イベント/憎悪

Last-modified: 2013-04-21 (日) 23:09:51

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


憎悪

闇の王を討て!

ラオグリム、
そう呼ばれた巨漢が一瞬口を閉ざし、黙した。
やがて何かに気が付いたかのようにレミリアとフランの方に凶悪な視線を向ける。

 

「……貴様らか。でしゃばりな小娘が……!」
「友達が逢いに来てるわ、顔を見せてあげなよ。……何十年以来なんでしょ」

 

言われた闇の王が敵対者の中にいるガルカ、そしてヒュームに身を向けた。
その姿身に目を顰め、やがて、

 

「ザイド……それにマイケル・ウィルソンか……」

 

該当者の名をはっきりと述べた。
自身が直接力を注いだザイド、そしてマイケル・ウィルソン。
ラオグリムというガルカに直接面識のある人物達。
それの名を知るところとは、つまり……

 

「ラオグリム。……お前が、お前が闇の王だったのか」

 

大統領が重く呟き、ザイドはそれに続くかのように叫ぶ。

 

「何故だ……! 何故、闇の王などに!?」
「……北の地の遠征だ」
「…!」
「未開の地の調査の最中、俺はそこで、友と思っていた者に裏切りに遭い、殺されたのだ」

 

その言葉を聞いたザイド、大統領の顔がこわばった。

 

「『前々からガルカである貴様がミスリル銃士隊の、それも隊長を務めていることが心底気にくわなかった』、と!
 あの頃の俺が『獣人と敵対する必要は本当にあったのか』と考えていたのも理由の一つだったようだがな……!」

 

しかし、

 

「だがそれだけなら、俺だけならまだ良かった!」

 

血を吐きだすかのような憎悪と悲嘆の叫びを聞いた大統領がハッとした表情を見せる。

 

「ではコーネリアは……あの時、お前と一緒に死んだと報告されたコーネリアは……!」

 

闇の王が顔を俯かせた。その表情は影に隠れ、鈍く輝く兇眼以外は窺えない。

 

「死んだよ。俺を庇って、一緒に地の底に落ち、俺の腕の中で静かに冷たくなっていった……」
「まさか、そのような馬鹿な事が……」

 

その馬鹿な事が起きたんだ!

 

怒気が重圧となり、広間中に激しく渦巻く。
それは物理的な衝撃となり、侵入者達の身を叩いた。

 

「そうだ。友に裏切られ、仲間を目の前で喪い、全てを奪われ……
 無力に悔い、絶望しながら、あの時確かに俺は死んだッ!」

 

「だがな……最悪の連鎖の中で、たった一つ、一つだけいい事があった」
それは、
「……この力を手に入れた事だッ!」

 

闇の王が手を振るい、それだけの動作から凄まじい量の魔力の波が発生する……!

 

「ぐっ……!?」
「この地の地下深くに眠っていた力に触れ、俺は死から蘇った!
 そして得たのだ。死を超越した肉体! 人智すら容易く凌駕する魔力を!」

 

そして、言葉を紡ぐごとに、吐き出される感情は更に激しくなり、

 

「そして、その時漸く俺は気付いた。気付かされたのだ……!
 己の中に秘められていた自らが燃え滾る様な憎しみの炎を!
 俺個人の憎悪ではない、更に深く、激しい、ガルカという種全体が長らく抱えていた、渦巻く憎悪の炎!」

 

怒りに、全身を激しく打ち震わせ、

 

「お前達にはわかるまい! 我らの中に眠る、深いこの憎しみを! 憎悪を! 憤怒を! 激憤を!
 そしてこの炎に身を任せ、俺は人であることを辞めた……!!」

 

憎しみに、悪鬼の様な顔を更に歪め、

 

「そう……! 闇の王を生み出したのは貴様たちだ!」

 

溜めてきた負の感情を喀血するかのように吐き出す。

 

「貴様たち人間が、この俺を、憎しみの化身を目覚めさせたのだ!!」

 

かつてバストゥークの英雄だった男の絶叫が木霊した。
衝撃の事実と憎悪に打たれ、皆が半分呆然としていた瞬間、
主人公の背後で金属音と魔力が渦巻く音が聞こえた。

 

「……やはり、お前達から最初に構えるか! ……我が娘ッ!!

