ物思いにふけった。
(この夕食はいつ終わるのやら... あいつを静かにさせて早く寝たいわ...)長テーブルの両端に座り互いに異なる夕べを過ごす双子。
そんな中、Gehennaの夜はStarの心地よい鳴き声と共に深まっていく。
- インタビュー (新規)
メッセージ
- お疲れさまでした。やっと静かに気持ちよく眠れそうです。
- この純白の翼は天使の象徴です。え、「どうやって翼の上から服を着てるのか」ですって? ただ単純に知りたいんですか...??
- 素晴らしい演奏ですね。子守歌にしたいぐらい。
- それってカモミールティーですか? 落ち着く香り~ すぐ眠れそうです。
- 仲の良い兄妹だなんて絶対言わないでください。もちろん頭の中でさえも。
- はぁ、うるさい。Zerrと離れると心の声が聞こえてきます。あなたのもですが。
- はぁ、早く終わらせて寝たい。
- はぁ、人はみんな同じ。もううんざり...。
- Zerrが馬鹿なことをしさえしなければ、保安官の仕事は思ったより楽ですよ。
- 私の前でほかの人のことを考えるだなんて勇気がありますね。
ゼル
ストーリー
- ゼル
烏のような真っ黒な翼の悪魔Zerr。
彼はふたご座の守護者であり、天空都市『Icarus』を守る保安官でもある。ふたご座の守護者は精神、感覚、思考を共有することのできる『リンク』の力を代々受け継いできた。
リンクの力は2人の守護者が一緒にいることで増幅され、天使と悪魔の双方が力を使用することができる。
また2人の関係が悪化したり長期間離れていると、相方を探す本能から能力が爆発的に上昇する。
(Miellと離れることでZerrは自身の感情や思考が周囲の人に強制的に伝わるほど能力が上昇する)Zerrは自分を重要で特別な存在だと思い込み想像を膨らませているが、彼の厨二くさい言動や行動が伝わり周囲の人間からかつては反感を買っていた。
Zerrはその反応に心を痛めたが、自分への嫉妬から彼らが行動したのだと思い彼らを憐れむようになった。
結果的に彼は自分の悩みや考えを分け隔てなく聴いてくれる動物たちと遊ぶのが好きになった。加えてZerrは星座を守る保安官としての職務に誇りを持っており使命感を持って仕事をしている。
事件を解決する度に紫色の薔薇を投げ満面の笑みを浮かべながら自分が考えたキメゼリフを唱える。
しかし彼が不適切に対応した案件ではいつも問題を引き起こし、Miellは兄のせいで仕事が倍増していると怒りながらいつも後始末をしている。Zerrはリンクの力で離れることができないMiellに類似性を感じている。
Zerrは自分と唯一対等な存在であるMiellにしか自分を完璧に理解することができないと思っているため、Zerrは自分の気持ちや考えをMiellに自由に送る。
いつも返って来るのは暴力と暴言だが、Zerrはいつの日かMiellが自分のことを完全に理解してくれると思っている。不器用だが情熱的なZerrと、怠け者だが賢いMiell。
2人の保安官によってIcarusの町は平和を保っている。
- 忙しない夕餉
陽が沈み月明かりが濃くなる夕暮れ時。
漆黒の森にひっそりとたたずむ古城『Gehenna』から何やら声が聞こえてくる。「...、こうして今日も吾輩は巨悪の力からIcarusを守ったのだ。クハハ... 何を思うか? わが眷属『Rosinantesseus II』よ!」
「ニャー」
眷属はZerrの話をもっと聞こうと顔を動かした。
Zerrは猫のような先入観なく悩み事を聴いてくれる動物たちと遊ぶのが好きなのだ。長テーブルの端に座ってしかめ面をしているMiellと笑顔で猫と話しているZerrは明らかに対照的であった。
「ニャ~♡」
猫はわずかに鳴くと、ボウルを咥えてMiellの隣へ向かった。
Miellがテレパシーで猫を呼んだことに気づいたZerrは遅れてリンクの力を行使した。
「フッ... 吾輩を裏切るのか、我が使い魔よ。吾輩は慈悲深い。だからいつでも好きな時に戻ってくるがよい。」
必死の呼びかけむなしく、猫はMiellに顎を差し出しされるがままであった。
Zerrに対しては一度も顎を撫でさせてくれなかったのに、何か心に来るものを感じた。自分から離れていく猫に嘆いてるとMiellのこころの声が流れ込んできた。
(Starにそんな稚拙な設定をつけるな、バカタレ。)
「愛する弟によくそんな言葉、いやテレパシーを...」(シャッ)
(ブスリ)白薔薇は空を切り裂くようなを音を立てながらZerrの顔の真横の壁に突き刺さった。
「愛するですって...?」
うんざりした表情を浮かべMiellは尋ねた。
「秘密組織『闇の光輝』の裏の秘密工作員である吾輩、Zerrが姉上を愛しているなんて当然...」(シャッ)
(ブスリ)再び白薔薇が驚異的な速度でZerrをかすめるように飛んで行く。
薔薇は壁に突き刺さりZerrの頬から真っ赤な血が流れた。
(おバカ、秘密って単語をどれだけ使えば気が済むの? そもそも闇の光輝って何? Irisのクッキーより酷い。)
「うへぇ、Irisのクッキー... 姉上、いくら何でも言い過ぎだ!」普段から厳しい態度を取るMiellだが、ここ数日はひどくなる一方だ。
先日行われた各星座の守護者が集う12会合で、ArcyoneとAresがMiellに何か吹き込んだことで狂暴化したのかもしれない。「失礼します。」
喧嘩を止めるが如くメイドが料理の配膳のために部屋に入って来た。
Zerrを象徴する紫薔薇が生けられた花瓶と不気味な紫色の炎を上げる蠟燭。彼の好きなものと共にZerrの目の前に数多くの食器が置かれた。
何もなかったテーブルには蒸しロブスターを始めとする食欲をそそる料理で満たされた。
メインディッシュを尻目に甘いブルーベリーケーキとダークチョコレートを手に取るZerrを見てメイドがやってきた。
「ご主人さま、デザートはメインディッシュを済ませてからお召し上がりください。」
メイドはZerrの皿を手に取り離れた場所に置くと、Zerrの目の前にロブスターとハンマーを置いた。
ZerrはMiellに助けを求めたが彼女は彼に目もくれない。
彼女の冷たい態度に心を痛めたZerrだったが、すぐに面白い設定を思いつき自分の世界に入り込んだ。「フハッ! まずは吾輩が相手をしてやろう... 怪獣ロブスター、来るがよい!」
Zerrは厨二くさいセリフをキメニヤリと笑いワインを飲み干した。
「クッ、怪獣ロブスターめ... 吾輩に血を流させるとはなかなか手強いな。 吾輩の血肉となるがよい!」
空想上の戦いを繰り広げるZerrを見てMiellはため息をつき首を横に振った。
彼女が何を思っているか分からないまま、Zerrはロブスターの足を見てかに座の守護者のことを思い浮かべていた。
彼女は今日一日中ずっと彼に付きまとっていた。恐らく自分の力が強大すぎるからだろう。
彼女を下僕にするのも悪くないと思いながら、Zerrはニヤニヤしていた。長テーブルの両端に座り互いに異なる夕べを過ごす双子。
そんな中、Gehennaの夜はStarの心地よい鳴き声と共に深まっていく。
- 匿名の苦情
メッセージ
- うぐっ... あ...姉上、手に持っている白薔薇を置いてから話さないか?
