目次
注意書き
このSSは私、ばんじろうがネちょ学での詳細を元に書いたSSです。ネちょ学について、ネちょ学の人々を先にご覧頂くとより一層理解度が高まります。そのイメージを頭の中でイメージを膨らませて書いたものなので、現実とかなり違う可能性があります。具体的には性転換させられている方も大勢出てくると思います。
予めご承知下さい。
また、基本的にストーリーは繋がっていませんが、舞台設定や登場人物については前の話を読んでいることを前提に話を進めています。この話を読む前に既に私が投稿したSSをお読みになることをお薦めします。
問題なし!と言う人は本編へお進み下さい
では本編どうぞ。
ひどい扱いを受けている人もいます。その方がドMであることを祈っています。
ドMでよかった・・・!本当に・・・!
本編
【プロローグ】
私立ネちょネちょ学園。
・生徒総数不明
・敷地面積不明
・経営体制不明
という謎の教育機関であるが、それは確実にどこかに存在している。
今日もネちょい一日がこの世のどこかで繰り広げられているのだ。
【Ⅰ】
『さぁまずは第一試合!和也さん対ハナさんの対決です!』
『疾風のごとく動くハナさんに対して和也くんが有利に動ければ勝機が見えてくるでしょう。勝負方法を決めるくじが命運を分けることになりそうですね。』
私立ネちょネちょ学園第二体育館、中央に円形のリングが設置されたこの体育館は、異様な熱気に包まれていた。学食革命という一大イベントに、生徒だけでなく近隣住民まで見物に来ているのである。二千人収容可能なホールは人で一杯だ。
大型のスクリーンには和也とハナ、二人の選手が映し出され、勝負開始前の緊張感をギャラリーに伝えていた。
『さぁ第一試合勝負の行方を決定するくじ引きの時間です!』
『大事な緒戦を取ることが出来たら期待も持てるのではないでしょうか。頑張っていただきたいですね。』
くじ引きは公正を期すために大会運営委員の手によって引かれる。本部席に居た盾にロマンを賭けるが箱の中から一枚の折りたたまれた紙を取り出す。紙が開かれ、盾にロマンを賭けるが内容を確認し、場内にアナウンスを入れる。
『あーあー、テステス。えー学食革命先鋒戦、和也対ハナ。種目は“ジェンガ”に決定いたしました。』
『な、なんとここでジェンガが登場だ!知らない人は今すぐググってね!』
『これはまた技能色の濃い競技に決定しましたね・・・。これはチャンスですよ。』
すぐさまリングの中央に台が置かれ、その周りを透明のアクリル材で出来た壁を囲む。風で倒れたりするのを防ぐためだ。そして台の中央にジェンガが積み上げられる。パーティゲームであるはずのジェンガが、今はなぜか天を貫く塔のようにそびえ立つ。
果たして天に昇るのは和也か、それともハナか。
『さぁ先鋒の選手は位置についてください!』
和也とハルがアクリル板で囲まれた闘技場へと足を踏み入れる。
「ハルさん、負けは許されませんので勝たせていただきますよ。」
「和也くん、盲目ね・・・視野は広く持たないとダメよ?私の方が待遇はいいわよ?」
「それでも、俺がお仕えする人は変わりません。」
「あらそう。これ以上言葉を交わす必要もなさそうね、執事さん?」
「では、存分に。」
二人の集中力がだんだんと高まってゆく。それに伴い会場もだんだんと静かになっていった。体育館全体の空気がピリピリとしたものへと変貌する。まばたきの音すら響くような静けさの中、試合開始のコールが響く。
『第一試合、種目ジェンガ。試合開始!先行は挑戦者!』
「ふぅぅぅぅぅ・・・・・・・」
和也が深呼吸の後、真ん中ほどの高さのブロックを抜き、積む。
「はぁ・・・」
ハルは一つ呼吸した後、和也よりも下にあるブロックを抜き、上に積む。
呼吸すら躊躇われるような張り詰めた緊張感の中、リングの上ではゆっくりとした静かな攻防が交わされていた。
ズズ・・・・・カチャ
「っ・・・・・」
スッ・・・・・カチャ
「ん・・・」
ズ・・・ズ・・・カチャ
「・・・・・はぁ」
スー・・・カチャ
「・・・・っし」
番が巡り5分ほど経過したところで、会場中の人間の脳裏にはある共通のイメージが生まれていた。
(((( これ・・・・・・ものすごく地味じゃね? )))))
しかし和也だけは例外であった。勝つこと以外何も考えてはいない。
対してハルは風の四天王。せっかちな性分だと自覚する彼女の我慢は限界に達していた。
(早くしてくれよ・・・・・・はっ、いかんいかん。イライラしたら負ける。)
(あそこが抜けそうだな・・・)
和也がブロックに手を伸ばす。ゆっくり、慎重に手を伸ばす。息を止め、少しの風も発生させない。狙いをつけておいたブロックに触れようかという時に、和也はこのブロックに触ったら負けるという予感が生まれた。逆に言えばこれ以外なら勝てるという予感だ。そこで和也は自分の予感を信じて一旦ジェンガからサッと離れた。
「・・・・・ふぅ」
その予感は正解であった。塔から離れた和也に、不意の勝利が訪れる。
疾風の如き右ストレートともに。
「なっがいわああああああああああ!!!!」
「ぇガフッ!!?」
我慢の限界に達していたハルが、ジェンガの塔ごと和也の顔面に右ストレートをお見舞いしたのだ。
ジェンガの塔は和也と共にリングへと崩れ落ち、ブロックが辺りに散乱する。
