Last-modified: 2009-02-27 (金) 08:26:27

目次

注意書き

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注意事項


このSSはネちょwikiでの設定、他の方々のSSの設定、自分独自で考えた設定などが含まれております。
あらかじめご了承ください・・・・・。




ネちょ学の世界は少し特殊なSSです。
読む順番としては・・・


『ズベン、ゆか眠、リィ、酒飲みスーさん、ヘタレ』


この五人のサイドを先にお読みになってください。
その後に・・・


『にとりとバイク→ラスト』


と言う順番でお読みになってください。






ちなみに正規のルートは


『ズベン→ゆか眠→リィ→酒飲みスーさん→ヘタレ→にとりとバイク→ラスト』


となっております。
ですが、にとりとバイクとラスト以外は、どこからお読みになってもかまいません。




なお、もし矛盾点がでる場合もあります。
その時はご了承下さい・・・できれば連絡お願いいたします。




なお、後書きは違うところにあります。
後書きは各サイドによってかかれています。
一つサイドを読み終わったら見るのか、全部読んだ後に見るのか。
それは各個人の判断でよろしくお願いします。
(見てないサイドの後書きにはネタバレが含まれいているので注意)




それでは、ネちょ学の世界をお楽しみ下さい・・・。

ネちょ学の世界 ~リィサイド~

私立ネちょネちょ学園。




               ・生徒総数不明
               ・敷地面積不明
               ・経営体制不明




という謎の教育機関であるが、それは確実にどこかに存在している。
今日もネちょい一日がこの世のどこかで繰り広げられているのだ。






そんな平和な学園の冬。
2008年11月15日の出来事・・・。




この学校は狂うことになる。






ネちょ学の世界 ~リィサイド~








15時57分   『図書室』




ここは図書室・・・ネちょ学の中では珍しく静かであるところのひとつである。
まぁ、やっぱりネちょ学だから騒がしいことも沢山あるんだけどね。


ウチの名前はリィ・・・普段は図書室で本を読んでいるの。
人との会話はあまりなく、本を読んでいることが多い・・・。
読んでいる本は大体が魔法やシスカ、スキカ、スペカについての本が多い。
ウチはいろいろ勉強中なの・・・。




リィ「・・・ふぅ。・・・・・次は霊撃の本。」




閉架書庫においてあったかな・・・。
私は奥の閉架書庫に行った。


辺り一面本ばかりである。
そして、よく見てみると・・・らいぶらり~先生が本に埋もれながらも、何かを読んでいた。




リィ「先生・・・また埋もれているんですか・・・」
らいぶらり~「好きで埋もれているわけじゃないわよ」
リィ「・・・だったらなんでそのままなんですか?」
らいぶらり~「こっちの方が楽だからよ~。」




楽って・・・好きじゃないのに?
そう思ったが、声にはださず本を探すことにした。
霊撃の本・・・・・霊撃の本・・・・・。
探しているうちに、気になる本が一つ見つかった。




『楽しい酔っ払いの霊撃の使い方』作:泥酔萃香




・・・・・泥酔先生、本なんて書いていたんだ・・・。
少し読むことにした・・・。


意味のないものから、有効的なものまで全て書かれている・・・。
ほとんどが意味のない霊撃なんだけど・・・おもしろい利用方法までかかれている。
ある意味凄い・・・。




らいぶらり~「あー。その本懐かしいね~。」
リィ「・・・・・知ってたの先生?」
らいぶらり~「泥酔先生が一生懸命書いていたよ~?何を思っていたかは・・・分かるかな?」
リィ「・・・・・・・。」




・・・どう見ても、人を楽しませてくれるような霊撃ばかり。
・・・・・泥酔先生らしい。
ウチは少し笑ってしまった。




らいぶらり~「あ~かわいい~。」
リィ「ふぇ・・・?」
らいぶらり~「いや、笑うとやっぱりかわいいねってね~。」
リィ「・・・むぅ。」




この図書室に来てから、既に何日たったのだろう・・・。
先生にあってから、いろんな術や技を覚えていった。
・・・先生はウチの尊敬している人である。
あぁ、見えても沢山の魔法を覚えていて、とっても強い。