- 大いなる運命を背負いしZerr... フッ... 吾輩が襲い来る闇を払ってやろう。
- 貴様は強い。吾輩はもっと強いがな。
- き...貴様、まさか吾輩の中に封印されし巨大な力を感知できるのか?
- 来い、我が使い魔『ロシナンテセウスⅡ世』。
- フフフ... 心を静めろ... まだ時は来ていない...
- ブラボー、見事な演奏だ。吾輩と比べられるだけあるな。
- ブルーベリーケーキとダークチョコレートさえあれば吾輩の血の渇きを十分満たせるぞ。
- 平和なのが一番だ。そう、吾輩がすべての脅威を防ぐ。たとえそれを誰も知らないとしてもな...
- 吾輩の名はZerr。秘密組織『闇の光輝』の裏の秘密工作員だ。
コードI
ストーリー
- コードI
CODE:Iはいつも恥ずかしげな表情を浮かべるサイボーグだ。彼女はかに座の守護者で、急速に発展した機械国家『Neoncra』を支配する企業『KEMAT』の第一相続人だった。
Neoncraは天まで届くほどの高層ビルが立ち上る上層と、ネオンサイン以外の光源がない下層で構成されている。技術的に発展したNeoncraのサイバーパンクな見た目は、その発展を阻害する『Cybrachyura』の特徴に由来する。かつてのCybrachyuraは愛を望み愛に生きていたが、感受性が豊かでありすぎたがゆえに心に傷を負い命を絶つケースが多かった。彼らが絶滅の危機に瀕するほど事態が深刻になり、政府は解決策を模索した。そこで政府は体の一部を機械化する研究をしていたKEMATに全面的な支援をした。
試行錯誤の末政府とKEMATは体を置換し感情を抑制する方法でCybrachyuraの市民のほとんどをサイボーグ化した。しかしながら、彼らは強制的に手術が行われた点や改造に彼ら自身の階級による差がある点、思考や感情を操作して人々を支配するためのプログラムが挿入された点を後に知り、大きな反感を買った。
この事態を通じて、自分の幸せな人生が多くの人々の上に立っていることに気づいたCODE:Iは、祖父からのKEMAT相続の頼みを断り、ドローンの『Q-Q』を持って下層に向かった。下層で政府と戦闘する反乱軍の存在を知り、彼女は自身の知識と力で彼らを手助けしようと決意した。始めのうちは彼女がKEMATの社長令嬢であることを理由に彼女を避けたり疑っていた反乱軍だが、些細な雑用でも進んで引き受けたり最前線で戦う姿を見て次第に彼女を受け入れた。メカニックとしての才能と業績が認められ彼女はすぐに反乱軍の准将に昇格した。KEMATの相続者として学んできた知識とかに座の守護者となったことで手に入れた増幅の力を用いて、物資の製造や修理の技術を活かし武器供給の担当者になった。
CODE:Iの部隊によって生まれ変わった武器と装備は火力と耐久力が向上し、それまで劣勢だった反乱軍を政府軍と対等に渡り合えるまでにした。彼女の地位から来る圧迫感と感情を表現する機能を持たない機械化された身体によって多彩な表情を作ることができず、彼女はよく冷徹な人間と誤解される。しかし彼女は自分を表現するために自作のアシスタントドローン「Q-Q」を使い、そのことに対して他人に違和感を持たれることをひどく落ち込むような過敏な十代の少女でもある。
もっとも彼女は人見知りが激しく語尾が小さく不明瞭な声になりがちであるがゆえに、彼女の言葉をうまく聞き取れないことがよくあった。彼女の代わりに自分の感情を表現する機能をQ-Qに搭載した理由はそういうことだ。
あいにくQ-Qは彼女の秘めたる思いも包み隠さず伝えてしまうため、Q-Qを強制的にシャットダウンすることがよくあった。そんなかわいらしい側面を知る戦闘員からは「戦場の天使」と仲間内で呼ばれている。長引く戦闘で心身ともに疲弊した時でさえ、階級に関わらず兵舎で疲れた人々を恥ずかしながらも励ますが彼らに笑顔と安らぎを与えてくれるからだ。Neoncraの上層部はCODE:Iの力にいち早く気づけなかったことこそがKEMAT政府連合軍の度重なる敗因の一つだと結論付けている。CODE:Iは世間の目をあまり気にしていなかった。重要なことはふたご座の守護者Zerrだけであった。彼がどうやって他人を怖がらせることなく自分の思考や感情を自由に表すか興味をそそられ、彼女は12人の守護者による会合の後に研究のために彼に近づいた。しかし彼を観察していくにつれ、まるでプログラムが誤作動したかのように心臓の鼓動が早まり体温が上昇している自分に気づいた。日夜彼の顔を思い浮かべているうちに、Zerrを好きになったと認めざるを得なかった。
会合の最終日、彼女は告白したもののまだ頃合いが来ていないと言ってしまった。彼女はこれに対して今でも悲嘆している。 - 襲撃
Neoncra最下層。機械から出る蒸気と熱気が充満する荒れ果てたこの地に、人々の感情を強制的に支配し検閲する政府とKEMATに反旗を翻した反乱軍の一員が駐在している。反乱軍が軍と戦うための武器と物資を管理する整備区に兵士の堅苦しい声が轟いた。
「CODE:I准将! 失礼します!」
「どうぞ...」
[許可: 入室してください。]
部屋の中から少女の恥ずかしげな声と、それに続いて機会の冷たい声が聞こえてきた。扉の開く音が聞こえると部屋の中には画面に"?"を浮かべるドローンと、修理中の銃を置き兵士を見つめるかわいらしい少女、CODE:Iがいた。
「要件...」
[不審: どういった目的で?]
