目次
注意書き
このSSはネちょwikiでの設定、他の方々のSSの設定、自分独自で考えた設定などが含まれております。
あらかじめご了承ください・・・・・。
もし嫌な表現が気になった方は、こちらにお知らせください。
次から気をつけるか、訂正などさせていただきます。
なお、先に【酒飲みの学園生活シリーズ】を読むことを強くお勧めします。
後、結構長いので、MAX COFFEEとかピザポテトなど用意して、ゆっくりご覧下さいな。
本編
「お前、俺達と一緒に魔の根源を倒さないか?」
「はぁ?」
ヴァル村の酒場でゆっくり休んでいたばんじろうに、二人の男女が話しかけてきた。
どうやら二人とも旅人みたいだ。
何の冗談をいってくるんだと、ばんじろうは思っていたが……。
その男の真剣な目を見ていると、その考えは変わった。
「――名前は?」
「バンビ。クォール村からやってきた」
「私はらいぶらり~よ。ジェネ村からやってきたの」
男の名は、バンビ。
女の名は、らいぶらり~と名乗った。
見ただけで分かる……かなりの実力者だということを。
「お前が倒せるのか? この世界を変えることができると?」
「あぁ。やってやるよ俺は!」
笑顔でバンビは答えた。
ばんじろうは、その無謀とも言える勇気と背中に背負っている大剣を見て、かなりの実力者だというのを理解する。
そして考えた挙句、バンビ達は魔の根源を倒すたびになった。
彼らはさまざまな困難にも二人で立ち向かい、次のフィルシェイド村では、一人の少年に会うことになる。
驚くべきことは……この前まであったフィルシェイド村が廃墟と化していたのだ。
――酷い有様であった。
「お前の名は?」
「――ドックンドール」
少年の名はドックンドールだった。
いずれ世界を救う鍵の一人となる。
「しばらくの間。ここにいることになるが……いいかバンビ?」
「いいよ。そこまで焦って倒しに行くよりも、鍛えて挑んだ方が良さそうだしね」
ばんじろうは、そこであった少年で一人で生きる術を教えることにする。
作物の作り方、魔物に対する戦い方など。
生きる為に最低限必要なことは全て教える。
本当は違う村に移動させようと思ったのだが……。
姉さんを待っているとか言い、少年はそこから動こうとはしなかったのである。
そして、立派に一人で生き残れるに仕立て上げると、バンビ達は魔の国境へ向かいだす。
端を渡り、進むと……そこで山賊達に出会ってしまう。
「頼む。魔の根源を俺らは倒しに行くんだ。邪魔しないでくれないか?」
バンビは山賊達にそう頼んだ。
笑う者もいたが……山賊の頭は笑わずにこう言った。
「ワレらなら、魔の根源倒せるんゆーんじゃな?」
「あぁ」
「――ワイも連れて行って欲しいとこじゃが……あいにく今、足を怪我しちょるからのう……通れ、ワレら」
そう言って、山賊の頭は先を開けてくれた。
山賊の手下はざわめいたが、頭は本気みたいである。
「何故そんなに素直に通してくれるのかねぇ?」
らいぶらり~が、山賊の頭にそう聞いた。
確かに山賊とあるものが、何もせずに通らしてくれるなんていうのは、明らかに不思議な行動である。
山賊の頭はこう答えた。
「ワイの部下達もな、魔物に何人も殺されてきたんじゃ。その根源をワレらが倒してくれるちゅーなら、邪魔する必要性もないじゃろう?」
「……そっちにもそっちの事情があるってことか」
「そうじゃ。山賊がただの悪い奴じゃとか思っちょったら、大間違いじゃ」
そう言って、山賊の頭は手下を連れて、その場を去ろうとした。
「待ってくれ!」
バンビは、山賊の頭に向かって叫んだ。
「せめて、名前だけでも教えてくれないか?」
「――ワイの名は、てんこぬじゃ。この直ぐ先にワイのアジトがある。生きて帰ってこれたらそこで会おうやないか」
てんこぬという名の男は、「ヒョオオオオオオオオオッホオオオオオオオオオオウ!!」っと雄たけびを上げると、部下達を引き連れてアジトの方に向かって、戻っていってしまった。
その男は、いずれ世界を救う鍵の一人となる。
三人は魔の国境前まで、辿り着くと、一人の男に出会った。
その男は……。
「――グリーン!?」
「おぉ!? バンビじゃないか!」
そこにいたのは、クォール村から修行の旅に出るといって出て行ってしまった男……グリーンがいた。
「何故こんなとこに……!?」
「あぁ、えっと……もうお前もここにいるなら言うか……」
グリーンは、右手の親指を突き立てて、バンビに向かって決めポーズをする。
「俺! 修行したから。魔の根源倒しに行く!!」
「……は?」
無謀な男がここにいた。
だが、実力は本当にあるものだというのは分かる。
クォール村からここまで一人で来れるなんて……只者ではない。
そしてその後の会話により、グリーンが仲間になる。
魔の根源を倒しにいったものは、三人と伝わっているが。
ここでグリーンが加わり、実質上は四人であった。
彼らは魔の根源と立ち向かった。
ついに決戦の時を迎えたのである。
だが……魔の根源にあった時。
衝撃的な事実を知る。
この世界の神によって……。
「嘘だ!!」
「――本当です。あなた達が魔の根源を倒してしまったら……この世界は消滅します」
魔の根源を目の前にして、神の言葉に惑わされてしまったのである。
それがいけなかった。
そのせいで、彼らは動きが鈍ってしまったのある。
魔の根源は、グリーンに向かって鋭い針状のものを放つ。
普段のグリーンなら避けられていた……が。
言葉に惑わされ、迷いを生み出していたグリーンに、針が深々と胸を貫いてしまったのである。
