Last-modified: 2008-11-01 (土) 09:54:15

目次

本編

どうもー
お久しぶりに投稿です。
今回は戦闘がメインのお話です。中二全開展開なので笑ってみてあげてくださいw
それでは!はじめまっしょい!






NightComes第3話「証明」


俺は暗闇に包まれた校舎を抜け中庭へと足を向ける
道中になにか仕掛けなどが張られているかと思ってみたが特になさそうだ。


「よほどの実力者なのか・・・」


俺はぽつりとそう呟いた。
確かによほどの実力者ならば対峙しただけで勝てると分かるが今日の朝にあった感じそうとは思えなかったが
ただの、自意識過剰なヤツなのかそれともなにか裏があるのか。


そう考えながら進んでいくと目の前に二つほどの気配を感じた。
気配を探るこれを御神は心(シン)と呼んでいる。
もともと暗殺等を特化させた流派だ。シンは幼い頃から父親に教わってきた。


感じから月さんと朝のやつか。


「―待ちくたびれたぞ。御神の剣士」
男はそう吼える。
「月さんを離せ。約束は果たしたんだ。その人はもう無関係だろう。」


俺は出来るだけ冷静に相手の動きを伺いながら月さんの無事を確認する。
「え?和也君?どうしてここに?―っ!に、逃げるです!危ないのですよ!」


どうやら俺のことは知らないらしい。まぁ、その方が便利でいいが。
とりあえず無事を確認できた。
「そうだな。この女はもう用無しだ。」


男はそう言いながら月を離す。だが、俺は違和感を覚える。
(まだ、なにか企んでいる感じがするな。)
月さんは解放され俺のほうへと走って近づいてくる。
が、その刹那男の腕から手にあるものが投げ込まれる。
「っく!」


ガキンッ!


俺は咄嗟に鋼線を忍ばせてある腕を伸ばし飛んできたあるものを弾く。
おそらくもう少し遅ければ月さんに傷を負わせることになってしまっていただろう。


状況が飲み込め切れてない月さんは何が起こったのか全くわからない状態だったが急いでこちらへ向かってきた。


「か、和也君も早く逃げるです!」
小さな手で一生懸命に俺をこの場から逃がそうとする。
「ありがとうございます。ですが、ここは俺に任せて下さい。」
「ふぇ?和也君?」


驚くのも無理はないが俺にはやらなくてはいけないことがあるため。顔は月さんに向けず声だけで答える。
「ろりこnさん。月さんをよろしくお願いします。」
そう告げると暗闇からろりこnさんが現れる。やはり後ろからついてくる気配はろりこnさんだった。
「なぜ俺がいるとわかった?姿は完全に消せたはずだが。」
不服そうな表情を浮かべながら俺の答えを待つ。


「これは、御神の心(シン)という技です。周りのものはある程度読み取れます。少しの空気の変化でも見逃しませんからね。」
そう、これは御神の剣士になるときに習う初めの技でもある。敵の動きを読みより確実に仕留める一撃を叩き込むのが御神だ。
そのためにこの技はなくてはならないものだと初めに父から聞かされた。そして、俺も学び覚えた。


「なるほどな。。。やはり君は油断ならない男のようだ。」
「それはまた後ほど。今は月さんをお願いします。」
「・・・そうだな。では、健闘を祈る。」


そういい残してろりこnさんは月さんを抱え暗闇えと消えた。


「別れは十分に済ませたかな?」
目の前にいる男は口元を緩ませながら聞いてきた。
「あぁ、だが、別れではない。なぜならお前が死ぬからだ。」
殺気を込め目の前の敵に集中する。


「心地よい殺気だ。さぁ今宵限りの一夜の舞台が幕をあけるぞ」


蒼く輝く月の元で二人の舞台が幕を開けた。




~ろりこnサイド~
「は、離して!和也君が!和也君が危ないのです!」
因幡がろりこnに抱えられながら叫び続ける。
それをろりこnは落とさないように走る。
「大丈夫です。彼はそう簡単に負けないでしょう。」
「ふぇ?ろりこn君は何か知ってるのですか?」
先程まで叫び続けてた因幡がろりこnの言葉に反応する。