兵士は初めこそ驚いた様子だったがすぐに落ち着き目的を説明しだした。
「准将であるあなたがアップグレードしたホバーボードのおかげで反乱軍は昨日の戦闘に無事勝利しました。」
兵士の言葉を聞きCODE:Iは改めて兵士の顔を見た。
彼女は勝利の伝言に喜ばないかの如く表情を崩さなかったが、彼女のドローン「Q-Q」は大きな喜びの表情を浮かべた。
「嬉しい...」
[喜び: 役に立ててうれしいです。安心しました。]
「ハハッ。今頃軍とKEMATはかなり悔しがっていると思います。CODE:Iさん、あなたが軍に加わって以来彼らは敗北にしか直面していない。」
兵士はおおらかな笑いを浮かべながら続けた。
「敵の上層部は難しい局面を迎えているでしょう。あなたの暗殺に私のような野蛮な傭兵を雇うぐらいにはね。」
彼は会話を終えるとともにポケットからコンバットナイフを取り出し狂った表情でCODE:Iに突進してきた。
「危ない...なぜ...」
[驚嘆: 何をしている?]
走り寄ってくる兵士を回避しながら、CODE:Iは内ポケットから柄を取り出した。その柄を握ると強力なエネルギーが刃を形成し再び突進してきた兵士と対峙した。
(スパッ)
何かが切れたような音がした刹那、兵士の手には真っ二つになったナイフが握られているだけだった。
「いやはや、武器の強さじゃ勝てないな。群が負け続けるのにはそういう理由か。」
「諦めて...」
[怒り: 警告します。降伏なさい。私に勝てるはずがない。私が機械いじりのスキルだけでこの地位を獲得したと思ったら大間違いよ。]
怒りの表情を映し出すQ-Qから彼女の言いたいことが代わりに沸々と流れ出た。
「それはどうかな。俺の特技は武器での暗殺ではなく、マーシャルアーツ*4だぜ。」
兵士は折れたナイフを捨てると拳を握り姿勢を変えて彼女を脅した。
「はぁ...」
[忠告: 私に近接戦闘を挑まないことをお勧めします。]
兵士に幸福の意思がないことを見届けると、CODE:Iは派手に刃物をしまった。
「何をしている!」
「戦うなら...同じ土俵で...」
[嘲笑: 戦うなら同じ条件で。その大口に見合った実力だといいんですが。]
「よくこれほどまでに人を小馬鹿にできるものだなぁ!!!!」
その絶叫を合図にCODE:Iと兵士は幾度となく攻撃を交わした。
一進一退の戦闘が続くにつれ兵士は不安になっていった。わざと距離を取って推進力を利用して彼のターゲットに振り被った。
CODE:Iは冷静に彼の動きを見極め、勢いよく飛んでくる拳をヒラリと躱し後ろから捕縛した。
「グッ...」
「何...? わがまま...」
[辟易:ご立腹ですか?あなたのような上層の市民がこんなくだらない敗北へ些細な憤慨を示している間、一般人は感情を奪われ支配されていると思うと反吐が出る。]
「黙れ! お前がKEMATを相続し無知な人間を支配していさえすればこんな事態にならなかった、最低な偽善者だ!」
兵士は表情に決意を浮かべながら話を続けた。
「ハハッ! 少なくともお前を道連れにすれば俺の功績もたたえられるだろう! おやすみ、偽善者!」
その言葉を言うや否や、兵士は歯に仕込んだ自爆装置を起動した。
「愚かな... Q-Q、増幅... バリア、実行...」
[コアエネルギーを増幅。バリアモードを実行。爆発からこの区画を保護します。]
瞬く間にドローンがエネルギーフィールドを展開し兵士を包んだ。
大きな爆発音が響いたものの爆発の痕跡はどこにもなかった。兵士が元いた場所を除いて...
Q-Qが落胆の表情を浮かべる中CODE:Iが無表情で爆発の残骸を見ていると、二人の背後の扉から武装した反乱軍の仲間たちがゾロゾロと入って来た。
「CODE:I准将、ものすごい音がしましたが無事ですか!?」
「平気...」
[期待(照れながら): 忍び込んできた政府軍と接敵しました。表に出さないようにしたけど本当は怖かったです。頑張った! どれほどの雄姿を見せたか自慢したい! 誰か私をほめて!]
照れくさそうな表情を浮かべるQ-Qを見て反乱軍の兵士たちがすかさずほめる。
「す...すごいですね、准将! 今回もお手柄ですよ!」
「...Q-Q、システムダウン...」
[-システムダウン-]
CODE:Iはシャットダウンしたドローンをキャッチした後兵士を一瞥して一言、
「...お願い...出て行って...恥ずかしい...」
表情は乏しいが内面は感情的な少女、CODE:I准将の一日はこうして幕を下ろした。
- コードIの日記 (新規)
メッセージ
- 歌で...心を動かす...守護者...うらやましい...
[賞賛: 歌で人の心を動かすことができる守護者がいると聞きました。憧れますね。] - 誰か...見られている...
[疑惑: あなたの仕業ですか?] - zzz...Zerr様...
[充電モード: 充電中...] - Zerr様...なんて感情的...
[恋慕: 私を見て、Zerr様!] - 私...CODE:I
[挨拶: 初めまして、私はCODE:I。仲良くしてください。] - カンジャンケジャン*5...心躍る...
[喜び: 醤油の塩味と弾力のある蟹の身。これ以上ないほどの幸せ。考えただけで心地よい。] - 准将CODE:I...待機...
[命令待機、命令待機。疲れた。いつまで待たされるの?]
Q-Q...システム終了... - 私の人生...多くの人々...犠牲の上に...
[贖罪: 彼らのために生きることに決めました。] - 甘い恋愛...したい...
[願望: 運命の人に会いたいです。] - Q-Q、増幅... 探索範囲...拡大... 殲滅モード...
[増幅を検知。バトルモード: ON。すべての敵を排除します。] - ここを...増幅して...出力を...上げる...
[集中: 作業中です。] - KEMAT...政府...身勝手...裁きを...
