目次
注意書き
この小説はネチョ学園の2次創作でたぶん大部分がリィの創造です。
また何人か巻き込まれますが笑顔で許して下さい。許せない人はコメント欄にてお願いします。
以上の事が苦手な人は回れ右!(左でもいいけど)です。
本編
「・・・・・・ぅ・・・・・・・・・っ・・・・・」
わたしは泣いている・・・・・らしい。
涙なんて、いつ以来だろう
―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*
気が付いたら真っ白い所にいた。
「・・・・・・・・??」
辺りには何もなく、振り向いたらヒトが1人。
「・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・あの・・・」
「・・・・・なんでしょうか?」
「ココは・・・・・何所?」
「何所にでもあって何所にも無い場所・・・・・・・。簡単に言うと『夢の中』の一部を利用しています」
「夢・・・・・それにしては・・・・・」
「意識がハッキリしている・・・・ハズです」
「ええ・・・」
「今ぼくはある魔術を研究しています。
深い眠りや意識を失っている【印付き】の方々とこうやって話す為に・・・・・」
「!! じゃぁアナタの額のソレ・・・・」
「もしよろしければ印を見せてくれませんか?」
ウチは袖を捲って肩にある印を見せる
「・・・・・・。間違いないですね。―――」
突然、彼の姿が消えかけた
「ごめんなさい。ぼくの方が先に目が覚めてしまうみたいです。
とりあえずコレを・・・」
1冊の本を手渡される。緑色の魔道書を
「ぇと・・・・・・」
「新品ですから40回使えます。では――」
「アナタは・・・?」
「・・・・・・ぼくはグレイル傭兵団参謀の――――」
そこで意識が途切れた・・・・・というより・・・・・
「・・・・ふぇ?」
目が覚めた。
ウチがいつから寝ていたのかハッキリしない・・・・
ここは・・・自分の布団、私服、夕方、手には・・・・・・・あの魔道書・・・・!
「あ、起きた?ちょうど今晩御飯出来たけど・・・?」
「・・・・うん、すぐ行く」
不思議な1日(?)だった。
―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*
そんな日から1週間すぎた。
いつも通り授業受けて、いつも通り図書館で仕事する。いつも通りの1日だった。
ただ1つだけ、いつも通りじゃなかった。
帰るハズの家がなかった。
ぼーっとしてて道でも間違ったかと思ったけど辺りを見回すともうすっかり見慣れた風景が広がっている。
「ぇ・・・・―――」
ようやく一言。
でも不思議な事に何でかものすごく落ち着いていた。
「結界・・・・・?」
家1軒を丸ごと消すなんて破壊するか結界等で隠すかでしか出来ないハズ・・・・。
そもそもなんでこんな事・・・・・
放課後、授業も終わっていつものように図書館に向かう途中―――
謝罪と・・・・・、「卒業」という言葉が聞こえた気がした。
たまたまその近くを通りすがっただけ・・・・、偶然聞こえた言葉。
その声はどこか聞き覚えが―――・・・・・・
「まさか・・・ね・・・・・」
ありえない。信じたくない。・・・嘘だッ。
でもアノ声と今目の前にある光景・・・・。嫌でも現実を突きつけられる。
「・・・・っ・・・」
「・・・・・・」
とりあえず寝る場所を探そう。それにおゆはんの変わり何か食べ物も買ってこないと・・・・。
「・・・・・・ぅ・・・・・・・・・っ・・・・・」
足が動かない。それどころか地面に膝をつく。
わたしは泣いている・・・・・らしい。
涙なんて、いつ以来だろう
「・・・っ・・・・・・・~~・・・・・」
暫くの間、その場から動けなかった。
ようやく落ち着き、立ち歩く。頭に浮かんだ言葉は「意外」だった。
お兄様が突然いなくなったのもそうだけど、その事がここまで衝撃的だったのはさらに意外だった。
それだけ、短期間でお兄様と仲良くなり傷を癒していたということになる。
今はこれ以上感傷浸ってる場合ではないと思う。
確か学園に寮があったはず。今度からそこで暮らそうかな・・・・。
で・・・・、今日は・・・・・・。