「いいかげんせぇよ自分!? こんなチマチマとしたゲームやってられるかいな!しかもいったん狙い定めたくせに離れよってからにー!」
『・・・・・・・・・・・えー、ハルさん、アウト。』
「へ・・・・・・・?うわああぁしもたああああああああああああああ!」
・・・・・・・・・・・・ワ・・・ワァアアアアアァアァアアアア・・・?といった歓声が会場に響く。
倒れた和也の許へとさばが駆け寄り、そっと抱き起こした。
「和也!しっかりしろォ!」
「う・・・さば・・・?俺、勝ったんだよな・・・?」
「ああ!お前の勝ちだ!胸を張れよ!」
「お嬢様に・・・報告、しないと・・・・!」
和也が刹那の姿を探して視線を泳がせる。
そして、最前列に座っている刹那を見つけた。
「お嬢・・・さま。勝ちました・・・!仰せのままに・・・勝利を・・・!」
和也が何かを伝えるように観客席へと手を伸ばす。
しかし当の刹那の意識は、手元の生ビールに集中してしまっていた。
「・・・っくー!仕事の後の生ビール!しかもこういうとこで飲むビールは格別だねぇ!」
「せっちゃん・・・試合終わってるですよ・・・?」
結局、和也の報告は刹那へと届かない。刹那へ向けて伸ばした和也の手がズル、ズル、と下がっていく。
「お嬢様の言いつけは、破らなかった、ならば・・・これで・・・いい・・・・は・・・・・ず・・・・・・(ガクッ)」
「・・・・・和也?おい、和也!? カズヤァアアアアアアアアアアアアア!」
微妙な歓声が沸く空間に、さばの悲痛な叫びが響く。
リングサイドでこの惨状を目の当たりにしたぽきは、思わずこう呟いた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何コレ?」
「「 さぁ・・・? 」」
梨と、酒飲みスーさんも首をひねる。
ここで全く機能していなかった実況が再開された。
『・・・・・・・・・・えー、ただ今の勝負。さばチーム、和也の勝利です。』
パチパチパチパチパ、チ・・・パチ・・・・・・
『・・・・・さぁ続きまして2回戦です!大事な緒戦を取ったさばチームがこのまま押し切るのか!? それとも学食四天王の猛反撃が始まるのか!? さぁ皆さん!大変、た・い・へ・ん!盛り上がってまいりましたよね!? 』
ワ、ワァアアアアアアアアアアァァ!!
『ありがとうございます!さぁ続きまして次鋒戦です!委員はリングのセッティングを撤収してください!』
何はともあれ大事な緒戦はさばチームの勝利となった。
あと二つ勝つことが出来ればこちらの勝ちだ。気合も入るというものである。
「和也・・・・お前の死は無駄にせん!このさばが後世まで語り継ぐことを約束しよう!」
「「「 いや死んでないよ。 」」」
【Ⅱ】
リングに設置されていたアクリル板や台の撤去が終わり、和也が担架で運ばれて行く。1戦目から番狂わせがあったにもかかわらず会場はそう盛り上がっているわけでもなかった。
ならば早く試合を進めなくては、と蘭花が実況を再開する。
『さぁ次鋒戦もこの調子でさばチームが勝利をもぎ取るのか!それとも学食チームの実力が遺憾なく発揮されるのか!盾さーん!くじを引いてくださーい!』
『ジェンガのような大人しい競技ならば勝負は分からなくなりますがね。四天王の基本スペックの高さを生かせる競技だと少し厳しいですよ。』
盾にロマンを賭けるが折りたたまれた紙を一枚引く。
紙を開き、アナウンスをかける。
『えー、学食革命次鋒戦、ぽき対リンの種目は・・・“ガチンコ”に決定いたしました。』
会場がざわ・・・と揺れる。
『ガチンコと言いますと・・・直接的な力のぶつけ合いの意味のガチンコでしょうか?』
『相手が参ったというか戦闘不能になるまで、ということでしょうね・・・これは学食チームに大分有利ではないでしょうか。』
会場中のぽきファンに動揺が走る。ぽきが喧嘩をしたことがあるとは思えないし、ぽきはどちらかというと線の細いタイプであるからだ。リングサイドのさばチームのメンバーも動揺を隠すことが出来ない。
「ぽきくんって・・・肉体派じゃあないよね・・・大丈夫なのかな?」
「わかんね・・・まぁリンさんなら大怪我はさせないだろ。あーなんで俺がガチンコじゃないんだ!」
梨と酒飲みスーさんもリングのそばにいるぽきを心配そうに眺める。
しかし、当のぽきとその近くにいるさばだけは大して慌てた様子もなくリングのセッティングを眺めていた。
「いけそうか?」
「うーん、素手だと不安だけど・・・向こうも同じなら多分大丈夫。」
『えー、ここで運営から詳しくご説明させていただきます。ルールは刃物、銃火器等の人体に深刻なダメージを一撃で与えられるもの以外の使用は許可します。勝負はどちらかがギブアップ、または戦闘不能になるか場外に落ちることで決着が着きます。武器を使用されるのであれば審判に許可を取ってください。』
「・・・だってさ。向こうも何か使うみたいだが同じ条件なら大丈夫だろう。」
「そうだね、じゃあ行ってくるよ。」
セッティングが終了し、ぽきがさばと拳をあわせてからリングの中央へと歩を進める。彼のファンは心配で見ていられないといった状況のようだ。審判として半霊前がリング上に上がり、ぽきとリンにルールの確認をする。
