刃鳴の季節編
- いくさ人と花の剣鬼
ある日江戸を歩いていると
「oi みうs みす おい きいてんのか。俺はお前に興味がないと言っているユウカ!」
なにやら武龍斗さんが口論をしているようだ。
その先に居るのは風見幽香のソックリさん。その手のを見るのはもはや珍しくないので静観していると。
「いいじゃない死合いましょうよ。あなたは私と戦わなきゃいけないのよ」
にこやかな顔で恐ろしい台詞を吐いている。やはり誰も根っことのところは同じ……抜きやがった。しかも往来で。
慌ててとんずらする武龍斗さんとそれを逝ってる笑顔で追いかける幽香。
噂以上に恐ろしいストーカー行為を受けているようだ……。 - 恋の忍びと二人の剣鬼
江戸の町を歩いているとまたも武龍斗さんと幽香のトラブルを発見。
前回と違うのは武龍斗さんが明らかに怒りが有頂天に達しており、太刀を抜き放ち蜻蛉の構え(大上段)で戦闘体制に入っていることだ。
何時も以上に分かりにくい言葉を翻訳すると「テメエ示現流ディスったな!一刀両断にしてやろうか!」
幽香は武龍斗さんにケンカを売る際に流派をコケにしたようだ。身内との繋がりを大事にし恐ろしくプライドの高い武龍斗さんはそれでブチ切れて仕舞ったらしい。
「いいわ……始めましょう!武龍斗「さんをつけろよデコ助野郎!」
おおう、今度はマリサまで出てきた…
そしていきなり幽香に向けて八卦炉から煙幕を発射
「さあこっちだぜ武龍斗さん!あのイカレ女がひるんでる内に……げえあの女煙幕を切りがやった。やばいマジやばいぜ」
そしていよいよ剣戟が始まるかと思いきや。
「……興が削がれたわ。叉の機会にしましょう。武龍斗さん?」
武龍斗さんもマリサの乱入で多少頭が冷えたらしく。
「よいぞ。そんなにしたいなら喧嘩を買ってやろう。だが時と場合というものがあるでしょう?後日それらを指定した果たし状を俺に贈るべきそうすべき」
かくして後日決闘の約定を交わし幽香は去った。
だが疑問が残る。なんで武龍斗さんは決闘を受けたんだ?今ままで「めんどくせえ!」と逃げていたのに。
主人公は武龍斗さんに駆け寄り何もしなかったことを詫びながらその質問を投げかけた。
「お前頭わりいな。㋚がスモーク出したときのユン香のブチ切れ目が見えなかったのか?もしまたとんずらしたらマルサが『叉の機会』の為にsYレならん事になってたの確定的に明らか」
つまりもし武龍斗さんが決闘を受けなければマリサはおそらく幽香に……。
「まあ心配すんな示現流は最強だからよ。余裕でバラバラに引き裂いてやろう。」
そう笑いながらマリサと主人公に語りかけ決闘の際は立会人を頼むと言いながらねぐらに帰っていった - 恥知らずなイカレ剣士が来た!
幽香と武龍斗さんの決闘の約束を見届けてから数日後。
主人公は武龍斗さんの買い物に手伝わされていた。
どうやら厄介になっている道場の食料の買出しらしく結構な量を買っていた。
そして帰り道……
「見つけたぞ!ここで会ったが百年目ぇ!」
げえ!博麗神社で刀振り回したイカレ侍!
どうやら邪魔したことを根に持ち靈夢よりも主人公を狙ってきたようだ。
「私は負けてないぞさあ続きだ剣を抜けえ!」
…ヤバい目が血走ってる。
危機的状況の中で武龍斗さんが割り込み。
「勝負したいならそれなりの場所があるでしょう?ここじゃ迷惑かかるから他所でやるべき。まあ一般論でね?」
「分かった……して場所は?」
「ほう?物分りが良いな甘酒をおごってやろう」
そして武龍斗さんとイカレ侍と共に道場に向かうことにした。
イカレ侍は道中でだんだん嫌な顔になっていき道場の前についた時は壮絶に微妙な顔していた。
そして道場の中に入ると。
「あら?また道場破りにきたの?」
ここの道場主らしきおっぱいさんがイカレ侍に話しかけた。
どうやらこの二人知り合いらしい。
「……今日はお前には用はない。こいつと勝負するために場所を借りに来た」
仕方ないので主人公が得物を抜こうとすると。
「おいィ?ちょっと待てバカお前親玉の前に中継ぎ倒すお約束を知らんのか?俺が先に相手になるからお前下がって良いぞ」
えっ?大丈夫ですか?
