Last-modified: 2009-02-27 (金) 09:02:33

目次

注意書き

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注意事項


このSSはネちょwikiでの設定、他の方々のSSの設定、自分独自で考えた設定などが含まれております。
あらかじめご了承ください・・・・・。




ネちょ学の世界は少し特殊なSSです。
読む順番としては・・・


『ズベン、ゆか眠、リィ、酒飲みスーさん、ヘタレ』


この五人のサイドを先にお読みになってください。
その後に・・・


『にとりとバイク→ラスト』


と言う順番でお読みになってください。






ちなみに正規のルートは


『ズベン→ゆか眠→リィ→酒飲みスーさん→ヘタレ→にとりとバイク→ラスト』


となっております。
ですが、にとりとバイクとラスト以外は、どこからお読みになってもかまいません。




なお、もし矛盾点がでる場合もあります。
その時はご了承下さい・・・できれば連絡お願いいたします。




なお、後書きは違うところにあります。
後書きは各サイドによってかかれています。
一つサイドを読み終わったら見るのか、全部読んだ後に見るのか。
それは各個人の判断でよろしくお願いします。
(見てないサイドの後書きにはネタバレが含まれいているので注意)




それでは、ネちょ学の世界をお楽しみ下さい・・・。

ネちょ学の世界 ~ラストサイド前編~

私立ネちょネちょ学園。




               ・生徒総数不明
               ・敷地面積不明
               ・経営体制不明




という謎の教育機関であるが、それは確実にどこかに存在している。
今日もネちょい一日がこの世のどこかで繰り広げられているのだ。






そんな平和な学園の冬。
2008年11月15日の出来事・・・。




この学校は狂うことになる。






ネちょ学の世界 ~ラストサイド~








『事件発生』『行動』『射撃』
『屋上のパーティ会場』『死に逝く人』
『化け物』『活動』『発見』『食堂騒動』
『残酷』『そして彼はいなくなった』
『図書室』『遭遇』『カオスなる屋上』
『執事はお嬢様のために』
『一閃の浄化の光』『食堂の悲劇』
『サイレントキル』『雑談』
『耐久地獄』『守るための力』
『従者の約束』『幻想世界』
『守護神なる人』『盗撮』
『破損する映像』『遭遇』
『情報屋』『ゾンビ退治』
『映像の戦闘仲間』『真相』『ラストサイド』








それぞれ時と場所が違っていても、彼らは確かに繋がっていた。
そして・・・物語は終結へと向かう。








19時23分   『集結』




空はほんのわずかに雪が降ってきていた・・・。




いつの間にか、あたりは夜になっていた。
学園内は、既に外灯の光があたりを照らしていた。






その光を浴びて・・・一つの凶器が輝いていた。




ゆか眠「うわあああああああああああああ!!」
ズベン「!?」




ズベンの頭上からゆか眠が鉈を振り下ろしてきた。
ズベンは、すぐにスコップを片手で持って鉈の攻撃を受け止める。
金属音が響き渡る。




更に、ゆか眠の鉈がズベンを襲う。
ズベンは明らかに重く、そして振りにくそうなスコップを片手でぐるぐると振り回した。
ゆか眠の攻撃をガギンガギンと見事にガードしていた。


そして、ズベンはスコップを一度思いきり振って、ゆか眠の鉈を吹き飛ばした。




ゆか眠「うがぁ!?」




鉈は遠くの地面に突き刺さった。
ゆか眠は尻餅をついて、ズベンはスコップの先をゆか眠の顔につき向けた。




ズベン「動くな。」
ゆか眠「ぐ・・・・・お前・・・・・ッ!!」




なにをゆか眠さんは怒っているのだろうか?
凄い怖い顔をしているが・・・。




???「おやおや~。ずいぶんハードバトルを繰り広げているものだねぇ・・・。」




俺が振り向くと、そこにはジクロロがいた。
生徒の癖に煙草を吸っている・・・。




ジクロロ「最近は楽しい生徒が増えてきたね・・・」
ズベン「だから、煙草を吸うな言ってるじゃねぇかお前。」
ジクロロ「そんなことはたまにはいいじゃないですかぁ~?」
ズベン「先生として当然の行動だ。」




先生として・・・当然の行動?
ゆか眠はそう思っていた。
なら・・・何故スーちゃんを殺した!?




