ルタリスク

Last-modified: 2023-12-10 (日) 23:33:12

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(きゅう)()(そう)()(ほう)]ルタリスク

 

プロフィール

 魔法の国で史上初めて、5つの高艶魔宝石を独力ですべて作った国内屈指の魔宝石職人。実力は折り紙付きなのだが、性格は苛烈で、特に魔法使いに対する当たりは強い。
 あらゆるものに敵意を剥き出しにし、決して相容れようとしないが、弟子のテオに関わる事柄にだけは、違った反応を見せる。

 

「こんな国、滅べばいい」

 
  • フルネーム:ルタリスク・ベルクベルク
  • 綴り(一例):Lutarisk・Bergberg
  • 出身:魔法の国
    • 現在地:ゴッデル地方(魔法の国)
  • 性別:女
  • 年齢:20歳
  • 職業:魔宝石職人
  • 武器:魔宝石
  • 趣味:テオのオムライス
  • 性格:たんき
  • 一人称:私
  • 実装日:2019年8月31日

ユニット情報

  • レア:☆5
  • 属性:水
  • 武器種:突撃
  • リーチ:中衛

ステータス(外部リンク)

容姿

  • 背景なし

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  • 立ち絵

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    幼少期
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  • SD

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    攻撃モーション
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    GIF
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  • 表情差分

    画像ファイル

  • プロフィール等
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  • 外見特徴
    • 容姿:
    • 服装:
    • 武器:
    • 鈴:

詳細

  • 名前の由来
    クリスタルのアナグラム。ベルクベルクはドイツ語で「鉱山」。(テオのセリフ「鉱山みたいな人」から)
  • 2つ名
    • 窮(きゅう/きわまる):極限まで行きつくす。極める。
  • ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折りたたみ。メインストーリー第2部2・3章(魔法の国編)読了後を推奨します)

