聖教教会設定

Last-modified: 2015-09-28 (月) 19:53:45

聖教教会

十字を象徴とし、神を礼拝し、堕天使と契約する
 
フィグラーレ歴が始まるより500年前に東方世界で成立した宗教で聖地時代には宗派分裂などが繰り返された。聖地追放後は教皇領の下で統一の教えが説かれている。
聖地に降臨し、人と接触を果たした初の堕天使は現在教皇領の大聖堂地下に場を移し、十字架による拘束の下に置かれている。
全世界には他に100余りの堕天使が存在するが、そのほぼ全てが悪魔諸侯の手に囚われている。聖書には人との接触前に悪魔と天使との戦争があり、天使側が破れ去ったとの記述がある。

堕天使が降臨したとされる聖地は地中海を渡った東方世界にあって栄えたが、聖教歴286年に侵攻してきた魔王ドロレス軍との戦いの末に征服され、教皇と信徒ともども現在の教皇領の地へ逃亡した。これを歴史的に聖地追放と呼称する。
その新天地で行われたコンクラーヴェにより選出された教皇サラディーノ・レボラ・カヴァリエリの勅命の下で信徒は大陸各地に移動し、諸国に宣教したりあるいは自ら建国した。聖教が西方世界の大陸にある程度伝播するまでに300年余り掛かっている。
そして教皇領が周辺諸国によって承認されると十字軍を結成し、聖地奪還運動を開始。聖地奪還には失敗したが、第十四次、280年間に及ぶ十字軍遠征で既知領域の過半を占める悪魔諸侯領から領土を獲得することに成功し、その中で特に第三次十字軍遠征においてはフィグラーレ地域獲得を含む最大の戦果を上げた。
フィグラーレ王国など聖教諸国から多くの義捐金を受け現在も聖地奪還を望んでおり、第十五次十字軍遠征の実行も近いと見られている。
信徒は洗礼を受けて誓いを記すのみでよいが、神官は信徒の中でも修道士学校を経て堕天使との契約を行える選ばれた存在である。

暦と時刻は教会が管理するものと定められ、教皇領を起点とする世界標準時が制定及び聖教歴が全世界共通で使用されている。教会の時計台が時刻を刻み、鐘が暦上の記念日やミサの時刻などを伝える。ただフィグラーレ王国では独自に建国から現在までフィグラーレ歴を用いている。
 

  • 教皇フェルディナンド・コッリ・バロッコ
    聖教歴1326年(フィグラーレ歴676年)17歳の時にコンクラーヴェにより選出された現教皇。十字軍による聖地奪還運動に執着しており、現在もその計画を進めているとされる。
     

ドミツィア大聖堂

王都ドミツィア中枢に聳える荘厳なゴシック的教会建築。大きな時計塔を擁する。
フィグラーレ聖教大司教区の本山であり、大地と優雅の堕天使リエラがいる。
第三次十字軍にて先陣を切ったアルべルート・エルツ・フィグラーレが悪魔を退け、囚われていた堕天使リエラを解放した場所に建設されたと伝えられている。
  

フィグラーレ王国内における聖教教会の立ち位置

聖教教会における教皇権は絶対的であり、司教であれ一介の修道士であれ、教皇の承認なしになれるものではなく、あらゆる神官は教皇領に従属している。
フィグラーレ王国は領内の聖教教会に一定の治外法権を認めている。卓越した魔術と信徒基盤を生かした盤石な勢力を誇っている。
宮廷内にも影響力を持ち、宮廷神官と呼ばれる存在を国王も無視できない。一方で王国で伸長している魔術ギルドの魔術師が神官と競合することで王国内における聖教教会の影響力が他国よりは削がれている状況にある。特に魔術ギルドを率いる魔女ヴェロニカは国王と強い関係で結ばれているとされる。

一夫多妻制

この世界では多くの場合に於いて社会的地位は男性が女性に優越する。
また、アンデッドやモンスターの跳梁は珍しいことではなく、その掃討に於いて未亡人が発生することがある。
経済力を失った女性を救済するために一夫多妻制が容認されている。
条件として聖職者の許可が必要であるが、大体において寄進の金額で決まる。