記憶の枷【良き友】

Last-modified: 2009-07-31 (金) 18:42:58

目次

注意書き

この小説はネチョ学園の2次創作でたぶん大部分がリィの創造です。
ついでに他のゲームのネタなんかも含んでいます。
また何人か巻き込まれますが笑顔で許して下さい。許せない人はコメント欄にてお願いします。
以上の事が苦手な人は回れ右!(左でもいいけど)です。


※今回は(も)FE暁の女神ネタを多く含んでおります。
 というか一部そのまま文章引用してます。

記憶の枷





「あれが……」
「アスタルテ……」


「アスタルテ! 私よ、ユンヌよ。私の声が聞こえるでしょう?」
「……」
「お願いだから、私の話を聞いて! これ以上の裁きは止めて! 石になった者たちを元に戻して!」
「世界には、まだ動いている者たちがいる。
 不完全であり、世界を乱している。今度こそ完全な裁きを下す。」
「待って!違うわ、アスタルテ! 人たちを滅ぼすのは間違いよ!
 まだ、1000年経っていない。私たちは呪歌(ガルドル) によって目覚めたの。
 人たちの戦いによってじゃない。人にはまだ可能性があるの、だから審判を……」


「同じこと。」


「同じ……って?」


「私が眠る間、人は変わらず相争った。
 不完全であるがゆえの人の性質は、この先も変わることはない。
 どのように時を経ようとも、いずれ、人は同じ帰結に至る。」
「そんな……!」


―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*


「なぁ・・・・・・この状況・・・」
「それに、今垣間見えた記憶は・・・・」
「やっぱり2人にも見えたのか」
「ああ・・・」 「はい」


3人は何やら話し合っている。
ウチも美咲も何をどうしたらいいのかわからない。
いくらカオスなネちょ学いえど人が石になってる状況なんて初めてだ。
と、そこへ


「みなさーん、御無事ですかー?」


てんこあいしてぬ教頭が飛んできた。
「てんこぬ先生!」
「あんたか・・・・。無事で何よりだ」
「貴方がたも無事でよかったです。それに、アナタ達もです」
「他に石になってないヒト達はいましたか?」
「一緒にいたマイハニーとズベンさんは無事でした。
 それと来る途中で酔った笑い声聞こえたから多分泥酔先生も無事みたいですね」
「意外と無事な人は多そうだな。いったん無事な人を全員集めるのがいいかもな」
「では、私は放送で呼びかけてきましょう」
「わかりました」
「・・・・で、俺のクレスタは無事じゃないんですねわかります」
そう言われてみんなはクレスタの方を向く。
正面がX字に斬れている。最初に避けた風魔法によるものだろう。
さらに、フロントガラスに手槍が2本ほど刺さっている。
ついでに無数の斬り痕がある・・・・これは美咲の技じゃない?w
「まぁ何時もの事ですよ・・・・」
そう言いながら校舎へ向かうてんこぬの背中はひどく寂しげであった。




数分後、無事だった者は放送をきいて校庭に集まってきた。


「盾s無事だったんだね・・・」
「あんな光、ボクの反射下界斬で-----」
「私の秘密の場所にいたから無事だっただけでしょう?w」
幸運な人とか


「れみうーさん無事だったのか(°Д°)!」
「ふふふ~、ウチのカリスマの前にはそんなもの効かないのですよー」
「閉架書庫でかくれんぼしようとしてたまたま無事だっただけでしょw」
「うるさい、ちんちくりん」
「なっ・・・・かりちゅまのくせに~」
「かりちゅまいうなぁぁぁぁぁぁ」
「(;´Д`)www」
まったく緊迫感のない2人(+1人)とか


「兄弟!」
「ここにいますぜw」
「よかった・・・」
「でも・・・・ばたもふと鈴さんが・・・・」
「なら、お前の役目はただ一つだな・・・」
「・・・・・‥」
覗きはやめても確かな絆の2人とか


「み、右足だけ石になりかけた・・・・いくらなんでも石はゴメンだ」
「スーちゃん、よかったぁ(抱きっ」
「澪と一緒にスキマで移動しなかったら私も今頃石になってたのか・・・・」
妙に幸せそうなカップルとか


「和也!無事かい?」
「もちろんですお嬢様。お嬢様も御無事で?」
「あたりまえじゃないか。るなちー達が石になったんだ。しっかりケリをつけなきゃねぇ・・・」
何か瀟洒な執事と用務員も・・・


「うむ・・・・何をどうするべきか見当もつかんな」
「オワるかと思った~~」
「オワタさんがオワってないの」
「まぁ無事だったからいいんじゃないーーーwwww」
「なんでこんなに緊迫感ないんだ・・・・?」
「知るか・・・」
当然のようでどこか違う反応をする人たちとか


