目次
注意書き
注意事項
このSSはネちょwikiでの設定、他の方々のSSの設定、自分独自で考えた設定などが含まれております。
あらかじめご了承ください・・・・・。
ネちょ学の世界は少し特殊なSSです。
読む順番としては・・・
『ズベン、ゆか眠、リィ、酒飲みスーさん、ヘタレ』
この五人のサイドを先にお読みになってください。
その後に・・・
『にとりとバイク→ラスト』
と言う順番でお読みになってください。
ちなみに正規のルートは
『ズベン→ゆか眠→リィ→酒飲みスーさん→ヘタレ→にとりとバイク→ラスト』
となっております。
ですが、にとりとバイクとラスト以外は、どこからお読みになってもかまいません。
なお、もし矛盾点がでる場合もあります。
その時はご了承下さい・・・できれば連絡お願いいたします。
なお、後書きは違うところにあります。
後書きは各サイドによってかかれています。
一つサイドを読み終わったら見るのか、全部読んだ後に見るのか。
それは各個人の判断でよろしくお願いします。
(見てないサイドの後書きにはネタバレが含まれいているので注意)
それでは、ネちょ学の世界をお楽しみ下さい・・・。
ネちょ学の世界 ~ゆか眠サイド~
私立ネちょネちょ学園。
・生徒総数不明
・敷地面積不明
・経営体制不明
という謎の教育機関であるが、それは確実にどこかに存在している。
今日もネちょい一日がこの世のどこかで繰り広げられているのだ。
そんな平和な学園の冬。
2008年11月15日の出来事・・・。
この学校は狂うことになる。
ネちょ学の世界 ~ゆか眠サイド~
15時17分 『活動』
アルf「こちらアルf。目標を見失った。」
アルfさんが、どこかに連絡を取っていた。
その横を私は見ていた・・・。
私の名前はゆか眠。本当の名前は違うけれども・・・。
学園内ではその名前で通っている。
現在は生徒会と風紀委員での活動中。
どうやら、またへたれんとろりこnさんが女子風呂で何かしていたみたい・・・。
ゆか眠「前よりもへたれん達逃げ足が速くなったね・・・レナ疲れてきた・・・。」
アルf「まぁ、こっちの仲間も増えているはずだから、あっちも負担が大きくなっているはずなんだけどね・・・。」
そう言われても、やっぱりレナは納得できなかった。
絶対こっちの負担が大きくなっている気がするんだけどなぁ・・・。
瀟洒!「おい!そこにいるぞ!!」
その時いきなり瀟洒!先生とドックンちゃんが、へたれんをおってこっちに走ってきた。
ついに見つけた・・・。
ゆか眠「へたれ~ん?探したんだよ?だよ?」
ヘタレ「・・・・・ッ。」
ゆか眠「なんとか言ったらどうなのかな?かな?
