イベント/瞳の炎

Last-modified: 2014-08-22 (金) 14:17:59

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


瞳の炎

誰かの声

フェンリルは見た。

 

人と、人であろうとする者が辿り着く未来を。

 

それを知った他の霊獣たちも、その未来の可能性に賭けようと考えた。

 

ディアボロスはデュナミスを造った。

 

麒麟は四神と共に、自分のことも省みず人を守った。

 

フェンリルは偉大な召喚士の呼びかけに応え、ウィンダスに星月の加護を与えた。

 

フェニックスは己の半身を使って、勇敢な戦士たちに二度目の生を与えた。

 

バハムートは人の未来のために、ルルサスと戦うと決意した。

 

だから、ボクも。

 

ボクも、人の未来のために出来ることをしたいんだ……。

尽きること無き火種

「主人公!」
声と共に、万魔殿に飛来するヨルムンガンド以下、三龍。
「……っ!遅カッタカ……!?」
その惨状を見て、ヨルムンガンドはうろたえた。
着物を纏った少女の姿へと変身し、万魔殿に降り立つと、ヨルムンガンドことサーシャは、空を仰いで叫んだ。
王の名を。

 

「空の覇者たる竜王よ!耳を傾けよ!この者たちは、まだ死すべき生命では無い!願わくば我が眼前に降り立ち、その威光を、我が友の窮地を救うために!」

 
 
 

――了とした

 
 
 

サーシャの呼びかけに応え、深紅の空に巨大な魔法陣が出現し、そこからきりもみ回転しつつバハムートがその姿を現した。
「ルルサァス!!」
『真龍……バハムートか。獣が、審判者たる我に何の用だ?』
「勘違いするな、ルルサスっ!最後の審判を下すのは……」

 

「この竜王バハムートだ!!」

  • バハムートvs万魔殿の審判者
    自らの歴史と運命
    バハムートと三龍を操作しての審判者との戦い。
    操る4体はいずれも飛びぬけた能力の持ち主たるドラゴンなのだが、それ以上に審判者は強敵である。
    というか、回復が各々のリジェネ頼りなので、バハムート以外は大体2ターンで落ちる。
    だが、バハムートは無限リレイズという、どうあがいても負けることが出来ない。
    前回までとは打って変わっての、必勝バトルである。

「人の子よ!いつまでそうしているつもりだ!?」
バハムートが、倒れて指一本動かない者たちに語りかける。
「お前たちは、お前たちだけが辿り着く未来の可能性を持っている。それを、このような所で無下にする気か?……聞こえているはずだッ!応えてみせぬかッ!!

 

そんなバハムートの無茶な要求に、しかし彼らは応えた。

 

ゆっくりと……よろよろと、力無く、立ち上がった。何とも、頼り無い姿ではあった。
……だが。

 

その瞳には、燃え盛る炎が宿っていた。

 

『……何故まだ我の前に立っている?』
審判者は問うた。いや……本当は、審判者にも見えていた。

 

彼らを支えるように現れた、【炎の鳥】と【虹の獣】の幻影が……!

 

「何故……?言ったはずでしょ。あんたを、」

 

「懲らしめるためよ!」「倒すためだ!」「成敗するためにござる!」「討ち取るためです……!」「ぶっ倒すために決まってんだろ!」「無惨に殺してやろうと思って」「一発ぶん殴ろうと」「俺にも一撃入れさせろ」

 

纏まりねーな!
「いや、むしろもの凄く纏まっているのではないかの?見えている部分は同じようじゃし……」

 

『口だけなら、何とでも言えよう。ゆっくりと、苦しみながら死んで行け』

 

「あいや、もう死地を彷徨うのは沢山!御免被る」
「そうそう。アレは嫌なものよ?……あんたこそ、死出の旅路を送ってあげるわよ!」
「貴方には、お礼をしなくちゃいけないと思ってたの。吸血鬼の私に、あんな体験は滅多に出来ないからね。ところで、ひんがしには素晴らしい言葉があるらしいわね。『恩を仇で返す』」
「グングニルでもぶちこんでやろうと考えていたけど、辞めた。やっぱさぁ……直接殴った方が気持ちいいものだよね!!

 

先ほどまで死に体だったとは思えないくらい、体力が回復していた。
いや、今なら限界くらい簡単に突破できそうなくらい、力が有り余っている。
この感じは……。

 

フェニックス、カーバンクル……この力、しばらく借りる!

 

これで終わりにする!

