terror warモンスター図鑑/グランディス

Last-modified: 2023-01-26 (木) 21:56:54

 種族
 地竜系(竜盤目 四脚亜目 豪雷竜上科 グランディス科)

 別名
 豪雷竜(ごうらいりゅう)

 異名
 雷鳴の王者

 英語表記
 Grandis

 危険度
 ★★★★★★★★★(9)

 体高:60m

 重量:4万t

生態・特徴

険しい山岳地帯を主たる生息地とする地竜系の大型モンスター。
胴体を覆う青白い鱗、自身の体長の半分を占める長大な尻尾、頭部に存在する2本の角、
頭部から腰付近にかけてを包み込む純白の体毛が特徴。
この白い体毛は「蓄電毛」と呼ばれ、外敵と戦う際にはこれらの体毛を利用して発電した電気を身に纏う。
電気を自在に操るその姿や、堂々たるその立ち振る舞いから、《豪雷竜》や《雷鳴の王者》という異名を持つ。
極めて過酷で険しい地域に生息しているためか、逞しく強靭に発達した四肢を持っている。
特に前脚の筋肉量は凄まじく、計り知れないほどの怪力を誇る。
戦闘などにおいても、この前脚は外敵や獲物を一撃で沈める強力な武器となっている。
身体には硬い外殻を持たず、前述した純白の体毛に覆われているのが特徴。
体毛に覆われたしなやかなシルエットは、一見すると「竜」よりも「獣」を彷彿とさせる姿をしている。
この体毛は体表の鱗が特殊な変化を遂げたものであり、「堅い甲殻で攻撃を受け止める」のではなく、
「滑らかな体毛で外敵の攻撃を受け流す」方向へ向けて進化したとされている。
前述した通り、その身には身体を守るための強固な鎧を持たないが、
その分自身の動きを阻害するものが無く、
その柔軟性と強靭な筋力を兼ね備えた肉体から生み出される瞬発力は、
陸上での運動能力に長ける重脚竜にも匹敵、あるいはそれらさえも凌駕し得る領域であるという。
グランディスの体毛は外部からの静電気を溜め込みやすい性質をしている。
常に自身の体を地面や樹木に擦り付ける習性を持っており、
外敵と対峙した際には全身を震わせて体毛を擦り合わせるような動作を見せる。
しかし、このままでは攻撃に転用できるほどの電力を精製するのは困難であり、電気を用いた攻撃は基本的に行わない。
そこで大きな活躍を見せるのが、グランディスの体内に存在する「雷臓器」である。
この雷臓器という特殊器官は、蓄電毛に蓄えた電気を神経管を通して内部に貯蔵させ、
電力を増幅させて活性化させるという役割を持つ。
そして、この活性化させた電気を身に纏う事で、膨大な電力を自在に操ることが出来るようになる。
そのような行動によってチャージされた電力が最大まで到達すると、
体毛を逆立てながら全身から放電し、「帯雷化状態」という姿に変貌する。
帯雷化状態となったグランディスの体表には溢れんばかりの雷光が迸るようになり、
持ち前の俊敏な身のこなしと電気を纏った肉弾戦法で相手を激しく攻め立てる。
また、雷臓器に蓄電された膨大な量の電気を広範囲に拡散する光線のように口から放射したり、
角に電流を纏わせながら突進攻撃を繰り出すなど、
通常時以上に苛烈な攻撃を行うようになる。
これらの電気を操る能力の陰に隠れてしまいがちだが、
頭部の角と体長の半分を占める長大な尻尾もグランディスの立派な武器である。
強靭な四肢と頑丈な角を用いた突進攻撃は、巨岩を容易に砕き岩盤にも深く突き刺さるほどの凶悪な威力を持つ。
また、長い尻尾を使った攻撃も非常に強力なものとなっている。
これは常に柔軟に曲げられる上に伸縮自在という代物であり、
遠心力を加えて外敵を薙ぎ払ったり、鞭のように敵を打ち据えるなど多彩な技を持つ。
特に帯雷化状態の時のみ用いられる渾身の一振りは威力・リーチ共に強烈で、突進の勢いを利用し振り抜かれるその一撃は、
重量のあるモンスターでさえ容易に薙ぎ倒してしまう。
他の地竜に比べてもとりわけ荒い気性を持ち、
自身の縄張りを守るためであれば外敵に対して恐ろしいほどの凶暴性をむき出しにする。
侵入者に対しては唸り声を上げながら尻尾で地面を叩き鳴らすという威嚇行動を取り、
外敵が退かない場合は持ち前の俊敏性でもって周辺をを自在に動き回りながら攻撃を仕掛ける。

素材

豪雷竜の鱗
白い体毛の下をびっしりと覆う青白い鱗。
持ち前の俊敏な動きを阻害しないよう非常に軽量だが、それでも衝撃を緩和するだけの硬度を持っている。
より上質なものは「上鱗」と呼ばれ、通常の鱗よりも高値で取引されている。
豪雷竜の蓄電毛
グランディスの体表を包む純白の体毛。
静電気が発生しやすい性質で、外部から受けた電気を一時的に蓄えることが可能。
帯雷化状態になるとこれらの体毛が激しく逆立ち、通常時よりも高い電力を蓄えるようになる。
豪雷竜の牙
グランディスの口内に生え揃うとがった牙。
力任せに噛み砕くのではなく、獲物の皮膚を切り裂く事に特化しており、小振りではあるが高い殺傷力を持つ。
通常の物より頑丈に発達したものは「重牙」、それ以上に硬く鋭く上質なものは「尖牙」と呼ばれ行商で取引されている。
豪雷竜の尻尾
グランディスの体長の半分近くを占める長大な尻尾。
伸縮自在な性質であり、対象を打ち据えたり力強く叩きつけたりと、角以上にグランディスの主要な武器となっている。
豪雷竜の爪
グランディスの強靭な四肢に生えている黒ずんだ爪。
鋭くは無いが硬度があるため、武器や装飾品に加工される。
前脚を攻撃に多用するグランディスだが、この硬い爪が前脚を使う攻撃の威力を高めているほか、
険しい大地の上でも地面に爪を食い込ませ素早く安定した動きを可能としている。
豪雷竜の毛皮
長い年月を生きたことで前述した蓄電毛が増えて毛皮となったもの。
1本でも高い電力を貯め込む事が出来る蓄電毛だが、それらが群をなして毛皮となる事で凄まじい電気量を蓄電させるようになる。
豪雷竜の角
尻尾同様、グランディスの主要な武器となっている2本の角。非常に太く、ねじれているのが特徴。
グランディスの部位の中では最も硬い部分であり、中型程度のモンスターであれば簡単に弾き飛ばし、硬い岩壁に深く突き刺さるほどの鋭さを持つ。
雷臓器
グランディスの体内にある特殊器官。
体毛に蓄積した静電気を貯蔵しておくための役割を果たしており、貯められた静電気はここで高圧電力に変換されている。