らいぶらり~「あら、お客さんが来たようね?」




お客さん?
振り返ると・・・蘭花さんと紅茶さんにれみうーさん、それに鈴ちぃさんがやってきていた。
最近はいろいろ来るようになったなぁ・・・。




れみうー「こんにちはーなのです☆」
蘭花「こんにちは。」
紅茶「こんにちはー。」
鈴ちぃ「こんにちは・・・みぃー。」
リィ「・・・こんにちは。」
らいぶらり~「こんにちは~・・・あらあら、皆挨拶するっていい子ねぇ。」




ネちょ学の生徒は挨拶に定評がある。
それだけ、雑談が好きな人達も多いのだろう。




れみうー「あれ?二人だけしかいないのです?」
リィ「・・・そうだよ?」
れみうー「ふーん・・・じゃあ、皆で遊ぶのです!」




・・・図書室で遊ぶっていうのもなんだかなぁ。
そういうことになって、何して遊ぶかしばらく談話していた・・・。




らいぶらり~「あーちょっと皆。遊ぶ前に私の前からはなれてくれない?」
蘭花「え・・・?あ、はい・・・。」




そう言って、らいぶらり~先生の目の前から皆は左右に避けた。
らいぶらり~先生は、本を取り出してこう言った・・・。






らいぶらり~「ファイヤーブラスト」








16時23分   『事件発生』




熱風の炎が、らいぶらり~先生の目の前から発動された。
ウチは何が起こっていたのか、すぐには理解できなかった。
らいぶらり~先生が何をしたのかも・・・。
だけど、攻撃対象をみて分かった。




図書室に大量のゾンビが襲撃していた・・・。




リィ「・・・ッ!?」
紅茶「何!?何!?」




・・・ゾンビなんて本当に存在したんだ。
じゃなくて、どうしてこんなにゾンビが・・・ッ




らいぶらり~「あらあら・・・これは久しぶりに大きな事件かしら?」
鈴ちぃ「みぃ~ッ。」




鈴ちぃさんが、怖がっている・・・。
頭をなでなでしてあげて、ウチは慰めようとした・・・。
そして、蘭花さんの方向を見ると・・・。




蘭花「もうおしまいだ!この地球はついにゾンビに殺される日が来てしまったんだ!!すぐに私達もゾンビになってしまうんだ!!」




うわぁ~・・・。
これが赤いマイナス思考なのかな・・・。




紅茶「う、う~るになるんだ!う~るになるんだ私!」
リィ「・・・クールじゃないの?」
紅茶「お、おっとー!いきなり現れた無数のゾンビ~!らいぶらり~先生は、い、今立ち向かっていくー!」
蘭花「もう駄目だぁー!!私達は死ぬんだぁー!!」




・・・何このカオス・・・。




らいぶらり~「ウォーターバズーカ~ スターシューティング~」




そして、どんどん攻撃をしていくらいぶらり~先生・・・さすがだなぁ。


図書室と閉架書庫の本はあっちこっちに散らばる。
だが、本にはあらかじめ魔法をかけているため、燃えたり濡れたり破れたりしないのである。
・・・破れることはたまにあるけれども。


紅茶さんは状況を実況をして、蘭花さんはマイナス思考発生中・・・。
れみうーさんは、ぽかーんとして口を開けていて見とれている。
鈴ちぃさんは、みぃーみぃー言っている・・・。


さて・・・これからどうしよう・・・。
そう思っていると、らいぶらり~先生がこういい始めた。




らいぶらり~「ちょっとあなた達。頼んでもいいかしら?」
リィ「・・・?なんですか先生?」
らいぶらり~「リィ。あなたはここから脱出して、外の援護をしにいきなさい。」
リィ「・・・え?」




ウチが・・・・・戦うの?
ウチは、戦いには多少向いていない気がするのに・・・。




らいぶらり~「大丈夫よ。あんだけ戦闘の勉強、練習してたじゃない。私はあなたを信じるわ。」
リィ「・・・はい。分かりました。」




尊敬している人からそう言われると、断れるわけがない・・・。
図書室から脱出しよう・・・。




らいぶらり~「あぁ!そうそう!これをそろそろあげようと思っていたんだった。はいッ!」




そうらいぶらり~先生が、ウチに向かって何かを投げてきた。
見ると・・・弓だった。




リィ「これは・・・?」
らいぶらり~「静弓『サイレント』。まぁ、使いたいときに使ってみなさい。あなたの知識なら役立つはずよ~。」
リィ「・・・ありがとうございます。それでは行ってきます。」