 

レミリア、フラン。武器を突き付ける実の娘達のその姿に、剣を持ちあげ闇の王は吼える。

 

「暗闇に身を沈め、闇に生きる者でありながら、人の子に焦がれ、身を堕した愚か者共……!
 滅びろ! 貴様らの出来る最期の行いはヴァルハラでの永遠の闘争! そこにしか存在しない!!」

 

「……馬鹿」
「ええ……大馬鹿野郎よ」

 

「滅ぼす、か。自分から望んで敵対したことだけど、やっぱり少しチクリとするのね」
「……仕方がない、よね。私達が自分で選んで、決めた先だもの……あなたが教えてくれたように」

 

「……ならさ」
「……でもさ」

 

「「なんなのよ、その情けない顔は……!」」

 

一見すれば大剣を上段に構えた、凄惨な羅刹の表情。
……己の気のせいなのだろうか。その目元が、嘆きの形に歪んでいたのは。

 

ザイドが両手剣を振って、

 

「憎しみの化身を名乗るなら、何故そんな悲しい顔をする……!」

 

フリオニールが全ての武器を展開し、

 

「それは、貴方の中にまだ残っているからじゃないのか!?」

 

パチュリーが魔導書を開き、

 

「七つの大罪、憎悪に対応する、慈悲の感情が……!」

 

大統領がスファライを嵌めた両拳を構え、

 

「……昔、お前と酒場で喧嘩した時にうっかり前歯へし折って大騒ぎになったな。
 ――あの時の再現といこうか。……だが、今回吹き飛ばすのは前歯ではなく……その憎悪だ!」

 

……主人公も、他の仲間達も、その場にいた全ての者が武器を構えていた。
闇の王を、否、ラオグリムを止めるために。

 

そしてブロントさんが盾を構え、それらの前に立つ。

 

「ダークパワーっぽいのはナイトが持つと光と闇が両方そなわり最強に見えるが暗黒が持つと逆に頭がおかしくなって死ぬ! お前の人生では連コインをするような人生ではないでしょう……!?」

 

黙れッ!  死ですら、俺を止めることはできぬのだ!
 俺が内なる炎に焼き尽くされ、果てるのが先か!
 おまえ達人間どもがこの地から消えてなくなるのが先か!
 最早二つに一つしかない! ……さあ、来い、人の子! 叛逆者共よ!
 我が憎しみ、思い知らせてくれる!!

 
  • VS.闇の王
    ♪Awakening
    勝利条件:闇の王の撃破
    敗北条件:主人公の戦闘不能
     
    闇の王との決戦。この時点で味方戦力の体力は全快している。よって回復を気にする必要はない。
    闇の王は一刀流と二刀流を6ターンごとに切り替えて襲いかかり、形態を切り替える度にHNMレミリアも使用した「スペルウォール」と「ソーマウォール」を使用、一刀流は「スペルウォール」、二刀流は「ソーマウォール」が対応する。形態によってアタッカーを切り替えよう。
    攻撃については、一刀流は後述する二刀流に比べれば攻勢こそ激しくないがラストスペルが強烈、割合ダメージ+通常ダメージの「インプロージョン」はHPが半分以下だと間違いなく死ぬ。回復したうえで防御動作を取ろう。二刀流は攻撃回数が増加する「スポーンシャドウ」に加え「ブライティングブリッツ」が痛く、ラストスペル「ドゥームアーク」は死の宣告を付加してくる恐ろしい攻撃。
    スロウ・毒・スタン・フラッシュ・暗闇が効くが、付加されるたびに耐性が付いてしまう。やはり短期決戦で攻めるしかないだろう。
    色々要素はあるが、矢張りとにかく強い。当イベントの最終ボスだけあり恐ろしく手強いが、今在る戦力とここまで来た経験があれば決して勝てない相手ではない。
    「跪き、瞑目せよ! 貴様を滅し、人の子の終焉を告げようぞ! 」
     

死闘。
その戦いは、まさに死闘といっていいものだった。
肉が削げ、血が飛沫を上げ、骨が砕け、生と死の境目を何度も行き来し、

 

「ぐぅ……、がぁ……!」

 

闇の王がその膝を屈した。

 
 

「ラオグリム……!」
「ま、だだ……」

 

闇の王の体から漆黒の靄が溢れ出す。

 

「力を……! ……更なる、闇を……!
 まだ、終わるわけにはいかんのだ……貴様らを……滅ぼすまでは……!!」

 

そして、

 

「――――――――――ッ!!!」

 

闇の王が絶叫の声をあげた。

 
 

それはまるで、

 

闇の力と共に流れ込んだ、

 

憎悪と憤怒と悲嘆と無力と怨恨と絶望と呪いと、

 

ありとあらゆる負の感情に押し潰された、

 

ラオグリムの中にかすかに残っていた最後の慈悲の断末魔のようだった。

 
 
 

漆黒の靄が弾ける。
黒が王の間を呑みこみ、視界が闇に落ちた。

ザルカバードに眠る真実

気が付けば、主人公は王の間にいなかった。どこかの、原始的な野営地のような場所に立っていた。

 

……!?

