目次
注意書き
このSSはネちょwikiでの設定、他の方々のSSの設定、自分独自で考えた設定などが含まれております。
あらかじめご了承ください・・・・・。
もし嫌な表現が気になった方は、こちらにお知らせください。
次から気をつけるか、訂正などさせていただきます。
本編
【20】
~風香が来て13日目~
「・・・泣いてた?」
「そうです。」
今日の朝・・・購買部前で、私・・・ばんじろうは刹那さんに会ったので、昨日の風香
んのことについて語っていた。
昨日の夕方・・・彼女は私に泣きついてきた。
だけど、その理由は分からずじまいのままなのである。
「あの子が泣くなんてねぇ・・・。」
「なにか心当たりありませんか?」
刹那さんに聞いたのは、風香さんと刹那さんが仲がいいからである。
何か知ってるのではないかと思い聞いたのだが・・・。
「んー・・・これといったらなんにもなかったけどねぇー。」
「そうですか。」
「あーでも、なんか寂しそうにしてたねぇ・・・一瞬だけだったけど。」
「ふむ・・・。」
結局二人であーだこーだ考えたけれども、何も分からなかった。
そんな時、風香さんとれみうーさんが学校に登校してきた。
というよりも、まだ夏休みの季節であるため、やってきたというのが正解だろうか。
「おはようございます!ねぇさんにばんじろう先生!」
「あぁ、おはようございます・・・。」
「ほら、さっさと用事済ませに行くわよ!」
「うん!ねぇさんばんじろう先生また後でねー!!」
そう笑いながら二人は走っていってしまった。
・・・別段と変わったようには見られないな。
「まぁ、大丈夫さ。ふーちゃんは強い子だから。」
「そうだといいですねぇ・・・。」
笑っている風香さんをみて、私達はそう話していた・・・。
【21】
「というわけで、今夜。花火もかねてネちょ学でちょいとした祭りをします。」
朝の先生達の前で校長である、後悔はしていないがそういった。
校長先生・・・いきなり何を・・・。
「ちょっと生徒のほうでなんか暇だから息抜きに祭りでもしようとかいいましてねぇ・
・・。」
「・・・いわゆる歓迎会でしょうか?」
「まぁ、そんな感じですね。」
なんという・・・。
生徒のいったことをあっさり肯定してしまうなんて・・・。
というか、学校くる生徒に対して歓迎会って。
つくづくおかしな学園である。
「でも、いきなり歓迎会なんて大丈夫でしょうか・・・花火の準備なんかもしてません
し・・・。」
瀟洒!先生がそう校長先生に言ってきた。
確かにそうである。花火は一体どこから・・・。
「あぁ。泥酔先生に頼みます。今日やっと目覚めたみたいで・・・。」
そう言われて、泥酔先生が寝ていた場所を先生達皆が確認した。
とある日を境にいきなり泥酔先生は・・・
「疲れたから寝るーーーッ」
などといって、ずっと寝ていたのであったが・・・。
どうやら今日目覚めたらしい。
確かに彼女の能力があれば、花火もできるだろう。
しかし・・・なんでこんなにも長い間寝ていたのだろうか。
「というわけで、夜食の準備を大江戸さん、てんこぬさん、瀟洒!さん、月さんに頼み
たいのですが、大丈夫でしょうか?」
「まぁ、いいけどな。」
「愛してるマイハニー!」
「うるさい黙れ。」
そういって、てんこぬ先生を踏みつける大江戸先生。
てんこぬ先生は喜んでいる、大江戸さんは無愛想な顔をしているが、これが愛情表現な
のだろう、どことなく楽しそうだった。
「皆さん、後悔しない様に精一杯頑張ってくださいね。」
そう言って、校長先生は校長室に戻っていった。
最近、校長先生はネちょ学のためにいろいろと忙しいらしい。
・・・私も頑張らないといけませんねぇ。
そのためにも、今いる生徒だけでも一生懸命世話をしてやろうと私は思った。
【22】
「あははははーーーッ!」
「あはははは!」
「たーーのしいーーーねぇーーー!」
「ぐーるぐるー♪」
なんなんだろうか・・・この馬鹿二人は・・・。
あたい・・・刹那は、ふーちゃんと泥酔先生が両手を繋いで、花壇の前でぐるぐる回っ
ている様子を見ていた。
なんとなく楽しそうだが・・・なにがしたいのだろうか・・・。
「・・・この二人は何しているのですか?」
あたいの後ろから誰かの声が聞こえた。
ばんじろう先生だった。