そして、リィは図書室から飛び出していった。
ゾンビとゾンビの隙間をするすると・・・さすが、動きに無駄がないわね・・・。




らいぶらり~「さて・・・れみうー。あなたは、他の先生達に図書室が危ないと報告をお願い。」
れみうー「了解なのです☆ 私がドジっ子じゃないところを見せつけるのです」




そう言って、ゾンビに体当たりしながらいってしまった。
大丈夫かしら・・・・・。




らいぶらり~「紅茶さんは・・・怪我人の救助とか向かって。」
紅茶「あ、はい。分かりましたッ」




そういうと、ゾンビを倒しながら紅茶さんは図書室から出て行った・・・。




らいぶらり~「残りの二人は・・・。この図書室を守りなさい。特にここの閉架書庫を。」
蘭花「はぁ・・・分かりました。ひきうけましょう。」
鈴ちぃ「分かったー。」




蘭花は、棘つきのムチをとりだしてゾンビを攻撃。
鈴ちぃは・・・やっぱりみぃーみぃー言っていた。




らいぶらり~「さて・・・後はあの子に任せましょうか。」




たまには、あの子に任せてもいいんじゃないか。
そう、らいぶらり~は思っていたのである。








16時34分   『遭遇』




先生にあぁ言われたけど・・・どうしよう。
弓をもらった・・・つまり遠距離射撃の攻撃が可能。
見晴らしがいいところで攻撃するのが最適かもしれない・・・。




リィ「屋上に行こう・・・。」




そう決めて、私は走り出した。
途中で、シャンハーイさんに会った。




シャンハーイ「シャンハーイ!」
リィ「こんにちは。・・・気をつけてね。」
シャンハーイ「シャンハイ!」




何故か知らないけど、彼女の言葉は皆分かるらしい。
不思議である。




ヘタレ「うおおおおおお!!なんだよこの状況うううううううううう!!」
リィ「!?」




猛スピードで、ヘタレさんが私の横を走っていった。
びっくりしたぁ・・・。
なんだったのだろう・・・。


その時・・・・・。




ヘタレ「ぎゃあああああああああああああああああ!!」




ヘタレさんの叫び声が聞こえた。
・・・まぁ、大丈夫だよね。
そう思い、ウチは屋上に向かって走り出す。








一方その頃・・・。(16時27分)




れみうー「せんせーどこかなー?」




職員室には窓が割られていて、誰もいなかったので外に出ていた。
するとそこには・・・ズベン先生とグリーン先生と瀟洒!先生がいた。
グリーン先生が、こっちを向いて何かしていた。
気づいてくれたのです!




れみうー「グリーンせんせーい!」




その時突然大きな光に包まれた。
なにが起こったのかは・・・れみうーは知るよしもなかったのである・・・。








16時48分   『カオスなる屋上』




リィ「・・・着いた。」




リィは屋上の入り口の扉前にいた。
さっそく屋上の扉を開ける。


すると・・・そこには、おかしな空間が広がっていた。




激動のわかめ「俺の前に現れるなっていったよなぁ?王子様よぉ?」
水没「おや、何故ここにいるんですか?学園の番長さん・・・」
江田「・・・・・あー。だりぃ・・・。」




沢山のゾンビや妖怪が屋上にいるのにもかかわらず、中央で言い合っている人たちが2人、もう一人は暇そうにしている・・・。
なんなんだろう・・・・・。




激動のわかめ「それになんだぁ~?こしあんだと・・・?」
水没「それがどうしたのかな?」
激動のわかめ「アンパンはつぶあんがいいにきまってるじゃねぇか!!」
水没「・・・どう見ても僕はこしあんだと思うけどね・・・つぶが味を邪魔するじゃないか。」
激動のわかめ「なんだと!?やんのか!?」
水没「あぁ、暴力はいけないのにね・・・。」