    ルタリスク「『集え。固まれ。輝きを増せ』」
    ルタリスク「……こんなもんか。」
    ユウ「あっ、ここにいた。」
    メルク「ルタリスクさん。頼まれていたお料理の本を買ってきて……、」
    メルク「って、なんなのです。この大量の魔宝石は!?」
    ルタリスク「魔力をかき集めるのには苦労したわ。土地の違いって大きいわね。」
    ルタリスク「ちょうどよかったわ。これ全部、箱に詰め込まないといけないから手伝ってよ。」
    ユウ「それは構いませんけど……。どこかに送るんですか?」
    メルク「もしかして、テオになのです?」
    ユウ「それなら、俺たちが直接渡して……、」
    ルタリスク「この量を?」
    ユウ「……ガンバリマス。」
    ルタリスク「アホか。精神論でどうにかなる量じゃないわよ。」
    ルタリスク「大体、そんなことをしなくて済むように『第1のルビラマンダ』をあの子に持たせたんでしょうが。」
    ルタリスク「これは魔法の国に送る分。あぁ、色ごとに分けて入れなさいよ。」
    ユウ「は、はい。」
    メルク「それでは、今まで通り魔法の国のための魔宝石作りを続けているのです?」
    ルタリスク「そうよ。なんか文句あるわけ?」
    メルク「そ、そんなことないのですよ! むしろ、ルタリスクさんが魔法の国のことを少しは好きになったみたいで嬉しいのです。」
    ルタリスク「おい、待て。誰があんな国のことを好きになったって?」
    メルク「みゅ? で、でも、テオがいなくなっても、これだけの魔宝石を魔法の国に提供しているのですよ?」
    ユウ「元々、テオに不自由な生活をさせないために、始めたことなんですよね?」
    メルク「なのです! それを今も続けているということは、魔法の国に対する愛情が芽生えたと……!」
    ルタリスク「こぼすぞ瓶詰め。」
    メルク「勘弁してほしいのですよ!」
    ルタリスク「はっ、相変わらずおめでたい思考回路してるわね。」
    ルタリスク「確かに、テオを救うために手を貸してくれたことに関して、私はあの国に感謝している。だからルール違反のケジメもつけるつもりよ。」
    ルタリスク「でも、それとこれとは話が別。一度優しくされたぐらいで許すとでも思ってんの? 人間の感情、舐めすぎじゃない?」
    メルク「す、すみませんなのです……。」
    ルタリスク「私がこうやって今でも魔宝石を作っているのは、そのケジメの一環に他ならないわ。」
    ルタリスク「国の手を煩わせたこと、それと……正直、腹を抱えて笑ってやりたいけど、ベルクベルク家に迷惑をかけたことのね。」
    ユウ「わ、笑ってやりたいんですね……。」
    ルタリスク「正直、ざまぁみろという気持ちは隠せない。」
    ユウ「正直だなぁ……。」
    メルク「議会員の資格を剥奪されたと聞いたのですよ。かけた迷惑とは、そのことなのです?」
    ルタリスク「ええ。建国の御三家は、一つの家を除いて絶対に最高議会に籍を置く必要があるの。」
    ルタリスク「だから私が資格を剥奪されたことで、隠居してた親父が引っ張り出されてきたってわけ。ざまぁ……ちょっと悪い事したわ。」
    メルク「どっちが本音なのかは、あえて聞かないのですよ……。」
    ルタリスク「ま、私の勝手で迷惑をかけたのは事実。それに対して一生ネチネチ言われるのも鬱陶しいから、こうしてご機嫌取りをしてるってわけよ。」
    ユウ「な、なるほど……。」
    メルク「で、でも、そのおかげでテオのような子が救われるのです! 気持ちはどうあれ、良いことだと私は思うのですよ!」
    ユウ「そ、そうです! みんな、きっと感謝してますよ!」
    ルタリスク「どうだか。誰が作ってのか、興味も持ってないわよ。」
    ユウ「あっ……そうか。ベルクベルクの魔宝石は、全部……、」
    メルク「みゅ? でも待ってほしいのです。この前、プライアルさんが市場に出回っている魔宝石の6割がルタリスクさん製だと言っていたのです。」
    ルタリスク「あぁ、それね。私も気になったから調べてみたんだけど……、」
    ルタリスク「親父の仕業だったわ。」
    メルク「お父さんが?」
    ルタリスク「どういう心変わりか知らないけど、この一年ぐらいは、仲介業者に求められた場合のみ名前を公表するようにしてるらしいわ。」
    ユウ「それってもしかして、ルタリスクさんのことがあったから……?」
    ルタリスク「ありえない。」
    ユウ「ありえませんか……。」
    ルタリスク「あの堅物が、娘一人いなくなったところで考えを改めるわけないから。あいつにとって大切なのはベルクベルクの名だけよ。」
    ルタリスク「今回のも、どうせその辺の企みがあったんでしょうよ。じゃなきゃ絶対にありえない。」
    ユウ「……。」
    ルタリスク「ちょっと、そういう顔するのはやめなさいよ。私は別に、それが辛いだなんて思ってない。」
    ルタリスク「癪だけど、私だって理解はしているわ。ベルクベルクが『そういう連中』じゃなければ、あの国は今よりもっと荒んだ国になってたことぐらい。」
    ルタリスク「……それを理解してもなお、私はベルクベルクのやり方に納得ができなかった。だから、あの魔宝石を作って、親父と喧嘩別れして……、」
    ルタリスク「テオに、出会えた。」
    ルタリスク「この結末に辿り着けただけで、私の人生はお釣りが出るぐらいに幸せなのよ。」
    メルク、ユウ「……。」
    ルタリスク「……ま、あんた達に理解しきれるとは思わないけどね。」
    ルタリスク「ほら、手が止まってる! 今日中に出さなきゃいけないんだから、急いで!」
    ユウ、メルク「は、はい!」

     

    ルタリスク「ん、手続き終了。」
    ユウ「よ、よかった!」
    メルク「間に合ったのですよ~!」
    ルタリスク「はい、ごくろうさん。そのうちお金が送られてくるから、その時にお礼するわ。」
    ユウ「ただ詰め込むのを手伝っただけですから。」
    ルタリスク「借りを作りっぱなしにしたくないだけよ。何に利用されるかわかったもんじゃないし。」
    メルク「しないのですよ、そんなこと……。」
    ルタリスク「はいはい、そうね。あぁ~、疲れた。」
    メルク「みゅ~! 信じてほしいのですよ!」
    ルタリスク「そのうちね。ほら、さっさと行くわよ。もうお腹すいちゃって……、」
    町のお兄さん「あっ、間に合った! そこのお姉さん、ちょっと待ってくれー!」
    ルタリスク「あん? 何よ。」
    町のお兄さん「いやぁ、荷物の中に手紙が紛れ込んでてね。悪いけど、手紙はうちの管轄外なんだ。隣に頼んでもらっていいかな?」
    ユウ「手紙?」
    ルタリスク「……そう、わかったわ。」
    町のお兄さん「じゃ、渡したからね。」
    ルタリスク「……はぁ。」
    ルタリスク「ねぇ、これ出しちゃっていい?」
    メルク「勿論構わないのですが……、テオ宛なら、私たちで渡しておくのですよ?」
    ルタリスク「バーカ、なんでもテオに結びつけるな。」
    ルタリスク「……親父宛よ。」
    メルク「みゅ……!」
    ルタリスク「……今回のこと、尻拭いさせて悪いとは思ってんのよ。」
    ルタリスク「ただまぁ、面と向かうと絶対喧嘩になるから。」
    ユウ「……なるほど。」
    メルク「なのですよ~……。」
    ルタリスク「……チッ。ほら、ニヤニヤしてないでさっさと行くわよ。ったく、何を期待してんだか。」
    ルタリスク「……変わんないわよ、これぐらいじゃ何も。」
    メルク「みゅふふ、そういうことじゃないのです! ルタリスクさんがお父さんにお手紙を出すというのが、なんだかとっても嬉しいだけなのです!」
    ルタリスク「……ふん。テオみたいなこと、言うんじゃないわよ。」
    ルタリスク「まったく……意味がわからないんだから。」