面子はてんこぬ教頭や刹那さんなどの実力者から狐さんなど運の良かった人まで総勢約25人ほど


そこへ


「只今戻りました」
放送で呼び掛けてる間、3人のうち蒼髪の青年以外は現状把握のために偵察に向かっていたのだ
「で、どんな感じだ?」
「はい。実は・・・・・・・」


「僕は石になった兵士を辿った所、1つの民家に辿りつきました。
 しかし、その家の周辺だけ被害がなく、皆普通に活動してました。
 ・・・・・・と言ってもほとんどあの黒鎧の兵士ですけど」
「俺は作業服を着た集団を辿ってきたんだがこっちも民家に辿りついたんだ。
 ただこっちはごく少数を除いてほぼ石になってたぜ」
「そして調査を終えて合流した際にあの塔と・・・・・・【導きの塔】と全く同じような塔を見かけました!」


「ちょっと待て。いくらなんでもそれはないだろう」
「とは言ってもなぁ~。偽物にしてはそっくりだったぜ?外見だけだが」
「どちらにしてもあの塔を登り、次の裁きが来る前に阻止すべきです」
「でもどうする?さっきの民家の方も気になるし・・・・」
「そうだな・・・・。あんた達にも協力してもらっていいか?」
「もともとこちらの事情ですから協力しますよ」
てんこあいしてぬ教頭が(勝手に)答える


「ところで・・・・・貴方達は・・・?」
誰かが言った
「っと、すまない。俺はアイク。で、こっちにいるのがセネリオ」
「・・・・どうも」
「で、俺はライ。見ての通り猫のラグズだ」
と言った感じに全員軽く自己紹介を済ませた。


「それでは、部隊を複数に分けましょう」
セネリオやアイク、てんこぬ教頭を中心に慎重にメンバーを分けている。


「・・・・あの」
「はい、何でしょうか?」
「無事だった民家の・・・住んでる人の名前わかりますか・・・・?」
「調べておきました。
 黒い鎧の兵士がいた方は 鍵雨 裕武(ひろむ) と 翔、
 山狗がいた方は 沙山 佳子(けいこ) と 優 です」
「やっぱり・・・・・・。 お母さんとお父さん・・・・・・」
「なん・・・だと」
「もしよければ詳しく聞かせてください」
「ぅん・・・・」


両親が離婚したこと、その際ウチはどちらにもつかないで一人で家出した事
学園に来た黒鎧も山狗も何度か遭遇してる事、狙いがおそらくウチであること


それから


【印付き】である事も・・・・・




アイクやセネリオ達は驚いている。当たり前の事
「個人的に聞きたい事がまだありますが、それはまたにしましょう」
「と言う事は・・・リィが2つの民家によらないといけないから塔に行く部隊とで2つか」
「ゃ・・・・・同時に行けそうならそれでもいいけど?」
「どうやって行くんだ?おまえは1人しかいないだろう」
「ぇと・・・・・」
なんだか雰囲気の違うスペルカードを取り出し、開放する


  創廻「翠風 鈴音」


淡い光を放ってリィがもう一人現れた。
否、よく見ると服装はもちろん、髪も長く、纏っている雰囲気も違う。
何より目を引くのがその手に握られた背丈よりも長く、澄んだ黒い大鎌である




「・・・・これで両方同時に行けます。自我もありますし意思疎通も一応はできます。
 それと名前がちゃんとあって----------」
翠風(スイフウ) 鈴音(リンネ) です」
「そうか。同時に行けるなら幾らか手間も省けるだろう」
「では部隊は3つに分けて----------」


出撃人数:全体の30人中20人(アイク達、鈴音を含む)
メンバーは以下の通り[敬称略および一部省略]


アイクの軍(学園→導きの塔)10人 
アイク、盾s、半霊前、当身達の宴、てんこぬ、れみうー、慧音先生、狐、朧月、にとりとバイク


セネリオの軍(学園→鍵雨さんの家→導きの塔)5人
セネリオ、リィ、酒飲みスーさん、刹那、オワタ


ライの軍(学園→沙山さんの家→導きの塔)5人
ライ、鈴音、美咲、零奈、和也


「こんな感じですね」


「では、私たちは石になった敵を一旦学園外に追い出して学校の留守を守りますね」
「お願いしますね瀟洒!先生。俺までいませんから残った人達の指揮を頼みます」
「教頭、どうかお気になさらず」


「よし、」  「では・・・」    「んじゃ」


「行こう」「行きましょうか」 「行きますか」








「うん! 大体、こんな感じね。
 3つの部隊にはそれぞれ別々の道をたどってもらうわ。最終目的地はみんな同じ。
 ここからずっと南…あなたたちがベグニオンと名付けた土地の中心に大きな塔が立っている。
 人たちは【導きの塔】って呼んでいるわ。 そこを目指してちょうだい。
 ……みんな生きてたどり着いてね。待っているから。」


(また・・・記憶が・・・・・・)



良き友



「そんな……! 先のことなんて誰にも分からない!
 一度目の裁きで、どうして石にならなかった者がいたと思うの?
 彼らは進化し、私たちの知る“人”ではなくなってきているからよ。」


