イベント/スカーレットデビル討伐指令

Last-modified: 2011-11-04 (金) 08:10:43

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


スカーレットデビル討伐指令

臨時編成

「では、本日よりお前をミスリル銃士隊ナンバー5に臨時任命する」
ええ、報酬ってそれ!?
「なんだ、不満か。給料は高いぞ」
いや別にそこに疑問があるわけではなくてですね……。さっきの獣人戦でそれなりに活躍したと、
「『正直必要なかった』んだろう?ちゃんと証拠ログもある」
お、おいィ!?揚げ足取るのは犯罪だぞ!
と、そこでフリオニールが肘で小突き、小声で言った。
「普通、ミスリル銃士隊に入隊できるのは、他の銃士隊の経験者だけなんだ。これはすごく名誉なことなんだぞ」
そんなこと言われたって……。
「貴方、随分と隊長に気に入られたみたいね」
そんな風ちっとも無いけど……。
「さて、どうする?引き受けるか?」

初任務は

「新しい仲間も加わった所で、これからの任務を伝える」
結局、断りきれずに入隊してしまった。前線での判断による臨時編成だから自由に抜けていい、とは言われたけど……。

 

スカーレットデビル討伐指令だ

 

大仕事すぎるでしょう!?
「噂では、スカーレットデビル討伐を命じられたサンドリアの騎士でも失敗に終わったと聞く。心してかかれよ」
「遂にこの時が来たな」
「スカーレットデビルか……どんな奴なんだろうな」
「随分と遠征じゃない……隊長は私を殺す気ですか」
各々の反応を見せる銃士隊の面々。でも割と落ち着いてる。
え、えぇー……本気でそんな大物と戦うの?初陣なのに?
「嫌なら止めても構わないが」
カチーンと来た。その台詞にはカチンときましたよ、ええ。
「決まりだな。出発は3日後だ。各々準備を済ませておけよ」

紅い悪魔

予定通りにバストゥークを発ったミスリル銃士隊。
悩んだ結果、仕方なく同行することにした主人公。
目指すのは大陸の中央に存在する古の森、その奥に位置するという紅い城……すなわち、紅魔城。

 

自分で言っていた通りにパチュリーが戦う前から死にそうになるので頻繁に休憩を挟みつつの進行。おかげで必要以上に時間が掛かってしまったが、どうにか日が沈む前に城に到着できた。
「帰りも同じ道行くと思うと今から憂鬱だわ……」
「まだスカーレットデビルに会ってすらいないのに、どうしてお前は死にそうなんだ」
もう何度目かになるライトニングの突っ込みにも相変わらずのパチュリーであった。
それで、どうしようか?
「どう……って?」
いあ、このまま扉を蹴破って突撃するのかなーと。それとも礼儀正しくノックしようか?
「……なんか、かっこ悪いな」
ものすごくどうでもいいことでフリオニールが悩みだしたところで、むしろ扉のほうから開いた。
「隊長、誘っているようです。罠でしょうか」
「ダンスの誘いだろう?受けて立つ」
敬語使うザイドなんて珍しいもの見た……なんて暢気なことを考えつつ、皆吸い込まれるように入城した。

 

城内はかなり豪奢な作りとなっていた。真っ赤な絨毯、見事なシャンデリア……。紅魔城の名の通りだ。
「サンドリアのお城もこんな感じなのかもね」
緊張感も無さ気にパチュリーが呟くが、誰も答えなかった。
「ようこそいらっしゃいました、お客人」
そこに立っていたのは、スカーレットデビル……とは到底思えない、メイド服の女性だった。
「ですがこんな辺鄙な地ではお構いも出来ません。雨宿りでしょうか?雨は降ってませんけど」
「……人間?」
「私たちはバストゥークから来た、ミスリル銃士隊という者だ。この城の主に用がある」
メイド服の女性は、「ああ、やっぱり……」とため息を吐いていた。
「残念ですが、私の主は夜まで目を覚ましません。また出直して頂けますか?」
「寝ているなら好都合だ。その薄い胸に杭を打ち付けに来たんだからな」
「誰の胸が薄いってぇ!?」
ライトニングの挑発的な言動に、突如背中に羽を生やした女性が現れ、メイド服の女性は「あちゃー」と二度目のため息を吐いた。
「……まさか、お前が?」
「馬鹿な!スカーレットデビルがこんな女だと!? ・えちょ なんでぇ幼女じゃないのかよ、チッ」

 