[怒り: KEMATと政府を許しておけない。]
アレス
ストーリー
- アレス回顧録Ⅰ
- アレス回顧録Ⅱ
- ルカとアレス
メッセージ
イリス
ストーリー
- イリス
おとめ座の守護者Irisは彼女の守護する星の中での自然と調和した小さな村で暮らしている。
彼女は優しく、クッキーを焼いてはご近所におすそ分けすることを好む性格だ。
しかし彼女は実は毒耐性と異様な味覚を持っているため、彼女の作るクッキーには危険がいっぱいなのである...彼女は美しい木々や花々に囲まれた自然の中で詩を読むことが日課である。
彼女の持つ「栽培」の能力は作物を素早く簡単に育てることができ、普段はその力を自然をより美しくするほか農作業するために使っている。 - イリスの日課
彼女の日課は、銛で鳥たちのさえずりを聞きながら詩を読むことから始まる。
盛りで有意義な時間をすごしたのち、彼女はのんびりと園路でリンゴを摘んできた。
朝摘みの果実を食べたら、今度は農作業を始めた。ツルハシを使いながら「栽培」の力で作物をどんどんと成長させる。
お昼時になると、近所の人たちに振る舞う料理が楽しみで仕方がない。特にデザートのクッキーは毎回自信をもって作っていた。
彼女は作った料理とクッキーを村中に配って回った。村の人々はこのことに感謝して、自分たちの食事を彼女に分け与えた。
その度に村になぜか生ゴミのような悪臭が漂うことを不思議に思う。
近所の人たちからもらった食事で昼食を済ませた後は成長した穀物を収穫する。
彼女はいつも通り穀物の栽培で損傷したツルハシに感謝を述べた。
夕暮れ時になると彼女は近所の人からの今日の仕事の報酬と栽培した穀物に多幸感を感じながらベッドに入った。 - クッキーにご用心 (新規)
メッセージ
- ご近所さんに料理をおすそ分けするのが楽しいんです! 彼らはとても喜んでくれますが、なぜか村が臭うんです...
- どんな楽器にも姿を変えるだなんて素敵なネックレスですね!
- またキノコクッキーを作ってみました! 今度は匂いもいい感じで...え、Kalpa様?
- 虫はいない...よね?
- Kalpa様の好きなクッキーにキノコを投入してみました! でも、なんでこんな匂いに...?
- Kalpa様...今回こそ張り切ってクッキーを作りましたよ~ 食べてみてくれませんか... ちょっと、何笑ってるんですか!
- Kalpa様、来てくれたんですね! 今日も素敵な旋律を奏でていただけるのですか?
- Kalpa様! キノコです! ちょっと待っていてください!
リベラ
ストーリー
- リベラ
Liberaは最高裁判官であり、てんびん座の守護者でもある。てんびん座はおとめ座とさそり座の間に位置しているが、てんびん座の一部がさそり座の爪として扱われた*6ことが原因でさそり座の守護者と仲があまりよくない。
守護者として『均衡』の力を持つ彼女はあらゆるものの価値を可視化することができ、同等の対価を支払えば同化地のものを手に入れることができる。
ただし宇宙の理を破るような交換はできない。この能力によりあらゆる罪を正確に報告し、公平な刑罰を与えることができる。守護者はかつてエントロピーの増加に伴う宇宙の滅亡を[削除済み]に[削除済み]を与えることによって防いだ。
だがそれは、ほんの一時しのぎに過ぎなかった。 - てんびん座の最高裁判事
朝6時半ちょうどに目を覚まし、冷たいミントティーをすすりながら彼女はてんびん座の最高裁判所へ出勤した。
今日もまるで皆が彼女の判決を心待ちにしているかのように机の前にたくさんの書類が積まれていた。
彼女はしぶしぶ『均衡』の能力を使って各々に迅速に判決を下した。彼女は裁判において厳格で正しいことに人々は深く尊敬したが、時々彼女か容赦ない決断をするように見えたため人々は逆に恐怖を感じた。
しかし実際のところその決定には必ずしも慈悲の理由があり、よくおとめ座の守護者Irisの面倒を見ているような心の温かさの持ち主でもある。仕事を終えて彼女は疲れ果てていたはずだったがその足取りは軽かった。映画『ブレードランナー』を見返そうと考えていたからだ。
休日には「てんびん座映画愛好会」へ通い映画について深く語り合うのが楽しみだった。
しかし彼女が会話を始めると論理的で逆らう隙が無いため誰もまともに反論できない。
彼女はいつも会話が続かないことを嘆いていたが、人々に気まずく思ってほしくなかったためその思いを口に出さなかった。 - 天秤の力 (新規)
メッセージ
- あ...愛してるだと?! い...いきなり何を言っているんだ!
- 「均衡」の能力はあらゆるものの価値を正確に判断することが出来るんだ。基準は何かって? 私の勝手だよ。
- 今日は~♪ "Biscuit Robbins"のミントチョコが~♪ 30%オフの日~♪
- 最近の映画はつまらないな。
- なぜ宇宙がこのようなことに... 罰しなくては... (あのサソリ女の仕業に違いない...)
- 『ブレードランナー』はいつ見ても感動する。
- やぁ、私に会いに来たのか? 違うって? 出ていけ!
- 私は正当で公平な裁判官だ! どちらかに偏ることはない!
シルビア
ストーリー
- シルビア
てんびん座といて座の間に位置するさそり座の守護者Sylviaは、一見すると普通の教師に見えるが実際は古くからさそり座を支配してきた地下マフィア「Scorpioid」のリーダーだ。
彼女は忠義と信頼に重きを置き部下を大切に思う。『目には目を歯には歯を』の言葉の通り、忠義と信頼を裏切った奴にはどんな手段を使ってでも懲らしめる。彼女は強さとカリスマ性とは程遠い名前をあまり気に行っていない。彼女の本当の名前を知っているのはかつて彼女を秘密裏に逮捕したLiberaだけだ。
彼女は守護者の力『魅惑』を持っている。彼女の銀髪が赤く染まり始めると徐々に『魅惑の煙』が広がっていき、それを吸い込んだ者をコントロールすることができる。彼女はよくLiberaをからかい、その度にLiberaが多彩な怒り方をするのに妙な楽しさを感じている。