  • 人間関係
    • テオ:愛弟子。
    • マリスジェム:一応師匠扱い。メインストーリー第二部の魔法の国篇で、ルタリスクへの処分が決まったため、弟子入りという名目で監視・管理されている。
  • 登場ストーリー
    • メインストーリー第二部「魔法の国篇」
  • 他細かいプロフィール
    • だらしなくて生活力が著しく欠けている。
    • 酒癖はどちらかというと悪い方。

紹介

アナザーVer.

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()(ちょう)()()(ほう)]ルタリスク

 

プロフィール

 一夜限り開催されるパーティ。国内最高峰の魔法使いたちも集うその場所で、一際目立つのは、紫を基調とした豪華絢爛なドレスを纏い闊歩するルタリスクだった。
 ふと顔を上げると、無邪気に駆け寄る見慣れた姿。その瞬間、薄らぐ苛立ちに気づかぬまま、ルタリスクはグラスに口づけた。

 

「まあ、今日くらい付きあってやるわ」

 
  • 出身:魔法の国
  • 性別:女
  • 年齢:20歳
  • 職業:魔宝石職人
  • 武器:魔宝石
  • 趣味:テオのオムライス
  • 性格:たんき
  • 実装日:2023年8月10日

ユニット情報

  • レア:☆5
  • 属性:闇
  • 武器種:弓矢
  • リーチ:後衛
  • スキル
    • 出直してきなさい!
    • 特別に相手してやるわ

ステータス(外部リンク)

容姿

  • 背景なし

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  • 立ち絵

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  • SD

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    攻撃モーション
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    被ダメモーション
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    退却時
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  • プロフィール等
  • 外見特徴
    • 容姿:
    • 服装:
    • 武器:
    • 鈴:
  • イラスト・Xへのリンク
    ユニットイラスト

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  • ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折りたたみ)

    マリスジェム「ふぉっ、ふぉっ。そろそろ戻ってくる頃じゃろうと思ってな、手紙を出しておいたぞ。」
    マリスジェム「驚かせたかのぉ? 反応がわからないのが残念じゃが……。」
    マリスジェム「っと、それはさておき、早速で悪いが本題に入るとするかのう。」
    マリスジェム「本当は他にも伝えたいことがあるんじゃが、ワシは話が長いと言われてな。この間も……、」
    マリスジェム「おお、いかんいかん。言うたそばからこれじゃ。」
    マリスジェム「こほん。実はのう、ワシ主催でパーティを開くことになったんじゃが、是非、ルタリスク君にも参加してほしいんじゃ。」
    マリスジェム「なに、そう仰々しいものではない。最高議会の面々も参加するが、目的は情報の共有と、ちょっとした交流会のようなもの。」
    マリスジェム「これまであまりこういう機会がなかったからのぉ。思い切って開催することにしたんじゃ。」
    マリスジェム「美味しい料理もあるし、気軽に参加してくれると嬉しいんじゃが……、」

     