「まず第一に、怪我はさせないように注意を願います。軽傷ならばしょうがないですが重傷レベルに行くと今後このイベントがなくなる可能性もありますので。勝敗はどちらか戦闘不能かギブアップ、または場外への接地です。僕が試合を止める事もありますのでその時は指示に従ってください。武器は先ほど説明があったとおりですが、二人とも何かお使いになりますか?」
「・・・・・・・・・・・素手。ハンデ。」
リンはせめてものハンデとして素手で戦うらしい。
少々見くびられていることに苦笑しつつも、半霊前に申告する。
「・・・僕も武器は使いません。」
「いいんですか?使っても構わないんですよ?」
「そうです。下手に何か持つよりも自由に動かせる手足の方がいいと思ったので。」
「・・・分かりました。では位置についてください。」
ルールの確認が終了し、半霊前が運営と放送席に合図を送る。
リンはせっかくハンデをやった相手がそれを放棄したのが面白くないらしく、ご機嫌斜めのようだ。
『さぁ次鋒戦波乱の展開ですねぇ、熱情先生!』
『そうですね・・・ぽき選手も武器を持たないようですがどのような戦いが見られるのでしょうか。』
半霊前を挟んで、ぽきとリンがリング上で向かい合う。
するとリンがどこからかマイクを取り出し、ぽきを指差しながら宣言した。
『一瞬で終<<ガピィイイイイイイ――!>>』
会場中にハウリングが響く。ィィイン・・・とハウリングが治まったところでリンがマイクを少し離して再度宣言する。
『・・・・・・・一瞬で、終わる・・・』
ブツッとマイクの電源を切るとそのままエプロンのポケットへとマイクをしまい、リングの所定位置へと移動する。しかし、ハウリングのせいで耳を塞いでおり誰もその宣言を聞いてはいなかった。
『え、えーハプニングもありましたが次鋒戦開始してください!』
『くれぐれも怪我には注意してもらいたいですね。』
ハウリングで静まった会場に活気が戻る。リンを応援する声も、ぽきを応援する声も同じくらいの大きさだ。会場中の人間が見守る中、次鋒戦が開始される。
『始め!』
開始の合図と共にぽきがバックステップを踏むが、リンがその距離を一瞬で縮め、ぽきの懐へと踏み込む。
宣言した通り、勝負は一瞬で決着した。
ヒュッ・・・ドサッ・・・
ここで会場中の人間が自分の目を疑った。
「あれ・・・・・え・・・・?」
「お怪我はありませんでしたか?」
会場内がシン・・・と静まり返る。
リンが鋭く踏み込んだ次の瞬間には、リンがリングの外に座り込んでいたのである。
『こ、これは一体何が起こったー!!?』
『ぽき選手がバックステップしたところにリン選手が踏み込むところまではこちらでも確認できたんですがね。』
ここでオーロラビジョンに試合の映像が流される。
試合開始と共にぽきが大きくバックステップしたところにリンが踏み込んだところでスローへと切り替わる。
『これは・・・ぽきさんが突き出された左ストレートを受け流して、その勢いを殺さずに左手を掴んで投げ飛ばしています!』
『大きくバックステップしたのはリングの端に寄るためだったんですねー。しかも投げた後に掴んだ手を離さずにいることで、リン選手が体から地面に放り出されてしまうのを防いでいます。』
会場がわっと盛り上がる。ガチンコという勝負内容で、ぽきがこれだけの活躍をするとは誰も予想してはいなかったのだ。唯一知っていたのはさばである。街に一緒に遊びに行った時、ガラの悪い輩にからまれた際、この技術を目にしていたからである。
ずっと座り込んでいたリンはようやく状況が飲み込めたらしく、ため息をついた。
「はぁ・・・・・・・・逆に一瞬で終わらされた・・・」
「そんな日もありますよ、今回は油断してらっしゃいましたよね?」
「・・・・・・・・・・」
リンは確かに油断していた。だがぽきも本気を出しているようには見えなかった。
改めて戦いたいところではあるが、今日負けてしまったのは油断していた自分が悪い。
そんなことより、だ。
「・・・・・・それより、いつまで手を握っているの・・・・?」
「え?うわぁスミマセン!!」
ぽきは慌てて離そうとするも、リンがぎゅっと握り返す。そして、そのまま手を支えにして立ち上がる。
そこでようやく手を離し、パッパッと服に付いたほこりを払う。
「・・・・・・今日は、私の、負け。」
「え、ええ。ありがとうございました。」
「・・・・・・いつか、勝つ。」
「ははは、楽しみにしていますね。」
会場が盛り上がる中、次鋒戦の決着がコールされる。
『さぁここで大波乱!第二試合もさばチームの勝ち!勝利に王手がかかりましたー!』
『これは予想外ですね。学食に四天王が来て以来初めて生徒側が2勝目をもぎ取りました。これで食帝まで順番が回る可能性がかなり高くなりましたね。』
ぽきが深呼吸する。勝てるかどうか心配であったが、なんとか勝ちをもぎ取ることが出来た。転校して来て寮に入り、不安で一杯だった自分に同室ということ以上に世話を焼いてくれたさばへ少しでも恩返しになっただろう。もっとも、本人が聞いたら「恩に着られるようなことはやっていない」と言いそうではあるが。
ぽきがふふっと思わず笑みを零す。それを見ていたリンがぽきに向き直る。
「・・・・・・・キミに、興味が沸いた。」
「へ?」
「・・・・・・・いつでも、学食に、来なさい。」