個人的に彼女はLiberaのことを可愛い友達だと思っておりそこまで憎んでいる訳ではなさそうである。Sylviaと[削除済み]の守護者がまだ普通の人間であった時から互いに知っていた。
しかし守護者になってから全くの別人になってしまい、Sylviaは個人的に彼女について調査した。
結果的にSylviaは[削除済み]の構成が大きく変化してしまったこと、そしてこれがかつて[削除済み]であった[削除済み]であることを見つけ出した。ついに彼女は能力を使ってこれが[削除済み]のためのものであることを突き止めた。
彼女が[削除済み]の中心を調べていた時、エントロピーの値が臨界点に達し、[削除済み]に直面した。
[削除済み]は彼女のエネルギーのすべてを奪い、彼女を永遠の眠りにつかせた。 - 12会合
毎年12月12日午後12時12分、12星座の守護者が集まり宇宙の秩序と未来について話し合う会議『G12*7』。
Sはまたこの陳腐な会議に参加することに言いようのない倦怠感を覚えていた。彼女は星間転送装置を使って宇宙の中心にあるユグドラシル神殿前の会議場へ向かった。
遠くから見慣れた青髪を見かけたSがすぐに彼女に話しかける。「最高裁判所の判事殿ではありませんか。今日は暇だったのですか?」
てんびん座の守護者兼最高裁判所判事のLiberaは前震に鳥肌が立つのを感じた。
やがてLiberaが口を開く。
「あら、サソリオバサンじゃない? あなたのその困り顔から察するに警察の捜査網をかいくぐるのが大変だったか単純に年を取ったか...」Sは若干くらって皮肉な口調で答える。
「ハハッ、早寝早起きのハサミガール*8と違って私のは夜仕事だからね~ あなたのようなハサミガールのために仕事を与えてやらないとね~♪」Liberaがキレた。
「ハサミガール...!? て...撤回しろ!! 完璧な均衡の美を保つ天秤と称される私を何と言った? 今度逮捕したら一生牢屋で過ごしてもらうぞ!」Sは彼女にほほえみながら反応した。
「楽しみにしてるよ~ ミス・ハサミさん~」二人の仲睦まじい会話の間に他の守護者も到着し会議が始まった。
会場の中央に置かれた巨大な時計型のエントロピー測定器『Entropium』は宇宙の無秩序具合を表す指標である。
最近エントロピーの数値が異常なほど上昇しており、Liberaはサソリがあちこちで問題を引き起こしているため守護者の資格を剝奪するよう主張した、すると十二星座1番目であるおひつじ座の守護者がLiberaに落ち着くようたしなめた。
「守護精霊は各星座にもっとも見合った人物を守護者に選ぶ。彼女が守護者となったのには星座の秩序、さらには宇宙の秩序に最もふさわしいからなんだ。
Libera、最高裁判所の判事として彼女の法外行動を容認するのは難しいだろうが我慢してくれ。」加速する混沌の対処方法が話し合われたのち会議は幕を下ろした。
- ネコとネズミ (新規)
人に威圧感と畏敬の念を感じさせる巨大な建築物「天秤大法院」。
罪の審判が行われる敬虔なる場所に視線を集中させる2人が忙しそうに走り回っていた。「こら~!待ちなさい!この更生不可能のゴミ!社会のガン!S!とっ捕まえて終身刑にしてやる!」
てんびん座の人々から尊敬される、厳しく、正義の判決を下す天上裁判官リベラが誰かを追っていた。
「あら、怖いわね~そんなこと言われると、素直に捕まろうと観念した人も逃げちゃうんじゃない?せっかく自首しに来てあげたのに。」
リベラがおっている人は裏社会で暗躍する組織「Scorpioid」のボス、S・シルビアだった。彼女は余裕のある表情で逃げながらリベラを煽った。「自首?はぁ、はぁ…あんたを信じるものですか!早く止まって素直に投降しなさい。はぁ、はぁ…そうしたら信じてあげる…」
息を切らしながら足がだんだん遅くなって座り込んでしまったリベラを見て、シルビアも足を止めた。そして靴底の音を立てながら、手を伸ばせば届く距離までゆっくり近づいていった。
「どう?これなら信じてくれる、ハサミのおチビちゃん?」
突然のシルビアの行動に、リベラは戸惑った。
「急にどうしたの、おばさん…?本当に自首でもするつもり?」
「もちろん。こっちに来て手錠をかけてもいいのよ。」
リベラは半信半疑な表情を浮かべながら手錠を持ち、どこか魅惑的な香りがするシルビアに向かって近づいた。「…うん?香り?まさか…!」
リベラは猛獣の存在に気付いた草食動物のように、足を止めて警戒した。
「ちぇっ、もう少し近づけば成功だったのに。」
シルビアは残念そうな表情で舌打ちし、リベラに向かって手で下まぶたを引き下げながら軽く舌を出した。
「今度は必ず私の虜にして、君を私の捕虜にしてあげるわ。それじゃ、また会いましょう~」そして彼女は、組織の車の後部座席に座って行ってしまった。
リベラの悪口が混じった咆哮が聞こえてきて、シルビアは豪快に笑った。
メッセージ
- 一度仲間だと思ったら最後まで守って。裏切りは許さない。
- ああ、めまいがする... 誰かホワイトチョコを持ってきてくれない...?
- 君、ちょっとかわいいな。
- 先生の時には"サリヴァン"という名前で仕事をしている。偉大なる教育者の名前で呼ばれると時々慣れなく感じるけど、偽装するには便利だから。
- 組織で私は普段"S"と呼ばれる。本当の名を知っている者はほとんどいない。
- なぜバレンタインデーは年に1度しかないのか。新作のホワイトチョコを味わえるのが年に1度だけだなんて...
組に作らせるか? そんなことに使ってはいけないって? クソッ! - 法律がすべてを守るわけではない。悪には悪で対応する、これが裏社会のルールよ。
- 皆さんこんにちは! さそり座の守護者は...行方知らずですがこの宇宙の秩序を守るために頑張っているはずです!