なんか・・・アンパンで喧嘩になっているの始めてみた気がする・・・。
ここに来て大丈夫だったかな・・・。




江田「・・・なぁ、お前ら。」
激動のわかめ「あぁん?」
江田「ここにいる化け物どもを沢山倒したほうが勝ちっていうのはどうだ?」




ようやく、周りの状況がつかめたらしい。




激動のわかめ「なんだこりゃ・・・。」
水没「・・・ふぅん。面白そうだね。」


江田「怖いなぁ。」


激動のわかめ「あ?怖がってるのかお前?」




珍しいなと思いながら、見ていたが・・・やはりいつもの江田だった。




江田「俺は俺が怖い。俺以上の天才はいない。俺以外、敵う相手なんかいねぇんだよ」
激動のわかめ「なるほど・・・。」
水没「・・・へぇ。結構な自信だねぇ。」
江田「ちなみに俺が勝ったら・・・。」


江田「アンパンの件は両方もおいしいってことにするぜ?」






江田さんは立ち上がると、近くにいたゾンビに強烈な拳の一撃を喰らわしていた。
こうして、3人は暴れ始めた・・・。
なんだったんだろう・・・。


ともかく、ここの人達が守ってくれる感じになったから、普通に射撃ができる・・・。




屋上から地上を見渡した・・・化け物が沢山でてきている・・・。
一体なにがあったら、こんなことに・・・。


そんなことは、後で考えよう・・・今は、皆への負担を減らすだけ。




そう思い、弓を取り出した。
その時に気づいたのだが・・・。




リィ「・・・矢がない。どうしよう。」


^
これじゃあ、攻撃できないと思うのですが先生・・・。
少し考えているときに・・・ある一つの言葉を思い出した。


・・・・・静弓『サイレント』。まぁ、使いたいときに使ってみなさい。あなたの知識なら役立つはずよ~。・・・・・




リィ「『知識』・・・。」




・・・もしかして、魔法で矢を形成させるのかな。




そう思って、昔本で読んだ魔法の矢を思い出した。
確か炎で形成させれば・・・。




その場でスキカを作り出して、炎の矢を形成した。
弓から炎が燃え上がっている・・・。


成功したみたい・・・。
他にもえぇ・・・・っと。




その他にもいろいろ作り出したが・・・最終的に『光の矢』を形成した。
これは人間には殺傷力はないが、怨霊やゾンビ、妖怪などの邪心をもつものを消滅させる力があるらしい。


これなら、間違えて人に撃っても大丈夫・・・。




そして、屋上から地上のゾンビに向かって、射撃を開始した。




リィ「・・・軽い。」




その弓矢は驚くほど軽く、驚くほど連射でき、静かなる射撃だった。


お、お、お、お、おぉー・・・。


これは使いやすい。ウチ凄い射撃している。
当たる当たる・・・。凄い凄い。




リィは屋上から射撃をし続けた。
それは少し楽しかったのかもしれない・・・。






一方その頃・・・。(16時43分)






刹那「うりゃりゃりゃ!!」




刹那は鎖鎌を振り回して、周りのゾンビを一掃していた。
ネちょ学の中でも戦闘能力はかなり高い刹那は、その名前のごとく蹴散らしていく。




刹那「はぁ・・・血が足りない・・・。」




ここんところ血を吸っていないせいか、貧血気味である。
お陰で、吸血衝動が・・・今でも起こりそうである・・・。
あぁ・・・駄目だ。血が吸いたい。




刹那「和也・・・和也はどこよ・・・。」




探している間も周りがゾンビに囲まれてしまった・・・。
あぁぁぁぁぁあああああああああああ!!




刹那「邪魔をする気か・・・刹那でこの鎖鎌で斬られたいか?」




一気に鎌を疾風のごとく振り回した。
ゾンビを草を岩を空気さえも切り裂いた。
そして、次々に消滅していくゾンビ達・・・あぁ・・・血が欲しいわ。




その時、刹那が見たのは・・・二人の人間である。




Raiden「ん?刹那さんですね。」
裸サスペンダー「うおぉぉぉ・・・凄い風景・・・。」




刹那「おぉ、血!血をヨコセー!!」
Raiden「!?」




こうして刹那は、襲い始めた・・・。








16時55分   『執事はお嬢様のために』




ウチが屋上から射撃をしていたら、誰かが屋上の扉を開けて入ってきた。
和也さんである・・・。




和也「・・・お嬢様の苦しそうな声が聞こえますね。」
リィ「・・・和也さん?」
和也「おや、こんなところで化け物退治ですか。ご苦労様です。」




あれ・・・普段と違う・・・?
今は従者の最中ってことかな・・・。




リィ「・・・あなたは何をしているの?」
和也「お嬢様を探しているのです。ここからなら何か見えると思いまして。」
リィ「・・・刹那さんのこと?」
和也「そうですよ。」




刹那さんだったら・・・さっきゾンビを切り裂いている姿を見たけど・・・あれ?
・・・刹那さん、先生たちを襲っている・・・?




