Blog/近鉄1230系VC31の液晶ディスプレイ式案内表示器

Last-modified: 2023-12-10 (日) 16:00:29

2023年12月9日、近鉄1230系VC31が高安検修センターでの車両リニューアル工事1回目(以下、以前の呼称である"A更新"を使用)を終えて営業運転に復帰しているのを確認しました。

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これで1230系のA更新が完了したとともに、VC31では初めて大型の液晶ディスプレイ式案内表示器(以下、LCDと呼称)が稼働状態で営業運転に使用されたので、その様子を簡単に紹介します。(写真は特記以外2023年12月9日撮影)

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LCDは各扉上に千鳥配置となっており、画面左側半分が広告表示画面、右側半分が案内表示画面です。

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1620系VG23を皮切りにアルミ車の本格的なA更新が開始されていますが、VC31以前にA更新を受けた編成ではこの部分には蓋がされた準備工事状態でした。(1233系VC42にて2023年10月9日撮影)

なお、VG23も先日五位堂検修車庫にてLCDの設置工事と設置後の確認試運転が行われましたが、12月9日の段階では高安検車区で留置されていたため、結果的にVC31が先に営業運転に入りました。

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広告表示画面で流れる広告は1種類15秒間×10種類の2分30秒で一巡となるようです。
内容は近鉄とそのグループ会社の広告のみでした。

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案内表示画面の表示内容は2018年頃からアルミ車の一部に設置されている17インチの1画面のみのLCDで流れる内容とほとんど変わらないのではないかと思います。(1430系VW32にて2022年5月22日撮影)

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VC31ではドアチャイムとドアランプ、盲導鈴も稼働していました。
これらもVG23をはじめ今年10月頃までにA更新出場した編成では準備工事のみでしたが、先日出場した1233系VE36が初めて稼働状態で運用に入っており、VC31は稼働2編成目となります。

これはVE36の運用開始時から話題となっていたことですが、ドアチャイムの音色が左右とも特急車に近い音色となっており少々違和感があります。

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LCDなどが注目されるVC31ですが、車外については先にA更新が行われたVC32と同様の見た目となっており、「ワンマン」表示の掲出方法も吸盤使用が標準とされているようです。

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まだ最寄りの志摩線区間での乗車はできていませんが、いわば"完成形"と言えるA更新車が思いのほか早く地元に登場したのは嬉しく思います。
今後LCDやドアチャイムなどが準備工事状態の編成にも設置が進むのが楽しみです。