ゆか眠はそう言いながら、鉈を取り出していた・・・。
既にヘタレは周りを取り囲まれていた。逃げ場はない。
今日はレナ達の勝ちのようだね・・・。
そうゆか眠は思っていた。
だが、現実は厳しかったようだ。
シュー・・・
ヘタレが・・・いきなりその場から消えていった。
ドックン「・・・やられましたね、これは。」
瀟洒!「あぁ・・・おもいきりひっかかってしまったようね・・・。」
今ここにいたのは、へたれんの映像だったみたい・・・。
それがへたれんのとある能力・・・。
ゆか眠「後で、見つけたら八つ裂きにしようかな・・・かな・・・。」
ドックン「ちょ!落ち着いて!ヘタレさんを捕まえるだけだから!」
それは分かっているけど・・・なんか疲れてきた・・・。
瀟洒!「はぁ・・・一旦休憩しましょうか。確かに私も疲れましたし。」
アルf「そうですね。4時半ごろに、また捜索するということで。」
ゆか眠「うん。分かった・・・。」
・・・今日は女子寮に泊まることにしよう。
そう言ってゆか眠は、学園内にある女子寮の自分の部屋に向かったのである・・・。
この学園には男子寮、女子寮が存在している。
家に帰るのも自由、寮に泊まるのも自由なのである。
レナの部屋にきたのはいいけど・・・・・何もすることない。
気分転換にお風呂に入ろうかな。
・・・もしかしたら、へたれんが現れるかもしれないし。
こうしてゆか眠は着替えを持って、女子風呂に向かうことにした。
女子風呂には、ツンちゃんがいた。
この時間帯にまさか人が居るとは思っていなかったけれども、ネちょ学なら十分ありえることなのかな・・・。
MTUN「あら、レナちゃん。お風呂?」
ゆか眠「うん・・・ちょっと疲れたからね。」
MTUN「あぁ・・・ヘタレさんのせい?」
ちょっと、驚いてしまった・・・。
ゆか眠「なんで分かったのかな?かな?」
MTUN「まぁ、もう日常茶飯事になってきているじゃない・・・。それくらい友達なら分かるわよ。」
友達・・・。
ランクスレなんかでは、なかなかなかったことなのに・・・。
そんなことも思い出しながら、ツンちゃんと浴場に入る。
MTUN「たまには休憩もとったほうがいいわよ?」
ゆか眠「あはは、今がその時間なんだよ?」
MTUN「そうなの・・・なら、ゆっくり休ましてあげないとね。」
そう言って、ツンちゃんと一緒にお風呂に浸かった。
暖かくて気持ちいい・・・疲れが吹き飛んでくる・・・。
MTUN「最近は寒いわねぇ。」
ゆか眠「そうだねー。寒いねー。」
MTUN「にいさんとは最近どう?」
ツンちゃんが言っていることは、多分スーちゃんのことかな・・・。
ゆか眠「う~ん・・・最近は特に変わったことはないかな、かな。」
MTUN「まぁ、にいさんは恥ずかしがりやだからね・・・。」
ゆか眠「そうなの?」
MTUN「・・・気づいてないのならいいわ。」
そう言って、ツンちゃんといろいろと会話が続いていた・・・。
だけど・・・いつまでも続かなかったみたい。
16時10分 『発見』
ゆか眠「・・・ツンちゃん」
小さい声でツンちゃんに伝えようとする。
ツンちゃんも小さい声で話し始める。
MTUN「・・・どうしたの?」
ゆか眠「・・・カメラがあるの。破壊して外を確認してみるね・・・。」
MTUN「・・・分かったわ。」
結局またへたれんに邪魔された・・・今度こそ捕まえようかな、かな。
ゆか眠はそう思うと、一度風呂場からあがって私服に着替えた。
そして、鉈をとりだして風呂場に戻って・・・設置されていたカメラに向かって鉈を投げつけた。
すぐさま鉈を回収して・・・外に走ってへたれんがいないか確認しに行った。
近くにはいなそうだね・・・でも逃さない・・・。
しばらく、あっちこっち探し回ったが・・・見つからない。
諦めようとしたその時・・・。
風呂場の近くの草むらの中に・・・へたれんがぼーっと考え込んでいる姿があった。
見つけた・・・。
ゆか眠「へたれ~ん・・・探したんだよ?だよ?」
ヘタレ「!! やべぇ!!見つかった!!」
反応を見る限り・・・本物みたいだね。
ゆか眠「今度こそ八つ裂きにして捕まえてあげるからね☆」
ヘタレ「ちょ!!言ってる事怖い!!」
ゆか眠「うるさい!こっちはイライラして疲れているの!!」
そう言って、周りから幽霊を集め始めた。
一気に霊力を放出してへたれんをこらしめてやる・・・ッ!