………………。

 

「そ、そうよ。私が貴方たちの言うスカーレットデビルよ。最近は『薔薇殺しレミリア』って素敵な異名を考えたから、そっちで呼んでもらえると嬉しいな」
「薔薇殺し……」
何となくフリオニールがショックを受けていたが気にせず会話を進めることにする。
「で、レミリア。その様子だと、私たちのような来客は珍しくないらしいな」
「まーね。最近ちょっと面白いのが転がり込んできたくらいかな?」
言い終わると、スカーレットデビル……レミリアは、大きな欠伸をした。
「本当ならもうちょっと寝てる時間帯なのに。安眠妨害は犯罪になるべきよ」
「それはすまなかったな。だからこうして、新しい安眠を届けに来た」
「貴方の提供する安眠は永遠に起きれそうにないわ。……サクヤ」
レミリアに促され、サクヤと呼ばれた女性がパッチンと指を鳴らす。
間髪いれず、あっという間にその場は沢山のメイド服で埋めつくされた。
「スカーレット・スウェア。ま、その場しのぎにはなるでしょ」
彼女たちの手には多数の武器が握られていた。
「手荒い歓迎ね」
「全くだ」
「真面目にやれ」
パチュリーが愚痴りザイドが答えライトニングが叱る。両陣営ともに緊張感に欠けてる気がする。
「薔薇殺し……」
「いつまでやってる」

  • 大規模戦闘
    BGM:亡き王女の為のセプテット
    勝利条件:レミリアのHPを50%以下にする
    敗北条件:味方が一人でも戦闘不能になる
     
    味方のミスリル銃士隊はパチュリー以外は前衛。ライトニングはオプティマチャンジで万能に動けるが、主人公からレベルの高い彼女を操作することは出来ず、この戦闘ではアタッカーで固定。
    敵の戦力はレミリア、サクヤとスカーレット・スウェア6名、合せて8名。スカーレット・スウェアはペアを組んで3組に分かれている。
    弓で遠距離攻撃してくるスカーレット・スウェアが鬱陶しい。放っておくと極めて打たれ弱いパチュリーが危ないので早々に片付けたい。
    レミリアとサクヤは位置が近く、分断は不可能。また、レミリアはアンデッド特性を持っているため、フリオニールとザイド得意のブラッドウェポンも通用しない。
    レミリアの相手はひとまずライトニングに任せて、まずはサクヤを集中攻撃する。回避率が高く攻撃を当てづらいので、パチュリーの魔法を中心にするといい。サクヤ相手であればブラッドウェポンも通用するのでフリオニールとザイドでHP吸収しつつ2枚盾に使おう。
    あとはレミリアのHPを半分まで減らせばいい。……のだが、レミリアは格段にレベルが高い上、サクヤ並みに回避率が高い。ライトニングの攻撃か弱点属性を突いたパチュリーの魔法くらいでしかまともにダメージを与えられない。
    男連中は盾になり、こまめに回復しつつ女性陣に任せるしかない。情けねぇ

フリオニールの投じたナイフが、空中で別のナイフに弾かれ明後日の方向へ落ちる。
ザイドの渾身の一撃を悠々と回避し、サクヤは余裕の表情を浮かべてみせる。
そこへ二重の雷魔法が迸るのを見て、慌てて飛び上がった。ライトニングとパチュリーの魔法が絡み合い、さらに強力になって吸血鬼の元に向かう。
手に出現させて槍を振るうと暴風が起き、迸る雷魔法さえかき消してしまった。
が、その暴風を突き抜けて、その名の示す『雷光』の如くライトニングが一直線に飛び込み二刀を振るった。
必ず当たる……はずだった一撃は、突然レミリアの眼前に投げ込まれた盾に防がれてしまった。
「くっ!?」
さらに、追い討ちを掛けるように、メイドたちが続々と集まってくる。さっきので全部じゃなかったのか……!
「退くぞ!」
一瞬で状況を判断したライトニングが号を発し、ミスリル銃士隊が阿吽の呼吸で一番近い敵を蹴飛ばし、一目散に開け放たれたままの扉の外へ走っていた。

 
 
 

「別に、守ってくれなくても良かったのに。どうせすぐ直るし」
「怪我しそうなリア♀を放置するとか男として失格でしょう?常識的に考えて」
「貴方が常識とか言い出すなんて……気でも触れた?」
「石化く助けたのに何でそんなこといわれなきゃいけないんですかねぇ……?」