「かはっ……!」
「グリーン!?」
それに気を取られていた、らいぶらり~は、魔の根源からでてきた魔物に噛み付かれていた。
咄嗟に振りはらったが……その魔物に毒があったらしく、後にらいぶらり~は死を迎えることになる。
回復術すらも効かぬ毒を……喰らってしまったのだ。
「貴様ああああああああああああああああああああ!!」
ばんじろうはそう叫ぶと、装飾銃を構え、魔の根源に向かって発砲。
何発も何発も何発も何発も。
魔の根源に向かって、発砲した。
魔の根源は苦しみだし、ばんじろうが止めに魔の根源に向かった瞬間……。
グボオオオオガアアアアアアアアアアァァァァァァ…………。
急に魔の根源から穴が開いた。
いや、穴ではない……。
大きな穴と思われるものは、魔の根源の口だったのである。
そこから、紫色の霧が出てきた。
――体を蝕む猛毒である。
ばんじろうは、避けられない距離にいた。
彼は当たることを覚悟したが……。
「ばんじろうおおおおおおおおおおおお!!」
バンビがばんじろうを突き飛ばし、代わりにバンビが毒を喰らってしまっていた。
バンビは、辛うじて立ち上がったが……血を吐いてしまっている。
完全に毒を喰らってしまったと言うことだ。
このまま全滅になるかと思われた……その時。
「エスケープ!!」
らいぶらり~が、そう唱え……。
彼らは戦線離脱した。
たどり着いた先は……魔窟の森と彼らが名づけた森の先にある墓場。
そこは、昔にとある村があったと思われる所の墓場である。
「すまないねぇ……勝手にこんなことしてしまって。そして今はここまでしか飛べなくてね……」
「いやいいんだ。あのままじゃ……俺達はあそこで死んでいた」
「そういやグリーンさんは!?」
らいぶらり~がそう叫び、すぐ近くに倒れているグリーンのもとまでいった。
グリーンは既に目を閉じている……が。
意識はまだ、残っているようだ。
だが、回復術でも治療できないほどまでにダメージを受けており、どうにもなりそうになかった。
「グリーンさん!!」
「らいぶらり~、さんか……。魔の根源、は……魔の根源は倒した、のか……?」
グリーンはそう言ってくる。
直ぐに死にそうなくらい、苦しんでいた。
らいぶらり~は、涙を流して何も答えられない。
代わりに、バンビが答えた。
「あぁ。俺達の勝ちだよ。グリーン」
「――それは……良かった。これで、ようやく……この世界に平和が……」
グリーンは、笑顔でこう言う。
「狐よ……父さんは、やったぜ……」
そう言って……グリーンは逝ってしまった。
バンビとばんじろうは、涙を流さぬように我慢している。
らいぶらり~は泣き続けていた。
敗北の悲しみ……それはとても想像以上に辛いものだったのである。
彼らはグリーンの墓を作り、墓の裏に自分達の気持ちとこの世界の真実を記した。
そしてその後……山賊のアジトに向かうことにする。
バンビの命も、残りわずかなのであった。
「そうか……ワレら。よう頑張ったわ」
夜になり、アジトの近くにある湖で、てんこぬとバンビ達は話していた。
魔の根源と戦って、そしてそこであった事を。
だが、神の言ったことは、てんこぬには伝えようとはしなかった。
伝えるべきではないと、判断したのだろう。
バンビはそこで、一通の手紙を書いていた。
それは妹に向けての手紙。
「今日、妹の誕生日だったんだ」
「――そうじゃったんか」
「だけど、何もプレゼントしてやれなかった」
その時、バンビは咳き込んだ。
口から何かが吐き出て来る。
血だった。
バンビの顔色も良くはない。
「それに、俺の命も、もう終わる、みたい、だ」
「――そうなんか」
「すまないけど、それまでここに居座ってもいいか? 澪の所に戻って哀しませる訳にもいかないんだ」
「分かった。ワイの所でゆっくりしていくとええ」
「――ハッピーバースディ。……澪。大好きだよ」
湖を見ながらバンビはそう呟いた。
手紙にも書いたその言葉を、ここで言ったのである。
数日後、バンビは山賊のアジトで亡くなってしまう。
てんこぬは、バンビがこの手紙を送ってくれと頼まれて、クォール村に送っていた。
そして、バンビが亡くなったその日に自分で手紙を書き、送る事になる。
その後、らいぶらり~はジェネ村に戻る事になる。
そんな時、夜中に泣いている少女に出会う。
「どうしたんだい、あんた?」
「……お父さんも、お母さんも……皆いなくなっちゃった。ウチ……一人だけ……」
「――詳しく話を聞こうじゃないかい」
そしてこれがきっかけとなり、少女はらいぶらり~の弟子になった。
名はリィと言い、いずれ世界を救う鍵の一人となる。
ばんじろうは、しばらくの間この世界を旅をしていた。
いずれまた、魔の根源を倒そうとする者がでるだろう。
無事なのは……四人の中でばんじろうだけなのだ。
たまにドックンドールの所に行き、面倒を見てやったりをしていた。
そして……時は過ぎ……。
1年位たったある日。
ばんじろうに、神からの伝言をもらう。
――異界からこの世を救うクォード村の隊長が現れる。
そして、その仲間になってくれと。
ばんじろうは、思い出していた。
湖でバンビが、ばんじろうに頼んだことを。
絶対果たして見せると誓った、約束を。
「ばんじろう……頼みがあるんだ」
「なんだ?」
「――いつか魔の根源を、世界の真実を知ってまで倒そうと思う者がでてきたら……協力してやってくれ。この悪夢の世界を終わらせる為に」
ばんじろうは誓った。
これ以上、ただ人が死ぬだけの世界を頬って置くわけにはいけないと。
ばんじろうは誓った。