そして・・・事件は起こった。
16時23分 『事件発生』
ゆか眠「さぁ、おとなしくして貰おうかな・・・かな?」
ヘタレ「・・・ッ!だったら、こっちは避けるだけ!!」
まぁ、効果範囲が不明の技なら避けられるはずもないけどね☆
そう思っていたゆか眠に・・・
突如異変が起きた。
オマエガアツメテイルノカ?
ゆか眠「・・・!! なッ!?」
ヘタレ「・・・?」
アリガトウアリガトウアリガトウアリガトウ
コレナラスグニ ニクタイガテニハイリソウダ
フッフッフッフッフ・・・
これは・・・悪霊!?
そんな・・・私はこんな巨大な悪霊を呼んだ覚えはないのにッ!?
ゆか眠「くッ!!はなしてッ!!」
ヘタレ「・・・?どうしたんだ?」
やばい・・・!
制御・・・しきれないなんて・・・・・ッ!
このままじゃ妖怪に・・・ッ!
ムダダヨ アナタノチカラジャワタシニカテナイ
ワタシハトリツクノガウマクテネ・・・
ソシテアナタガヨビアツメテイルノナラ・・・ソラ・・・
ゆか眠「ウガァ!!!!」
カ ン タ ン ニ ト リ ツ ク コ ト ガ デ キ ル ン ダ ヨ ?
その悪霊の魂はレナの意思を無視して、口の中に入っていった。
・・・レナの頭から声が聞こえてきた。
後ハ私ニ任セナサイ・・・アハハハハハ・・・ッ!!
・・・そこから、レナの意識は飛んでいる・・・。
ツンちゃんとスーちゃんとこあくまちゃんなんかの姿を見た気もするけど・・・気のせいかな・・・かな。
17時04分 『食堂騒動』
その頃・・・ドックンドールはこの事件に落ち着いていられなかった。
化け物がぞろぞろと現れていたのだ・・・。
まったく・・・・・。
食堂には、ルナさんにさばさん、ぽきさんと狐先生がいた。
そして、大暴れである・・・ゾンビやら妖怪やらの退治で忙しい。
ドックン「・・・といっても、弱い化け物ばかりですねぇ。」
狐「まぁ、数がひどいけどね。ひょいっと。」
先生はレーザーをだして攻撃している。
ルナさんは狐先生のしっぽに隠れていた・・・どんな状況なんだこれ。
さばさんは・・・・・あれ?
ドックン「あれ?さばさんはどこに行きました?」
狐「・・・そういやいないねぇ。」
結局この場の化け物は全て蹴散らしたが、さばさんの姿が見えたらない・・・。
しかしそう言っている間に、さばさんが帰ってきた。
ろりこnさんも一緒らしい・・・。
だけど、なにか様子がおかしいような・・・。
さば「お前ら動くなー!」
!?
さば「こいつがどうなってもいいのかぁ~!?」
ろりこn「・・・な、なんだこれ!?」
さばさんは、さっきカレーを食べていた時に使っていたスプーンで、ろりこnさんの首につきつけていた。
・・・えぇぇぇぇ・・・
何この状況・・・。
ルナ「どうなってもいいのです!!」
ドックン&ろりこn「いや、駄目に決まってるじゃないですか!!」
狐「しかし・・・スプーンって・・・。」
ぽき「多分さばさんのことだから、ナイフ並みの斬り味があるのでは・・・。」
狐「えぇぇぇぇ・・・。」
さて・・・どうなっているんだろうか・・・。
さば「こいつの体もついでに人質だぁー!」
ろりこn「ひぃぃぃぃ!ドMだぁー!!」
ドックン「いや、多分違うと思いますけど・・・。」
ろりこn「カレーの匂いがするううううううううううううう!!」
う~ん・・・操られているのだろうか?
ぽき「・・・さて、どうしましょうか?」
ルナ「私にいい考えがあるよ!」
ルナさんが何か思いついたようだ。
さて・・・どうなるのだろうか・・・。
そう言うと・・・ルナさんは演説を始めた。
ルナ「こらー!さばさん!操られているんじゃありません!このカレーがどうなってもいいんですかー!?」
ルナさんの手には・・・カレーがあった。
その手があったのか!!