リィ「・・・あそこにいるけど、様子がおかしい・・・ッ!」
和也「おや・・・?あぁ、どうやら血が足りていないみたいですね。」




血が足りていない・・・?
どういうことだろうか・・・。




和也「リィさん。少し手伝ってくれませんか?」
リィ「・・・え?」
和也「ただ、お嬢様の鎖鎌を弾けばいいのです。出来ますか?」




正直さっきまではそこまで自信はなかったけれども・・・今なら出来そうな気がした。




リィ「・・・分かりました。やってみる。」
和也「ありがとうございます。では、行きますね。」




行きますって・・・え?


和也さんはいきなり屋上から地上へ飛び降りた。


・・・大丈夫だよね。




和也「色々と定評のある人の登場ですよ」




そういって、着地と同時に和也は刹那のもとに走り出していた。
刹那は意識が安定していないせいか、鎖鎌で応戦しようとしていた・・・。




リィ「・・・いけッ」




そして、私は刹那さんの鎖鎌めがけて光の矢を放った。
見事命中して、鎖鎌は吹き飛んでいった。




和也「お嬢様。」




そう言って、和也は刹那に自分の血を吸わせた。
刹那は和也の血を吸うことによって安定する・・・。


二人はお似合いのカップルでもあったのだ。




そして和也さんは、意識がもうろうとしている刹那さんを抱えて、屋上まで飛んできた。
・・・・・凄い。




和也「ありがとうございます。上手くいったようです。」




そういって、和也さんは笑顔で、私の頭をなでなでしてくれた。
ウチは急にやられたものだから驚いてしまった。




リィ「ふぇ!?」
和也「あぁ、すみません。つい癖なもので・・・。お詫びといってはなんですが、私でよければなにかいたしましょうか?」




ふぇ・・・・・。
急な出来事で少し反応できなかったけれども・・・すぐにこう答えることにした。








17時15分   『一閃の浄化の光』




和也「お嬢様の意識が戻りましたら、あなたの命令を果たしてきます。では、御機嫌よう。」




そう言って、和也さんはどこかに行ってしまった。
・・・かっこいいなぁ。
そして、ウチは屋上から周りを見渡す・・・。
生徒の姿はあまり見えない・・・建物の中にいるのだろうか?


他にもいろいろ見回っていると・・・信じられない光景が見えた。






ゆか眠さんが、スーさんを絞め殺そうとしている姿を・・・。






リィ「・・・ッ!?」




なんでゆか眠さんが!?
よくよく見ると、こあくまさんが隣で倒れている。エミーさんもいて恐怖でおびえている・・・。
これは・・・もしかして、悪霊の仕業・・・!?




リィ「・・・悪霊ならこれでッ。」




でも、ゆか眠さんは半分は妖怪・・・。
なんの影響もなければいいけど・・・、でもゆか眠さんは邪心を持っていないはずだから。




リィ「・・・そこッ!」




光の矢を放った。
一筋の光はゆか眠さんを直撃した・・・。


ゆか眠さんは、スーさんの首から手を離して苦しそうにしている。
その時・・・ゆか眠さんの体からなにか黒い物体がうかびでていた・・・。
やっぱり悪霊の仕業・・・でも、この攻撃を喰らってもまだとりついているなんて・・・。
もう一回・・・ッ