 

……ここは、どこだ?
自分……いや、自分達は先程闇の王を下した筈だ。
実は死にかけて、幻覚を見ているとかそんなオチか……?

 

困惑にも気にした様子もなく、目の前には闇の王の代わりに、ガルカとヒュームの女性が口論している。
いや、口論というより、ヒュームの女性が一方的に捲し立てているようだが。
こちらには一切気付いた様子もない。まるで端から眼中にない……いや、そこにいないかのようだ。

 
 
「…………御立派な銃士様がこんな汚いとこに来てんじゃねえよ!」
「……。…………私のことを知ってるヒュームの女性とはまた珍しい」
「…………そんなどうでもいいこと、知りたくて知った訳じゃない」
 
 

そして、女性が乱暴な口調にガルカをなじる様子が暫く続き、

 
 

画面が切り替わった。

 
 

違う場所。
主人公の目の前で先程のガルカと女性が相対して、会話している。
女性の方は先程の勝気な雰囲気が感じられないほどに覇気がない。
ガルカは優しく諭し、

 
 
「復讐は……何も生みはしない。それは、その対象を喪失する行為だからだ」
「あなたは……」
 
 

女性の口調は先程の男勝りなものではなくどこか暗いながらも、年頃の女性らしいたおやかなものだった。
ガルカは穏やかに語る。

 
 
「……よく人は、『失うものがない者は強い』などという。おまえもきっとそんな気持ちだったはずだ。
 だが、そんなものは幻想だ。失うものが無い者は、裏を返せば……守るべきものがない。
 そういうことだ。真に強い者とは……守るべき何かがある者の事だ」
「あなたには……それがあるの?」
「俺の記憶は200年以上もの時を過ぎた。重荷に感じることの方が多い記憶だが……失う訳にはいかないものだ。
その記憶の中に生きる人々の笑顔を守るためなら、大統領府で役人どもの小言にも耐えることができる」
 
 
「私にも……見つかるかな?守るべき何かが……」
「見つかるだろう。きっとその時は来るはずだ」
 
 

画面が再び変わる。

 
 

北の地だ。
傷を負い、膝を着くガルカ。彼目掛けて刃を突き出したヒュームの騎士。そしてその間には、ガルカを護る様に立ち塞がり、刃を胸に受けるあの女性がいた。

 
 

その姿を見た二名は何れも驚愕の表情を浮かべ、

 
 
「……コーネリア!?」
「う、ああ……」
 
 

ガルカの声と同時に、呻きを漏らしてヒュームの騎士が逃げ出す。
力なく崩れおちる女性をガルカは抱き止め、

 
 
「なぜ……!」
「あなたは、死んではいけない人……」
 
 

悲痛な叫びに、力ない微笑みが返る。
そして女性の体から力がゆっくりと、しかし確実に失われていく。

 
 
コーネリア!!
 
 

――次の瞬間、地面が崩落し、ガルカも女性もその底へと呑みこまれ……

 
 
 
 
「奴らは……奴らは!!
 
 
 
 

崩落の最後に、憤怒と怨嗟と無力と悲嘆と絶望を含んだガルカの声が白い大地に響いた。

 
 
 
 
 
 
 
 

……これは、
これは、ラオグリムの記憶か?
もしそうだとすれば……あの女性が、話に出てきたコーネリアなのか?