これ以上、誰も死なすわけにはいけないと。
ばんじろうは誓った。
――親友の約束を、必ず果たしてみせると。
~@~
魔の根源……。
ついに決戦の時を迎えることになった。
泣いても笑っても、これが最後。
「勝って消えようが関係ない! 俺の戦友の約束! ここで晴らさせてもらうぞ! 魔の根源!!」
ばんじろう先生が魔の根源に向かって、叫ぶ。
「俺の家族を殺した復讐……取らせてもらうぞ!!」
B.B.先生が魔の根源に向かって、叫ぶ。
「レナのお兄ちゃんの敵! 絶対許さない!!」
澪が魔の根源に向かって、叫ぶ。
「ウチのお父さんをよくも……。ウチの魔法でぶっ倒してやる!!」
狐先生が魔の根源に向かって、叫ぶ。
「師匠見てますか……。ウチ、魔の根源を絶対……絶対倒す!!」
リィさんが魔の根源に向かって、叫ぶ。
「あたいの村をよくもやってくれたねぇ……? あんたを真っ赤な血で染め上げてやる!!」
刹那さんが魔の根源に向かって、叫ぶ。
「僕の家族……村の人達。そして姉さんを苦しませた罰。ここで晴らさせてもらいますよ!!」
ドックンさんが魔の根源に向かって、叫ぶ。
「ワイの大事な仲間! そして、バンビらの為に、復讐劇の始まりじゃ! ヒョオオオオオオオオオオオッホオオオオオオオオオオウ!!」
てんこぬ先生が魔の根源に向かって、叫ぶ。
皆、心に詰まっていた想いを全て叫びに変えた。
――これも私も叫ばないといけないかな。
私は……思いっきり魔の根源に向かって、叫ぶ。
「この悲しき世界を終わらせる為に……。魔の根源、お前を灼熱の業火で焼き尽くす!!」
皆、魔の根源に向かって、走り出した。
澪は鉈を足場にして、魔法を使い空を飛ぶ。
鉈に闇の力を宿らせ……。
「ダークイーター!!」
そしてぶん投げた。
鉈は形を大きく変え、魔の根源をまるで食うかのように、闇の力で包み込み……破裂する。
だが、魔の根源はビクともせず、澪に向かって魔物を襲わせてきた。
「くっ!」
澪は魔物を鉈で追い払い、魔の根源を睨みつけた。
魔物はばんじろう先生が主に撃墜しているとはいえ、一人では無理が量に限界がある。
「いくぞ! てんこぬ!!」
「ワイの本気! 見せてやるわぁ!!」
てんこぬ先生は、B.B.先生の肩に乗ってた。
そして、B.B.先生は槍を地面に向かって突くと。
「シャインロケット!!」
光の力を地面に噴射させた。
ロケットの如く、てんこぬ先生とB.B.先生は空を飛ぶ。
そして、てんこぬ先生はB.B.先生の肩から飛び降り、魔の根源の頭に向かって落ちていく。
「双龍星雷雲斬(そうりゅうせいらいうんざん)!!」
両斧を星の重力を利用し、雷の力を使い命一杯振り下ろす。
魔の根源の頭上に向けて、二つの龍が雷の形をして舞い降りてきて、攻撃を与えた。
魔の根源の頭がバチバチと電力が流れ、血が大量に出てくる。
が、魔の根源は大きすぎる。
これだけの傷ではまだ殺せる範囲ではない……。
「次はワレの番じゃ!!」
「分かってる! 虚閃流星光(ここうりゅうせいこう)!!」
空からB.B.先生が、魔の根源に向けて追撃。
槍から光が漏れ、あっちこっちに乱反射して光出す。
流星の如く落ちていくB.B.先生は、てんこぬ先生と同じところに衝撃を喰らわせた。
更に傷は深くなり、血が溢れ出す。
だが……。
「まだこれだけじゃ死なんのかい!?」
「魔の根源はそれだけ、生命力が高いってことだ! 飛び降りろ!!」
B.B.先生とてんこぬ先生は頭上から飛び降りた。
その瞬間に頭上から、大量の爆発攻撃が起こる。
もう少し魔の根源にい続けていたら、爆発に巻き込まれていただろう。
「飄々瞬烈風閃(ひょうひょうしゅんれつふうせん)!!」
リィさんが一つの矢を放った。
矢は普通にそのまま、魔の根源に刺さった……その瞬間。
ゴオオオオオオオアアアアアアアアアアア!!
矢から風が爆発的に起こり、魔の根源に大きな衝撃を与えた。
魔の根源が後ろに少し仰け反り、苦しそうに呻き声を上げる。
さすがにここまでくると、魔の根源もダメージを受けているのだろう。
しかしその瞬間。
リィさんに向けて大きな針状のものが大量に飛んできた。
大きく左にリィさんは避けるが、針状のものはしつこく飛んでくる。
「ウォータウォール!」
その時、リィさんの前に水の壁が出現し、針状のものを全て防いだ。
針状のものは、水に包まれて勢いを失い、壁の中で留まっている。
リィさんは避けるのを避け、狐先生の方を向く。
狐先生はリィさんに向かって、親指を立てて決めポーズ。
それを見たリィさんが、くすりと笑った。
「アクアクラッシュ!」
狐先生は、大量の水を魔の根源にぶっ掛けた。
その水は形状を変え、魔の根源を包み……そして爆発する。
その瞬間に、ドックンさんが魔の根源に向けて走りだす。
「僕の動きが見えますかね?」
その瞬間、ドックンさんが2人、4人、8人……そして16人に増えた。
「幻影氷獄(げんえいひょうごく)」
突如、ドックンさんが消え、そして急に魔の根源が氷漬けにされた。
氷に包まれて、魔の根源は蠢いているのか、氷にどんどんヒビが入っていく。
「あいつの外側を攻撃しても無駄みたいだな……」
そうばんじろう先生が呟いた。
確かに、さっきから魔の根源を攻撃し続けているが、ダメージを受けているのかどうかが微妙すぎる。
「じゃあ、私も本気を……」
「おい! スー!!」
私の隣に駆け寄ってきた、B.B.先生がいきなり私に向かって叫んできた。
な、なんだろうか……?
「例の鬼狼【デーモンウルフ】化とやらは絶対使うな。それは言っておくぞ」
――え?
なんで……?