リンはやわらかい笑顔でぽきに微笑みかけ、そっと手に紙を握らせた。ぽきがその紙を開くと、学食のVIP券が包まれており、包んであった紙には携帯電話の番号が記されていた。
こうしてまた一人、ぽきのファンが増えたのである。
【Ⅲ】
ぽきが歓声に応えつつリングを降りる。さばとハイタッチを交わし、リングサイドに腰を下ろす。
「ふぁあー!緊張したー!」
「ぽきー!お前すげーじゃん!」
「何なの今の技!? ともかくお疲れ!梨食べる?」
酒飲みスーさんと梨はぽきの予想外の活躍に興奮しているようだ。
勝利を目の前にしても、さばは油断など全くしていなかった。
(ここからが辛い・・・2勝出来たのは僥倖だ。だがここから先は最初から全力で来るだろう。)
『さぁここまでさばチームが2勝先取して勝利にリーチがかかっております!このままの勢いで勝利をもぎ取るのでしょうか!』
『これは食帝の素顔が明らかになる前に決着が付いてしまいそうですねー。これは目が離せません。』
『ええ、この5人から初勝利を奪う瞬間が見られるかもしれません!では第三試合の抽選に移りたいと思います!』
運営席の盾にロマンを賭けるが抽選箱を漁る。今まで以上に一勝が重くなった今の状況では、争う種目によって勝負が決まるといってもほぼ過言ではない。会場中の意識が抽選の結果へと集中する。箱から折りたたまれた紙を取り出し、盾にロマンを賭けるがその紙を広げる。その内容がアナウンスで告げられた。
『えー、第三試合、中堅戦の種目は“バトミントンダブルス”に決定いたしました。』
会場中の人間がダブルスという言葉に首をかしげる。続いてルールがアナウンスされる。
『ダブルスは中堅、副将の二人をペアとしてバトミントンのダブルスを組んでいただきます。なお、この勝負は副将戦も兼ねておりますので2勝とさせていただきます。』
「つまり・・・俺と梨でダブルスか・・・」
「頑張りましょうねスーさん!」
リングにバトミントンのポールとネットが次々とセッティングされていく。
学食チームはカンナとフジコのペアは攻撃的なプレイのカンナと鉄壁の守りを誇るフジコという相性のいい組み合わせだ。この二人はプライベートでも仲が良く、息もぴったりとあっている。
「バトミントンなんて学生時代以来だよ・・・。ラケットがいつも振ってる鍋に比べりゃ羽根みたいな軽さで落ち着かないね。」
「もうちょっと重くないとすっぽ抜けちゃいそうだね。それに思いっきり振ったら折れそうな気がするけど・・・大丈夫かな?」
少し楽しげな様子で学食チームの二人がヒュン、ヒュン、と空を切る音を鳴らしてラケットの具合を確認する。
どうやら折れるといったことはなさそうである。
『それでは選手はリングに上がってください!今回は1セット11ポイントで3セットマッチで行います!』
『種目がスポーツですからどちらに軍配が上がるか分かりませんね。』
「いくぞ梨よ!」
「はいスーさん!皆応援頼むぜ!」
梨が観客席に向かって手を振りながら向けられるであろう声援にどういうパフォーマンスで応えようかと考えていたが、なぜか自分達に声援が向けられることはなかった。むしろ自分達に負けて欲しいという空気が伝わってくる。
「な、なんで僕達には声援がないんだ!?」
「なるほど・・・梨よ、我らが勝てばどうなるか考えてみろ・・・。」
「僕達の勝利が確定します、でもそれが応援しないことに関わりがあるとは思えませんよ!」
「その通りだ。勝ちが決まると同時に“食帝の正体も謎のまま”終わりを迎えてしまうのだよ。」
「な・・・じゃあその為だけに僕達の応援をしない・・・!?」
それもそのはず。さば達にとっては、真剣勝負ではあるが観戦している客にとってはエンターテイメントでしかないからだ。クラスメイト達も負けて欲しいといった空気を表には出さないが心の奥ではそう考えているのだろう。やはり声援は得られなかった。
「放送委員としては・・・やはり食帝の正体を明かす方がいいのか・・・?」
「梨よ、逆に我らが勝った方のが面白くなるやもしれんぞ。伝説を残してみたいとは思わないか?」
「伝説・・・後世まで語り継がれる伝説・・・」
「そうだ、久々に本気を出そうじゃないか!勝った時の冷たい視線を味わってやろうじゃないか!」
「・・・そこには同意しかねますが、やりましょう!!」
二人のリング上での会話を聞いていた学食チームは、とても楽しそうに笑う。
本気を出したぐらいで自分達に適うわけがない、そう思っているのだ。
「では・・・僕の本気を見せましょう!」
梨が懐から梨を取り出す。しかしそれはいつも梨が振舞っているものとはオーラが違った。
表面が光沢を帯び、遠くから見てもその瑞々しさが分かるほどの一品である。
「これは幻とも呼ばれる梨“かおり”だ。今朝もぎたての最高級品だ。」
そう言うと、梨は『かおり』を一口かじる。二口、三口とかじっていくうちに、だんだんと食べるスピードが上がっていき1分もしないうちに芯なども全て食べてしまった。ドクン、ドクンという鼓動が響く。梨の心臓の音がまるで太鼓の音のように肌に刺さるほどの音を発しているのだ。
「ふぅぅぅ・・・久しぶりだ。この感覚。負ける気がせんわ・・・」
そう大柄というわけでもない梨の体はから発せられるプレッシャーは先ほどの比ではない。空気が張り詰め、梨の香りがひどく鼻につく。そのあまりの変貌振りと発せられるプレッシャーにより、会場中が静まり返る。