 

……なぜ、自分は、これを見ているのだろう。

 
 

そう、思った時、

 
 

どす黒い絶叫が全てを掻き消し、
主人公の意識は現実へと引きずり出された。

最果てにて君を待つ闇

 

次の瞬間、憎悪の悲鳴が主人公を打ちのめした。
何十時間もなじられ、怒鳴られ、怒りをぶつけられるような感覚を得、思わず耳を塞ぐ。
だが、いくら耳を塞いでも、目を閉じても、闇の王が放つ怒りが自分を叩きのめそうとする。

 

他の仲間も同じような状態だった。

 

光に属しているとか、闇に属しているとか、人間だとか、人間ではないとか、そんなの関係なかった。
その場にいる全てが襲いかかる憎悪に等しく苦しんでいた。

 

闇の王。目の前で吼える異形の放つどす黒い憎しみが、場を支配する。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

頭が痛い。
まるで頭をひどく殴りつけられているみたいだ。

 

視界が涙で歪む。
まるで目に香辛料を強引に押し込まれているみたいだ。

 

喉が渇く。
まるで干乾びた砂漠を彷徨っているみたいだ。

 

体が言う事を聞かない。
まるで全身を鉛で縛りつけられているみたいだ。

 

息ができない。
まるで重たい水の中にいるみたいだ。

 

胸が軋む。
まるで理不尽な悲劇に遭遇しているみたいだ。

 

心が悲鳴をあげている。
まるで目の前で大切なものを喪ったみたいだ。

 

まるで……

 
 
 
 

ぐんにゃりと歪む意識の中、何かが見えた。
ぼんやりした視界の中で、それだけがはっきりと形を得る。
女性だ。
それは何かを訴えるヒュームの女性の姿だった。

 

あのコーネリアと呼ばれていた女性だった。

 

『……!』

 

女性は何かを叫んでいた。
言葉は聞こえない。音として聞こえない。
しかし、その表情から、口の形から、動かす口の動きから、読みとれた。

 
 

『おええ』

 

止めて

 
 

『あおいお お おええ』

 

あの人を止めて

 
 

『おおいお お あうええ』

 

あの人を助けて

 
 
 
 
 
 
 
 
 

気が付けば、体が動いていた。

 

涙のおかげが視界はひどい。
体中が筋肉痛になったかのように軋む。

 

だけど、

 

体は動いていた。

 
 
 

女性の姿はもう見えない。
されど、その姿は、その言葉は、はっきりと脳裏に焼き付いていた。
……仲間も同じだった。そして自分と同じ表情を浮かべている。

 
 

喉が声を放つ。

 
 

見えたか!?

 

見て、今の『言葉』が『聞えた』か!?

 
 

「「……『聞えた』!」」
「「確かに『聞いた』!」」
「「ログにも確かに残っている!」」

 

なら、

 

あいつを……あの馬鹿を止めるぞ!

 
 
 

返事はなかった。

 

返すまでもなかった。

 
キャラ別口上

シチュとしてはスパロボの戦闘前会話的な感じ

 

                                                                                                             

  • ブロントさん1

    「……お前目の前で泣いてるリア♀の気持ち考えたことがありますか?」

     

    『…………』
    「今すぐ自分を取り戻すべき。今のお前にはそれが必要不可欠なのは確定的に明らか」
    『無駄だ……始めから……無――』
    「うるさい黙れ気が散る『お前』に要はない! ……コんネリアが「はやくたすけて~はやくたすけて~」と頼んできたからかなぐり捨ててもお前を止めるからな覚悟しておくべき!」

     

    「……さぁそっちも覚悟はできたか恥知らずな貧弱一般肉染みが男同志の会話に横槍を出したことで俺の怒りが有頂天になった! この怒りはとどまるところを知らない!」

     
  • ブロントさん2

    「……いい加減蹴りを付けようと思ったのだがそういえばそうとレミリアとの還啓を認めてもらっていなかった感。だからこの試合はっきり言ういっておく答えは帰化ないからな」

     
     

    「――――hai! 義父さん、娘さんを僕にくださいまうsか!?」

     
     

    『忌々しいウジムシが! 無価値なその魂すべて……一片すら残さず逝くがよい……!』
    「へ、へヴィだぜ……!」

     

    ▼Arch Shadow LordのSTR VITが上昇した。

     
  • レミリア

    『…………』
    「……ねぇ、聞えてる? さっき、アンタの昔の記憶みたいなのもの見たんだけどさ。
     『復讐は何も生みはしない。それは、その対象を喪失する行為だからだ』……か。
     大層な御高説よねラオグリム」

     

    ……いい加減目を覚ましなさいよ馬鹿親父っ!!
     今、目の前で泣いてるその女の姿が見えないのか……!!」

     
  • フラン

    『…………』
    「『止めて』、『助けて』か」

     

    Frandreは嘆息した。

     