そして、リィはもう一度射撃を行おうと弓を構えた・・・が、射撃を止めた。
その時リィが見たものは・・・・・。








・・・・・・・・見なかったことにしようかな。




そうリィは思っていた。
彼女自身、コメントがつけにくいような状況を見てしまったからだ。
スーさん達はもう大丈夫そうだね・・・。


リィはその後スーさん達のいた所は安心だと思い、他のところを確認し始めた。
この学園はそれだけ広いのである。




・・・あ。あそこにゾンビがあんなにも沢山。




リィ「・・・・・そこッ」




こうして、光の矢を放つ・・・次々と倒していかないと、数が減らない・・・。
その時に屋上に訪問者が・・・。
ズベン先生である。




ズベン「おい。リィさん。」
リィ「・・・・・何?」
ズベン「お前・・・ここで何をしている?」




・・・ウチは悪戯っぽく、ちょっと恐ろしい感じの言葉でこう答えた。




リィ「・・・・・化け物破壊活動。」






その後、ズベン先生に言われたことは、事件の真相を聞きだすものだった。
でも、ウチはそんなことを知らなかったら知らないと答えた。
ズベン先生はその後、考え込むように空を見ていた・・・。
こんなうるさい屋上でもこんなに集中して考え込めるんだ・・・。


事件の真相・・・。
確かに気になる・・・大量の化け物の正体・・・。
急に沢山現れるなんておかしすぎるよ。
そして、人々を襲う化け物ばかりというのも気になる。
恨みがあるということなんだろうか。




ゴォオオオッ


そんな時にどこからかわずかに熱気が伝わってきた。




リィ「あれは・・・スーさん?」




そこには、大きな蜘蛛とスーさんの姿があった。
だけど・・・スーさんがいつもと何かが違っていた。
これが・・・スーさん・・・?


そして、ウチが見とれていて・・・最終的に見たものは・・・。






十字に切り裂かれ倒れていくスーさんの姿だった・・・。








なんでこんなことになってしまったのだろう。
何で人が死んでしまわないといけないのだろう・・・。
・・・泣いてばかりはいられない。


リィは、化け物を攻撃し続ける。
そして、更なる出来事が・・・。




リィ「・・・・・へタレさん?」




ヘタレさんは沢山のカメラを出現させていた。
そして、妖怪をカメラからレーザーを出現させて倒していく。


そう思っていると、ヘタレさんの後ろから妖怪4匹襲い掛かってきた。
ヘタレさんはカメラの様子を覗いていて、まだ気付いていない。
・・・危ないッ!




リィ「・・・せい、はいッ、やぁ、とぅ!」




リィは弓を瞬時に構え、光速の4連射で妖怪を消滅させた・・・。
ヘタレさんは驚いて後ろを振り向いている・・・ったくもう。




・・・これ以上、誰もしんでほしくない。




そう思っていたその時、学校内から大きな声が聞こえてきた。




こらー!さばさん!操られているんじゃありません!このカレーがどうなってもいいんですかー!?


そ、そうだ!カレーはどうなってもいいのか!?
えっと・・・そーだ、そーだ!!
カレーが泣いているぞー!?




リィ「なにかな・・・?」




どうやら食堂かららしい・・・。
そろそろ屋上から移動してもいい頃だと思い、リィは屋上を去ることにした。




屋上にはズベン、江田、激動のわかめ、水没が残された・・・。
結局、ズベンはずっとぼーっとしていて、他の3名は屋上にやってくる化け物を倒し続けていた・・・。








17時31分   『食堂の悲劇』




ウチは、食堂の方に走り出していた。
誰も死んでほしくない・・・その願いがあったから。


そして、食堂について見たものは・・・。




ろりこnさんの腹に、ルナさんのレーザー攻撃が貫通している光景だった・・・。




リィ「・・・・・ッ!!」




驚きもあったが、ルナさんの様子がおかしいと感知して、すぐに弓を構えた。




ルナ「そこの女ァ!撃つな!!」




ルナさんは、倒れたろりこnさんに指を向けていた。
その状態だと、ルナさんのレーザーがろりこnさんの心臓に貫通する角度である・・・。
・・・ッ でもこのままじゃろりこnさんが・・・。




ろりこn「ごふッ!ごふッ!」
ルナ「さぁて?一人ずつ殺していこうかねぇ・・・。」
ドックン「く・・・ッ。」




このままじゃみんな殺される・・・。
でも、動くとろりこnさんが・・・。




紅茶「リィさん!」




ウチは声がしたほう・・・後ろの方を振り向いた。
そこには紅茶さんが食堂にやってきていた。
どうしてここに・・・?