「あたいが知りたいんだが・・・。」
あたいは草刈をいつも通りしていた。
この学園の広さには本当に参っている。
でも頼まれたからには仕方ないからやっているわけである。
購買部の仕事も兼ねてるから忙しいこっちゃありゃしないねぇ・・・。
「泥酔先生、お目覚めのようで。」
「おーーーッ ばんじろうせんせーおはよーーーッ!」
「ばんじろう先生おはよー!」
二人は楽しそうにぐるぐる回りながらそう答えた。
なんなんだこの二人は・・・。
「あーそうそうーーーッ 今晩、ネちょ学の生徒の歓迎も兼ねてちょっとした祭りする
らしいよーーーッ」
「あら、知ってたんですか。」
「校長せんせーにきーたからねぇーッ あはははーーーッふとっぱらだねーーーこうち
ょー!」
朝の話の時にはいなかった気がするけど・・・。
どうやら校長から直接言われたのだろう。
「花火はまーかせてねーーーッあはははーーーッ」
「あははは!泥酔先生すごーいすごーい!」
キャキャウフフしている二人であった。
本当に何事なんだろうか。
数分後、ぐるぐる回りすぎた二人は気分が悪くなってベンチでうなだれていた。
アホか・・・。
まぁ、かわいいからどうでもいいか・・・。
あたいはこう見えてもかわいいものは好きである。
ふーちゃんはかわいい。
最近はそれが凄くうれしかったりする。
夜の祭りが楽しみである・・・。
【23】
現在時刻・・・23時
屋上には、どこから持ってきたか分からないほど大きな電灯が立てられていて、辺りを
照らしていた。
なんで、こんなものがあるのだろうか・・・。
虫が電灯に集まってきていた・・・季節は夏である。当たり前の光景だろう。
そんな中、ネちょ学の屋上では楽しそうにバーベキューをしたり、先生たちの料理を食
べたり、作られた遊びまわっている学園の人々の姿があった。
「ズベン先生、結構食べるんですねぇ・・・。」
「お前もまさか料理できるとは思わなかったぞ。」
「いやー。節約のために頑張ってるんですよー。」
ズベン先生がからあげを食べながら、てんこぬ先生とそんな会話をしていた。
「ところで、例の生徒は大丈夫そうで?」
「ん?あぁ、オワタさんのことか。あいつなら定期的に面倒見ればたいしたことなさそ
うだ。」
「さすがズベン先生。なんでも治療しますねぇ。」
ズベン先生はクスリと笑って、てんこぬさんの方を向く。
眼鏡がぎらりと一瞬輝いた。
「お前もなんか人の役立つことしろよ。」
「そーそー。俺は全然人の役にたってな・・・ごらぁ!!誰がやくにたってないだとぉ
!?」
「冗談だ・・・。」
「よかったぁー。」
料理ができている時点で十分役立っていると思いますがねぇ。
そこにツッコミを入れたかった私、ばんじろうだった。
夜中になって、少しは涼しくなってきた。
鈴虫と蝉の音が留まることなく静かに響き渡る。
先生達は、学園をいろいろと整理するために頑張っていたせいか、色々と疲れていた。
例えば、この方とか・・・。
「まったく・・・あの図書室の本には参るわ。」
「まぁ、確かに・・・たまに私も手伝いますが、量がひどいですわねぇ。」
「本当よ、誰かいい生徒がきたら図書室の閉架書庫の図書委員でもさせて、整備を任せ
てみたいものだわ・・・。」
そんなことをらいぶらり~先生と瀟洒!先生が話していた。
無理もない。あの図書室の本の多さは異常である。
まだ本棚に半分くらいしか整頓しきっていないのであった。
たまに本の中に埋もれているらいぶらり~先生を見る限り、大変なのだろう・・・。
「おやおや・・・その生徒がかわいそうですわ?」
「いいのよ。その代わり一流の弟子に仕立て上げるんだから。」
そんなことを夢見ているらいぶらり~先生であった。
その生徒はのちにこの学園に訪れることになる・・・。
「私にもそのナイスボディをわけろーーー!」
「この子はまた訳分からんことを・・・ッ」
あたいに対してそんなことを言ってくるのは、月・・・るなちーである。
幼女体型であるるなちーはうらやましそうに、そして悔しそうにあたいをぽかぽか叩い
てきた。
まぁ、いつものことである。この子はいろいろと気にしすぎだと思うのだが・・・。
「うわーん!れみうーさんだけが仲間だー!」
「くっくっく・・・私は頼りになるわよ・・・。」
いや、別にいい意味じゃないとおもうが・・・。