狐「そ、そうだ!カレーはどうなってもいいのか!?」
ドックン「えっと・・・そーだ、そーだ!!」
ぽき「カレーが泣いているぞー!?」
あっはっはっは・・・。
なんだこの状況・・・。
さば「・・・駄目に・・・決まってるじゃないですか・・・。」
・・・あれ?普通に正気に戻ったな・・・。
そして、ろりこnさんも開放した。
なんだったんだ今のは・・・。
さば「あれ・・・私は一体・・・。」
狐「カレーで目覚めたんですよ。」
さば「・・・何がなんだか分からないけど、カレーなら仕方ない。」
もうどうでもいいな・・・。
と振り向くと、ルナさんが倒れていた。
? どうしたのだろうか?
ろりこn「どうしましたルナさん?」
ルナ「あいててて、転んでしまったようです☆」
何も無いところで転んだのか・・・。
この学校はドジッ子が多すぎる・・・そもそもドジッ子なのだろうか?
ルナ「あ!あの人もなんかおかしい!!」
ルナさんが、指差した方を僕達は見た。
そこには・・・バンビさんがいた。
まさかバンビさんも!?
狐「バンビさん!無駄な抵抗はよすんだ!!」
バンビ「え?何?何!?」
とぼけている・・・・・。
さて、これからどうしようか。
ルナ「にゃははー・・・・・ウソウサ・・・」
!?
その瞬間・・・ろりこnさんの腹に、ルナさんのレーザー攻撃が貫通していた・・・・・。
・・・一体どうなってやがるんだ。今のこの学園は・・・。
全てが狂ってやがる
18時35分 『残酷』
ゆか眠「ん・・・。ふぁぁ・・・。」
私はどうしてしまったのだろう・・・。
目の前には、白い天井が見えた。
周りは結構騒がしい・・・。
容態はどう? 心拍数が落ち着いてきましたなの!
良かった・・・・。 ゆか眠さんの容態は?
私が見てきます。
そう声が聞こえてきた。
どうやら、保健室みたい・・・。
そして、閉ざされていたカーテンの向こう側が開いて、ツンちゃんの姿が見えた。
少し、泣いているみたい・・・なんでかな?かな?
そう思っている間に、ツンちゃんは私を抱きしめてきた。
ゆか眠「ツ、ツンちゃん?」
MTUN「・・・ぐすッ・・・ばかぁ・・・ぐすんッ・・・しんぱいしたんだからぁ・・・ッ。」
か・・・
かわいい!!
じゃなかった・・・どうしてこんなことに・・・。
ゆか眠「イタッ・・・!」
MTUN「ぁ。ゴメン・・・。怪我大丈夫?」
ゆか眠「怪我・・・?」
痛んだ左肩を見ると、包帯が撒かれていた。
あれ・・・いつこんな怪我したんだろう・・・。
ゆか眠「レナ・・・どうしちゃってたのかな?」
MTUN「覚えていないの・・・?」
ゆか眠「確か・・・。」
!!
ゆか眠「そうだ!レナはとても大きな力を持っていた悪霊に取り付かれてそれで・・・。」
MTUN「それで・・・?」
ゆか眠「・・・・・それから覚えていないの。」
本当に・・・何があったのかな・・・。
MTUN「・・・じゃあ、教えるわよ?」
ゆか眠「うん・・・教えて。」
ツンちゃんは今まで、レナが何をやっているのかを・・・話してくれた。
ゆか眠「・・・・・ッ!!」
MTUN「それが・・・レナちゃんの意識の無かった時の出来事。」
ゆか眠「レナ・・・また・・・ッ!」
MTUN「でも、レナちゃんは悪くないって・・・。」
知ったことではない。
レナはまた人を傷つけてしまったのだから。
ゆか眠「・・・それで、スーちゃんは今どうしているの?」
MTUN「多分・・・その妖怪と戦っているんじゃ・・・。」
ゆか眠「行く。すぐに。」
MTUN「でも・・・その怪我は・・・。」
ゆか眠「関係ないッ!!!!」
自分でも驚くほど大きな声が出ていた。
ツンちゃんが怖がっている・・・。
・・・ツンちゃんを怖がらしてどうするの私。
ゆか眠「・・・ゴメン。」
MTUN「いや・・・いいの。にいさんのことは分かっているから・・・。」
れみうーさんの容態は? あの子はもう元気になっているの!