などなど、一応考えるべき事を考えながらコンビニで夕食用のパンを購入。
リィは夜闇に消えて行った・・・・
―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*
それから、1週間かけて100戦組手に挑んだ。
たいした理由もなく、ただ何となく・・・・
スー「萃鬼「天手力男投げ」!」
リィ「危なっ・・・!」(バックステップで回避)
泥酔「なんとなくアンタが来る気がしたよーーww」
リィ「・・・・・・w」
リィ「とりあえず5戦くらいでw」
美咲「おっけーね。」
刹那「勝たせはしないよw」
リィ「がんばりますw」
組手をのんびりやったのはいい事だったのかもしれない。
傷に触れる暇がなかったから・・・、自分自身が組手の事で手がいっぱいだったから、
不調とか、言い訳することすら意味なく感じたから、いつまでも沈んでなんていられなかったから・・・・・。
相手してくれた方は大体25名
結果は48勝、52敗。想像以上にいい戦績だった。まぁ強い人はすこし避け気味だったけど・・・・。
ただ・・・・、100戦終えたウチに何が残ったのだろう。
少しだけ強くなった気がした。でもそれはお兄様を失ったという代償の結果のように感じる。
何かを失えば、何かが手に入る
どこかでそのな言葉を読んだことがある。
でも・・・・
「ウチは失ってばっかりだ・・・」
(本当に・・・そう思ってる?)
「だってそうじゃん」
(意外とあるもんだよ? 新しいモノ
アンタはそれを認めてないか意識していないだけ・・・・)
「・・・・・・」
(良い事も悪い事も、嬉しい事も悲しい事も、正しい事も間違った事も・・・・・
全部ちゃんと見なきゃだよ)
「・・・・わかってるょ」
開いた穴は予想以上に大きい。でも、どうしようもないワケじゃないみたい。
今居るのは学園の屋上・・・・にある給水タンクの上。最近見つけたお気に入りの場所。
何故か落ち着く不思議な場所w
吹き抜ける風がとっても気持ちいい――
「ん・・・・」
目が覚めた
「ぇ・・・と―――」
寝ていた場所は真っ白な――――――給水タンクの上・・・・。
とりあえず時計を見る。現在午後3時ちょっと過ぎ
一般的な高等学校なら一日最後の授業も終盤だ。
ココに最後に来たのは昼休みの昼食済ませた後・・・・
つまり・・・・・・・
「ウソでしょ~~~~~~~!!!」
小さめの悲痛な叫びは誰の耳にも届くことなく風にのってどこかへ消えていった
あとがき
書き始めたのがかなり前、7,8割出来上がったのが結構前。で、仕上げたのが最近、upしたのが今って感じです。
放置しすぎた・・・・。これはいくないね。
最近は新しく来た方が多いからこのSSのキッカケになった出来事すらわからないかもだけどねw
今回の話に登場した方々で不快感や要望、意見があればお願いします。忘れないうちに修正等します。
尚、他のSSとの矛盾点が生じる可能性があるけど脳内補完でお願いしますね。
感想スペース
コメント欄:
- いい夢が見られたようですねw結構苦しそうな表情もしてましたがw・・・なんでしってるかって?愚問やなwあえていうなら学園の一部生徒のリクエストSA★ -- ヘタレ? 2008-12-03 (水) 21:02:39
- ふむ、立ち直る話かな。そこまでに到れてないかな。切っ掛けは幾らでもあるので、まぁ、焦らずゆっくりと。しかし、いい陽気の日だったんだろうなぁ。最近、寒くて羨ましいなぁ……。 -- ドックンドール? 2008-12-04 (木) 06:33:27
- んー・・・なんか引き込まれる感じのSSですねぇ。実際のことをこんな風に表現できるのか・・・。・・・・・てか、私の男投げがぁぁぁああああああああ!! -- 酒飲みスーさん? 2008-12-04 (木) 20:24:34
- なんだかとても感情移入…。 なぜか凄く悲しくなってしまった… でもリィさんなら、リィさんならきっと元気に生きていけるはず‥!失ったものは印象に残るのに、手に入れたものは何なのかよく分からない不思議。でもこのSSを読んで、 少しは前向きに考えないとなって思いました。 -- オワタ☆残骸? 2008-12-16 (火) 20:03:03