「大丈夫だ。問題ない(ドヤ顔)今日は買い物手伝わせたからその礼だ(この辺の心配りが人気の秘訣)。というわけで俺が相手だからお前全力で来て良いぞ」
そして木刀持った武龍斗さんはイカレ侍の前に立ち構えた。勝負は一瞬で終わった。
武龍斗さんはイカレ侍が法術を使う間も刀を振る間も与えずに袈裟懸けにぶっ叩いた。
肩を抑え蹲るイカレ侍。ありゃ肩絶対砕けたろ……。
そしたらイカレ侍が泣きはじめた。
どうして私は誰にも勝てないんだ、やっぱり努力なんて意味ないんだと泣きわめいている。
思わず困惑する主人公だがそれを他所に武龍斗さんは「お前頭わりいな自分の剣を信じないヤツが勝てるわけがにい」また偉そうに言い出した。
「精神論か?それで勝てれば苦労は……」
「精神は一応体の一部だぞ。それにお前いろんな技持ってるのは分かるがなんか一つでも極めたもんあるのかよ。みろ見事な返しで返した」
「俺は謙虚な侍だからよ。極めたのは示現流だけでいいしそれに全部賭けてるし信じてる」
相変わらず凄い自信だ……。
「でもお前は器用貧乏で何も極めてにい。技の数だけ増やす努力しても無駄なんですわ。お?」
その言葉を聴いたイカレ侍は泣きながら全力でとんずらしていった。
言い過ぎじゃないですかねえ?
「……あの手のはアレくらい言わないとダメ。でないとすぐに裏世界でひっそり幕を閉じる事になる」「済まなかったな武龍斗さん。それに君も」
道場主さん、あのイカレ侍は知り合いなんですか?
そして道場主さんが語るところによると、何でもアレは落ちぶれた博麗の巫女候補で明羅というらしい。
そのことを根に持ち道場主さんや靈夢を襲撃しているようだ。
又あいつ来るんだろうなぁ。
嫌な予感に支配されながら道場で飯を食いその晩は道場に泊まった…。 - 夢想開眼
イカレ侍の襲撃に怯えながら過ごす主人公に武龍斗さんが頼みがあると言ってきた。
「これからよ。目炒らに稽古付けに行くから来てくれにいか?」。
何でも頭が冷え、ケガも直した明羅が「強くなりたいから稽古付けろ」と偉そうに来たので謙虚な武龍斗さんは「よいぞ。」と了承したらしい。
稽古って何するんです?
「一日ひたすら撃ち合う。そんでなお前に頼みたいことってのはな……」主人公と道場についた武龍斗さん。明羅はすでに道着を着こみ準備万端
そして二人の壮絶な荒行が始まった。
武龍斗さんの一撃が明羅の骨をへし折れば即座に道場主さんが法術で治す。
明羅の木刀が武龍斗さんを傷つければ道場主さんが治す。
ぶっ倒れれば水をかけて叩き起こす。これを延々と続けていた。
……気づけば両者とも意識朦朧。もはや明羅はただ反射と本能で剣を振っているようにしか見えない。
そして主人公は武龍斗さんの指示を実行する。
「……!!」
驚愕する道場主さん。それもそうだろう、いきなり主人公が明羅に不意打ちを仕掛けたのだから。
主人公の木刀は疲労困憊な明羅を打ち据えるかと思いきや空を切り……主人公は意識を失った。目を覚ました主人公は状況を聞いた。不意打ちを仕掛けた主人公だったが神速の剣で打ち据えられ意識を失ってしまい寝ていたらしい。
主人公は武龍斗さんに「麺らの気がヒュンヒュンどっか飛び始めたら不意だま打て」と指令を受けていたのだが……
そして元気を取り戻した武龍斗さんは主人公に説明を始める。
明羅には何も必殺剣が無いから自身がない。だからなにか一個でもあればネガからの脱出が出来ると考えた武龍斗さんは「夢想剣」と呼ばれる秘剣を叩き込もうとしたらしい。
夢想剣とは剣術というよりも境地と呼ぶべき技であり、無念無想の精神を持って剣を振ればそれだけで夢想剣である。
だが無念無想とはそう簡単に至れる境地ではない、そこで疲労困憊&意識朦朧に追い込みその上で不意だまを打たせたのだ。
勝算は五分五分だったがうまく行ったと笑う武龍斗さん。
ヘタ撃てば死んでた主人公は苦笑いで返すしか無かった。
そこに明羅と道場主さんが入ってきた。
開口一番明羅が主人公達に侘びを入れた。
その何処か迷いの晴れた表情を見るに…。
「ああ、夢想剣は物にした。凄いものだな……体が勝手に動く」
……また霊夢に喧嘩を売りに行くのか?