「梨め・・・こんな力を隠していたとはな・・・俺も本気を出すか。」
酒飲みスーさん深呼吸をしてからが気合を溜め、技を発動する。
その力に体育館が震え、酒飲みスーさんのまわりで風が蠢く。
「さぁ見せてやろう!ミッシング!パープルパゥワァアアアアアアァ!!!」
酒飲みスーさんが技名を叫びつつ巨大化する。ここまでは稀に見る光景である。
しかし酒飲みスーさんの進化は止まらない。
「さぁここからさらに本気だ!試合の開始の合図と共に必殺技『百万鬼夜行』をお見舞いしてやる!行くぞ梨よ!」
「・・・・・・・・・・」
しかしその呼びかけに応える声は返ってこない。
近くにいたはずの梨の方を見ると、そこには誰もいなかった。狭いバトミントンのコートの中には酒飲みスーさん一人だけしか居ない。
「な、梨!? どこへ行った!?」
酒飲みスーさんが辺りを見回しても梨の姿はどこにもない。しかし、辺りには芳醇な香りが広がっているので近くには居る筈なのだがどうしてもその姿が見当たらない。ふと他の観客や相手コートの二人を見ると (゜д゜)←こんな顔をして自分の足元を見つめていた。足をそっと退けてみると、そこには床にめり込んだ梨の姿があった。懐に入っていた他の実も潰れ、芳醇な香りがいっそう広がる。だが、本人は見るも無残な姿になってしまっていた。
「な、梨ーーーーー!」
酒飲みスーさんが、リングにめり込んだ梨を引っ張り出すも、梨はぐったりとしたまま動かない。
カンナとフジコは呆れ顔だ。
「狭いコートで巨大化なんかしたらああなることは分かるだろうに・・・」
「おバカさんだねー。」
「・・・あんたズバッと言うねぇ。」
そんな会話は酒飲みスーさんの耳には届いていなかった。巨大化したままなのでそれ相応の大声で叫ぶ。
「誰だ・・・誰がやったー!俺が相手をしてやる!出て来やがれ!!」
「スーさん!落ち着いて!」
酒飲みスーさんが暴れ始める。巨大化した状態で暴れまわっているので、抑えることが出来ないのだ。
さばの声すら彼には届かない。
『おおっと酒飲みスーさんが我を失ってしまっているのでしょうか!?』
『これは止めないとまずいですよ。体育館が保ちません。』
「スーさん!ストップだ!」
酒飲みスーさんの暴走によってパニックになりかけたが、そこで黒い影がサッと酒飲みスーさんの巨体を駆け上がる。そして肩にまでたどり着くと、そのままアゴに一撃を食らわせてスーさんは一撃でノックアウトされてしまった。
その黒い影の正体とは・・・
「食帝・・・!」
さばと食帝がリングの上で相見える。
食帝は仮面もマントもつけたままの動きやすいとはいえない装備で暴れまわるスーさんの体を駆け上がり一撃で意識を刈り取ったのだ。並みの運動能力で出来ることではない。
「・・・・・」
食帝は何も言わずにリングを降りる。
さばはその場で立ち尽くし、己が何も出来なかったことを痛感した。
「・・・くそっ!」
『え、えー。ハプニングがございましたが、ただ今の勝負は学食側の勝利とさせていただきます。実行委員の方は梨さんとス-さんの回収、リングのメンテを行ってください!』
『勝負していないとはいえ自爆ですからね・・・仕方ないとも言えるでしょう。』
こうして勝負は最終戦、さばと食帝の一騎打ちへと持ち越された。
そしてリング上で気絶して、実行委員に回収された酒飲みスーさんの顔は幸せそうに笑っていたという・・・。
【Ⅳ】
『さぁ久々の学食革命もついにクライマックス!そして今、学園の歴史に残る一瞬が訪れようとしています。』
『私も正体を知りませんからねー、大変楽しみですよ。』
「それでは大将戦を開始します。両者リングの中央へ来てください。」
半霊前が二人に指示を出し、さばと食帝がリングに上がる。
「それでは種目を抽選しますので少々お待ち」
「いらん。」
食帝が公共の場で初めて声を発した。そして食帝はマントをバサッと脱ぎ捨てる。会場がシンと静まり返り、その場に居た人間全ての視線が食帝へと集まる。兜を外し後ろに放り投げると、ズン、という鈍い音が響いた。少なくとも何十キロはありそうな重さだ。身につけていたものを外し、食帝は服の上にエプロンという食堂関係者の格好になる。あと外していないのは仮面だけだ。
「さて、始めようか。さば?」
「・・・・っ!その、声は・・・!!?」
食帝が仮面を外すと、そこには端正な顔立ちの女性が居るだけだった。ひどく冷たい印象を受けさせる左右で色の違う瞳が印象的だ。
会場中がその姿に息を飲む。
『これが食帝の正体・・・!? いったいどちらの方なのでしょうか?』
『どこかで見た記憶があるんですが・・・。うーんどこだったかなぁ?』
兜の下に隠されていた長い黒髪を後ろに流し、食帝が口を開く。
「久しぶりだねぇ、さば?」
「姉貴・・・」
さばの言葉に会場がざわめく。
その言葉を受け、すぐさま実況席に情報が入る。
『えー、ただ今入ってきた情報によりますと食帝の正体はさばさんの姉上の“ミナモ”さんであることが発覚いたしました。年齢は21歳、3年前にここを卒業したばかりの方であります。』
『あー、思い出しました。学年が違ったのでほとんど会った事はありませんでしたが研究授業で一度だけ見た顔ですね。』
ミナモは実況での自分の紹介が終わると、半霊前にマイクを要求した。