ズベン「とりあえず・・・この子を一旦取り締まらないといけないな。」
MTUN「先生!!」




その時、MTUNが遅れてやってきた。




ズベン「大丈夫だ。暴れないようにこいつは行動を封じるだけだ。」
ゆか眠「・・・くッ。」




ズベンはゆか眠から一度離れ・・・
スコップを振り上げ・・・地面に突き刺した。




土符『封土壕』




そして地面から巨大な土の塊を取り出し、それをゆか眠にむかって放り投げた。
この技は、相手を土の中に閉じ込める技・・・相手を土の中に閉じ込める技。
ただし中身は相手に当てた瞬間に空洞になるため、無害となっている技である。


それをゆか眠に当てつけるつもりだったが・・・。




???「うらぁ!!」




土の塊はとある人の拳の攻撃によって、爆発して吹き飛んでしまった。




そこには・・・死んだはずの酒飲みスーさんがいた。




ズベン「な!?」
スーさん「ズベン先生・・・何をしているのですか・・・。」
MTUN「・・・にいさん?」
スーさん「・・・なんですか?」




確かにそれはスーさんだった。
着ているものが変わっていたり、バットを持っていたりと、少し違っていたところもあったが・・・。
怪我をしており、多少血まみれの状態であった。




ズベン「・・・トンファーキック!!」
スーさん「ぐふッ!?」




ズベンはいきなりキックをスーさんに喰らわせた。
スーさんは吹き飛んでいった。
いつもと変わらない反応・・・。




ズベン「・・・どうやら、本物のようだな。」
スーさん「なんですか・・・その確認方法・・・。」




その時、誰かがスーさんに抱きついてきた。
ゆか眠さんである。




スーさん「・・・ど、ど、どうしました澪?」
ゆか眠「・・・死んでなくて良かった。・・・えぐッ・・・。」




どうやら泣いているようだ。
あぁ・・・そうだった。
私、死んでいたことになっていたんでしたねぇ・・・。




ズベン「だが、俺が墓を作った時には既に死んでいたと思ったんだが・・・。」
スーさん「まぁ、まともに心臓が動いていませんでしたからねぇ・・・って、墓を作ったのズベン先生なんですか?」
ズベン「あのままじゃ、他の人が見てはいかんからな。」
ゆか眠「じゃあ、ズベン先生はスーちゃんを殺していないの?」




・・・どうやら話がごちゃごちゃなっているようだ。


結局、ズベンとゆか眠、MTUNはスーさんが死んだと思っていたらしい。
ゆか眠は、ズベンがスーさんを殺したのかと、勘違いしていたらしい。
スーさんは、自分が気絶(?)している間は何も覚えていなかったらしいのである。




スーさん「まぁ、これで一件落着ですねぇ。」
ズベン「・・・あまり考えなくてもいいか。」
???「うお!?皆こんなとこにいたのか!?」




その時、後ろから声がした。
振り向くと、そこにはヘタレがいた。




MTUN「ヘタレちゃん?」
ゆか眠「へたれん?」
ヘタレ「・・・ひぃ!!」




ヘタレはその場から俊足の動きでバックステップをしていた。
きっとまたヘタレは悪いことでもしたのだろう。
何でも二人の風呂場をろりこnと一緒にカメラで除いていたらしい。




ズベン「・・・まぁ、ここにいるお前ら。全員あれを見ろ。」




ズベンが指差した先は・・・草むらだった。
そこから、何か黒いなにかが蠢いていた・・・。
なにか・・・鳥肌がたつような何かがそこにある・・・。




ジクロロ「さぁて・・・あれがこの事件の正体だよ・・・。」
ズベン「何・・・?」
ジクロロ「本当は俺がブレイクしたかったんだけどねぇ・・・中にいるゴーストが厄介でねぇ・・・。だから彼を連れて来たんだけどねぇ。」