それを使わないとあいつに対抗策が、私にはない気がするんだが。
「何故ですかB.B.先生! それを使わないとあいつに……」
「お前がそれを使って、効果時間内に奴を倒せるとは思えん! もし倒せなかった場合、お前は戦えなくなる!」
「ですけど……!!」
「お前は今ある技だけで奴に対抗しろ! いいな!」
そういうと、B.B.先生はまた魔の根源に向かって、走り出した。
……ちくしょう。
この世界は、私によって作られた世界。
恐らく、私が何か行動を起こして奴を倒さないといけないだろう。
だが、選択を間違えばこっちがゲームオーバーだ。
確かに鬼狼【デーモンウルフ】化で倒せるかどうかっていうのは、判断が難しい。
一体どうすれば……。
「きゃあ!!」
澪!?
澪が魔の根源からでてきた、棒状の物体により叩き落されてきた。
私は落ちてくる澪を受け止め……ぐおっふぉう!!
「おも……いや、軽い!」
「す、スー隊長大丈夫ですか!?」
「全然大丈夫! 澪は大丈夫?」
「は、はい! すみません!」
しかし、澪は相当傷だらけになっている。
澪だけじゃない、皆そうだ。
私もさっきからうっとうしく来る魔物の軍隊からダメージを蓄積されていく。
どうすれば……。
「うわぁ!?」
「――ッ!」
狐先生とリィさんが魔の根源からくる、風に飛ばされ地面に叩きつけられた。
そして、魔の根源はまるで大きな穴のような口を開け、そこから毒ガスを二人に向かって噴きつけようとする。
「シールドブレッド!!」
ばんじろう先生がそう言い、魔の根源に向かって撃つ。
すると、口を大きく塞ぐ様なシールドが現れ、毒ガスを防いだ。
毒ガスはそのまま魔の根源に向かって跳ね返った。
だが、魔の根源はそれをなんともないように飲み込み、B.B.先生とてんこぬ先生に向かって、棒状なものを作り出し、吹き飛ばす。
「ぐおおお!?」
二人とも攻撃を受け止めきれず、空高く吹き飛んだ。
だが空中で受身を取り、B.B.先生は華麗に地に着地する。
てんこぬ先生はそのまま受身も取らずに、地面に叩きつけられた。
うわ~……痛そう。
辺りに魔の根源の大量の血が流れていた。
こんなにも血を流しているのにも関わらず、魔の根源は魔物を召還し続け、魔の根源自体もこちらに攻撃を続けている。
――血?
「刹那さん!!」
「ん? なんだいこんな忙しい時に!?」
刹那さんは鎖鎌をひゅんひゅんと辺り構わず振り回し、近寄ってくる魔物を全て撃退していた。
危ない危ない、近づくと危ない……。
「刹那さんは、血をコントロールすることが出来ますか!?」
「え? まぁ、血の力を操る事が出来るからねぇ……」
「じゃあ、一つお願いがあります!」
「なんだい!? とっとと言ってくれないと、あたいの集中力がきれる!」
私は刹那さんにやって欲しいことを伝える。
もうこれしかない。
大量の血があるのなら、それを利用するしかないんだ。
「澪」
「はい! なんですか!?」
私は腰につけている瓢箪の中から、とある一つの道具を霧状で取り出す。
そして霧はやがて具現化し、その道具の姿を現した。
――それは……。
「――ぁ……」
「ちょっと……『これ』借りていいか?」
「……分かりました。スー隊長を信じます」
そういうと、その道具を私は地面に突き刺し、スペルカードを取り出す。
「赤星『アポロ11号』」
道具から炎が地面に向かって噴射し、私は空高く飛ぶ。
まるで月まで行くかのような、ロケット噴射をする。
体が炎の膜に包まれ雲の上まで飛び、私は空を見た。
空には太陽が今でもギラギラと輝いており、辺りを照らしている。
下には黒い雲が、その太陽を地上に照らすのを遮っていた。
「せっかくだ。地上に降り注いでやるよ、灼熱太陽の光を!」
体に炎を身に纏い、辺りを爆発させる。
そして、地上にまた堕ちた。
赤い火炎に包まれた星が、地上に舞い降りる。
火炎に包まれた騎士。
炎の騎士が空から急降下する。
黒い雲を吹き飛ばし、地上に陽の光が降り注ぐ。
いきなりの光に驚いたのか、魔の根源は呻き声を上げていた。
「サングレ・マネハール!!」
刹那さんが技を唱え、辺り一面にあった血を操作し、魔の根源に向かって頭から浴びせていた。
鉄生臭い匂いが、辺りに充満する……。
私はニヤリと笑い、手に持っていた道具を、魔の根源に向けて思いっきり頭上から突き刺した。
その道具とは……。
「どうだ魔の根源……この大剣は、時を越えてお前に復讐しに来た!!」
そう……。
それは、てんこぬ先生がバンビから受け取った、大剣。
澪にあの時私、私が瓢箪の中に霧状としてしまっておいたのある。
それを今ここで、魔の根源に向かって突き刺した。
魔の根源の頭上で炎が燃え上がり、蠢いている。
だが、これしきの事では止めを刺しきれない。
ならば……。
「――お前に浴びせた血。全部火炎に変えたらどうなるんだろうな? そして体内に大剣も刺さっている……。体内の血も燃えたらどうなるんだろうなぁ!?」
怒りを発動させる。
これで終わりだ……糞野郎!!
腰からスペルカードを取り出す。
黒と赤が混ざるスペルカード。
――血は……炎と非化学反応を起こす!!
「Bloody corona【ブラッディコロナ】」
炎の騎士が、超高熱の炎を発生させる。
同時に自分の体にも大きな負担がかかってきた。
普段は出せないような高熱の炎を、無理やり出したからである。
だが……今はそんなことは関係ない。
燃えろ……燃えろ……そして溶けろ!!
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
魔の根源が真っ黒のマグマに包まれた。
同時に私は魔の根源から飛び降りる……。
――ぁ。
着地のこと考えるの忘れてたあああああああああああ!!
炎……うわあああ! 今ので力使い尽くしてるしいいいいいいい!