    ルタリスク「不参加。」
    ユウ「えっ!? せっかくのお誘いなのにいいんですか?」
    ルタリスク「そうよ。何か文句ある?」
    ユウ「いっ、いえ……!」
    ルタリスク「……ふん。……まあ確かに、今はジジィの弟子扱いだし、一応、考えてはみたわよ。」
    ルタリスク「ジジィ達に世話になったのも事実。でも、みんなで仲良くってのはどう考えても性に合わないし。」
    ルタリスク「それに、立場的に親父が来ないはずないわ。顔なんて直接合わせてみなさいよ。十中八九、喧嘩になる。」
    ユウ「あれ? 和解したんじゃ……?」
    ルタリスク「だーかーら、たまに、手紙のやりとりしてるだけって言ったでしょうが。それに、着る衣装の用意だってめんど……色々あるし。」
    ユウ「面倒って言いかけた!」
    ルタリスク「はいはい、気のせい気のせい。もうこの話は終わり。」
    メルク「みゅ? ですがその手紙、まだ続きがあるみたいなのですよ。」
    メルク「せっかくなので、読んでみてもいいかもなのです!」
    ルタリスク「……。」
    ルタリスク「……はぁ、わかったわよ。続きは……、」

     

    マリスジェム「ルタリスク君が不参加を選ぶと見越して、説得担当役を派遣することにした。」
    マリスジェム「もちろん、パーティへの参加を強制するつもりはないが久しぶりに君と話がしたくてのぅ。」

     

    ルタリスク「はあ? 説得担当って誰よ、それ。というか、私が断るのを見越してるってあたりほんと食えないジジィね。」
    「……さーん!」
    ユウ「ん? 今、何か聞こえた気が……。」
    プライアル「ルタリスクさーん! おじゃましまーす!」
    ユウ、メルク「プライアルさん!」
    ルタリスク「何で、あんたが此処に……、」
    プライアル「マリスジェムさんの手紙は読みましたか? あ、今まさに読んでましたね~、つまり!」
    プライアル「ルタリスクさんの親友である私が説得担当として、派遣されたんですよ~!」
    ルタリスク「誰が親友だっての、誰が。」
    プライアル「あたたっ! 魔宝石でぐりぐりするのは反則ですって!」
    ユウ「何だかんだおなじみの光景になってきたな。」
    メルク「みゅふふ、二人とも仲良しなのです。」
    ルタリスク「その顔はやめろ。あんた達もぐりぐりしてやろうか!」
    メルク「そのサイズの魔宝石はまずいのです! ごめんなさいなのですよ!」
    ルタリスク「チッ、とにかく、ヘソ出しが来ようが誰が来ようがパーティには不参加、はい、解散。」
    プライアル「ええーっ、何でですかー! パーティでは美味しい料理もたくさん食べられるって聞きましたよー!」
    ルタリスクテオが作ったオムライス以上に美味しいものなんて存在しないわよ。」
    プライアル「でた、オムライス過激派!」
    プライアル「というか特別班の代表として、自分も参加するんですよ!」
    ルタリスク「だから、何?」
    プライアル「一緒に回りましょうー!」
    ルタリスク「あー鬱陶しい、くっつくな!」
    プライアル「ルタリスクさんには、これくらい強引じゃないとダメだって学んだんで、ぐいぐいいこうって決めたんですよね!」
    「それに……、」
    「こんな機会なんて滅多にないですし、やっぱり、一緒に回りたいじゃないですか。」
    ルタリスク「……。……ったく、わかったわよ。」
    プライアル「やったー! じゃあ、さっそく行きましょうかー!」
    ルタリスク「はぁ……? ちょっと待ちなさい。何処へ行くワケ?」
    プライアル「パーティ用の衣装を揃えに決まっているじゃないですか! 前に外出用の衣装なんて持ってないって言ってるの聞いた覚えがあるんで、これを機に買っちゃいましょう!」
    プライアル「ちなみに自分はもうばっちり揃えちゃってるんで、ご心配なく!」
    ルタリスク「……バンダナ、瓶詰め。あんた達。これから仕事があるって言ってたわね。ちょうど時間ができたから、付き合ってやるわ。」
    ルタリスク「行くわよ、今すぐに。」
    ユウ「いや、気持ちはありがたいんですけど、プライアルさんが……、」
    メルク「大泣きする3秒前なのです。」
    プライアル「3、2……、」
    ルタリスク「だーかーら、その脅しはやめろ! あぁー! もう、行けばいいんでしょうが!」

     