こいつは何を言っているんだ?
そうズベンは思っていた・・・多分、ジクロロ以外の周りの人間も思っていただろう。




ジクロロ「それぇ・・・・・ビックボスのおでましだねぇ。」






校庭の草むらから・・・何かが飛び出てきた・・・。
それはいきなり大きくなり・・・校舎よりもはるか大きくなった・・・。








大妖怪・・・・・『八岐大蛇(ヤマタノオロチ)』である。








19時37分   『解明する事件』




モニター室・・・。
にとりとバイクは連絡をとっていた。
モニターに映った妖怪を倒すために、沢山の仲間を呼ばなければならなかったからだ。


この事件の事実を知ったのは・・・ジクロロの一本のテープからであった。
以下が・・・その内容である。








この事件の犯人は・・・学園内の人であり、その人自身が犯人ではない。


この事件の引き金になったのは・・・・・『ヘタレ』さん。この人なんですよ。


だけど、ヘタレさん自身はこんな事件をおこしたいといった動機はなかったんですよ。
ただデリートしただけだったんですよぉ・・・・・そう・・・。






彼の武器である・・・・・『スレイヴ』・・・カメラをね。






私は今日捨てるところを見ていましてねぇ・・・。
そして、そこからカメラのダークゴーストが出てくるところも見たんですよぉ。




彼はちゃんと処分デリートしたと思ったんだろうけどねぇ。
相当、カメラの中のダークゴーストの力が強かった・・・ということかねぇ。


じゃあ、俺はもういくよぉ?
彼を呼べば、もしかしたら解決できると思うしねぇ・・・。




じゃあねぇガール・・・。






・・・・ザー








モニター室で見た妖怪の近くにあったのは・・・壊れていたカメラだった。


にとりとバイク「そう・・・この化け物全てヘタレさんのカメラの『スレイヴによる映像』だったッ!」




だから、化け物の死体はでない。


だから、化け物は唐突に出現する。


だから、外部からの侵入はなかった。


だから、どこかで見たことのある映像だった。




そして・・・ヘタレさんの行動を映したのを、ここのモニター室で確認した。
すると・・・ろりこnさんとこのような会話が残っていた。




・・・ろりこn「ところで・・・カメラの被害はどうなっている?」
ヘタレ「あぁ・・・ここ1ヶ月でゆか眠さんに7つ破壊、瀟洒!先生に12つ、スーさんに4つ、破壊者不明が4つ、故障で捨てたのが1つという状況だ。」・・・




にとりとバイク「壊れているカメラ・・・つまりこれは、ヘタレさんが捨てたカメラということッ!」




処分をしたはずのカメラから・・・化け物が出現した。






これが、今回の事件の真相・・・。




にとりとバイク「・・・もしもし、今から説明することを良く聴いてくれ!」




あたしが今できることはこの事を学園中に知らせること。
だが、説得させるのにも時間がかかるかもしれない・・・。
その間・・・あんた達・・・死なないでくれよ。








19時37分   『説得』




ズベン達の目の前には・・・大妖怪『八岐大蛇』が存在していた。
昔に存在していた大妖怪が・・・目の前に存在していたのだ。
8つの頭と8本の尾を持ち、目はホオズキのように真っ赤で、背中には苔や木が生え、腹は血でただれていて、巨大な妖怪である。




八岐大蛇「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」




八岐大蛇は8つの頭全てが、雄たけびをあげている。




ジクロロ「八岐大蛇・・・これは迫力があるねぇ・・・。」
酒飲み「なんでこんなところにそんな妖怪がいるんですか・・・。」
ジクロロ「俺とヘタレさんは分かっているはずだよぉ?ねぇ?」




皆はヘタレが見る。
ヘタレは・・・深刻な顔で八岐大蛇を見ていた。




ヘタレ「お前・・・なんでまだ・・・。」
八岐大蛇「主・・・主よ・・・。」




八岐大蛇は語り始めた。




八岐大蛇「我らは待っていた・・・我らは待っていた。この地に戻れる日を・・・。再び外に出られる日を・・・。映像として残され、再びこの地に復活できる日を・・・。」




八岐大蛇は天を見上げていた・・・。
夜空に星が広がっている。




八岐大蛇「だが主は我らを呼ぶことはなかった・・・。そして、ついには我らを捨てた。我らは怒りを覚えた・・・我らは復讐をする・・・。我らに期待をさせておいて・・・それを裏切った主に復讐を・・・。そして・・・我が求めていたこの世界を手に入れる・・・・・この八岐大蛇様がな・・・。」