ルナ「誰が後ろを向いていいと言った?」




ルナは、右手をリィの方向に向けて、レーザーを発射した。
しまッ・・・・・。
すぐにリィはルナの方に振り返ったが、もう遅い。
レーザーはリィの近くまで迫っていた・・・。




ドンッ・・・




リィ「・・・ぇ?」




レーザーは紅茶さんの右肩を貫通していた・・・。




何?何が起こったの・・・?
確か、ウチが振り向いて・・・誰かに押されてレーザーがあたらなかった。
・・・紅茶さんが?




紅茶さんは・・・ウチの身代わりになって、攻撃を受けたの?




紅茶さんの肩から血が・・・。




リィ「いやあああああああああああああああああああああ!!」




ウチは冷静さを失っていた。
もうこれ以上人が傷つくところを見たくないから。
弓を迷わずにルナさんに向かって構えた・・・。




バンビ「リィさ・・・・!」




パリーン!!




!?




その時、窓が割れて誰かが中に入ってきた・・・。




その人は・・・・・。






18時15分   『サイレントキル』






・・・食堂での事件はおさまった。
でも、ろりこnさんと紅茶さんは傷ついてしまった。
ウチの実力の足りないせいなのかな・・・。


・・・こうしてられない。




リィ「じゃあ、先生。二人をお願いします。」
はべすた「えぇ、分かったわ・・・。」




保健室で重症をおったろりこnさんと紅茶さんをお願いして、私は保健室から飛び出した。




保健室内にいる、喘息全開!先生はこっそりと保健室から出ようとしていた。
・・・生徒のみんなが危ないの・・・。
そう思い、保健室からでようとしたが・・・。




はべすた「喘息全開!先生。」
喘息全開!「むきゅ!」




はべすた先生にばれていたようだ。




はべすた「どこに行くつもりですか?」
喘息全開!「いやー生徒の様子が気になっただけなの!」
はべすた「いけません。外に行って止めようとするなんて。」
喘息全開!「私があの子達を止めないといけないの!」




そう言い終えた瞬間に、ゴホゴホと咳をし始めた。
大きな声を出しすぎたせいだろうか・・・。




はべすた「・・・その体で何をいってるの。」
喘息全開!「だけど皆怪我をしてくるの・・・。」
はべすた「・・・私たちがもしいって手助けして、誰が保健室の代わりになるの?誰か治療できるの?」




喘息全開!は黙り込んでしまった。
・・・確かに心配だけどねぇ。




はべすた「私達ができることは怪我人の治療をすること・・・。これは重要なことなのよ。分かった?」
喘息全開!「・・・うん。分かったの。」




二人は怪我人を助けるべく、精一杯の治療を始めるのであった。






リィ「・・・・・どうして。」




リィは校庭に向かって歩き出していた。
ただとぼとぼと・・・静かに歩いていた。
これ以上・・・誰も怪我して欲しくなかった。


その時、リィの足に何かが絡まった。
その勢いで転んでしまう。




リィ「あぅ・・・ッ!」




何!?何!?
足に絡みついたものは・・・蛇の尻尾。
そして、その尻尾をたどっていくと・・・。


大きな蛇の妖怪がリィを襲っていた。




妖怪・・・『清姫』である。




清姫「憎らしい・・・憎らしい・・・。」
リィ「ひゃ・・・。」




なにこれ・・・怖い・・・ッ!
攻撃しようにも、スペカを使おうにしろ、恐怖が体を伝わってしまい動けない・・・。
どうしよう・・・どうしよう・・・ッ




清姫「焼け死ね・・・ッ」




そういうと、清姫の口から炎がでてきた。
もう駄目・・・ッ






???「反射下界斬!!」






炎は青き盾により跳ね返されて、清姫にダメージを与えた。
その青き盾を作り出し、リィを助けたのが・・・。




リィ「盾先輩・・・?」
盾「おぅ、またせたな。図書室から飛び降りてきたぜ。」




見るとここは図書室の近くらしく、らいぶらり~先生がこっちに向かって手を振っている・・・。
図書室内もなにかと騒がしい音が聞こえてくる・・・。




盾「お前、よく頑張ったな。大変だったか?」
リィ「・・・でも、ウチの力不足で何人もの人が怪我してしまったよ・・・?」
盾「でも、何人もの人を助けたんだろう?それだけでお前はたいした奴だ。」




