シナリオ/軋む世界、捻じ曲がる因果のイベント。
「最後の選択」後に発生。
物語の終わり、彼らは決断を下した。
ならば全ての終わり…あの人の結末に付いて語ろう。
メイドと執事の結末
- 「破壊しない」選択をする
決断後、虚空の使者の予言の通り世界は狂い始めた。
そして決断の責任を取るべく二人の従者の長年に渡る戦いが始まった。
次元連結システムの悪用を目論む輩は数多く、執事とメイドを壮絶な苦難が襲った。
しかし彼らは二人きりではない、成長し王のカリスマを身につけた二人の淑女、そして数多くの仲間達が共にあった。
…数十年後、世界に満ちた狂気が収まり次元連結システムが当然の物になった時二人の戦いは終わった。
そして、今まで籍を入れていなかった二人は正式に結婚。
高齢のため子宝に恵まれる事はなかったが、幸せな生涯を送った。
- 「破壊する」選択をする
次元連結システムを破壊した二人は、次元連結システムを破壊しないで済む未来の為に生きる事を選んだ。
レミリアの許可を受けた二人は「従者学校」を設立した。
自分達だけでは世界を変えることは出来ない、ならばその心を…真の従者魂を受け継いだ
人間を作ればいいと考えたのだ。
その目論見は大成功、学校で生まれた数々の「完璧で清楚な従者」達は世界の中心人物達の所に潜り込んだ。
その生き方は正に「滅私奉公」だが、主が過ちを犯そうとするならそれを諫言し正す事も行っていた。
咲夜と主人公は変わった世界を見届けること無くこの世を去ったが、彼らが残した従者達は世界をより良く変えた事は間違いない。
何が暗黒の騎士に起きたのか?
- 「破壊しない]選択をする
――ある老人は言った。「大いなる力には大いなる責任が伴う」と。
――ある男は言った。「ヒーローとは自らの意思でもって世界を良くしようと戦う人々なのだ」と。
――あるヒーローは言った。「たとえ世界が滅んでも絶対に妥協はしない」と。
ならば戦い続けるのみだ。
次元連結システムの弊害により、次々に発生する怪事件、異変。
時として世界を、宇宙をも揺るがすその困難に、敢然と立ち向かうヒーローがいた。
そしてその傍には、強い決意を胸に秘めた駒鳥……多々良小傘が、常に寄り添っていた。
彼が世界を守るのならば、彼女が彼を守るのだろう。
いつの日か、自分たちが必要とされない世界が来る、その日まで……。
- 「破壊する」選択をする
一切の躊躇なく、彼は次元連結装置を破壊した。
いずれまた、他の何者かによって次元連結システムは再現されてしまうだろう。
だけれど、そんなのは分かりきった事だ。いつだって同じことの繰り返しだ。
彼は不敵な笑みを浮かべて、自らの戦場である街へと戻っていった。
立ちはだかるのは犯罪世界の道化王子、不死身の盗賊、エトセトラエトセトラ。
けれど暗黒の騎士は決してくじけない。
ロビン=小傘や、マン・オブ・トゥモローらと共に、あらゆる悪を叩くだろう。
やがて彼らヒーロー達は一致団結し、一つのチームを作りあげた。
『ジャッジメント・リーグ:アヴェンジャーズ』。
彼らの戦いの結果『より良き未来』が訪れる日も、そう遠くはないかもしれない。
''ENDING No. 1206「とあるメイドと従者の未来」''
虚空の使者の帰還
並行する数多の世界の中の一つ……
彼女はそこで、ずっと彼の帰りを待ち続けていた。
あの世界を救ってから、もう何年経ったのだろう。
ふとそんな事を想い浮かべる。
あれ以来、彼の姿は一度も見ていない。
しかし、彼女は彼が必ずこの世界に戻ってくると信じていた。
「いつか必ず、また逢おう」
それが彼との約束であり、彼が帰るべき場所は自分だからだ。
ふと、自宅のチャイムを鳴らす音がした。
いつも通りの仕草で、扉を開ける。
そこには、待ち続けた彼が立っていた。
「ただいま」
ばつが悪そうな苦笑いを浮かべて、彼がそう言う。
「お帰りなさい」
そんな彼に、彼女は最高の笑顔で答えた。
それが、虚空の使者の使命を受け継いだ彼の旅の終わり。
''ENDING No. ----「虚空の使者の帰還」''