「彼は・・・そうですね。きっと負けることはないと思いますよ。」
そうとだけ答えるとろりこnは目を学校の方に向けた。






~和也サイド~
ろりこn達が離れてから30分は経っただろう。
その間も俺と目の前の敵はにらみ合いを続けていた。どちらかが先に仕掛けてもおかしくない状況だ。
そうすることさらに10分くらい経った頃だろうか
「ゆくぞ!」
先に業を煮やしたのは敵の方であった。
いや、なにか先手をとって勝てる秘策があるのかも知れない。
そう考えながらも相手の動きを見極める。


―フッ!
小声ではあるが目の前の敵が息を整えた。


―来る!
今まで大きかった敵の姿が低くなる。いや、姿勢を低くして一気に間合いを狭めようとする構えなのだろう。


考えること数秒。
砂を蹴る音と同時に姿を消した。
砂埃の向きからみて間違いなく目の前に現れるだろう。そう思い俺は二刀を抜き身構えた。


         ―遅い!―
だが、そう声が聞こえてきたのは右からだった。
気がついた時にはすでに敵は右手の拳を俺へと向けている。俺は即座に防御体制へと移る。それと同時に後方へと飛ぶ。


ドンッ!


ダメージを受けながらも俺はなんとか回避に成功した。
が、敵の勢いは衰えはしていない。俺が防御体勢に入り後ろへを飛んだのを理解すると追い討ちをかけるべくこちらへと疾走する。
「くっ!」
俺は着地と同時に上へと跳躍する。
意外だったのか敵の動きが少しだけ緩む。だが、それもすぐに理解し後ろへと身を引く。
だが、俺もその動きを察知し仕込んであるクナイを相手へと投げる。
相手はそれを手甲で弾く。


「あは、あはははははは!いやはや、さすがだ御神の剣士よ。まさかあそこで上に跳ぶとは。やはり油断なりませんな」
俺はその場へ着地し相手へと向きなおす。
やはりこの男は御神の技を知っている。あの状況で追ってきていたなら俺は「閃の太刀 弧月」を使うつもりでいたのだが相手は後方へと逃げたのだ。


「では、小手調べはこれくらいにしようではないか。」
男はそういうと軽く息を整える。
俺も小太刀を構える。


「―いきます!」
掛け声と同時に俺は相手へと走る。
そして相手の間合いまで詰め寄る
「小太刀二刀!奥技之六 薙旋!」
俺はそのまま攻撃へと移行する。だが、相手は御神の技を知るもの初動を見極め射程内から離れる。


「追の太刀!疾(ハヤテ)」
「くっ!」
今度は相手から驚く声が上がる。それもそのはずこの疾は俺が作り出したもの。初動を見極められているからこその奇襲の一つであった。


相手は防御へと移すと俺と同じように後ろへ大きく跳躍する。
「御神流・・・洸牙!」
「なに!?・・・ぐあ!」
大きく距離を取ったと思った相手だったが神速の前では無意味なのを一瞬でも忘れていたようだ。
受身をまともに取れずに敵は地面へと叩きつけられる。


だが、それも少しの時間だけであって相手も体勢を整える。
そして一度だけこちらを見ると大きく跳躍し俺の場所へと向かってくる。
それを予測していた俺も相手へ向かって走る
「双雲覇!」
「雷徹!」
二人がほぼ同時に技を撃ち放つ。


ガキンッ!


撃ち放った二つの技はお互いを相殺しあって無効化される。
だがそれもつかの間俺は次の攻撃態勢へと移る。
「御神流 薙旋!」
神速の領域を俺は展開しすかさず敵に近づき奥義を放つ。
分かっていても神速から放たれる攻撃は交わすことは出来ないのが御神の技だ。


「ぐあ!」
それは目の前の敵も例外ではなかった。
まともに技を食らってしまい空中へと飛ばされる。
が、反転し相手はすぐさま攻撃の姿勢へと転向した。
「奥義!・・・・・・雷影!」
先程まで空中に居たはずの敵が空中を蹴ると同時に姿を消した。
そして次に姿を現したのは俺の後方からだった。
「奥義!吼破!」
俺は敵の方へと向き身構える。だが、その衝撃は凄まじいものだった。