そういえばゆか眠さんは・・・? あ、そうなの!MTUNさーん!
喘息全開!「ゆか眠さん起きた?」
いきなり、喘息先生がこっちを見に来た。
一回先生は私の顔を見ると、はべすた先生に報告したみたい・・・。
そして、はべすた先生もこっちにやってきた。
はべすた「起きたようね・・・調子はどう?」
ゆか眠「もう大丈夫です。」
はべすた「・・・本当に?」
怪我・・・やっぱりここから出してくれないのかな・・・。
はべすた「・・・行ってきなさい。」
ゆか眠「・・・え?」
はべすた「そんな顔されちゃ、止めないわよ。」
喘息全開!「でも、無理はしないで欲しいの!」
ゆか眠「うん・・・ありがとうございます。」
優しい先生たちでよかった・・・。
これで、外にでていける・・・。
MTUN「・・・ところで、他の人はどうなんですか?」
ゆか眠「他の人?」
はべすた「あぁ、ろりこnさんは安定してきたわ。れみうーさんとルナさんも大丈夫。紅茶とケーキさんは、未だに意識不明だけどね・・・。」
・・・そんなに怪我人が。
喘息全開!「他にも、何人か怪我しているみたいなの!みんな治っていったの!」
ゆか眠「・・・どうしてこんなことになったんだろ。」
うごあああああー!
突然隣から、そんな声が聞こえてきた。
ろりこnさんの声である。
先生は隣のカーテンを開けると、包帯を腹に巻いているろりこnちゃんがいた。
ろりこn「・・・あれ?どしたの?すっげぇ、ゆか眠さんエロいんだが!」
MTUN「人に心配させといて・・・ッ!」
そういえばレナ、薄着になっている・・・。
ツンちゃんはろりこnさんの近くに駆け寄り、ろりこnさんの頬を叩いた。
ろりこnさんは、なんかにやけているんだけど・・・なんでかな?かな?
ろりこn「もしかして、俺を心配してくれているから、叩いてくれたの?」
MTUN「べ、別にあなたのためにやったわけじゃないわよッ ・・・し、心配なんかしてないわよッ!」
あはは、ツンちゃんかわいいなぁ☆
ろりこnさんは、後でお仕置きしておこう・・・。
そして、私服にレナは着替えて、保健室から飛び出した。
スーちゃん・・・無事だといいけれど・・・。
18時52分 『そして彼はいなくなった』
目の前にあるものが理解できなかった・・・
目の前に存在するのが理解できなかった・・・
目の前に・・・・・『酒飲みスーさんの墓』と記されたものがあった。
地面には・・・血の跡がまだ残っている・・・。
MTUN「・・・にいさんの・・・墓・・・?」
ゆか眠「・・・・・・・。」
MTUN「どうして・・・どうしてぇ・・・ッ。」
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ・・・・・ッ
ゆか眠「レナが殺したの・・・?レナのせい・・・?」
MTUN「・・・それは違う・・・・確かに生きていたのに・・・ッ」
じゃあ・・・妖怪にやられたってこと・・・?
あの、死なないような人が・・・?