「ぎゃああああああああああ!!」
私は堕ちて行く。
まるで流星のように。
地上に堕ちて行く。
固い地面に叩きつけられると思ったその瞬間。
誰かに抱きかかえられた。
「……あれ?」
「スー隊長」
「ぁ、澪……?」
鉈を使い、宙を飛んでいた澪がそこにいた。
私を抱きかかえて空を飛んでいる。
う~……嬉しいけどなんか恥ずかしい……。
澪は他の仲間のところまで連れて行き、私を下ろしてくれた。
後ろを振り向くと、魔の根源が物凄い勢いで燃え上がっている様子が見える。
そして、徐々に魔の根源は黒い霧となって、消えていく……ゆっくりと、消えていく。
――終わったんだな。本当に……。
その瞬間、皆にぼこすか叩かれる。
ぎゃあああぎゃああああああ!!
「この野郎! ようやってくれたなぁスー坊!」
「血を炎に変えるなんて、大した根性だねぇ。自分が死んだらどうするんだい」
「スースーうううううううう!! マジ凄いっす。スースーうううううううう!!」
「さすが隊長って言ったところでしょうね。ちょっと締りが悪かったですけど」
「約束を果たすことが出来た……本当に感謝するぞ」
「水月さん。本当にお疲れ様♪」
「ここぞと言う時にやってくれるとはな……スー。お前のお陰だありがとう」
それぞれ皆が私に感謝の気持ちを伝えてくる。
あーでも、最後締りがないのは本当に御免なさい。
「私だけの力じゃないですよ。皆の協力があったからこそ、魔の根源を倒せたんです」
「スー隊長……」
「あ、澪。助けてくれてありがとうな」
「スー隊長もありがとうございます……!」
ハハハっと皆笑いあった。
これで終わったんだ。
これで……全てが……。
――皆が安堵した……その刹那。
魔の根源から、光が溢れ出し……世界は光に包まれた。
優しい……優しい光に。
~@~
白い世界の中に、私たちはやってきていた。
「な、なんだ……!?」
いきなりさっきいた場所から違う場所に移動した為、私たちは動揺する。
ここは……どこだ?
「――合格です」
どこかで聞き覚えのある声が背後から、聞こえてきた。
振り向くと、そこには綺麗な女性が立っている。
高価そうな服装。それに神々しい光。
そしてこの声は……。
「神様か!」
「――えぇ。そうです」
うわ……おっま。
目の前に神様がいるって。
凄い状況じゃないかこれ……。
「――と言っても、いくつもの神の中の一人なのですけれどもね」
「ふむ……」
神様というのは、一人というわけではない……か。
まぁ、一人で世界分の人達を扱うなんて、とてもじゃないが出来そうになさそうだ。
いや。こんな理由じゃなくて、もっと深い理由があるのだと思うけれども。
「――あなたを元の世界に戻す権利が、私達の判断により決まりました」
「つまり、戻れるって事ですか!」
「――そうです。そして……」
元の世界に戻れる。
そう私は喜んでいたが。
次の言葉で、喜べる状況にならなくなる。
「――この世界が消滅します」
「……ぁ」
「――時間はもうありません。あなたの仲間達も、もう消えます」
私は、自分の背後にいる仲間に向かって振り返った。
仲間の体が既に薄くなっており、今にも消えそうになっている。
――別れの時がやってきた。
なんでだろう。
元の世界にただ戻ると言うのに。
元からあった私の居場所に戻るというのに。
とても……悲しい。
とても……辛い。
とても……苦しい。
「行け。スー」
B.B.先生は、私に向かってそう言ってきた。
「でも……」
「これが俺達のもう一つの願いだ」
「――ぇ?」
仲間の皆が私に向かって微笑んでくる。
え……?
もう一つの願い?
「魔の根源を倒し、悲しみから開放されるのともう一つ」
「なんですか?」
「――お前を元の世界に戻すことだよ」
え?
「お前を元の世界に戻すことが、俺達のもう一つの目的にだった」
「え、でも……」
「水月さん」
リィさんが私のほうを見て、話しかけてきた。
彼女だけはこちらの世界で、誠名で呼ばれている。
だが、戻ればそんなこともなくなり、元の義妹なのだろう。
「ウチらは、水月さんが来たから生まれた存在。本当は無かった存在が、元の無い存在になるだけなの」
「でも、それだと私が勝手に生み出して、そして勝手に殺すことに……」
「あなたの意思でここにきた訳じゃないでしょ? なら、水月さんは悪くないよ」
「…………」
「いつか言った望みが叶う時がきたんだよ。帰りたいっていう望みがね」
でも、それは違う。
合ってるけど、何かが違うんだ。
私が望んでるものとは……。
「スースー! 元気だしなって! ウチらはあっちの世界でも、いるんだから!」
「狐さん……」
「ほらほらー! スースー!」
「……ちんちくりん」
「ちんちくりんいうなあああああああ!!」
ふふっ。
狐先生はいつも通りだなぁ。
何も変わらない。この仲間の中で一番のムードメーカー。
「俺もあいつの元にいけるのか……いや、無に還るんだろうな」
「――ばんじろうさん」
「いずれにせよ、俺は約束を果たせた。それだけで十分だ」
ばんじろう先生は微笑した。
相変わらず渋い方だ……。
でも、消えるのが怖くないんだろうか。
皆……怖くないんだろうか。
「あーぁ。あたいも消えちゃうんだねぇ」
「刹那さん……」
「いや、いいんだよ。もうこれ以上の幸福なんて無いしねぇ。それにあっちの世界にあたいみたいな奴がいるんだろう? あっちによろしくしてやってくれ」
「はい」
そうだ。
あちらの世界に戻ったら、皆に会えるんだ。
こちらの世界で死んだ人も、他人扱いだったものも全て消える。
そう……全て元通り。
それ以上嬉しいことはないではないか。
でもなんで。
何でこんなに苦しいんだ?