ズベンは静かに煙草を吸いながら、話を聞いていた。
そして、八岐大蛇の近くに落ちてあった、壊れたカメラを見ていた。




ズベン「・・・なるほど、つまりそのカメラからでてきたということか。」
ヘタレ「俺はちゃんと処分したはずなのに・・・。」
ズベン「それほど精神が強い霊だったということか・・・?」
ヘタレ「・・・くそッ。」




ヘタレは、何かを決心したかのように、八岐大蛇の目の前にでた。
下手すれば攻撃される範囲だ。




スーさん「ヘタレさん・・・?」
八岐大蛇「主よ・・・我は今や沢山の部下を得た・・・。昔とは違う・・・スサノオの時・・・我は怒った・・・そしてまた騙された・・・もう我は主を殺すしかな・・・。」
ヘタレ「聞けぇ!!八岐大蛇!!」




突然ヘタレは叫びだした。
普段とはうって変わって、恐ろしく怖い顔をしている。




ヘタレ「俺はこんな命令をした覚えはないぞ八岐大蛇・・・。」
八岐大蛇「今更命令などと我に・・・・・。」
ヘタレ「うるせぇ!!貴様が命令しているんだってな・・・?」
八岐大蛇「・・・この中の霊の中で、もっとも強いことは主も知っておるはずであろう?」
ヘタレ「何人傷ついたと思ってんだ貴様!!俺はそんなこと望んでないのは知ってることだろうが!!」




ヘタレは珍しく怒っているところを皆見ていた。
これが・・・本当にへたれんなの?
そうゆか眠は思っていた。
普段、あんだけ追いかけたりしているゆか眠にとっては、このヘタレさんの姿はいつもよりあまりにかけはなれている存在だったからだ。




ヘタレ「俺がお前らを捨てた理由は・・・あまりに力が巨大すぎたから・・・ネちょ学ではいらない存在だったからだ。そして、貴様らはそれも知らずに個人の感情で殺戮を行なった・・・。」
八岐大蛇「・・・・・。」
ヘタレ「ゲームや漫画から、勝手に映像として手に入れたのは謝ろう・・・。戻れ八岐大蛇・・・貴様は役目を終えるべきなのだ・・・。」




八岐大蛇も自分の主の迫力のせいか、黙ってしまった。




ゆか眠「へたれん・・・。」
スーさん「いい人ですねぇ・・・。これで八岐大蛇も・・・。」
ジクロロ「甘いねイチャイチャボーイ達ぃ。まだ、相手も・・・諦めてはいなそうだけどねぇ。」




八岐大蛇は・・・自分の主である、ヘタレに一つの頭が噛み付こうとした。




八岐大蛇「今のお主に・・・そのような説教などされる覚えはないわああああああああああ!!!!」
スーさん「ヘタレさん!!」




スーさんはゆか眠をその場において、ヘタレを助けようと走りだしたが間に合いそうにない。


喰われ・・・・・。




ガシュン!!




八岐大蛇「ぐうおおおおお!?」




一筋の光がヘタレを食べようとした、八岐大蛇の頭に直撃した。
八岐大蛇は少しよろめく・・・。




???「たっく・・・なんですかこれは?」
???「・・・八岐大蛇・・・本で見たことがある・・・。」




やってきたのは・・・盾にロマンを賭けるとリィだった。




ズベン「お前ら・・・なんでここに・・・。」
盾「いやぁ・・・なんか騒がしかったものですから・・・。」
リィ「・・・なにが起こってるの?」
ズベン「ん?あぁ・・・手短に説明するぞ。」




ズベンは二人に今の状況を説明し始めた。
本当に手短に話したため、すぐにその会話は終わった。




盾「なるほど・・・じゃあ、ようするにこいつを倒せばいいんですね?」
八岐大蛇「貴様ら・・・。」




八岐大蛇が一言そう言った。
様子を見るあたり、ダメージは受けてないように見えた。




リィ「そんな・・・全然平気そうなんて・・・。」
ジクロロ「あの子強いねぇ・・・。」
盾「まぁ、斬れば問題ないでしょう。八岐大蛇ねぇ・・・・・あの人の技を使わせてもらおうかなっと。」