    「ええ、あの計画は問題なく……。」
    「ああ、あの魔法の継承者については、引き続き……、」
    「ん、あれは……?」
    「おやおや。マリスジェムから聞いていたけど、こういう場で会うのは初めてだね。」
    「元気そうで何よりだ。」
    ルタリスク「ガーデン家……、それにリウロック家も。まさか真っ先に声をかけてくるとは思わなかったわ。」
    ルタリスク「あー別に、変な意味じゃないわよ。あんた達は忙しいでしょうし、私を構ってていいのかって思っただけだから。」
    「それを言うなら、お前もだろう。活躍は色々と聞き及んでいる。」
    ルタリスク「……そう。」
    「ふぉっ、ふぉっ。相変わらずだねえ。ところで、随分と煌びやかな衣装じゃないか。」
    「それにその衣装、特殊な魔法がかけられた布が用いられているようだが。」
    ルタリスク「ええ、こんな風に……。」
    「なるほど。お前の魔法に反応して刺繍部分が光るようになっているのか……。」
    「しかし、一見わからないが繊細な魔法調整ができるお前くらいしか着こなせないだろうな。」
    ルタリスク「だからこそ、誰もがもっと気軽に着られるように改善したいとこの衣装を勧めたヤツが言ってたわ。」
    「ほう、面白い知り合いがいるようだねぇ。」

     

    「衣装に可能性を見出し、衣装の魅力を伝えたいってスタイリストになった変わったヤツよ。」
    「まあ、でも世話になったヤツの知り合いだし、衣装が必要なのも本当だったから、着てやっただけ。」

     

    「伝統、実用性……。特にこの場では師や先代から継いだ衣装を纏う者が多い中、堂々と着てみせるところはさすがだよ。」
    ルタリスク「そりゃどうも。それより、そろそろ行ったら?あんた達と話したそうなヤツらの視線が痛いんだけど。」
    「ああ、そうだねぇ。そろそろ失礼するよ。」
    ルタリスク「ええ。」

     

    ルタリスク(……魔法の国を支える者達が集う場所。昔の私なら、意地でも行かなかったわね)
    ルタリスク(それにしても……、ヘソ出しのやつ、あれだけノリノリだったくせに直前で仕事が入るとかほんと笑っちゃうわ)
    ルタリスク(……。一時的に外されていたとはいえ、特別班に所属してるワケだし本人は納得してるか)
    ルタリスク(……まあ、私には関係ないけど)
    ルタリスク(……やめやめ。何でいないヤツのことなんて考えないといけないのよ。せっかく、ただで高級な酒も飲めるんだし……)
    ルタリスク「……。」
    ルタリスク「……にが。」
    「その件は問題ない。それよりも、ベルクベルク家の賛成が得られたのは大きい。次の場では……、」
    「ああ、それなら……。」
    ルタリスク(帰るか……)
    ルタリスク(親父達も話し込んでるみたいだし、顔だけは出してやったんだから、このまま帰っても文句はないでしょうよ)
    「……さーん!」
    ルタリスク「……何、この既視感。」
    「ルタリスクさーん!」
    ルタリスク「いや、ありえない。気のせいに決まってるじゃない。あいつが此処にいるはずないんだか、ら……、」
    プライアル「ルタリスクさーん! こっちですよ~!」
    「……。」
    プライアル「ちょっと! 無言でお酒を飲み干そうとしないでくださいって! その前に乾杯しましょ~よ、乾杯!」
    プライアル「って、なんでスルーするんですか~! ルタリスクさーん! ルタリスクさ、ふぎゅっ! ふぉっぺをぐにぐにしないでくりゃさい!」
    ルタリスク「だ、ま、れ。」
    プライアル「い、や、れ、すぅ。」
    ルタリスク「チッ!」
    プライアル「やっと解放された……、って、やっぱり聞こえてたんじゃないですか~!」
    プライアル「もう、酷いですよー! 特別班の仕事と挨拶まわりを終わらせてからずっと、ルタリスクさんのことを探してたんですからね。」
    ルタリスク「あ、そ。」
    ルタリスク「……というか、あんた衣装はどうしたワケ?」
    プライアル「いやぁ、さすがに衣装に着がえてくる時間はなさそうだなって、急遽アクセサリーだけ付けてきたんですよ。」
    プライアル「ちなみに、マリスジェムさんからも許可もらってるんで、その辺りも心配ないですね~。」
    ルタリスク「そりゃ、残念ね。」
    プライアル「ええ、ええそれはもう。なのでまた今度、ドレスを着て別のパーティにも参加してやるって決めました。」
    プライアル「もちろん、ルタリスクさんも一緒に!」
    ルタリスク「当たり前のように巻き込むんじゃないわよ。」
    ルタリスク「……まぁ、気が向いたらね。」
    プライアル「よっしゃ、言質は取りましたよ!」
    プライアル「ふふふ~、じゃあ、まとまったところで今度こそ乾杯しましょー!」
    ルタリスク「テンション高。あんた、すでに出来上がってない?」
    プライアル「いいじゃないですか。それよりほらほら、早く~!」
    プライアル「せーの!」
    プライアル、ルタリスク「乾杯。」

備考

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