    「聞える? 貴方の大事だった人が、目の前で泣いてるから……
     ……娘として、貴方を止めるわ」
    『我は消えぬ……滅せぬ……それが……この世界の理……』

     

    「いいえ、『あんた』にコンティニューなんてさせない! そんなもの、与えてやるものか!!」

     
  • サクヤ

    「我が名はサクヤ・イザヨイ。十六夜を遡り、十五夜に至る名を戴く者。
     我が主……貴方の御息女は私にそう名付けました」
    『月も、闇の前には呑みこまれるのみ……』
    「この名に込められた意思は『完全』。
     ですから、完全で瀟洒な従者として事を完璧に全うさせて頂こうかと」

     

    「さぁ、こられませ。私の血はお嬢様の命に、私の魂はお嬢様の誇りに、私の意思はお嬢様の掌に。
     私のナイフはお嬢様の槍の導に、私の時はお嬢様の次への一分へと捧げましょう。
     ……ですが心と守護の支えは不要」
    『月の光も……太陽の光も……』

     

    「何故ならお嬢様には既にその役割を持つ者がいるのだから。
     ゆえに、私はお嬢様の懐刀、紅魔の犬として貴方の相手を致します」
    『……闇の中では、小さなまたたきに過ぎぬ……』
    「先程から平行線ですね。瘴気に塗れて既に正気の無い貴方の言葉なんて聞いてられませんが。
     では、改めて『完全で瀟洒な従者』として、事を完璧に全うさせて頂きましょうか」

     

    「主が望む事を果たす為に動く、それが従者の在り方ですので」

     

    Remilia「サクヤが……真面目なことを言ってる……」
    Frandre「嘘……でしょ……?」
    Sakuya「お前ら私が真面目なのがそんなにおかしいか」

     
  • 大統領

    『…………』
    「……コーネリアの頼みだ。その憎悪を打ち祓う」
    『雲霞風情に何ができる……藁の如く朽ち果てよ……滅びよ……』
    「何もかもできるとも」

     

    「何故なら――私は、バストゥーク共和国大統領だからだ」

     
  • ザイド

    『…………』
    「ラオグリム……」
    『その存在全て否定しよう……無に帰せるがよい……』
    「……最早なにも語るまい。今はただその業に、正面から立ち向かおう」

     

    「己が業の意味を我が刃に問え!」

     
  • フリオニール

    「英雄ラオグリム。子供の頃からその名は聞いていた」
    『…………』
    「俺は……のばらが咲いて、みんながそれを見て笑っている。そんな普通の夢を叶えたいんだ」
    『無駄だ……ばらなど全て摘み取ってやろう……』
    「ならば再び植えるまでだ!お前が何度摘み取ろうと、俺は何度でも花を植え続ける。希望も同じだ」

     

    「夢を……叶えたいんだ!」

     
  • パチュリー

    「いつの間にやら、大変なことになってるけど……」
    『…………』
    「終わったら数ヶ月単位で休み貰ってやる」
    『ここから生きて帰れると思うな……』
    「あら残念」

     

    「魔法使いの戦いは既に終わっている。後はちょっと一押しするだけ……さあ、世界と馬鹿を一人救いましょうか」

     
  • チルノ

    『…………』
    「……さっきので何がアンタをそうさせるのか嫌というほどわかった。確かにこれはキツイな」
    『たかがムシケラ如きが、王に抗おうなど無に等しき所業……』
    「……王、ね。駄々捏ねる王様に見えるのはアタイの気のせいか?」

     

    「まぁいいさ、これも最強の盾の役目さね」

     

    Cirnoは<Arch Shadow Lord>を挑発してみせた。

     

    「……アタイの強さにお前が泣いた」

     
  • レティ

    『…………』
    「頭が痛くて考えがまとまらないけど……貴方も被害者だったってことなのかしらね」
    『……全てを無に……全てを滅す……』
    「……そう。では手っとり早く貴方を止めて、事を済ませましょうか」
    『愚かな……只々愚か……』
    「愚かで結構。弱きを助け、強きをくじく――最強の矛をも殴り飛ばす、最強の盾であれ――」

     

    「それが正義の味方よ」

     
  • 汚いアサシン

    「正直、テメェの境遇なんざどうでもいいし、事情にも興味はねぇ。
     裏切られたっつっても、騙されたほうが間抜けだっただけの話だろうが」
    「このままテメェをぶっ倒して報酬もらって、それでオシマイって話だ」

     

    Burontは<Assassin>をジッと見つめた
    Remiliaは<Assassin>をジッと(ry
    Frandreは<Assassin>を(ry
    Michaelは(ry
    etc... etc...