そう言って盾は走り出して、高速で八岐大蛇の一つの首を切り裂きにいった。




雷符『双雷光剣~オロチ・スサノオ~』




刀には黒と白の稲光が発生していた。
八岐大蛇を倒した英雄の技である。
・・・だが。


八岐大蛇に傷一つついていなかった。




盾「なにぃ!?かてぇ!?」
八岐大蛇「貴様ぁあああああああ!!よくもぉおおお!よくもあの忌まわしき男を思い出させてくれたなああああああああああああ!!」
盾「馬鹿な・・・スサノオの魂が宿っているはずなのに・・・ッ」




八岐大蛇は全部の頭を盾に向け、そして思い切り火を吹いた。
盾はバックステップで炎をよける。
もう少しで丸焦げになるところだった・・・。


そして、八岐大蛇の尾がいつの間にやら、MTUNを襲おうとしていた。


ガギィイン!!


尾の攻撃をスーさんがバットで抑えている・・・。




スーさん「逃げてください!」
MTUN「え・・・えぇ!」




そう言って、MTUNさんは逃げた。
尾はスーさんのバットから一度離れ、勢いをつけてまた尾が襲ってきた。
スーさんは両手を広げ、思い切り尾の攻撃を受けて吹っ飛んだ。
そして、吹っ飛びながらもしっかり着地をした。




スーさん「なかなか強い攻撃ですねぇ・・・皆さん、あれ骨折れるくらいの攻撃ですから注意してくださいね。実際折れましたから・・・ぐふぅ!!」
ヘタレ「だったら、なんで避けたり、そのバットガードしたりしないんですか!?」
スーさん「いやねぇ・・・あははは・・・。」




スーさんはそんな反応をしていた・・・。
彼は実に何かが変である。彼自身はそう思ってはいないらしいが・・・。




ズベンはその様子を見ていた。


ズベン「おいスーさん。」
スーさん「なんですか?戦わないといけないのに・・・」
ズベン「しばらくは他のやつに任せとけ。そのバットどうした?」




スーさんの持っているバットについて少しズベンは興味を抱いていた。
いや、脅威をいだいていたのかもしれない。
骨が折れるくらいなのに・・・何故そのバットは曲がりもしなかったのかを・・・。




スーさん「にとりとバイクさんからもらいましたけど・・・。」
ズベン「ちょっと見せてみろ。」




スーさんはズベンにバットを渡した。
・・・こいつは・・・・・。




ズベン「・・・何を考えてやがるあいつ。」
スーさん「?」




こんな脅威になるバットをなんでスーさんに・・・。
・・・スーさんの戦い方・・・・・。




ズベン「・・・そうか。そういうことか。」
スーさん「?」
ズベン「もういいぞ。俺も攻撃の準備にやることがあるからな。」
スーさん「あ、はい・・・。」




そう言って、スーさんは八岐大蛇との戦闘に戻った。




ジクロロ「どうしたんだい?」
ズベン「・・・いや。あのバットな、超金属の『オリハルコン製バット』だった。」
ジクロロ「オリハルコン・・・?なんでまたそんな貴重なものがスーさんに・・・。」
ズベン「あいつの戦い方を見れば分かるだろう。今はあいつを取り押さえるための準備をする。」
ジクロロ「分かりましたぁ~。後で教えてくれよ?」








