IT系の偽装請負

Last-modified: 2006-12-25 (月) 20:38:06

IT系の偽装請負

IT系の場合、いわゆる偽装派遣は少なくなかった。が社会的に問題になることもなかった。

なぜ問題ならなかったかというと、

  • 経営者が楽だった(人だけ出すから)
  • 労働者自身は普通の給料を得ていた
  • 受託開発では、そもそも質を問われなかった(問われるのはあくまで、「責任」であってシステムの質ではなかった)

という安定的な状況だったからた。

だが、現在は。

  • 経営者もそれだけだと先細り
  • 労働者の給料が上がらないのでモチベーションが上がらない
  • 受託開発ですら、システムの品質が問われるようになってきた

また、

のように。

そこには社員を育てようという気はまったくなく、人を商材としか考えていない経営者が多くいて、技術者を使い捨てする事も何とも思っていない経営者がいるのです。

ということをいう人が増えてきた。

それと「製造業」にて「偽造請負」による事故が多発してくると、「製造業」、たとえば「キヤノン」「トヨタ」
などでの「偽造請負」は社会的な問題であると認識する人が増えてきたこともあるだろう。

朝日新聞などは、なぜか?特集を組んでたりする。

ここではIT系に絞って偽装派遣とはなんなのかを記述しておきたい。

Googleでの検索数(2006-08-19 (土) 11:24:44)

偽装請負 の検索結果のうち 日本語のページ 約 710,000 件

「偽装派遣」「偽装請負」

  • 偽装派遣
  • 偽装請負

「偽装派遣」は誤用のようなので。まぁ確かに偽装請負というのが正しい。ただIT系で一番多いのは「多重派遣」であるので、問題としては2つに分けておきたい。

  • 偽装派遣
    は多重派遣というべきかも知れない。請負かどうかではなく、「派遣」の意義がまるで存在しないタイプの問題全体をさす。
  • 偽装請負
    「請負」に嘘が混じるタイプである。製造業に多い。ほとんどがちゃんとした請負だが、その請負がときたま嘘である場合。

違いとしては

  • 「派遣」として「偽」
  • 「請負」として「偽」

法理としてはどちらも一緒。
ということになると思う。

リンク

基礎知識

ブログ

偽造請負の処罰法

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2328026

から引用したけど、

労働者派遣事業の許認可番号を会社が持っているかどうかによります。

とあり

  1. 労働者派遣業者として会社が許認可番号を持っている場合:偽装請負をすると労働者派遣法違反
  2. 労働者派遣業者として会社が許認可番号を持っていない場合:偽装請負をすると職業安定法第44条および労働者派遣法違反

また、誰に罰則がつくかという点としては以下。

基本は事業所(=会社)ですが、その管理責任が誰にあるのかなどの事例によって異なってくると思います。
罰則が付く基準も、派遣の許認可番号の有無や、多重派遣もやっているのか、改善命令を過去に労働局から受けたにも関わらず改善してない等の前歴や、労働者派遣法違反の度合い、等によって変わって来ると思います。

請負の適正化のための自主点検表

というのがあるそうだ。見たけどなかなか使える。

まとめサイト

http://www.wikihouse.com/giso/