- ...として、守護者の方々がこの世の混沌たるエントロピーから秩序を維持しています…
昼休みだから授業を早めに終わらせます!みんなお疲れ様! (子供たちは本当に可愛いんだよね~♡)
イレーヌ
ストーリー
- イレーヌ
いて座の守護者であるElaineは神秘的な精霊と古くからの交流し合う賢者であるエルフの統治者だ。
大胆でありながらとても鋭敏。その責任感の強さは民衆の賞賛の的であった。女王に相応しい資質に加え並外れた記憶力も持つ。
そんな輝かしい才能と感受性の高さが相まって、彼女は他者とのどんな思い出でも残せた。
様々な危機的状況に対する順応力を見せ、優しい人柄は彼女の治める国のエルフたちから尊敬のまなざしを向けさせるものだ。女王としての義務であるだけでなく、彼女の本質は周りの人々を第一に守りたいという強い衝動に駆られる。
そんな性格のせいで、彼女はいつも人々にきちんと食事を摂っているか、自身が処方した応急薬やビタミン剤を携帯しているかを気にかけている。彼女の守護能力は『防御』である。防御の力で召喚された『プロテクションバリア』は多種多様な脅威を跳ね除ける。
使い方次第でプロテクションバリアは病気も治療できるかもしれない。彼女の武器である精霊の魔弓はエルフの高度に発達した文明の技術的に統合したものである。
その弓の目立った特徴はいて座を守ってきたとエルフの秘宝として防御の力を矢の形に変え発射できることだ。
占星錬金術を応用して複数放つように段階的に設計すると同時に、精霊術を用いて運動法則を超越し精度を改善することによって素早い動きの中様々な状況で迅速に対応することを可能にする。いて座の守護者に代々使用されてきた遺物『Wind Leaf』はそれ自体が使用者の周囲に待っている間、危険を回避するために気流を制御することで使用者に迅速な動きを可能にする。
いて座の守護者は過去エルフの軍勢を率いて和平を願う他の守護者と共に星幽戦争を終結させた。
戦後いて座の守護者はやぎ座の守護者と共に精霊術と占星錬金術の研究を続けエルフの文明を著しく発展させた。
またこの研究は将来星間転送装置の開発の礎となった。 - エルフ
エルフの若き女王Elaineは深い森の巨大な葉を吹き抜けるそよ風に乗って陽気でありながら緩やかに滑空している。
その最中、いつも通り通りすがりに人と元気いっぱいに挨拶を交わした。
「おはよう~ 今日もいい天気!」
彼女は今日のイベントへの期待感からいつも以上にハイテンションだった。
「今日はト・ク・ベ・ツな講義の日! 久々に可愛い生徒たちに会える~」ほどなくして学校に到着した。
生徒たちの温かい歓迎を受け少しの寒暖の後に講義が始まった。
講義のテーマはエルフの起源と星幽戦争についてであった。うっそうとした森しかない広大な平原に自然エネルギーの集合体が出現し、やがてそれは個性を持つようになった。精霊誕生の瞬間である。
その後精霊の中でも自然とのより深い親交を切望する者が肉体を獲得した。それこそエルフの偉大なる祖先である。自然への礼儀に従いエルフの一族は星幽戦争中であっても平和な暮らしを志していた。
しかし戦争が終局へ向かう兆しが見えなかったため、エルフ族は自分たちの考えを変え平和を願う他の守護者と共に参戦した。
エルフ族の参戦は終戦への重大な役目を担った。「...そうして戦争は終結しました。
戦後私たちエルフはやぎ座の守護者でありながら偉大な科学者でもあるLynnの力を借りて精霊術と占星錬金術の融合によって急成長し、今日の様に自然と科学が共存した文明になりました。」少々疲れた表情を浮かべる一方で、大多数の生徒は目を輝かせながら彼女の授業を興味深く聞いていることに気づき彼女はにっこりと笑った。
「授業は楽しかったですか? 私たちの祖先が偉大であったように、皆さんも彼らのような心優しく強いエルフになることを願います。また次の授業で会いましょう~」
「はい、女王様!」学校を出て彼女は『防御』の祝福が弱まっている個所をチェックするため町中をパトロールした。
該当箇所を見つけると弱化した場所は彼女の美しい歌声で満たされ、『歌護』によって『精霊の祝福』が下された。パトロールを終え、彼女はエルフの長老たちと会議を行うためにいて座の神殿へ向かった。
議題は長い時間をかけて自然に力が失われていることが原因で『防御』の力が以前よりも維持できなくなっていることについてだった。
Elaineは精霊たちが十分に休息できるよう森を拡張することを提案した。
最初は不安の声も上がったが次第に彼女の意見は支持された。会議を終えるとElaineは深呼吸して唐突にまくしたてた。
「Drang長老! あなたの消化器系に問題が見つかりました。薬と栄養剤はきちんと飲んでいますか? 毎日、時間通りに?」
「Roel長老! ちゃんと運動をしたほうがいいですよ! ここ数日ちょっとずつ怪我しているように見えますが、それも運動不足が原因ですよ!」
「....!」
「...!」
「..!」会議の裏テーマが始まってしまった。
エルフはみな当たり前のようにElaineを恋人の様に愛しているが、この瞬間だけは疑いの念を持っているかもしれない。
噂によると以前体調を崩していた長老の一人がElaineの小言を躱すことで体長を回復し回避能力を手にしたそうだ。
長老たちは初めのうちはElaineを失望させないために精一杯に態度を取っていたが、小言が長引いてくると長老たちはそそくさと出て行ってしまった。
ため息をつきながら彼女は自身を鼓舞し、遺物『Wind Leaf』を使って神殿を掃除すると自分の家に向かった。。 - イレーヌの処方箋 (新規)
メッセージ
- あぁ...愛しのIris... 今頃何してるんだろう... 寂しいよ...
- あら、またビタミン剤を飲み忘れたの? もう! 栄養は元気に作用することは容易に想像がつくでしょう? 今すぐ飲んでください!
- 演奏で失敗しました? 気にしないでください! 失敗は成功の母ということわざもあります! そういった経験が最終的に素晴らしい演奏につながるんですから!
- え、具合が悪いの? ちょっと待っててください!
(ゴソゴソ) エルフの特性万能薬です。どんな病気でもイチコロですよ! - 毎日1万歩歩いていますか? 運動は健康に欠かせません。まだの方は...この後何を言うか分かりますよね...?
- 皆さんお元気でしたか? 本当に会いたかったですよ~
- やぎ座の守護者は私たちエルフに大いなる技術を与えてくれました。
どんな技術を使ったかは知りませんが彼女はエルフよりも長生きなんです。
そんな彼女と共に守護者を務められるだなんてとても光栄ですね。 - 私が持っている精霊の魔弓は時代を通じて様々な技術をまとめ上げたエルフの宝で、Wind Leafと共に守護者の武器としてこの地と星座を守ってきました。
- 私の周囲を舞っている物はエルフの一族に代々受け継がれてきた遺物で、名は『Wind Weaf』と言います。風を操れるんですよ! かっこいいでしょう?