半霊前からマイクを受け取り、ミナモが自分が食帝になった経緯について話し始める。
『まず始めに、私は二代目の食帝だ。先代は去年までここに勤めていたヒヨリさんだ。』
ヒヨリさんとは、学食革命を提起した人物でこの学園の学食を発展させたのは彼女の功績と言っても過言ではない。彼女は学食革命によって無理な要求などが出された場合に最終的な歯止めとなるために自らが食帝となっていたのだ。
しかし寄る年波には勝てず後継者を探していたところ、調理師学校の校長である友達から活きのいいのが居ると紹介されたのがミナモであった。その親友は、ミナモが調理師学校で行う全ての授業を最高の成績で取得し、フグの調理やアンコウの吊るし切り、マグロの解体までこなすと言うのだ。ヒヨリはここの卒業生であるということとその才能に惚れこみ、卒業した後の進路も決まっていたミナモを口説いて学食へと招き入れたのであった。
『引き受けた時にはまさか弟がここに来てるなんて思いもしなかったんですが、ね。』
「・・・・」
さばは口を開かず、じっと姉を睨みつけている。
その視線にもミナモは怯まない。そして実行委員に向けて提案を出した。
『この勝負はガチンコにしてくれるか?なに、ただの姉弟喧嘩さ。』
『えー、両者同意ならば構いませんが・・・』
「構わん、始めてくれ。」
さばがずっと閉じていた口を開く。さばは既に臨戦態勢へと入っていた。
ミナモが半霊前にマイクを放り投げる。
「あんたとカレーのことで喧嘩すんのは何回目かねぇ?ウチが共働きで晩飯をアンタに作らせるといつもカレーだったからこっちはウンザリしてたんだよ。」
「いつも違う素材で作っていたさ。なぜそれが分からん!」
「分かりたくもないね。そしてそれはお前のエゴだろうが!」
二人がだんだんとヒートアップしていく。
今にも殴り合いに発展しそうな勢いだ。
『ちょ、ちょっと二人とも!コールまでは待ってくださいよ!半霊前さん始めちゃってー!』
『わ、分かりました!では大将戦はじめ!』
合図と共に二人ともが全力で相手に一直線へと詰め寄り、リングの真ん中でぶつかり合った。
ドン、という鈍い音と共に発生した衝撃波が、そのぶつかり合いの力強さを物語っている。
「はっ!あたしに勝つつもりかい!? 喧嘩するたびに泣かされてたアンタがさぁ!」
「今回ばかりは負けられんのだ!仲間の想いとカレーに賭けて!」
拳と拳がぶつかり合い、二人ともが大したダメージを与えられない。
何年も喧嘩してきた仲なのだから、お互いの手の内は知り尽くしていた。
「はん!なかなかやるようになったじゃないか!ならギアを上げていくよ!」
「くっ・・・!」
もはやミナモの動きは常人では捉えることが出来ない速度に達していた。さばは必死に喰らいつくが、一発、二発と攻撃をもらい、次第にボロボロになっていき、ついには吹っ飛ばされてしまった。だが必死でリングにしがみつき、場外だけはすまいと必死にミナモへと向かっていく。
『これは・・・なんという執念でしょう!さばさんのカレーにかける思いが伝わってくるようであります。』
『がむしゃらな思いが伝わってくるようですね・・・。解説という立場を忘れて応援したくなってしまいます。』
そのひたむきな姿に心打たれたのか、会場はさばを応援する声で埋め尽くされていた。
しかし、当のさば本人の顔は腫れ上がり、立っているのがやっとといった状態である。
「・・・もうやめなさい。それ以上は体にダメージが残るわよ?」
「まだ・・・やれる・・・」
「・・・アンタ、あたしが手加減しないことぐらい分かってるでしょう?」
「それでもだ!負けられない!カレーだけじゃない!ここまで頑張ってくれた仲間に報いるためにも!」
さばがミナモに対して拳を突き出すも、もうその拳に力はなく、ミナモがすっ、と避ける。
そしてさばは拳を突き出したまま、体勢を保てずにリングにダウンしてしまう。
(終わったか・・・まぁ持ったほうだね。)
ミナモがきびすを返してリングを降りようと歩き出す。
しかし、会場に「おぉ・・・」というざわめきが生まれた。まさかと思い振り向くと、そこにはとっくに限界を超えているはずのさばが立ち上がっていた。
「負け・・・られん・・・!」
「わかった・・・一思いに場外まで飛ばしてやるよ!」
ミナモが拳を握り、さばへと迫る。
リングのそばで見ていたぽきが思わず声を上げる。
「まずッ・・・!半霊前くん止めて!」
「ダメだ・・・間に合わないッ!」
ミナモの拳がさばの腹へと突き刺さり、さばの体が宙へと舞う。
誰もがさばの負けを確信した。
それでもさばは踏みとどまった。咄嗟に右手を挟んでガードしていたため、ミナモが思っていたよりも飛ばずにリングの上で踏みとどまることが出来たのだ。
しかしミナモ渾身の一撃の威力は大きく、右手は普通は曲がらない方向へと曲がってしまっている。
「なん、だと・・・」
「ストーップ!!」
驚愕に囚われたミナモの前に半霊前が躍り出る。
『ここでレフリーストップ!勝者は食帝ことミナモさん!これにより今回も食堂革命は否決されることが決定いたしました!』
『いやぁここまでやっただけでも大したものですよ!体育祭に続いていい試合を観戦させていただきました。』
『全くその通りですね!それでは皆様リング上の二人に惜しみない拍手をお願いします!』
パチパチパチパチパチパチパチパチ!