「その必要はない。私は博麗を手に入れたのだから」
何を言っているの解らない主人公に道場主さんが説明をする。
「博麗にも代々伝わる秘伝『夢想天生』がある。これは正に夢想剣と理を同じくする技でね」
確かこっちの霊夢もそれを使っていた。何もかもすり抜けるチート技だったが……
「縛られた空の心。それこそが博麗だ。故に明羅は博麗を手に入れたんだよ」
……それでいいのか?巫女は?
「未練はある。だがもう私は何にも囚われたくないんだ……今まで私は巫女にだけ拘りそれ以外の何も見ようとはしなかった」
「けどボロボロになって何も考えなくなって、ただお前に剣を振った後に私は悟った」
「これこそが博麗の本質。全てから解き放たれた自由。だからこれから私は自由に生きようと思う」
そして翌朝明羅は旅に出た。ただ強さだけを求める旅ではなく自由に楽しむ旅をするそうだ。
道場主さんは泣きながら、武龍斗さんは偉そうにしながら主人公は痛む頭を撫でながら明羅を見送った……。このイベントで明羅は宿星を果たし強化。
夢想剣を会得し「そこに居るのに居ない」相手を始めとしたほぼ全ての回避能力を無効化出来るようになる。 - 地獄よりの影
遂に武龍斗さんと幽香の決闘の日が来た。
すでに二人とも臨戦態勢で向かい合っている。
マリサと主人公は立会人としてここにいる。
「さあ、始めましょう……示現流の雲耀を見せてもらえるかしら?」
「悪いが無理だな俺の雲耀はマッハで行く見える間もなく頭かち割る」
そして距離をとった二人は抜刀。場の空気が変わった。
両者とも上段に構え無言で間合いを詰める、そして両者が一足一刀の間合に入ったとき「それ」は始まった。
「……なんなんだぜ?あれ」
突如空から化物が降りてきた……武者の鎧を現代風にアレンジしたような姿をしており、皆刀を持っている。
そしていきなりこちらに切りかかってきた!
武龍斗さん危な…くない。幽香と一緒に平然と化け物どもを斬り殺している。「おい!こっちはやばいぜ!」
そしてマリサとともにこの化け物どもを迎撃することにした。謎の化物…不死の剣客を10人倒す。
単なる野盗共とは比較にならない技量な上に耐久力が非常に高い。
マリサは逃げと防御に徹するので問題ないが主人公のレベルが低ければ即死もありうる。
6ターン凌げば武龍斗さんが増援としてカカッと駆けつける。
圧倒的な攻撃力で化け物どもを撫で切りにしてくれるので不安が残るようなら増援を待つのもあり。訳も分からぬまま化物に襲われた主人公達、なんなんだこいつら?
「死人よ」
幽香がそう説明し始めた。
幽香曰くこの化け物どもは剣士達の魂がこの世界で仮の肉体を得た姿のようだ。
そしてその魂は恐らく地獄から呼び出された者。
「おいなんでそんな事分かるんだ?」
マリサが当然の疑問をぶつけるが
「簡単よ、私が昔稽古相手に呼び出したのが混ざってるもの」
……さいですか。
「そんな事よりどうするユッカ。俺はこのまま続きしてもいいんだが?」
武龍斗さんが幽香にまた言い出した、余裕そうだが決して無傷ではないが……
「やめとくわ、あなたとは万全で殺りたいの。……この邪魔をしてくれた黒幕を先にブッ殺すわ」
黒幕?