リン
ストーリー
- リン
科学者、研究者、占星錬金術師、大賢者、...、これらはすべて彼女の肩書である。
やぎ座の守護者であるLynnは見た目こそ若く見えるもののその実年齢は誰にもわからない。
3201年の星幽戦争の参加者であることから年齢は数百歳以上であると推測される。
研究中に発見した未知の物質によって不老不死を手にしたようだ。
不老不死であるため物事全般にあまり魅力を感じず、また研究に明け暮れていることもありコミュ障気味だ。Lynnは星幽戦争を終結させた張本人である。
昔Lynnが研究のために宇宙を探索していた時小さな「亀裂」を発見した。
その亀裂に吸い込まれた際に彼女は[削除済み]の記憶の断片を目撃した。宇宙の中心にあるユグドラシルにつながる12本の生命の木によってそれぞれの文明は何世紀も通じて目覚ましい発展を遂げてきた。
発展は時に争いを生み出し争いは混沌をもたらす。
そして突然、
(キラッ)
彼女は一瞬自身の目を疑った。
混沌から生み出された"何か"が("何か"が混沌から生み出されたかは彼女の推測でしかないが)、瞬く間に文明を宇宙もろとも吹き飛ばしてしまった。
完全に破壊された姿を見届けた彼女は目の前が真っ暗になった。Lynnが再び意識を取り戻した時には「亀裂」は跡形もなくなっていた。
彼女は本能的にこれを防がなければと考えた。
始めに彼女は「亀裂」から得た知識をもとにやぎ座の技術を発展させ、中立派の星座を説得した。
説得が上手くいき戦争は終結を迎えた。終戦後宇宙の平和と秩序を守るため12星座による会議を開いた。
最初の会議で投票が行われおひつじ座の守護者がリーダーに選ばれたと思われる。
また彼女は星間移動装置を発明し宇宙のどこへでも自由に移動できるようにした。
これにより星座間の交流が活発になり文明の発展と共に平和が長く続くこととなった。
- 研究室
(ドンッ)
「いたた...」
床に無造作に散らかされたハンカチに足を取られてLynnは転んでしまった。
「どうしてハンカチが床に落ちておるのか、そなたの仕業かRubyよ。」
ルビーのような華やかな輝きの真っ赤な瞳を持つ千年鳥が無邪気に答えた。
「知ラナイヨ、ゴ主人。何デ俺様ガ疑ワレナキャナラナイノ?!」
「ふむ、であればこの探知機に少しでもそなたの反応があったら、羽を全部むしり取ってしまおうかのう...?」
「...ワ、分カッタヨ! 俺様ガヤッタッテ! 白状スルヨ! ハァ... 冗談ガ通ジナインダカラ...」
汗をかかないルビーも冷や汗をかくような感情になった。研究室には研究書類があちこちに散乱し、見事な散らかりようであった。
ただしLynnからしてみれば物の位置を完璧に把握しているため支障はない。
最近の彼女は宇宙を統合して星座会議を開きエントロピー値を抑えるために尽力していた。
しかし努力もむなしく、エントロピーは急激に上昇しており彼女を悩ませていた。転んだ痛みがだんだんと和らぐと、彼女は椅子に座り研究を再開した。
「紛争は確かにエントロピーの上昇に関与しているはずじゃが、高度に発達した文明の複雑さもまた理由じゃろう。
Ruby、H-27から『社会制度と道路網の関係図』を持ってきてくれぬか? もちろんおふざけは無しで頼むぞ。」
「今マデ長ク生キテキタ俺様カラ言ワセテモラウト、退屈デ死ンジャウゼ?」
「今ちょっと忙しいんじゃ、頼んだよ。」
「...リョーカイ。」(ピンポーン)
しばらくすると研究室に呼び鈴の音が鳴り響いた。
「Lynn様~、Elaineです~!」
ギシギシと音を立ててRubyが古く錆びたドアを開けた。
「ちょっと~、まだこんな場所にいるつもりですか! この前近くの不動産屋さんを紹介しましたよね!」
廊下から聞こえる騒々しさにLynnはようやくElaineの存在に気が付いた。
「あぁ、Elaine、いつの間に。お、お茶でもいかがかのう?」
Elaineは小さくため息をつきながら首を横に振り言った。
「Lynn様、今日はこの散らかりに終止符を打つために業者の方々を連れてきました。どうぞ入ってください!」
「やぎ座の守護者様にお会いできて光栄です。こんな散らかったところで戦争を終結させるような偉大な守護者様が暮らしているのを黙って見過ごすわけには行けません。」
「えぇ!? は...初めまして... いやー、ちょっと今日は忙しいからのう...」
「ゴ主人、手ヲ貸ソウカ?」
「荷物運びは村の方々に手伝ってもらいますから安心してください! 既に家の前に集まっているので何か用があれば声をかけてくださいね~!」Lynnの視線はElaineの指差す先の家の外の人たちの姿を捉えた。
「あ...」
少しの身じろぎの後に短く悲鳴を上げながら彼女は自分の部屋へと駆け込んでいった。
(バタン!)
部屋のドアが閉まる。
気まずい空気の中でRubyがくちばしを開いた。
「アー... ゴ主人ハ体調ガ優レナイヨウナノデ、マタ日ヲ改メテ来テ下サイナ。」
Elaineは一歩下がるとドアに向かって残念そうに話した。
「Lynn様、またすぐ来ます! その時はよろしくお願いしますね~!」 - 失われた研究レポート (新規)
メッセージ
- うっ、イタタタ... こんなところにハンカチを落としたのは誰じゃ?
- 既存のテレポートの方法は、星の欠片のエネルギーを使って宇宙エネルギーを一点に集中させた後に、...するのじゃ。
- こ...こんにちは... おぬしは何者かのう...?
- 対戦は悲劇をもたらす。いつしか...戦争をするのに大した理由なんてなかった。 自分たちの生活のために殺戮を行った。
- ダークマターのエネルギーを使えることができたなら... 充電式にすることで時間とエネルギーを大幅に節約できるかもしれぬ...
- な...なぜ私を見つめるんだ?! 何か顔についてるかのう?
- や...やぁみんな、久しぶりじゃのう。
- ...は集めたエネルギーでテレポートする物体の量子情報を発信するのだが、この方法だとエネルギーを集めるのに時間がかかりすぎる。
ラナ
ストーリー
- ラナ
Lanaの名前はジャンルや年齢を問わず広く知られている。
みずがめ座の守護者としての力『超人』を持つ彼女は世間から『不屈のLana』と呼ばれているが、それは守護者の力によるものだけではない。
音ゲーのプロプレイヤーとして数々の伝説的な活躍が不屈の称号を彼女にもたらしたのだ。高度な技術で開発されたゲームが市場を席巻する中、音楽ゲーム『KALPA』はキーボードを用いたプレイスタイルの独自性を守り続けることで人々から愛されているゲームである。
Lanaは長きにわたりこのゲームの無敗の王者として君臨し、誰も彼女を止めることができなかった。
この信じがたい成績は彼女の人間離れした反射神経と守護者の力による制御によって可能となると思った人もいたが、彼女が守護者になる以前からKALPAの大会を制覇しているという事実が疑いを晴らした。彼女の人気の秘訣はゲームの腕前だけではない。
羨まれるほどのルックスにも関わらず、ゲームに対するプロとしての姿勢やゲーム配信者としてファンとの積極的な交流する姿は人々を虜にするのである。 - ストリーマー
『Lana選手の勝利! 終盤のLana選手の集中力は素晴らしいですね!
中盤でのミスによりついにHong選手に敗北してしまうかと思いました。
しかし雰囲気を一転させ最後の曲は一度もミスを出すことなく釘付けになってしまいました! Hong選手の勝ち筋は無くなりました。
Lana選手! こちらで勝利の感想をお願いします!』『応援して! また戻ってくるから!』
(Vサインを顔に当て可愛らしくウィンクし、勝利に満ちた表情を浮かべながら)
一時停止。
「もう...なんであんなことしちゃったんだろう...」
昨年のKALPA公式大会の映像を視聴者と一緒に見ていたLanaは恥ずかしさのあまり赤面した。[Seraが500円の支援をしました。]
問題ないよ! Lanaちゃんが可愛いだけ! 最高ww
「Seraさん、応援してくれてありがとう~! 平気かなぁ? 安心したよ!