ゆか眠「なんで死んだの・・・本当は死んでいないよね・・・?」
MTUN「でも・・・埋めた後があるわ・・・。」
ゆか眠「・・・妖怪が人間をこんなにも丁寧に埋めるの?・・・おかしいよ・・・?」
その時、後ろから何か近づいてくる音がした・・・。
振り返ると・・・・・大きな蜘蛛がいた。
足は8本あり、手のような形をしている。
妖怪・・・『土蜘蛛』である。
土蜘蛛「あぁぁぁぁああああ!!クソガアアアアアア!!肉体がまだ慣れなくてウゴキヅレぇ・・・!!」
MTUN「・・・こいつ・・・にいさんが戦っていた妖怪・・・ッ さっきよりも小さいけど、まさか・・・!?」
こいつが・・・・・コ イ ツ ガ ?
土蜘蛛「あぁ?アンタ等さっきのネエサンガタじゃねえか・・・。」
ゆか眠「どうも・・・さっきとりついてきた悪霊ってあなた・・・?」
土蜘蛛「まぁソウダガ・・・アタシは妖怪の霊ミタイなソンザイナンデネ、今は。」
ゆか眠「・・・まぁ、どうでもいいや。・・・あそこのスーちゃんを殺したのってあなた?」
あぁん?といいながら、土蜘蛛はスーちゃんの墓を見た。
頭をぽりぽりと掻いていたが・・・やがて思い出したかのように話し始めた。
土蜘蛛「あぁ!アノ男か!あいつシンダノカ!!アタイは生き残ったノニナァ!残念だったナ!!実にオシカッタノニナ!!」
MTUN「・・・・・ひどい・・・うぅぅ・・・ぇぐ・・・。」
・・・・・へぇ~。そうなんだ。
ゆか眠「・・・もう、喋らなくていいよ。」
土蜘蛛「あ?」
ゆか眠「殺ス」
そういうと、鉈を取り出して、周りにいる幽霊を集めはじめた。
そして周りの幽霊の魂を食べていく・・・。
土蜘蛛「こりゃいい!またアタシがまたとりついてもイイノカイ!!」
そういって、土蜘蛛はゆか眠の中に取り込もうとしたが・・・はじかれてしまった。
土蜘蛛「アァ!?なんでだ!?」
ゆか眠「アナタガレナノ体内ニ入レタノハ・・・レナガツカレテイタカラ・・・。レナハサッキ、理性ヲ制御デキテイナカッタカラ・・・。」
土蜘蛛「・・・アンタ・・・ナニモノダ?」
ゆか眠「怒リクルッタレナ・・・半分ハ霊魂ヲ喰ラウ妖怪ッ・・・!!」
幻符『幻想幽霊(イマジンゴースト)』
ゆか眠さんの鉈に幽霊が集まった。
怪しく・・・不気味に光っている・・・。
土蜘蛛「・・・上等だぁ。クサレ女があああああああ!!」
グシャ ボト・・・
土蜘蛛「あ・・・あぁぁぁぁああああああ!?」
土蜘蛛の足が一本斬られていた。
だが、ゆか眠自体はなにもしていない・・・鉈を動かしていない。
しかし、それでも次々と斬りおとされていく・・・。
グシャグシャボト ジュウグシャァ・・・・・
土蜘蛛「いいいイイイイイ、一体何をしやっがたああああ!?」
ゆか眠「コノ技ハネ・・・、『鉈ノサキニ見エナイ、幽霊デツクラレタ鉈』ガアルノ。ソレハ自由自在ニ動キ・・・アナタハ何モ分カラヌママ斬ラレテ死ヌノ。」
幽霊で形成された鉈からでている見えない鉈・・・そして自由自在に動く鉈。
そんなものは当然回避不可に近い・・・見えなければ何もできないのだから。
自由自在に動かせるのなら・・・動きを読むことさえできないのだから。
土蜘蛛の足は全て消え・・・残るは胴体のみ。
土蜘蛛「ままままま待て!!アタシは・・・アタシはアイツを殺したとはカギラナイ!だって、意識がナカッタカラ!殺したのは私の前の土蜘蛛だから!!」
ゆか眠「フーン・・・。」
ゆか眠は適当に返事するだけで、顔色を一つも変えない。
怖い顔で、土蜘蛛を見ている・・・。