ミシッという音が聞こえてくると同時に次は俺が吹き飛ばされる。
だが、辛うじて俺は受身をとることに成功した。
(雷影・・・・御神の神速と同等のスピードというわけか。少し厄介だな)
ダメージを受けながらも俺は思考を巡らす。
「ほう・・・・今ので仕留めれませんでしたか。さすがは御神。一筋縄では行きませんね。」
相手はそう言いながら笑っている。


「ですが、次で消えてもらいます。」
恐らく相手は雷影から何かしらの奥義を出してくるのだろう。神速と同じスピードであるならば領域の中でも普通に動けてしまう。
そこでまともに技を受けてしまっては確実に俺は死ぬことになるだろう。
だが、俺には不安がなかった。父からの教えの賜物かも知れない。
俺は少し笑い愛刀の鳴神を改めて握り直す。


「では、舞台の幕引きとするか・・・・」
そう言うと男は蒼く光る闇に同化した。完全に姿を消したのだ。
だが、御神には心がある。俺は視界ではなく気配を探る。
(恐らく雷影を出すときに何かしらの初動がある。それさえ見切れれば)


その瞬間、空気が微かに揺らいだ。
(来る!)
そう思い俺は領域を展開した。




「さすがは御神の剣士だ。なるほど、神速を使えば私を捕らえることが出来ると・・・ですが、それは過信と言うものですよ!」
そう男は言いながら俺へと近づく。距離としては既に相手の射程距離内なのだろう。
右手の拳が下がる。


「甘いのは・・・・・お前だ!」
「なに!」


俺は敵の姿が見えた瞬間に極限の領域を展開した。神速を何度も重ねてる内に俺の神経は研ぎ澄まされていたのだ。
この技は神速を使える者のみに出来ることだった。
「御神流小太刀二刀終式! 奥技之終 閃!」










――ドーン!――








「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・」
俺は息を荒くして立っているのがようやくの状態だった。
それほどまでにしなければならない相手だったと言うことだ。
少し息を整えて俺は倒れている相手へと意識を向ける。
流石に生きてはいないだろう。生きていたとしても虫の息だ。


「ごふ・・・さ、さすがは・・・・御神の・・・剣士だ・・・・あの領域のさらに・・・上が・・・あったとはな・・・」
「あれは、極限の領域だ。俺の切り札でもある。」
恐らく男は肺をやられているのだろう。血反吐を吐きながら喋っていた。もう長くはないはずだ。


「だが・・・御神の剣士よ・・・・覚えておくがいい・・・・お前が次に出会う相手は・・・俺のようには甘くはない。あは、あはははははは」
そういい残し男は自分自身に火をつけ自ら消滅した。


「御神の名を継ぐ限り。俺は・・・・負けるわけにはいかないんだ」
俺は、焼け焦げた男に向かって呟いた。


蒼く照らされた月の舞台は決着を迎えたのであった―










余談ではあるがあの夜に家に帰ったら母親にこっぴどく怒られてしまい
次の日には因幡さんからも説教をもらい
刹那さんには一部始終説明したのであった。



感想スペース

あい!というわけでお疲れ様です!。だが、しかし!この話は続くかもしれません(´▽`*)
といいますかこれじゃぁ中途半端ですからねw
敵の組織も少しだけ見えたような見えなかったようなw
更新は限りなく遅いかもですがまた次回!アデュー!ヾ(゚ω゚)ノ゛
コメント欄:

  • ひやぁ~、すっごいスピーディーなバトルで面白かった~♪ -- ゆか眠? 2008-10-11 (土) 11:28:36
  • 戦闘の展開が早い! 羨ましい! 切り札に思わず、来た! とにやけてしまいました。面白かったよ! -- ドックンドール? 2008-10-11 (土) 19:20:20
  • 辛勝でしたね‥! 余談のシーンは脳内補完させていただきましたw 続きが気になります~! -- オワタ☆残骸? 2008-10-12 (日) 13:57:51