なんで……。
「スー坊! 元気でなぁ!」
「は、はい!」
「いつもと調子が違うのう……? ワイらはええんや! 過去に辛いことありすぎて、もう頭狂いそうだったからのう!」
私の肩をポンポンと叩こうとしたてんこぬ先生。
だけど、手は私の体をすり抜けて、既に皆は霧になって消えそうになっている。
てんこぬ先生は、一度すり抜けた自分の手を見て、私の顔を見てきた。
「寂しくなるのう……」
「――私も寂しいです」
「でも、ワイらはワレの心に残り続ける! 絶対ワイを忘れるんやないぞ!」
「てんこぬさんにしては、いい事を言いますねぇ」
そう言って、ドックンさんがてんこぬ先生に向かって嫌味を言う。
どうしてこの世界の二人は、こんな関係になってるんだろうか……。
「あなたには、姉さんがお世話になりました」
「まぁ、お世話になったのはこっちの方ですよ……」
「それでも言います。本当にありがとうございます」
ドックンさんは私に感謝した。
あなた達の存在を消してしまう原因が私だというのに……。
「――そろそろ時間です。行きましょう」
神様は私に向かって、そう行って来た。
皆との別れ。
私はこのことを絶対に忘れないだろう。
この悲しみを乗り越えて……生きていく。
皆に笑顔でバイバイと手を振り、そして振り返ることなく、私は歩き出す。
その時……私の肩から何かが伸びてきた。
誰かの手……後ろから抱きしめているようだ。
「――スー隊長」
!!
み、みみみみみみみみみ澪か!
おちおちちいちちちつけ! 落ち着け!
冷静を保つんだ! クールになるんだ! うーるになるんだ!
「何、澪?」
「――ありがとう。……大好きでした」
――え?
大……好き?
「澪!?」
振り向くと、そこには霧になって消えていく皆の姿。
私に向かって微笑んで……。
――消えた。
友に旅した仲間は、もういない。
もう消えてしまったのだ。
白い空間には……私と神様だけが残った。
「――行きましょうか」
「……眩しいですねこの空間」
「――そうでしょうか?」
「……涙が出るくらい、眩しいです」
神様はそれで察知した。
彼が泣いているということを。
だけどその事を言わないことにした。
人間と神は、違う世界。違う存在。
そこに深くは関わっていけないことを、知っていたから。
「――えぇ。眩しいですね」
「行きましょう。神様、わざわざすみませんね」
「――いえ、それが……私の仕事なのですから」
私達は歩き出した。
元の世界に向かって……。
歩き出した。
私のこの世界の物語は、終わった。
でも、まだ私の物語は残っている。
さぁ、帰ろう……。
あの場所……【ネちょ学】へ。
~@~
――シャボン玉とんだ……。
聞こえる。
――屋根までとんだ……。
懐かしい声。
懐かしいメロディーが。
――屋根までとんで……。
さぁ、戻ろう。
声のするほうへ。
――こわれて消えた……。
あの場所に戻ろう。
~@~
空は青かった。
ここは……ネちょ学の屋上にある貯水タンク。
私は戻ってこれたみたいだ。
「スー……ちゃん……?」
後ろから声が聞こえ、薄く微笑み私は振り返った。
そこには……ネちょ学の人々。
そして……澪がいた。
ここに帰ってこれたのは、あっちの世界にいた皆のお陰。
そして、こっちの世界にいる人達の優しい心のお陰だ。
今までの旅を、忘れぬように。
皆とこれからも仲良く出来る様に。
とりあえず……。
まずは、こう言わなくちゃね。
皆に向かって私は言う。
――絶対……私はあの旅を忘れないだろう。
「ただいま」
――絶対に……。
『~炎の騎士 Knight of the fire~』
―NETYOCAST―
酒飲みスーさん(水月斬守)
八雲零奈
B.B.
狐
リィ
刹那@怒りが有頂天
ドックンドール
てんこあいしてぬ
ばんじろう
バンビ
らいぶらり~
グリーン
ぽき
れっみっりっあっ!うー
盾
当身達の宴
半霊前
翁
さばカレー
ズベン・L・ゲヌビ
慧音先生
大江戸ハーマイオニー
泥酔☆萃香
~炎の騎士 Knight of the fire~
PRESENTED BY 酒飲みスーさん
後書き
どうも、皆さんお久しぶりですね。
いやぁ……長かったねぇ。
今回、誤字脱字訂正するいい方法思いついて、やったんだけど。
読み返すのが本当に長かったねぇ(;´∀`)
実はこの作品。
酒飲みの学園生活第三章から、裏でこそこそ書き続けていました。
まさか、8月くらいまでかかるとは思いませんでしたよ。えぇw
あ、これ書き終えたのが8月ですが、公開はまだしてないと思います。
酒飲みの学園生活最終章を書き終えないと、公開できないような内容だったので……。
そして、公開は9月6日に決定しました。
早い方がいいかもしれないしね。あんまり焦らすと怒られそうだしねぇw
読者「書く順番間違ってねぇ!?」
私「だがそれがいい」
そんな感じの返答をしておきます。
ここからはネタバレが出てると思うので、続きを見たい方は下のほうをクリックして下さい。
今回は酒飲み学園生活の外伝みたいなものです。
違う世界のお話ということで。
最終章でスーさんいなくなるのとかよくね? とか考えた結果。
もう一作品作ろうぜ! 的な感じなのが脳内会議で行われました。
それもネちょ学の世界並みの長さのやつを書いてみたかったんです。
というわけで。
今回は色々と挑戦した部分もあります。
後、扱いが酷かった人もいると思います。
もし、気分を害した方がいたら本当に申し訳ありませんでした。
小ネタ集
適当にSSの中で色々と小ネタを書きたいと思います。
出来る限りの事は書こうかなぁっと思ってます。頑張ります。はい。
☆この世界の地図
実は、ネタ帳にこの世界の地図を書き込んでいたりしています。
出来ればうpしたいと思います。
ネタ帳うpとかもしてみたいね。うん。
それにより、方向とかが描かれてるんですね。
北とか、南とかそんな感じに書けたんです。
☆各人達の技、魔法
・各人達の属性
この世界の人達の技、魔法は、実は各属性に分けられています。
酒飲みスーさん・・・炎
零奈・・・・・・・・闇
B.B.・・・・・・・・光
狐・・・・・・・・・水
刹那・・・・・・・・地or血
ドックン・・・・・・氷
リィ・・・・・・・・風
てんこぬ・・・・・・雷
出来れば、バラバラにしたかった結果がこうなりました。
この人合ってなくね? っていわれても、私もそう思う所があります。
ちなみに刹那さんだけ属性が二属性あります。
吸血姫としての力は、血属性という特殊な属性です。
・魔法とスペルカードの違い
それと、私以外は魔法として取り扱っていますが……。
私だけは違う世界から来た者なので、スペルカードを使用しています。