土蜘蛛「ソ、ソレニ!あたしみたいな化け物ガ、ハカナンテ作れるわけがない!違う人の仕業ダ!!」
ゆか眠「本当ニソウダトシテモ・・・・・スーチャンヲ愚弄シタコトハ許サナイ。」
そういって、土蜘蛛の顔を鉈でぶった切った。
土蜘蛛は虚無の彼方へと煙のように消え去っていった・・・。
ゆか眠「・・・・・ぇっぐ・・・なんで・・・こんなことになったのかな・・・っ。」
MTUN「レナちゃん・・・。」
いつも通りの彼女だった。
そこには・・・悲しみしか残らなかった。
彼女達は一度その場から離れた。
辿り着いた場所は校庭前である。
ゆか眠「・・・・・・・。」
MTUN「・・・・・あれ?あれってズベン先生?」
エミーちゃんがそう言った。
しぶしぶ顔を上げると、確かにズベン先生がスコップを持って校庭にいた。
ここで・・・レナは一つの仮説を思い浮かんだ・・・。
・・・墓・・・スコップ・・・・・埋める?
ゆか眠「・・・・・まさか!?」
そんなはずない・・・そう思っていた。
ズベン先生の持っているスコップについている血を見るまでは・・・。
あの妖怪にやられたんじゃなかったんだ・・・・・本当は・・・。
ズ ベ ン に 殺 さ れ た ッ ! !
ゆか眠は、銀色の凶器を持ってズベンに向かって走り出した。
信じていたのに・・・信じていた・・・レナは先生を信じていたのにッ!!
それを裏切ったッ!!
そして、上空に空高く舞い上がり・・・・・ズベンに向かって凶器を振り下ろした。
空からほんのわずかに雪が降ってきていた・・・。
19時23分 『ラストサイド』
ゆか眠サイド END
~ゆか眠サイドED~
―ネちょ学の人々の出演リスト―
ゆか眠
アルf
ヘタレ(´・ω・`)
ろりこn
瀟洒!
ドックンドール
MTEN=MTUN
酒飲みスーさん
こあくま
因幡 月
さば
ぽき
狐
バンビのビビンバ
喘息全開!
はべすたお姉さん
ズベン
―EDテーマ曲―
曲名:why,or why not
(ひぐらしのなく頃に より)
アーティスト:片霧烈火
―製作日―
2008年10月26日~2008年12月6日
―著作者―
酒飲みスーさん
『ネちょ学の世界~ゆか眠サイド~』
この作品はフィクションです。
実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。
次回予告
頼まれたのは信じる心
頼んだのは親愛なる師匠
私の光は・・・
全てを暖かくする光
ただ静かに・・・私は戦う
この狂った事件を・・・
静かに終わらせたいから
『ネちょ学の世界~リィサイド~』
もう誰も傷つかないで・・・
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コメント欄:
- ありゃ、僕が出てるな。ありがとうございますー。しかし、ザッピング形式ですか。予定立てないと矛盾点がでそうで大変そうですよねぇ。うん、面白かった! さて次だ! -- ドックンドール? 2008-12-06 (土) 03:47:35
- アハハハ!俺はそう簡単にはつかまら・・・おや?何かとんd <ニ二| -- ヘタレ? 2008-12-06 (土) 13:33:31
- こういう書き方、ザッピング形式っていうのか‥。 ふむ、なんだかすごく書くのが難しそう。 それにしても、ゆか眠さんが怖いです‥(゚д゚lll) スーさん、こんなにも想われて…幸せ者だなー。 -- オワタ☆残骸? 2008-12-18 (木) 18:54:04