「地獄からの魂なんて勝手に出てくるもんじゃない、どこぞのアホが呼び出したのよ。これからも出るかもね」
アホをブッ殺したら続きをしましょう、そう言葉を残し幽香は去っていった。「これからも出るかもね」主人公はこの言葉に強烈な不安を抱きながら帰路についた。
そしてその言葉は現実になったのだ。このイベント以降江戸近郊で死人武士とエンカウントするようになる。
強さは完全にランダムだが雑魚と呼べるようなのは居ない。 - 血戦の予兆
あれから何度も何度も死人共を撃破してきたが一向に収まる気配がない。
江戸市中に出れば怪物じみた同心がある程度は対処できるが限度はある。
市中には不安が広がり始め出歩く人も少なくなってきた。
このままではいけない……何としてでも根を断たなければ。
幽香は黒幕を探すと言っていたが……失敗したかな?
「してないわよ」
げえ!幽香!いつの間に後ろに……
「他の連中には伝えたんだけどあんたにも一応ね」
幽香は江戸中と死人共を調べまわりある事に気づいた。
死人共は江戸のある一角を中心に現れていると。
そこは日本橋、おそらくそこにある何かが死人共を地獄から吐き出している。
そして今そこに力が着実に溜まり始めていると。
「何かがなんなのかは分からない。けど溜まり切れば嫌でもわかるわ」
溜まりきる前に処理出来ないのか?
「それはいま幽界にあるの、こっちからじゃあ手は出せないし他のところで繰り返されても面白くない」
……何時溜まりきるんだ?
「一月後、武龍斗さんが住んでる道場の師範が顔効くみたいで色々準備を始めてる。」
「あんたも準備はじめたほうがいいわよ?一月後、江戸は戦場になるからね……」
本当に、本当に嬉しそうな顔で哂う幽香を見ながら主人公は覚悟を決めた。
あと一月で出来る準備は全てしようと - 地獄門
遂に一月経過、やれるだけ準備はした。…筈だ。
主人公達は今日本橋の真ん前に居る、人は他には居ない。
一般の町民は本日のみ外出禁止令が出されたため外には居ない。いるかも知れないがそこまで主人公は責任持てない
江戸中の同心や英傑達は担当位置で待機し準備を整えている。
今主人公と共にいるのは幽香と武龍斗さんの二人だけ。
……三人で親玉とやらを倒すんですか?
『大丈夫、問題ない。』
二人は露払いを主人公に頼みどちらが大将首を取るかで喧嘩を始めた……
二人がほっぺを引っ張り合っていると何の前触れもなく巨大な「門」が現れた。なんだこれ……けど何処かで見た覚えがあるぞ。
「地獄門……なるほど、この門からあの化け物は出てきたのね」
そうだ!ロダンの彫刻だ。ほんとにこんな形してたのか……
「神曲で呼んだことあるだよ、まさか生きてるうちに見るとは思わなかったのでホンの少しビビった」
アンタ以外とインテリなのな……
そして門がすこしずつ開きだし、そこか膨大な数の死人武士が現れた!
……あちこちから騒ぎや剣戟音がする、どうやらここでだけでなく江戸全域に不死の武士が出現した用だが道場主さん達が事前に配置した迎撃部隊と戦っているようだ。
そして……
「前座にしては華が無いわねえ。とっととなで切りにしましょう?」
「やっと敵来た!首取れる!これで切れる!」
二人の剣鬼は哂いながら不死の群れに突っ込んでいく…。
主人公は慌てて得物を抜き二人の後を追う。不死武士を30人以上撃退する。
事前準備をしていれば主人公もそこまで苦戦しないはず。
武龍斗さんと幽香がガンガン敵をぶった切っていくが回復など一切しないので適切なタイミングで回復してあげよう。取り敢えず当面は片付けたが後続がワラワラ門から出てくる。
「二人とも下がってくれる?あの門をふっとばすから」
切り足りないとでも言いたげな武龍斗さんは主人公と共に下がった。
幽香の両手に光が収束し今にも解き放たれようとしたとき……
「見事だ。よくぞ臣の武士達をここまで破った……」
門の上に誰かが立っている…この時代の服装ではない。軍服を改造したような格好だ。
コスプレ…?一瞬そう思う主人公だがその威圧感、そして抜き放たれた得物がそれを否定した。
おそらくこいつが…!!