スーさんとズベンが話している間にも戦闘は続いていた。




ゆか眠「あはははは!!レナに勝てるとでも思っているの!?」




沢山の鉈が、八岐大蛇の周りを飛んでいた。




恐符『亜空間~鉈地獄~』




何もないところから沢山の鉈が出現し、八岐大蛇を襲っていた。
そして飛んでいった鉈はすぐさま消え、また別の空間から出現し襲う。
無限に続く鉈地獄である。




ゆか眠「多少の結界なら、レナだって扱えるんだからね☆」
リィ「凄い・・・なら私も・・・。」




リィは、スキカを高速で変えながら、弓を発射した。




『炎の矢』『氷の矢』『風の矢』『雷の矢』『水の矢』『地の矢』『闇の矢』『光の矢』




沢山の種類の矢を次々に放っていく・・・。




ヘタレ「スレイヴ『ミサイル大戦争』」




そういうと、カメラからミサイルの映像が次々と飛び出てきた。
ミサイルは八岐大蛇を襲っていった。
爆発音が、夜の学園に鳴り響いた・・・。






スーさん「・・・・・盾さん。」
盾「なんですか?」
スーさん「接近戦の私達・・・やることないような気が・・・。」
盾「・・・ですよねぇ。皆すげぇ攻撃・・・。」




三人の猛攻により、八岐大蛇もよろめいている・・・。
だが・・・八岐大蛇に傷は一つもついていなかった。




ゆか眠「く・・・ッ!」
リィ「駄目・・・まったく攻撃が効いていなさそう・・・。」




その時、リィに八岐大蛇が噛み付こうとした。
盾が走り、リィを守ろうとした時・・・八岐大蛇に誰かが超高速でぶつかっていた。




てんこぬである。




リィ&盾「・・・教頭先生!?」
???「よっしゃー!クリティカルヒットー!!」




後ろを振り返ると、大江戸ハーマイオニーがそこにいた。
状況からすると・・・どうやら、大江戸がてんこぬを超高速で投げつけたらしい・・・。
そして、てんこぬはその反動で、大江戸の方に再びリターンして飛んでいった。




てんこぬ「ハニー!ちゅっちゅー!!」
大江戸「トンファーキック!!」
てんこぬ「ぐふぉあ!!」




てんこぬは大江戸に蹴られて、地面に思い切りたたきつけられてしまった。
ピクピクと痙攣をおこしている。
相当痛かった・・・いや、気持ちよかったのだろう。




ズベン「大江戸・・・もう大丈夫そうだな。」




遠くからズベンはその様子を見ていた。
自分はスコップを大量に持ち運んでいた・・・8本くらいだろうか。
そして、ズベンは作業を続けるのであった。






スーさん「大江戸先生・・・どうしてここが?」
大江戸「いやぁー、校庭だったら分かるでしょうが。しかもにとりとバイクさんから連絡あってきたし。」
スーさん「にとりとバイクさんが?」
大江戸「話は聞いたよ・・・さて、どうしようかな・・・。」




大江戸は沢山の上海人形らしきものを出現させて・・・人形から出る紅いレーザーを集め、巨大な剣らしきものを作り出した。




劇符『人形劇~血塗られた人形達の殺人~』




人形の目・・・そして、大江戸の目が真っ赤になる。
人形達は不気味に笑うと・・・紅い剣を振り回し始めた。




大江戸&人形「あはははははは!!」




大江戸が笑うと人形も笑った。
それは・・・大江戸が作り出した人形劇であるのだからかもしれない。
八岐大蛇に紅い剣が襲い掛かる・・・。




ガシンガシンガシンガシン!!




八岐大蛇「ぐぬううう!?」
大江戸「・・・これでも斬れないのか。だったら、叩き潰すまで!!」
人形「ケラケラケラケラ!!」




人形たちは不気味に笑っている。
しかし、やはり八岐大蛇は平気そうである・・・。
傷一つつかない・・・。




てんこぬ「あぁ・・・ハニー。最高だねぇ。」
スーさん「いや・・・むしろ怖いと思いますけどね。」




その時、大江戸に八岐大蛇の尾が勢いをつけて襲ってくる。
その間にてんこぬが入って、尾の攻撃を受け止めようとする・・・。




大江戸「てんこぬ!?」
てんこぬ「受け止めてやりますよおおお!!」
スーさん「てんこぬ先生ー!その尾の攻撃は骨が折れるくらいの威力ですよー!てか、内臓潰れますよー!」




とっさにてんこぬは路線変更。
大江戸を抱えて、尾の攻撃を空を飛んで避けた。
てんこぬから、変な汗が出ている・・・。




てんこぬ「早く言ってくださいよ!!」
スーさん「いやー先生だったら大丈夫かなーと思って・・・私、もろ喰らってアバラ3本いってますけどね。」
てんこぬ「このドMが!!」
スーさん「ドMじゃありません!!」
大江戸「ドMを超える存在だったんじゃなかったか?」