・刹那さんの血属性の技名
なんか訳分かんない技名になってますが。
実は意味はあります。
あれ、スペイン語になってるんですね。
まぁ、検索して単語萃めたものなので、全然あってないかもしれませんがw
途中で、澪が暴走している部分の技で、「ヴァル・パパラッツォ!!」のパパラッツォという部分もスペイン語なのです。ちなみにヴァルの部分はその鉈の名。
検索すればもしかしたらでるかも知れません。
出ないかもしれませんが……全部の意味を教えるとなると、また検索に時間かかるので、いつかまた調べて教えることにします。
てか、メモってどこかに記録しとけばよかったね。
大体の意味は覚えているけれどもw
・スペルカード、赤星『アポロ11号』について
この技名は咄嗟に作りあがった技名です。
何故こんな技名を最後に使おうと思ったのかと言うと、物凄い気まぐれなんです。
その時ちょうど、ポルノグラフィティのアポロを聞いていたのがきっかけでした。
歌の歌詞の中に『アポロ11号は月に行ったっていうのに』と言う部分があります。
天空に向かってロケットの如く飛び上がり、急降下して攻撃する技名をどうしようということでこうなりました。
本当の予定なら、雲の上まで行きませんでしたが、運命に誘われてこんなに派手な技に変化を遂げました。結果的に個人的に盛り上がるような展開を書けた気がして満足しています。
まぁ、さすがに月まで飛ばそうとは思いませんでしたけどw
☆狐さんの呼び方
狐さんの人の呼び方は、個性溢れるものになっています。
酒飲みスーさん・・・スースー
零奈・・・・・・・・れいなん
B.B.・・・・・・・・びびっち
刹那・・・・・・・・せっちゃん
ドックン・・・・・・ドッきゅん
リィ・・・・・・・・リーリー
てんこぬ・・・・・・てんすけ
刹那さんだけ変わってなくね? とかいわれても知りません。
これが一番自然じゃないですか……あだ名……。
呼び方ちがくね?ってところは、誤字脱字だと思われます。
本当に申し訳ありませんorz
☆それぞれの人の関係
この話の中では、さまざまな人が色んな形で関わっています。
バンビさんもらいぶらり~さん、ばんじろう先生に、グリーン先生。
この方々もさまざまな形で関わっています。
ある意味この人達は、第二の主人公としています。
ネちょ学の世界とかのリンクとかはインパクトありますが。
こちらも色々とリンクしている部分が多かったりします。
そのせいで、矛盾点がでてきたら御免なさい。
その時は修正します。
☆最終章とのリンク
ちなみにこの話。最終章まだ書いていない状態で書き終えました。
何故こちらから終わらせたかというと……設定を変えないようにしたかったのがあるかもしれません。
あんまり最終章でがたつかせると、こっちが大変な修正をしないといけなくなると大変ですから。
そして最終章を、不思議な感じで終わらせたかったのもあります。
そんなモヤモヤしている感じの時に、この作品を投下。
なんということでしょう。全てが繋がってしまって万々歳です。
そんな作戦です。
相変わらず嫌らしい作戦とって御免なさいね!
SS投稿遅れたのもこの作戦のせいだったりもしたの。
本当にごめんなさいねorz
あ、ちなみに。
最終章のシャボン玉の歌のところに、実は隠し文字入れていたけど。
どのくらい気付けたかなぁ……。
☆それぞれのキャラ
・深い過去を取り入れる
それぞれのキャラには深い過去があります。
というか、そういうの書くのが私大好きだったり。
中二病サイコー!
と言う感じで、それぞれの人達に注目してもらえたら、こちらとしては大喜びします。
・人の個性
この作品で大変だったのは、それぞれのキャラの個性をだすところです。
といっても、B.B.さんの登場回数が半端なかった気もしますが。
いや、とても扱いやすい性格になったので……。
キャラを書くというよりも、人を書くって感じで書いていますけれども。
今回は違う世界の人なので、いつもと違う感じを出しつつも、その人らしさを出すことを努力しました。
特にてんこぬさんとか、考えさせられました。
あの言葉使いは、結構適当です。
何弁ですかとか言われても答えられませんorz
ネちょ学では絶対出来ないことを、こちらでは出来るっていうのは大きな挑戦でした。
しかし気分を害した方がいるのなら、本当に謝ります。
☆ちょっとした元ネタ
この作品のちょっと意識した作品が少しあります。
微妙にFFⅩのストーリー構成とテイルズオブレジェンディアの世界観が混ざっている気がします。
この物語の最初に思い出すような形。回想を取り入れている部分とか、FFⅩに似てますね。
テイルズオブレジェンディアの部分は、それぞれのキャラがネちょキャラに入れ込まれてる感覚になっています。
うん。FFⅩとか、私の大好物なんだ。
まぁ、セーブデータ毎回途中で消えて、クリアしたことないけれどもorz
☆少し違う所。
この作品。
今までの私の作品よりも空白が少なくなっています。
空白少ない状態でここまで長いので、いつも通りの空白にすると何ページになったことやら……。
でも、読み直すといい感じにかけてた感はあった気がします。
面白いか分かりやすいかはともかくねorz
☆テーマソング。
これを書こうと思ったきっかけは一つの曲からでした。
ゲーム【ソニックと暗黒の騎士】より、『Knight of the Wind』という曲。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6377209
サブタイトルは、この曲名の『Knight of the Wind』の風の部分を炎に変えて、『Knight of the fire』にしました。
ソニック久しぶりにやりたいねぇ( ´∀`)
こんな感じかなぁ。
まだある気もしますが、一応ここで締めたいと思います。
独り言
人は簡単に仲良くなれる生き物ではありません。
それぞれに長所や短所があり、そこが気に入らなかったりすることもあります。
皆が仲良くしていくことは、ほとんど無理じゃないかなと考えています。
それを知ってもなお、人は仲良くしようとします。
人と喧嘩して、もう仲直りしないといった人も、また仲良くなるパターンはよくあります。
それは何故でしょうか。
それは、その人の長所を知っているから。
その人のいい所を、よく知っているから。
だからその人達はまた仲良くなり、共に日々を過ごす仲間になります。
仲間は100%仲良く出来ません。
お互い疑い合い、悪い所を指摘し合い、そして成長していきます。
そしてその人達は強くなれます。
今回の物語は仲間がキーワードだったのかもしれません。
あなたはどんな仲間と共に過ごすでしょう?