あの時は気持ちが昂っちゃってつい大げさに言っちゃったんだけど、後々思い出すと恥ずかしくなっちゃって...この映像も自分で見るのは初めてなんだ~」その後も視聴者との会話を続ける。
「えーと...コメントは... ん? あの時言ったことがかっこよかったって? ありがとう! あの瞬間は嬉しかったし自信あったんだよね。」
「『公式大会で負けない理由は何ですか?』。何でだろう? 上手すぎるのかな?w」[aquabottleが150円の支援をしました。]
守護者とプロゲーマーとストリーマーの兼業って大変そう... 以前は配信だけしてたのにどうやって守護者になったか気になります。
「aquabottleさん、ありがとう! 守護者になったばかりの頃は戸惑ってばかりだったんだ~w
まだ無名だった頃はただ配信して大会で無双しながら楽しく過ごしてたんだけど、突然政府の役人に『守護者にならないか』って誘われたの。
守護者の仕事って大変じゃないか尋ねたら、『生活に大きな変化は無いし、年に1度開かれる行事に参加するだけ』って言われたから守護者になったんだ!
その後古代の神殿に...あっ! 守護者になるための詳しい手続きは機密事項だから...次行こう!」[birdyが200円の支援をしました。]
守護者の力を見せて
「birdyさん、ありがとう! 能力か~... 実は公の場で使うのは違法なんだけど、少しぐらいなら...ちょっと待ってて!」
Lanaは画面をスマホのカメラ映像に切り替えて自室の壁を映した。練習用の壁には拳の跡がかなり残っていた。
深呼吸した後壁に拳を振り下ろした。その瞬間、(バンッ!)
(バラバラ...)拳が降られた地点に大穴が開き周りのひび割れから破片が落ちる。
「ありゃ、久しぶりに使ったせいか力が加減できなかった。また炎上しちゃうよ~」
視聴者からチャットで「POG*9」、「大丈夫」と慰められる。
普通の人なら驚くシーンであるが、LanaはAPを逃すたびに台パンによって机とキーボードを破壊し、その都度机とキーボードを新調するのは視聴者にとって日常茶飯事であった。
その後Lanaは放送終了まで視聴者と談笑をし合い一日が終了した。
今日のハプニングは彼女の不屈の称号を確固たるものにした出来事であった。 - 覆面少女「K」 (新規)
メッセージ
- 応援して! また戻ってくるから!
- ゲームは最後までやってみなきゃわからないものよ!*10
- これ…ミスしたら、すぐ負けそうですね。視聴者なのにこんなに上手だなんて…やっぱり達人の方が多いんですよね。
- ちょっと待って! もうすぐで終わるよ。
- イェ~イ!3時間でついに~(T T)オールパーフェクト!
- 私が住んでいる都市は宇宙に浮かんでいる巨大な人工チューブの中にありますよ~ 星座の意味を込めて水瓶の形になるそうです。
- みずがめ座で最も明るく輝いている星『サダルスウド*11』を知っていますか?
「幸運中の幸運」という意味を持っていて、その星を眺めながら祈ればどんなことでもうまくいくそうですよ!
ミヤ
ストーリー
- ミヤ
うお座の守護者であるMiyaは気高くありながらどこか神秘的な歌手だ。
うお座の守護者は代々声がきれいな人に受け継がれており、その歌声により他者を治癒することができる。
治癒の力は全能ではないものの、人間を改造できるほどのレベルに達した医療技術でさえも対処できなかった不治の病を治すような奇跡を見せてくれたこともあった。
回復のために多くの人々が彼女の声を求め、回復後すると患者たちはファンになり彼女のもとに通い続けた。遠い昔うお座の星々は海面上昇によって大地を失い、うお座の民は生き残るために水中での生活を余儀なくされた。
彼らは水中での呼吸とより柔軟に動ける体に進化した。のちに彼らは『Merpeople*12』と呼ばれるようになる。Miyaもその一人だ。
Merpeopleたちが建設した巨大な水中都市『Rapture』は宇宙で最も美しい場所の一つである。Merpeopleは水生生物と共存し交流し合っている。Miyaも幼い頃からの友達であるイルカの『Phinnie』と一緒に過ごしてきた。
多忙なスケジュールによって疲れがちなMiyaにとって、Phinnieは砂漠のオアシスのような存在だ。 - ヴァルハラ
波が岸辺で揺れるように髪は風に吹かれる。潮がそよ風に乗って声は夜にこだまする。
深海の底にある世界最大のオペラハウス『Valhalla』でMiyaが歌い始めた。居心地の良い白昼夢に沈むように感じた者はそれを夢と言うだろう。
強烈な幻想に浸るように感じた者はそれを暴力と言うだろう。
静けさに溺れるように感じた者はそれを救済と言うだろう。
これらはすべてValhallaで上がった声だ。次第に歌が聞こえなくなっていき、彼らの自我を見つめる甘い旋律は潮の満ち引きの様にゆっくりと消えて行った。
突然雰囲気が変わった。
時には現実が肌に染み渡るように、時には満潮が干潮から戻るように、猛烈な歓喜が観客を激しく揺さぶった。
自身の自我を保てなくなるほどの喜びの旋風が観客を包み込む。どれほどの時間が経ったか。感覚そのものが混沌としているように感じられた。
混沌としていた渦は段々と弱まっていった。周囲は静まりやがて止んだ。歌い終えたことにやっと気づいた観客を尻目にMiyaはステージ上で深々と一礼していた。
言葉を失った観客はただただ割れんばかりの拍手を送ることしかできなかった。 - 第一回ファンミーティング (新規)
メッセージ
- 音楽とは思いがけないような状況で大きな力を発揮するものです。
- 心を込めて歌うのは本当に楽しいですよ。
- 少し時間がかかるかもしれません。少々お待ちください。しっかり準備して向かいます。
- 生命とは本当に美しいもの。 あるがままに...
- 誰しも心の奥底に言いようのない痛みを抱えるものです。
- 何か悩んでいることはないですか? 人に打ち明けたほうがいいかもしれませんね。
- メロディに磨きをかけて人々に幸せを与えるのはとてもうれしいことです。
- 私の歌を聞いて!!
- 私の夢は歌でみんなを幸せにすることです。
- Phinnieはいつも私のそばで助けになってくれた旧友です。




