terror warモンスター図鑑/グラバース

Last-modified: 2022-11-23 (水) 20:20:55

 種族
 種族不明

 別名
 邪龍(じゃりゅう)

 英語表記
 Gravars

 危険度
 ★★★★★★★★★★(10)

 体高:70m

 重量:6万2千t

概要

非常に広大なテリトリーを持ち、様々な場所で目撃情報がある大型モンスター。
神出鬼没な性質をしており、出現したと思えば一瞬にして姿を消してしまうため、まだまだ謎に包まれた部分が多い。
非常に凶暴性が高いことでも知られ、出現した周辺の地域には甚大な被害をもたらすと言われており、その危険度は未知の領域に達する。
また、本種からは正体不明の物質が観測され、この事から別名で《邪龍》と呼ばれている。
骨格の構造や度重なる生息域の変動などの影響により、
他のモンスターのように明確な種族分類が難航しており、現時点でグラバースは種族不明の生物として扱われている。
全身が黒い鱗と甲殻に覆われ、
背部には自身の大きな体躯を包み隠せるほど巨大な一対の翼を持つといった、西洋の龍を彷彿とさせる外見をしている。
禍々しい輝きを放つ黒い鱗と甲殻は、重火器による攻撃はおろか、他のモンスターのブレス攻撃にも耐えうるほどの強度を持つ。
長距離を移動する際は大きな翼を力強く広げ、空高く飛翔したのち、上空を滑空するように飛び去って行く。
その飛行能力は巨体からは想像できないほどに高く、
嵐が吹き荒れる海洋帯を力強く飛行する姿も目撃されている。
外敵との戦闘においても滞空しながら攻撃を仕掛ける戦法を取る事が多い。
滞空している状態においては後述するブレスや翼で突風を巻き起こすなどの技を駆使して戦う。
高い機動力は空中のみならず陸上においても発揮され、発達した四肢を活かした肉弾戦法や
尻尾による薙ぎ払いなどで襲い来る外敵をいとも簡単に蹴散らしてしまう。
前述した通り、グラバースの周囲には「瘴気」と呼ばれる正体不明の物質が観測されるが、
この瘴気の正体は非常に繊密な微生物の集合体であることが判明している。
グラバースはこの瘴気を自在に操る能力を持っており、
体表や翼からも常に瘴気らしきものが漏れ出しているのが確認できる。
この瘴気は眼や呼吸などを通じて生物の内部に侵入すると、
生命力を吸収するために侵入した生物の体内組織をじわじわと蝕んでいき、
エネルギーを吸収し尽くした果てには
瘴気を吸引した生物に体力の消耗、神経麻痺や抵抗力の低下、性質の凶暴化などの症状が現れることが分かっている。
グラバースはこの瘴気の特性を理解しており、
戦闘においても瘴気をブレス状にして吐き出したり、翼から風を起こすように瘴気を放出したりと、
外敵に対して積極的に瘴気を浴びせようとする。
時折、相手に噛みつくことにより、噛みついた箇所から直接瘴気を流し込むという荒業に打って出ることもある。
また、グラバースは瘴気を行使する能力以外にも、「ダークジェネレーター」という未知の物質を生成する能力も持ち合わせている。
このダークジェネレーターの内部には謎の活力エネルギーが無尽蔵に存在しており、
グラバースにとってこの活力エネルギーは貴重な糧となっているようだ。
そしてこのエネルギーを吸収することでグラバース本体の身体能力を活性化させたり、消耗した体力を回復することを可能としている。
また、これらは活力を得るためだけではなく、外敵に対する威嚇行動や自身の縄張りの主張などにも使われることがある。
外敵との戦闘が長引いた事により気分が高まってくると、全身から周囲一体を多い尽くさんばかりの瘴気を放出し、
普段は前脚と一体化している突起物が展開されるのと同時に「濃瘴気状態」という姿に変貌する。
濃瘴気状態となったグラバースは瘴気が滞留している範囲を自らの戦闘領域と見なし、
その領域内にいる外敵に対して通常よりも激しい攻撃を仕掛けるようになる。
撒き散らされた瘴気の量は太陽光を完全に遮断してしまい、
グラバースを中心とする地域一帯が深夜のように薄暗くなるほど大規模なものであり、
濃瘴気状態となったグラバースが活動しているその周辺はさながら暗雲が立ち込めているような状態となってしまう。
なお、強大なモンスターであるグラバースと言えど扱える瘴気の量には限度があるらしく、
大量に使用したり外敵からの攻撃を受けて怯んだ際に、一時的に瘴気を切らしてしまう事もある。
しかし、グラバースの高い戦闘力は瘴気に依存したものではなく、基礎的な能力も含めたものであるため、
瘴気を切らしている状態においても十分に高い戦闘能力を誇っている。

素材

邪龍の鱗
グラバースの体表を包む禍々しい鱗。
鱗ながら鋼鉄並みの硬度を誇り、あらゆる攻撃をたやすく受け流してしまう。
通常の鱗よりも上質に進化したものは「上鱗」、更に硬く重厚なものは「鎧鱗」と呼ばれている。
邪龍の甲殻
グラバースの甲殻。闇を纏っているかのように黒ずんでおり、鱗以上に耐久性に優れている。
採取された甲殻は意外にも幅広い用途で使われ、通常よりも大きく発達したものは「重殻」、更に重みを増して硬いものは「鎧殻」と呼ばれ高値で取引される。
邪龍の邪翼
邪龍の巨体を丸ごと包み込めるほど巨大な翼。
翼膜には常に瘴気を纏っており、僅かに翼を仰ぐだけでもおびただしい量の瘴気が散布される。
邪龍の爪
グラバースの四肢に生えている爪。
引っ掻くよりも切り裂く事に特化しており、その一撃は獲物に深い傷痕を残すという。
通常より鋭く上質な爪は「尖爪」、最も硬く鈍い輝きを放つものは「鎧爪」と呼ばれる。