ワァアアアアアアアアアアアアアアァ・・・・
リング上のミナモは未だに自分の拳が通らなかったことが信じられないと言った様子であった。
そこへカンナとフジコがやってくる。
「おつかれさん、しっかし弟相手に容赦ないねぇ。」
「みなもっちはそんなにガードされたことが信じられないの?」
「・・・ああ。まさかガードされるとは思ってなかった。」
「なら弟を見くびってたんだろうね。男の子は知らないところで強くなってるもんだよ。」
「・・・そう、かもな。」
心配そうなぽきに付き添われ、さばが担架で保健室へと運ばれていく。ミナモはその行く先をじっと見つめていた。半霊前がインタビューにやってきたが、それを無視してリングを降り、会場を後にした。
その後会場ではトトカルチョの清算、カンナとフジコへのインタビューなどを行ってから閉会式が行われた。
こうして1年ぶりの学食革命は幕を閉じたのである。
【Ⅴ】
さばが目を覚ますと真っ白な天井が広がっていた。
「気がついた?」
声のした方を向くと、ぽきの顔が視界に入ってきた。
「ここは・・・」
「保健室だよ。試合のことは覚えてる?」
忘れられるものか。またしても姉に勝つことが出来なかった。自分でも鍛えていたつもりだったのだが歯が立たなかったのだ。こんな悔しさを味わったのは久しぶりだ。
しかしまずはぽきに謝らなければならない。
「悪いな・・・勝てなかったわ。」
「気にしないでよ。今は傷を治すことが最優先だよ。」
「やれやれだねこのバカ弟は。」
カーテンの向こうからミナモが顔を出す。
もう兜やマントはつけないらしい。
「意地張って立つから腕まで折る羽目になってんだよアンタは。」
「・・・折った人間の言うセリフじゃねぇな。」
「ふん。まぁいい、カレーについては考えておいてやるよ。実際売れ筋だしね、強化も悪くない。」
「ならもっと早くやってくれても良かったじゃねぇか・・・」
ぽきが「ははは・・・」と苦笑する。
傷の具合はどうやらズベン先生の適切な処置によって、この傷の深さににしては早く治るようだ。それでも全治3週間の大怪我であることに変わりはないのだが。さばが体の痛みを確認してどうやら一人で動けそうだとは思ったが、入院は避けられないらしい。
これからどうするかと考え始めたところで、アゴにガーゼを貼った酒飲みスーさんが保健室のドアを勢いよく開けて入室してきた。
「さば!大丈夫か!?」
「スーさん・・・なんとかね。それよりそのアゴ」
「頼みがある!お姉さん紹介してくれ!」
さばの左手を握って、酒飲みスーさんがさばに頼み込む。
酒飲みスーさんの表情は真剣そのものだ。
「はぁ?紹介って・・・」
「さっき気を失った後の映像見たんだよ!あの鋭い一撃・・・冷たい瞳・・・一瞬で心奪われたぜ!」
「紹介も何も・・・そこに居るけど。」
酒飲みスーさんがさばの指差した方向を見ると、少し恥ずかしそうに頬を染めたミナモが佇んでいた。スーさんがさばの手を放り出してミナモのそばへとサッと移動し、そのままミナモの前に跪いて左手を握る。
放られたさばの左手が右手の骨折したところに当たり、さばが声にならない声を上げて硬直する。ぽきが「大丈夫!?」と尋ねるもそれに答える余裕はさばにはない。
「お姉さん!その戦いぶり、その瞳!惚れました!下僕にして下さい!」
「いや・・・いきなりそんなこと言われてもねぇ・・・」
「お願いします!学食の手伝いでもなんでもしますから!」
「ええい鬱陶しい!」
ミナモがその手を振り払うと、その振り払った手がスーさんの頬へと当たってしまう。
「あぁっ!?」
「っと悪い大丈夫か?」
「・・・・・・いい。」
酒飲みスーさんが息遣いも荒くさらにミナモに懇願する。
「もっと・・・もっとして下さい!」
「何だこいつ変態か!?」
「ぃってて・・・お前ら病人になんて扱いしやがる!」
「さばくん動いちゃダメだってば!」
保健室がギャーギャーと騒がしくなる。
そして怪我の報告書を書いていたズベンがついに切れた。
「てめーら全員うるさいぞ!車なんて呼んでやるか!歩いて帰りやがれー!」
そういってどこからかトンファーを取り出し4人を追い回す。ズベンから逃げ回っているところを見るとさばもそんなに重傷ではないのかもしれない。
そして、さらに騒がしくなった保健室でカーテンで仕切られていたベッドに寝ていた梨が涙を零した。
「俺、全くいいトコなくね・・・?」
あとがき
後編です。結局長くなってますね・・・でも満足はしています。
スーさんの扱いやすさは異常。
内容に関してはオリキャラの出番が多かったと思います。
学食関係の人居ないんだもんよ(´・ω・`)
家庭科の先生とも思ったけど穣子は家内ですさんを食い込ませることが出来なかったのでなら全部オリキャラでやろうと・・・
学食レンジャーとか面白そうだと思ったけどネちょ住民でないのに気づいて一瞬で没になりましたw
ぽきさんはかっこいいです。自分の中で相当美化されています。ゆゆ様使いというのも大きいですね。優雅です・・・
梨さんはところどころにギャグを入れるのに一役買ってくださいました。貴重ですよこういう役は。
スーさん・・・お読みになった通りです。本人はドMじゃないらしいので変なイメージを持たないように!もう遅い?