     

    「…………」

     

    「……命だけは助けてやる、全部終わったら周りの甘ちゃん連中に感謝しとくんだな!!」

     
  • カイン

    「……単に世界に仇なす元凶という認識だったが……」
    『…………』
    「事情を知った以上、放っておくわけにはいかんな。お節介とは思うが止めさせてもらおうか!!」
    『滅ぼす……全て……滅する……』
    「させてなるものか……!!」

     

    「お前を 正気に 戻そう……!!」

     

    Cecil「そのセリフ、カインにだけは言われたくないよね、絶対に」
    Cain「どういう意味だそれは!?」

     
  • オルステッド

    「……お前が憎んでいるモノは、大事なものを奪った人間達か?」
    『…………』
    「それとも……守りたいものを守れなかった自分自身か?」
    『全てだ……全て……滅びよ……』
    「滅ぼさせはしない。それが私達の使命だ。それに……」

     

    「個人的に何故だか他人のような気がしないのでな。放っておく気にはなれん……止めさせてもらう」

     
  • ブルーゲイル

    「まさか闇の王にこのような事情があったとはな……」
    『……闇に沈むがいい……二度と飛び立てぬ程の……深き闇の底に……』
    「沈みはしない!たとえ沈んだとしても何度でも飛び上がって見せるさ!!」

     
     
  • セシル

    「英雄ラオグリム……バストゥークにいた頃に話には聞いていたけど、こうして本人に会えるとは思わなかったよ」
    『……』
    「貴方の心はまだ闇に沈みきってはいない。今の声がそれを証明しているんじゃないか?」
    『光などありはしない……あるのはただ闇のみ……』
    「違う!光も闇も、全てひっくるめて自分自身なんだ!自分の中の光を思い出すんだ!!」
    『光も闇も……全てが無価値……』

     

    「光も闇も……僕の力だ!」

     
  • ヴァン

    「みんな俺の仲間だ。一緒に来たし、一緒に行くんだ」
    『仲間など幻想だ……勝利は我が手にある』
    「へへっ、盗賊の出番ってわけだな?狙った勝利は必ず奪う!」

     
  • 鈴仙

    「狙撃兵なら明日のために、
    その1「すごく見晴らしのいい所でうんと離れる」その2「近付かれたら死を覚悟」……かー。
     ……此処に来るまで色々あったけど、よく生き残れたわねー、私」
    『貴様のそのか細い命運も、此の場にて無残に潰える……その言葉の通りに、滅びを胸に刻むがよい……』

     

    「知ってますー? 今の言葉はあくまで心得。別に従ってなくても、頑張れば生き残る事は容易いの。
     生き延びるのは私の得意技だしね……あははー。
     それに、まだまだやり残したことがあるってのに、こんなところで死んでたまるもんですか。
     ……そりゃ私はビビりだけどねー、意地ってもんがあるのよ。コイツが」

     

    「さぁいくわよ、鈴仙。……おっかなびっくり、生き残ってやりましょう!」

     
  • 内藤

    「あんたwwwwカワイコちゃんwww泣かせちゃwwwダメwwwでしょwwwwww
    ほらwww今すぐ誤っテwww」
    『雑草が……根まで絶やし尽くしてくれる……』
    「うはwwwまだwww手w伝wいwwwww終わってないからwwwww
     無理wwwwwwサポシwwwwww」
    『……この期に及んで、何ができるという……』

     

    「いやいやwwwちょっとwwあんた達を笑わせるwお手伝いをね!w」

     
  • ゲッショー

    「おぞましき憎悪の波動……!……されど」
    『恐怖と絶望に慄け!』
    「拙者、未だ使命を果たしておらぬ故……。姫、拙者に加護を授け給え……いざ!!」

     
  • ギルガメッシュ

    「あん時は亀共に邪魔されたが、今度こそ余の伝説にしてやるぜ!」
    『再び闇の力を注いで、我が駒としてくれよう』
    「へっ!やれるもんならやってみな!その頃には、お前は真っ二つになってるだろうけどな!」

     
  • 霊夢

    「相手が何であれ、私のやることは変わらないわね」
    『…………』
    「勝つまでやるから、そのつもりで覚悟してなさい」

     

