2015年5月16日、広島東洋カープvs横浜DeNAベイスターズ戦(マツダスタジアム)で、DeNAファンが掲げたボードの文句。
経緯
事のきっかけは広島球団が『常車魂~RED RIDING~』として打ち出した、首都圏のファンに向けた貸し切り新幹線による観戦ツアーである。
いわゆるカープ女子ブームもあって広島の人気が高騰していたこともあり、ファンの需要に応えたこの企画自体は責められるべきものではないのだが、問題なのはそのために用意された座席。
なんと球団は、本来はビジターファン専用のビジターパフォーマンスシートのおよそ3分の2をカープファンのために割り当てるという暴挙に出たのである*1。
チケット発売開始すぐに「他の日は空いているのに5/16だけビジターパフォーマンス席が買えない」と発覚しDeNAファンから広島球団に問い合わせが頻発*2。発売開始後1ヶ月近く経過してから上記の件を発表し、DeNAファン向けに300席だけ販売など対応の遅さが批判された。しかも横浜ファンに宛てた公式サイトの謝罪メッセージにて『横浜DeNA ベースターズ』と球団名を誤植するという失態もあり、あまりにも失礼かつ不誠実な対応ぶりに横浜ファンはもちろんのこと、他球団ファンからも轟々たる非難の声が上がった。
なお締め出しも虚しく、広島打線は横浜先発・井納翔一の前に沈黙。1-2で完投負けを喫したのだった。
俺たちの席を返せ!
この措置に不満をあらわにしたDeNAファンが掲げたのが、「俺たちの席を返せ!」と書かれたボードだった。
偶然にも上段にホセ・ロペスの応援タオルを掲げたDeNAファンがいたため、あたかもロペスが席を奪ったかのように見えてしまいネタにされた。
その後
この頃より高まったカープ人気も相まってチケットの入手困難さは高まっていった。そんな中「ビジターパフォーマンス席を購入し下のコンコースで立ち見」という行動をとるカープファンも現れ、「コンコースの混雑を招く」、「ビジター席は売り切れているにも関わらず空席が目立つ」、という事態が頻発するようになってしまう。
これを問題視したカープ側は2018年よりヤクルト・中日・オリックス、そしてDeNA戦においてビジターパフォーマンス席の半数以上を両球団ファンが観戦可能とする「3塁側パフォーマンス席」として販売するようになった*3。こうしてDeNAファンの声も虚しく、広島においての応援席は年間を通して600ほどに減らされてしまうこととなってしまった*4。
関連項目
- この回20点取れ!
- 日本シリーズの視察に来たよ!
- ホークス公式…ソフトバンク版。西武ファンの席を全没収しようと計画したことがある。