和也さんを最後のオチに絡ませるのを忘れてました。いやあうっかりうっかり。でもこのノリのキャラは出しやすいのでまた出番があるかもしれません。
あんまり叩かれるとへこみますが、感想などあれば頂けると嬉しいです。
俺のキャラでも一つ話を作ってくれよ!という方もお待ちしています。
作る順番は先着順とはいかないですがそれでよければ頑張りますので~
次回予定決定投票所
ドックンドールさんのSSに存在していた投票所を見て使いたくなったので設置。
次に上げるSSのお題を投票で決定したいと思います!
まずそれぞれの内容に簡単な紹介をさせていただきます。
・『ゆるゆる会長としっかり書記』 5話のパラレルストーリー的なものです。シャンハーイさんではなくて慧音先生の場合、という設定です。 色々妄想が膨らんでるので、悶えていただく作品を目指します。一番悶えるのは多分自分ですが。 ここで膝まk・・・ゲフッゲフンッ!
・『銀狐の幸福な休日』 メインは狐さん(銀狐ver)とグリーンさん。 十話のその後みたいな感じですね。銀狐さん関連のネタを消費する予定です。 書く本人ですら恥辱に悶えると思います。十話を書いた時ですら叫びたくなることがあったのにね・・・
・『修学旅行二日目』 サブタイ等は未定。誰を扱うかも決まっておりません。 生徒枠の中で色々といじることになりそうです。 最近入学した人達になると思います。問題は京都の知識が少ないことだ・・・
・『ドジっ子同盟ネタ』 犬耳さんがまとめてらっしゃった同盟のメンバーで一本話を考えます。 内容も決まってませんが・・・ネタにはこと欠かなそうですのでw 多分一番時間がかかります。下手すると3,4週間かかるかも?
投票は終了いたしました。たくさんのご投票ありがとう御座いました。
結果 ①ゆるゆる会長としっかり書記[5] ②銀狐の幸福な休日[1] ③修学旅行二日目[5] ④ドジっ子同盟[2]
投票の結果、次回に上げるSSは①と③の2本同時投稿に決定いたしました(´д`;)
自分で言い出したことだし頑張るさ!でも時間かかるさ・・・
ゆっくり待っていてね!!
コメント欄
- カレーでこんなシリアスな展開が書けるとはwwwそうだ。今日はカレーにしようwwwww -- @狛犬? 2008-11-08 (土) 12:14:02
- 面白かったですw何でカレーからこんな熱い展開に…いや、カレーだからか!w -- ルアン? 2008-11-08 (土) 12:16:05
- あははははwwwもう私はドMとしか認識されてないwww カレーだからこそこんなに熱くなれるのですね!分かります! おもしろかったですーw -- 酒飲みスーさん? 2008-11-08 (土) 12:19:04
- まさかカレーが題材でこんな熱い展開になるとは予想だにしてませんでしたw面白かったです!そしてカレー万歳! -- さば? 2008-11-08 (土) 12:34:09
- たしかに俺ヤムチャよりひでぇwwwww面白かったです。次も楽しみにしてます。 -- 梨? 2008-11-08 (土) 13:12:45
- さ、酒飲みスーさん……。僕はドMじゃないと信じてるよ……。しかし、ジェンガ勝負、地味……。ぽきさんは凄く格好いいw そりゃ、ファンも増えるよね。梨さんは、うん、ドンマイ。にしても、面白かった。さばさんのカレーに懸ける思いがありありと伝わってくるSSでした。 -- ドックンドール? 2008-11-08 (土) 15:03:20
- これぞ寝ても覚めてもカレー!ww 面白かったですーw ぽきさんがかっこよすぎ!ほれる!← -- 狐? 2008-11-08 (土) 16:25:02
- いや~面白かったですw落ちの付け所がもう秀逸でwww学食のカレー・・・うまいんだろうなぁ~ -- B.B.? 2008-11-08 (土) 21:45:19
- 自分がカッコ良すぎて嬉しいけど恥ずかしいw そしてオチには笑わせていただきましたw -- ぽき? 2008-11-09 (日) 00:55:11
- うん、前半の流れからいきなりのブレーキ、和也さーん!!w 落として上げる、でも上げられてるのは別の方。ぽきさんかっけEEE! そして上げたら落とす。ご愁傷様ですスーさん梨さん。 そして大本命のさばさん、熱いよ!?何この流れwww カレーでこんなガチバトル出来るとか流石さばさん!! そして学園モノらしいこの流れ、ガチとギャグの緩急のついたストーリー。大好物です!! さて今朝はカレーかな -- パエリヤ? 2008-11-09 (日) 07:19:53
- 和也さんと梨さんが大変な事になってるぅ(゚д゚lll) ぽきさんの格好良さに嫉妬せざるを得ないw さばさんの熱い思いは、ギャラリーにもしっかりと伝わったと思いますw そして、スーさんはもうドMのイメージが沁みついてしまいましたよ(ぁ 楽しく読ませていただきましたー。 -- オワタ☆残骸? 2008-11-10 (月) 20:49:10
- 前後編一気読みしました!!ぽきさんかっこいい!!なんか対戦で強い人はSSでも強いですね! そしてさばさんの情熱っぷりは異常www面白かったです! -- てんこぬ? 2008-11-14 (金) 02:43:29
- 一話から追いついたぞ~wうん、沢山の出来事がとても瑞々しく書いてあって楽しかったです! -- 半霊前? 2008-11-14 (金) 21:00:11