あぁ、いや・・・もうどうでもいいや・・・。
スーさんは話が長くなりそうだから、今回は反論するのをこれ位にして止めた。


しかし・・・このままじゃ、八岐大蛇を倒すことはできない・・・。




八岐大蛇「愚かな者たちよ・・・我の力を知らずにここに集まりおって・・・。全員、我の晩飯になるとよい!!」






???「さて、そろそろあたいの出番かねぇ。あはははは」






そのような声が聞こえた・・・
その瞬間。霧状のものが八岐大蛇の目の前に萃まり・・・・・




小さな鬼が霧から出現して現れた。






泥酔「久しぶりに会うねぇ・・・八岐大蛇ちゃーん。」




その鬼は泥酔であった。




八岐大蛇「・・・その角だと・・・お主・・・もしや鬼か?」
泥酔「その通りだよ。あんたに直接あったことはないけどねぇ。懐かしく、臭いにおいがしたもんだから、やってきたんだよ。」
八岐大蛇「そりゃどうも・・・。我も鬼を見るのは何年ぶりだろうか・・・。」
泥酔「あっはっは、私に聞かれても困るよー!」
八岐大蛇「その陽気な性格・・・まさしく鬼の一族・・・。」




二人はそのような会話を繰り広げていた。
泥酔先生は、この妖怪を知っているのだろうか・・・?
一体泥酔先生って・・・。
そう、てんこぬ達が思っている間にも、会話は続く。




八岐大蛇「それで・・・鬼よ。我に力を貸しに来たというのか?」
泥酔「うんにゃ・・・。」




泥酔はいきなり声のトーンを落として・・・語り始めた。




泥酔「悪い妖怪退治に来たのさ・・・・・あんたをね。」
八岐大蛇「・・・なんだと?」
泥酔「あんた・・・あたいの生徒や先生達になんてことしてくれたんだい?鬼はそういうことされるのは、大っ嫌いなんだよねぇ・・・。」
八岐大蛇「正気か鬼よ!?お主は・・・人間どもに協力するつもりか!?一体何故だ!?お主らの種族もまた、人間に忌み嫌われてきた存在なはず・・・!!」




泥酔は、腰にあった瓢箪を取り出し、お酒を飲んだ。




泥酔「そんな時代は終わったのさ。今は人間だろうが妖怪だろうが何であろうが、共存していく時代・・・。そしてこのネちょ学はねぇ、あたしみたいな鬼だろうが受け入れてくれるんだよ。これほど居心地いい場所はないねぇ・・・。」
八岐大蛇「馬鹿な・・・あの鬼が・・・。鬼の種族のものが・・・。」
泥酔「だから、あたいの生徒、先生を傷つけたアンタは・・・。」




泥酔は、八岐大蛇の目の前から消えると・・・一瞬のうちに八岐大蛇の8つの頭のうちの一つの頭の上にのった。
そして、腰から・・・先ほど自分が飲んだ酒の入った瓢箪ではない、もう一つの大きな瓢箪を取り出した。




泥酔「これを飲んでおねんねしようねぇ。・・・あはははは!!」




とある人が作り上げた極上の強い酒を飲ませた。
泥酔は次々と頭を飛び移り・・・8つの頭に全て飲ませたのである。




そのお酒は・・・穣子は家内ですが作り出した芋焼酎である。












後編へ続く

感想スペース

コメント欄:

  • て、てんこぬさーん! 吹いたwww てんこぬさんの扱いに吹いたwww にしても、ヘタレさんのビデオが原因かぁ。あのビデオ、最早、何でもありだなぁ……。 -- ドックンドール? 2008-12-06 (土) 04:38:17
  • 教頭ぉおお!!!!扱いひどいwww・・俺のビデオが原因か・・・使い方を間違えれば恐ろしいな・・・ -- ヘタレ? 2008-12-06 (土) 13:41:13
  • てんぬさんのキャラがww スーさんとのやりとりにも和んでしまったw なんか泥酔さんが救世主に見える…。 楽しみにしつつ後編にいきますね。 -- オワタ☆残骸? 2009-02-27 (金) 09:02:33