「あらあら遅いじゃない。歯ごたえの無いのばかり続くから大将首は逃げたのかと思ったわよ」
黒幕!
「尼僧は引いたようだが臣は不退転の覚悟を持ってここに居る。それに武士は退かぬ。」
そして腰の刀を抜き放ち主人公達と向かい合った。
幽香は手の光を消し去り刀に手を掛けた。
まとめて吹き飛ばせないのか?
『……』
……二人ともなんですかその目は?
『刀を抜いた相手に飛ぶ道具で挑むのは士の礼儀に悖る!』
………あっそ。
「その覚悟は見事。石馬戒厳、推して参る!」相手は妖異石馬戒厳と不死武士軍団。
不死武士は無限増援なので無視しても構わない。
戒厳は強力な剣技を使用する一級剣客なのでこちらも注意。下手をすれば一撃必殺される。
戒厳は真の不死の為倒しても復活する。
3度倒せばイベントが発生するので覚えておこう。その不死に驚愕する主人公達。
幽香や武龍斗さんは奮戦しているがいずれ限界は来る。
「ユッカ。おみいの術でアレを殺せるか?」
「……無理ね。でも何とかはできる。けどそれには後一回アレを殺す必要がある」
その言葉を聴いた一人で武龍斗さんは戒厳に向かい合い太刀を構えた。
手を出すな、と主人公達に言い残して。「先刻よりもさらに滾る、臣を屠る手があるが故か。だが、臣が四度目の敗北を受け入れることはない。君の剣を私は知っている。身をもって確かめもした。誤らねば、必ずや封じ君を切る」
それは恐らく真実なのだろう。現に先ほどの戦いでも確実に両者の剣に対応してきた。
それを聞いた幽香が笑う。
「武龍斗さんの剣を見切ったと云うの?化物が。人間の殻を脱ぎ捨てて、人の限界を容易く超え得る力を持った化け物風情が。あの剣を見切ったと? 不可能よ。人間を超えてしまった貴女には、もう不可能なのよ。人の剣術を理解することは!」
戒厳の目が殺意に染まる。武龍斗さんは意にも介さず歩みを進める。
そして主人公は垣間見た。
ある種の意志の力、鍛えに鍛え抜かれ、そして狂った技術によって成せる業。
一太刀であった。ただ一太刀。それで武龍斗さんは戒厳を刀ごと両断していた
どれほどに重き劣勢であれ。その一刀を阻むにはには不足であろう。
その一刀は、何者をも断たずにはおかぬであろう。
それは正に魔剣であった。戒厳が両断され再生する前に幽香は駆け出し戒厳に何かを埋め込んだ。
すると戒厳は一瞬の内に巨大な木に変貌した。
「これでこいつは永遠に出てこれない。何をしたのかですって?こいつに種を埋めこんでそれごと木に変えたのよ」
その直後、幽香は地獄門を大魔術で吹っ飛ばし。死人武士達は消滅した……。
「これでおしまい。もう出てくることもないでしょう」
「……ユッカ。やるか?」
「やらないわ。悔しいけどアイツを切った一刀には私はまだ勝てないの。それに互いにボロボロだしねえ。また会いましょう?」
そして幽香は去っていった……こっちの幽香とはもう二度と会いたくないなあ。
そう思っていると武龍斗さんがポンと肩を叩き。
「何しけた面してるわけ?全部終わったんだから道場に報告に行くべきそうすべき」
そして武龍斗さんと共に道場へ向かい、全てのケリが付いたことを報告しゆっくり休むのだった。このイベント以降武龍斗さんのスキルに魔剣「雲耀の太刀」が追加される。
これは防具依存の防御力や、武器を使った受けスキルを完全に無効化する技。
それ以外にも攻撃力が狂っているので、切れば死ぬ相手なら一撃必殺の威力を持つ。