    「あんたの敗北をもって、この異変は終わりよ!」

     
  • ウォーリア・オブ・ライト

    「私は……もしかしたら、このような時のためにこの世界に降り立ったのかもしれない」
    『光の……戦士……?』
    「この剣に全てを賭けて、闇を振り払おう」

     

    「……光あれ

  • 「ラオグリムさん……貴方の闇を晴らそうとは言いません」
    『……ならば戦慄せよ……畏怖せよ……死の旋律を舞い……死の詩歌を――』

     

    「貴方の闇を必ず晴らと、そう決めました
    『……愚かな……ムシケラに……なにができるというのだ……』
    「できます。私と、私の友人達が今からそれをお見せ致しますから!」

     

    「……冴月麟、参ります!」

     
  • サーシャ

    「闇の王め。愈々を以て己の憎悪に呑まれてしもうたか……!」

     

    (……この男を取り巻く悪しき憎悪。呪縛……。抱え込まれたその総量は我らでも堪え切れぬ。
     しかし、その堪え切れぬ憎悪に顰めながら、お主らは何度でも立ち上がる。……なんでじゃろうなぁ)

     

    (……)

     

    (うんにゃ。わらわとしたことが、愚問じゃった。
     ……言葉は要らず、姿身全てが物語っておるではないか)

     

    「主人公……それに連なる者たちよ。もう一度魅せてくれるか?
     わらわが最も好むもの。お主らの硬き寝床の内に宿るものを。お主らが魅せる『一瞬』の最中を」

     

    「……その為なら、ここで世話を焼くのも吝かではない!」

     
  • ソラール

    『貴様が求める太陽など……所詮は幻想……』
    「……太陽がなければ、俺自身が太陽となろう。貴公を照らし、救い…
     共に、次の朝日を見届けるために」

     

    『いまわしいウジムシが……ならば、その存在全て否定してくれる……』
    「否定などできないさ。太陽は、ここにあるのだから」

     

    「俺が、俺達が太陽だ!」

 
  • VS.Arch Shadow Lord
    ♪Destiny -太陽の花-
    勝利条件:闇の王の撃破
    敗北条件:主人公の戦闘不能
    備考:味方全体に オートリジェネ、常時TP300%
     
    力と共に全ての憎しみを解放した闇の王との戦い。味方は全快状態にあるので前回の戦闘で出し惜しみする必要はない。
    前回の戦闘の様なスペルウォールなどの吸収防壁を使う事はないが、最初のターンにイン・ヤンを召喚、倒されると3ターン後に再び召喚してくる。矢張り相方がいると復活するが以前戦った時に比べHPが激減しているのでかなり倒しやすい。……がもっとも恐ろしいのは自身と同じ能力を持った分身を2ユニット周囲に召喚してくること。控えめに言ってもイン・ヤンより此方がずっと恐ろしい。HPは難易度にもよるが3500程度。もし召喚してきたら大火力を叩きこみ一気に沈めよう。ある意味WS撃ち放題の状態なので連携さえあれば火力が低いキャラでも一気にそれ以上のダメージを叩きこめる筈だ。
    HPが40%以下になると発狂状態になり分身召喚などを止めて、大ダメージを与えるラストスペル「ダイナミクインプロージョン」のみを連発してくる。実質無理ゲーに思えるが、代わりにこちらはオートリレイズの状態に。……つまりここからは実質イベント戦。
    そこまでくれば、後は笑いながら勝つだけである。ありったけを叩きこもう。
    「蠢くモノ……生に縋るモノ……死せよ……滅びよ……滅せよ……!」
     
     
     
     
    「ラオグリム!」
     
    「ラオ……、グリ……、ム? ……ちがう……! 俺は……闇の……!」
    「違うッ!」
     
    ザイドが力の限りに叫び、
     
    「お前は、闇の王などではない!」
     
    レミリアが続き、
     
    「思い出しなさい、自分の本当の名前を……!」
     
    大統領が手を苦しむ異形へと挙げ、
     
    「ガルカの騎士……ラオグリム!
     
    「……私達に、そう、教えてくれたでしょう! お父さま……!」
     
    フランが最後に声を張り上げた。
     
    「ぐ、お……」
     
     
     
    「がァああああぁあぁあああああああッ!!」
     
     
     
    その時、彼らは見た。
     
    広間の天井が黒い孔に覆い尽くされ、闇の王の魔力がそこへと解き放たれていくのを。
     
    そして闇の王の姿が、元のガルカの形に戻っていくのを。