あなたはどんな困難も乗り越えて、仲間と共に過ごしていけるのでしょうか?
仲間を思いやる物語。
これが今回の物語だったのかもしれません。
これにて酒飲みの学園生活シリーズは一旦おしまいです。
さて……さすがに疲れましたw
てか、前編後編とか分けるつもりなかったのにもかかわらず、行数オーバーとか洒落にならんww
この作品だけで、後書きページ入れて272KB書いているのでw
次の作品は……いつ頃になるだろうなぁ……。
忙しい時期になりそうな気もするし、違う所で書くものもありますし。
まぁ、頑張っていきます。
あ、そうだ。
SSに関することについて語るラジオとかやりたいけど。
聞きたい人っているのかなぁ(;´∀`)
一度はやってみたいけどねw
やって欲しい方とかいたら、教えてくださいな。
それでは皆さん。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
読んでくださった皆様に……。
最大級の感謝をこめて。
萃まる楽しき炎:酒飲みスーさん
おまけ
ネタ帖の中身をちょっとだけ公開。
なんか思ったことを書きまくってるから汚いかもしれないけどねw
後、設定なので、SSの中身は変わっているかも。
感想スペース
コメント欄:
- 完結お疲れ様ー!いつのまにかこんな時間だぜ!引き込まれて見てしまった、後悔はしていない!!! -- 朧? 2009-09-05 (土) 01:35:16
- 完結お疲れ様です! それにしても、長い……。長い物語を書くのが苦手な僕から見たら羨ましい。まぁ、目的を定めてそれだけ書けば良いや、という書き方だから仕方ないけど。そして、独り言にあった皆、仲良くなるのは無理、というのに関しては同意。もう、見た目から生理的に受けつけないとかあるからね。そのレベルから好き嫌いが出てくる時点でどうしようもない。好き嫌いのイメージ払拭は簡単で、難しい。ちょっとした事で嫌われて、物凄い頑張ってようやく好かれて。逆もあり。何ともはや、好き嫌いは面倒臭い。まぁ、嫌いなら嫌いで、関わらない事が一番なんだけどね。どうしようもなければ。それにしても、何と言うか……。ゲーム化まだ? ゲームかしようぜ! 頑張って! 応援してる! そして、ラジオも期待してますw 結構前にSS作家にインタビュー記事とかやってみたら面白そうとか考えていたので本当に期待! -- ドックンドール? 2009-09-05 (土) 05:00:31
- 完結おつかれさまっ!!! 長い作品なのに飽きずに読めるってすごい!!流石すーさんね!! もうね、中二病っぽい技とか最高、私のカンフル剤!もっと中二病をとりこむんだ!! 次回作にも期待してるよ(´∀`*) -- さばかれー? 2009-09-05 (土) 15:19:17
- 完結お疲れ様です。位置的には酒飲みの学園シリーズの番外編かな? 分量とクオリティから見てみるとそんなレベルじゃないけどもw スーさんが直面し乗り越えてきた諸々は強くあなたを支えているんだなぁ・・・・って、シリーズ全体を通しての感想ですw そしてこれらSSで多少なりと何か響かされた人もいるはず。っていうか私がそうだったんだけどねw 最後に一言、ありがとう(ノ><)ノ -- マナ識@ここな? 2009-09-05 (土) 16:17:00
- スーちゃん新作アップお疲れ様、すごく面白かったよ♪ 今回のお話はネちょ学SSの新しい一面を見た気がするなぁ、うまく今までの設定を保ったまま新しいことをやり遂げるなんてスーちゃんすごいよ! -- 零奈? 2009-09-05 (土) 23:55:59
- 完結お疲れ様です。スー兄さんの長編ってゲーム化とかマンガ化とかしたら面白そうなの多いよね!きっとw 一応一気読みしましたw結果、こんな時間ですw ま、いいもの読めたからいいんだけどねw -- リィ? 2009-09-06 (日) 00:58:41
- 完結おつですよー。 かなーりの長編でしたが面白く読ませていただきました。 ラジオも割とありなんじゃないかなあとw でもこんな環境でも前を向いて走れるスーさんがかっこいい。でも文中で謝り過ぎでしょうwwwそこがまた面白かったりもしますが。 シリーズは終わっただろうけどSS自体は楽しみにしておりますので引き続き頑張ってくださいねー それでは! -- てんぬ? 2009-09-06 (日) 03:43:38
- 長編執筆おつかれさまー! 熱い戦闘、予想外の展開、そしてギャグにシリアスと、すべて楽しんで読ませてもらったよスーさぁぁん。 別れの時は来るって分かってたけど、哀しいね……。 どこか清々しそうなみんなの様子も、逆にクルものがあるね、うん。 また目から汗が出ちゃったジャナイカ# こういうパラレルワールド(?)のような世界の話、実は結構好きだったり。 性格とかの設定を自由にできるってイイよね(危 今回も、たっぷりSSの世界に浸ることができました。 ありが㌧。 そしてこれからもコッソリ応援してるから、執筆頑張ってくださいなー -- 闇夜? 2009-09-27 (日) 11:01:38