「人…【マンナズ】はこの世界で唯一、私たちが創ったものではない生き物。
 様々な動物が進化して【マンナズ】となり、ラグズ、ベオクとなった。
 そして今なお進化を続けている…」






「私は聖でも、邪でもない。
 私は自由。私は混沌。私は変化。
 私は未来。私は謎。私はユンヌ。」


「彼女は聖でも邪でもないもの。
 彼女は束縛。彼女は秩序。彼女は安定。
 彼女は過去。彼女は答。彼女はアスタルテ。」




―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*


「んー・・・」


「・・・・?」
「いや、ちょっと過去の出来事が思い起こされただけだ」


こっちはライの軍。まぁ軍と言っても5人しかいないが・・・・w
因みにメンバーは・・・ライ、鈴音、美咲、零奈、和也


「どうして私はスーちゃんと一緒じゃないのさー」
「俺も、お嬢様を守る立場なのにな・・・・」
「もふ長(犬耳さん)も石になったからねぇ・・・・傍にいてあげたい気もするけど・・・・」
「まぁまぁ・・・・、セネリオと教頭で話し合った結果だから何かしら考えがあるんだろう」
「・・・・・」


少々愚痴染みた会話をしているが道中特に誰とも遭遇することなく進んでいる。


「っと、そろそろだな。 ほら、あの家だ」
「あれが・・・・」
お母さんと妹が住んでる家
普通の10階建て程度のマンションだ。


「8階が目的の場所だ。それじゃさっさと駆け上がりますか」
「エレベータでいいんじゃないのかな かな?」
「エレ・・・・何?」
「まぁ使ったらわかるわ」


~エレベータで移動中~


「こんなものがあったんだな・・・・」
「見たことないのですか?」
「少なくとも俺のいた大陸にはなかった。さすが智の民ベオクだな」
「ベオク?」
「人間・・・・って言ったらわかるか?」
「なるほど・・・・・・・。 ・・・・・? そういえば自己紹介の時ラグズって言ってましたね?
 って事は貴方はベオクではないのですか?」
「ラグズは力の民。人間のつけた呼び方だと『半獣』だ。まぁこれは差別用語だけどな」
「それでネコミミとか尻尾とか付いてるんだね♪」
「なるほど・・・・・・学園で見たあの猫は貴方だったのか」


「・・・・・ついたわ」
「よし、それじゃご対面だな」
「・・・・・・・」


「チャイム・・・・鳴らしたほうがいいかな?」
「その方がいいと思うよ」


ピンポーン


「は~い」 ガチャ
「・・・・・」
「・・・・(レン)・・・・・・・?」




―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*




~同時刻、別の場所~


「あっそ、じゃあもういいや」


「くたばれーーー」
っ・・・・後ろに隠れてっ――――


  ズバッ・・・・


「・・・・ぁ・・・・・」



あとがき

まず最初に・・・・・
ところどころそのままFE暁の女神の文章(ハード、マニアックモードのもの)引用してます・・・・・。


今回は2つに分ける。というか何か分けたかったwもう一つはまだ執筆中だけど・・・・ww


因みに石にならなかった者は(敬称略)
リィ、刹那、レナさん、泥酔、ドックン
スーさん、和也、盾s、半霊前、当身、れみうー、慧音先生、オワタ、朧月、にとバイ、ろりこn、美咲、エミー
喘息全開!、ズベン、大江戸、瀟洒、B.B.、狐、てんこぬ、(らいぶらり~)
+鈴音、アイク、セネリオ、ライ


らいぶらりーさんが()なのはおそらく無事でしょうけど閉架書庫に閉じこもってるという設定w


今回の話に登場した方々で不快感や要望、意見があればお願いします。忘れないうちに修正等します。
尚、他のSSとの矛盾点が生じる可能性があるけど脳内補完でお願いしますね。

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コメント欄:

  • 私が石にいいいいいいいいいなってなかったヽ( ´∀`)ノ FEやりたくなってきた・・・そして続きが気になるw 楽しみに待ってますー -- 酒飲みスーさん? 2009-04-07 (火) 13:48:36
  • 何気にスゴク危機的状況になってるΣ でも人類は一度滅ぶべきだと思うんだ((蹴 自分なんとか助かってるけど、足手まといにならないといいなぁ(;´▽`lll`` 続きにゆっくりと期待してますね。 そしててんぬさんのクレスタ…ナムナム(-人-;)  -- オワタ☆残骸? 2009-04-24 (金) 09:53:09
  • ふむ、結構、石にならなかった人がいるなぁ。僕も石にならなかった組かぁ。らいぶらり~さんは……閉架書庫から出て来る気がなさそう……。にしても、狐さんとれみうーさんのコンビは……物凄い和むなぁ。 -- ドックンドール? 2009-07-31 (金) 18:42:58