そう思ったが、ツッコミを入れないことにした。
「そんじゃー花火やるよーーーッ!」
そういうと電灯が消え、辺りが真っ暗になった。
その時・・・泥酔先生は手に黒い物体を萃め、そしてそれを夜空に向かってほおり投げ
た。
すると、空中で黒い物体は爆発して大きな花火となって、夜空に花を咲かせた。
「おー!すごいすごい!」
「あはははーーーッ!」
そういって、泥酔先生は夜空に向かってどんどんほおり投げる。
少し投げすぎな気がしたが、沢山の花火がネちょ学を照らしていた。
「きれいだねぇ・・・。」
「そうですね!私初めて花火見ました!」
「あら?そうなのかい?」
ふーちゃんは、花火を見るのが始めてだったらしい。
この年まで花火を今まで見たことないというのは珍しいと思った。
だからだろうか、ふーちゃんは花火をずっと見とれていた・・・。
「花火ねぇ・・・空中で爆発するだけなのに、なんでこんなに綺麗にすることができた
んだろうねぇ。」
「人間って凄い生き物ですね!」
「・・・そうだねぇ。」
私はふーちゃんの頭を撫でてあげた。
ふーちゃんはうれしそうにあたいによりかかってくる。
夜空の花火は、とても綺麗だった。
そして、唐突に屋上の電灯が着いた。
およ?っと泥酔先生が花火を投げるのを止めた。
「はーいみなさーん。記念撮影しますよー。」
そういって、瀟洒!先生が大きなカメラを持ってやってきていた。
どうやら写真を撮るらしい。
「せっかくだから花火をバックにとろーーーッ」
「・・・できるんですか?」
「あたいに任せろーーーッ」
そう泥酔先生が言った。
彼女は本当に何者なんだろうか・・・。
私・・・ばんじろうはそう思っていた。
まぁ、この学園は不思議な人ばかりなのでどうでもいいのだが。
「はーい撮りますよー。」
生徒と先生・・・
れみうー オワタ 当身 AAA ぽき ばんじろう 風香 B.B. らいぶらり~ 刹那
てんこぬ ズベン 大江戸 瀟洒! グリーン ろりこn 泥酔 ルナ 後悔はしていない
全19名による写真撮影・・・
カメラが撮られる瞬間に、泥酔は花火を投げ・・・そして空中で大きく弾けた。
カメラがカシャっと静かに音がなる。
花火をバックにしての写真撮影。
どんな写真が取れたのか皆楽しみだった。
【24】
屋上で未だに花火がなり続いていた。
「皆ー!今日は楽しかったよー!」
「おぅ!俺も楽しかったぜ!」
「私も楽しかったよー。」
風香が手をぶんぶん振ってそういっていた。
皆も手をぶんぶん振ってそれに応じる。
そして風香はばんじろうのもとに近づきポケットの中から、何か取り出した。
手紙みたいだった。
「これ!先生にプレゼント!」
「え? あぁ、ありがとうございます。」
風香はばんじろうから離れ、一度花火を見た。
そして、振り返ってばんじろうに微笑みながらこう言った。
「こちらこそありがとうございました!そして・・・
皆・・・ごめんね・・・。
今までありがとう・・・
・・・・・さようなら。」
0時
「タイムアップ。射撃します。」
ブシュッ・・・
その時・・・私が見た光景は・・・。
胸を銃弾で打ち抜かれていた風香さんの姿だった・・・。
感想スペース(まさかの後書きなし)
コメント欄:
- 一体何が……。楽しげな雰囲気から一転して、暗い感じに……。ここで、こう持ってくるとは……。正直ずるいぜ。ここで止められていたら、気になって発狂する人も出てくるでしょうw ずるいぜ。 -- ドックンドール? 2009-02-28 (土) 00:54:34
- (°Д°)……。 続き出ててよかったなぁと思ったけど、18人の中に…俺がいない、だと -- てんこあいしてぬ? 2009-03-05 (木) 00:14:54
- てんこぬさんごめんなさいwww ミスりましたw 訂正しましたーw -- 酒飲みスーさん? 2009-03-05 (木) 06:15:21
- うぅ…感想書きもらしてた;; なんだかすごく楽しそうな感じで、フラグの予感が…と思ったら、ちょっと予想外すぎる展開…! とても読みやすくて、 すぐにSSの世界に入りこんじゃいますね。 そしてズベン先生…いつもお世話してくれてありがとう
-- オワタ☆残骸? 2009-03-05 (木) 07:21:42