盾先輩の言葉は勇気の出る言葉だった。
今までの悲劇を忘れさせるような・・・。
・・・ウチも頑張らないと。




リィ「・・・盾先輩ありがとう。」
盾「なぁーに。後はこいつをやっつけるか・・・。」
リィ「・・・いえ、盾先輩・・・ウチが片付けます。」




盾があぁ?っと反応する前に、リィは清姫の目の前まで素早く移動して・・・スペカを唱える。




紅符『紅き十字架』




一瞬、清姫全体に大きな紅い十字架が出現したと思えば・・・ゆっくりと消えていってしまった。
そして、清姫はなんともないように立ち尽くしていたが、真っ赤な十字架のような傷がいきなりできて、倒れて消滅してしまった。


静かに相手を十字架に染める技である・・・。
・・・リィのやつ、成長しているなぁ。




盾「リィ、ごくろうさん。」
リィ「盾先輩・・・。」




盾はリィの頭をなでなでしてやっていた。
リィは気持ちよさそうに、それを受け入れていた・・・。






しばらくは盾先輩と、この事件のことについて語っていた。
ウチが体験したこと、ウチが思ったこと、全て盾先輩に教えた。
盾先輩は快く聞いてくれていた。
うれしかった。話を聞いてくれる人がいてくれるだけで・・・。




そして、この事件は一体何なのかも語っていた。
ただ分かることは、この化け物は学園の人々に殺意があることは分かった・・・。
でもその理由は何故なんだろう・・・。






盾「さて・・・これからどうしようか。」




ドゴーン!!




盾「なんだ!?」
リィ「・・・校庭のほうから聞こえてきたね。」
盾「よし、いくぞリィ!」




こうして、二人は走り出した。
大丈夫・・・先輩がいれば怖くない・・・。


そう思うことによって、リィは安心を得たのであった。




そしてこの事件を終わらせるべく、真相に向かって走り出した。




空はほんのわずかに雪が降ってきていた・・・。








19時23分   『ラストサイド』






リィサイド   END
















~リィサイドED~




―ネちょ学の人々の出演リスト―


リィ


らいぶらり~


泥酔萃香


蘭花。


紅茶とケーキ


れっみっりっあっ!うー


鈴ちぃ


シャンハーイ


ヘタレ(´・ω・`)


ズベン


グリーン


瀟洒!


激動のわかめ


水没


江田


刹那@怒りが有頂天


Raiden


裸サスペンダー


和也


ゆか眠


酒飲みスーさん


こあくま


MTEN=MTUN


因幡 月


ドックンドール


はべすたお姉さん


喘息全開!


盾にロマンを賭ける






―EDテーマ曲―


曲名:R.O.D.(Romantic Old Dream)
(東方VocalBGM より)


アーティスト:やなぎなぎ






―製作日―


2008年10月26日~2008年12月6日






―著作者―


酒飲みスーさん








『ネちょ学の世界~リィサイド~』








この作品はフィクションです。
実際の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。

次回予告

守るべき人




守るべき学園




皆で共に笑いあえる場所




いつしかその日常こそが・・・






彼の平和となっていた






平和を守るために・・・






大切な学園の人を守るために・・・








彼は真の力をだすことにした








『ネちょ学の世界~酒飲みスーさんサイド~』








私はまだ死ぬわけにはいかない・・・



感想スペース

コメント欄:

  • れ、れみうーさーん! にしても、盾さん格好いいな! 流石だ。しかし、月さんはどんな状態なのだろう。憑かれてるのかな? とにかく、続きが気になる。先に進もう……。 -- ドックンドール? 2008-12-06 (土) 04:01:24
  • 俺はいったい何があったし!?ルナさんも一体!?続きが気になるw -- ヘタレ? 2008-12-06 (土) 13:42:53
  • 鈴ちぃさんがマスコットみたいに思えてきたw う~ん謎が多すぎる…。 そして紅茶さんがぁー! リィさんの活躍が見れてよかったです。 色々勉強(努力)してるんだろうなーって思った。続きがすごく気になるw -- オワタ☆残骸? 2009-02-27 (金) 08:26:26