イベント/オセアニア補給路確保

Last-modified: 2014-01-19 (日) 22:26:48

シナリオ/世界移動シナリオ-黄金艦隊編のイベント。

オセアニア補給路確保

神子
「未確認の新型艦、か」
 

解放軍第一艦隊司令官、豊聡耳神子大将は、椅子に埋まりながらそう呟いた。
その場には第二艦隊司令の古明地さとり中将、第三艦隊司令シド大将、第四艦隊司令バッシュ中将…解放軍のトップが揃い踏みだった。
第一艦隊戦艦、長門艦内の作戦会議室である。

 
さとり
「南方の不審な艦影の正体は、それですか」
バッシュ
「はい。こちらからの応答には全く答えず攻撃してきたため、反撃したとのことです。搭乗員も確認されなかったと」
シド
「無人艦だと? 帝国どもめ、そんなものも投入してきやがったのか」
神子
「どうだろうな……"彼"を連れてきて以来、八雲は動く気が無いようだけど……」
バッシュ
「大和の分の燃料と弾薬には手が回せませんので……」
 

きっ、と姿勢を正し、神子が話を切り替えた。

神子
「帝国の攻勢が鈍くなっている」
シド
「? そりゃ、敵さんの方が戦力が上とは言っても、本土まで攻めるのは性急すぎるだけだろ」
神子
「そう、原因はそれだけではないと思っているが、とにかく、帝国の攻撃は今までと比べれば緩くなっている」
さとり
「……大将さんは、第三勢力がいると考えているんですか」
神子
「というより、第四勢力ね」
バッシュ
「……"霧"の艦隊ですか。帝国と言えど、あの艦隊には迂闊に手が出せないと見えます」
 

霧の艦隊とは、ある時から現れた超兵器のことである。
目的は不明だが明確な自我を持ち、その上で解放軍にも帝国軍にも敵対的な存在だった。
圧倒的な戦力差に、両軍とも敗退せざるを得なかったのである。

 
シド
「あいつらにも戦力を割かなくちゃなんねぇのは分かるぜ。で、あいつらみてぇなのがまだ増えるってのか?」
神子
「あまり喜ばしい事態とは言えないが、それで帝国に隙が出来れば突くべきね」
バッシュ
「具体的には?」
神子
「ヴィルベルヴィントは南へ逃げた……」
さとり
「南方に補給を受ける基地があるということですね」
バッシュ
「ヴィルベルヴィントの大きさを考えれば、小さな島では無理でしょう」
シド
「てぇことは……オーストラリア?」
バッシュ
「いくら快速とは言え、オーストラリアからここまで出撃するのは非効率だと思いますが……」
さとり
「本格的な修理は大陸だとして、燃料と弾薬の補給だけなら、小さな基地や補給艦だけで済ますことは可能でしょう」
シド
「あいつ、大ダメージを受ける前に逃げてるよな。だったら補給だけで十分だろ。けどよ、それなら海上のどこでもいいってことにならねぇか?」
神子
「そうね、本格的な修理が必要でないなら、どこでも補給は出来る。だけど……ヴィルベルヴィントは超兵器だ」
バッシュ
「普通の兵器より燃料弾薬は大量に必要になる……」
神子
「帝国軍の補給路の寸断は、そのまま解放軍の補給路の確保に繋がるわ。大掛かりな作戦になるけど、決して無駄にはならない」
 

トントン拍子に会議は進み、次の作戦が決まった。

 
  • 日本~オセアニア近海の帝国の補給路の寸断(確保)、それによる超兵器ヴィルベルヴィントの燃料枯渇
    解放軍の他の艦隊と共に、日本からオセアニアまでの海軍基地の制圧を行う。
    具体的には、トラック泊地、ブイン基地、ショートランド泊地、ラバウル基地、バラオ泊地、ブインブイン泊地、ブルネイ泊地、リンガ泊地の制圧が目標。
    大掛かりな作戦方針なので、1日2日で終わる事柄ではない。長期間に渡って進めていく必要がある。
    途中、ヴィルベルヴィントの妨害を幾度と無く受けるだろうが、以前と同様に撃退しよう。