キャラ別口上
 

                                                                                                             

  • ブロントさん

    『我は【審判者】…アギトを見出す絶対の存在…!』

     

    「勝手に決めるなオレの圧倒的なPスキルの前におまえの命は長くない(不快)
     そもそもその安易な設定に寒気すら感じる始末」

     

    『何を…言っている!』

     

    「俺の言っている事がわからないならおまえの耳は意味ないな後ろから破壊してやろうか…!」

     
  • レミリア

    『運命は既に決まっている! であるのに…何故だ!』

     

    「所詮、運命なんて後出しの予言に過ぎない。
     幾らでもでっち上げられるし、覆せるのよ。
     大体…このレミリア・スカーレットに運命を語るなんざ、永世を幾度巡って尚、早い!!」

     

    「さあ、覚悟はできてんでしょうねぇ、ルールサスぅー?
     こんなにも頭にキてるから、本気で殺すわよ…!」

     
  • フラン

    『判決とは、上から下へ。常に一方的に行われる。
     我が絶対であることに何ら変わりはない…!』

     

    「そんなことはどうでもいいの。
     散々罵られた揚句殺されるなんて、こんな体験滅多にない。
     御礼はしなきゃね? とびきり無慈悲で残酷な御礼!」

     

    「付き合って貰うわ、ルルサス。
     ……今宵、楽しい火の遊びを」

     
  • サクヤ

    『……何故だ、何故まだ我の前に立てる…!』

     

    「気に入らない馬鹿を叩き潰すのに理由が必要ですか?
     何より…後々蘇ったとはいえ主君を目の前で殺されて、私、腹が立っているんです」

     

    「……断じて、楽に死ねるとは思わないでくださいまし」

     
  • フリオニール

    「俺には叶えたい夢がある。
     ここで負けるわけにはいかないんだ…!」

     

    『アギトの落伍者が……無価値な存在が…!』

     

    「例えお前にとって無価値であっても、俺は絶対に諦めない。
     未来を、諦めたりはしない!」

     

    「そうだ、俺の夢は消えない……!」

     
  • パチュリー

    「よくも殺し続けてくれたわね…喘息より効いたわ」

     

    『我が裁きをそのような矮小な些事と比較するか…』

     

    「裁き? カビが生えた伝説に取り憑かれた馬鹿の御飯事でしょ。
     ……第一、ナンセンスなのよ」

     

    「アギト? 【真世界】の扉を開くですって…?
     そんな、神話みたいなやり方が流行る訳ないでしょう…!」

     
  • ザイド

    『見苦しいぞ、業深き者よ…裁きを受け入れよ!』

     

    「そうもいかん…俺にはまだ生きてやるべき事が山ほどあるのでな…!
     この場所は、俺達の死地ではない!
     貴様の裁きとやらに長々と付き合ってやる訳にはいかんのだッ!」

     

    「行くぞ、ルルサス…
     己が存在の意味を我が刃に問え!」

     
  • アリス

    「シャントット卿にバレなくて正解ね。
     こんなものに関わらせたら八つ当たりで私達の命が危ない」

     

    『巫戯けたことを…【審判者】を前に(おど)けるか』

     

    「はあ? そんなものよりシャントット卿の方が怖いに決まってんでしょうが!」

     
  • ユメミ

    『価値のない者には、何の権利も与えられない。審判者である我が、裁きを与えよう…!』

     

    「冗談。こちとら死に過ぎていい加減死に疲れてるのよ!
     まだ若いし、もう少し素敵なイベントが欲しい所なんだけど」

     

    「折角だから貴方も一辺死んでみる? 少しはその傲慢も潜めるんじゃないかしら…!」

     
  • ゲッショー

    『これが審判だ! 享受せよ!』

     

    「あいや、いい加減八百長めいたお裁きには飽き申した!
     第一、拙者は使命を持つ身故、黄泉平坂に馳せ参じるにはまだ早いでござる!」

     

    「それ故、その判決に異議申し立て(つかまつ)る!」

     
  • 霊夢

    『ありえん……裁きは下った筈だ…!』

     

    「それはこっちの台詞よ。
     博霊の巫女が異変解決を前に死ぬなんて笑い話にもなりゃしない。
     ……ま、そんなことはどうでもいいわ。全然よくないけど」

     

    「あらためて挑ませてもらう、ルルサス。
     あんたを懲らしめて、この異変にケリを着ける!」

     
  • WoL

    「この炎……彼らが力を貸してくれたのか」

     

    『笑わせるな、無価値な存在めが。その程度の灯火で何ができる…!』

     

    「灯火だとしても瞳の炎に宿る光は消えない。
     ……光は我らと共にある。
     この光を以ってアギトの試練、今こそ乗り越えよう!」

     

    「万魔殿の常闇、我らの光が照らす…!」

     
  • 「鳳凰の炎…そして霊獣の光……なんて暖かい…!」

     

    『獣風情が…審判者たる我の審判を汚すか……!』

     

    「この光を、輝きを異物としか見れませんか、ルルサス。
     …ですが、最早届く言葉もないでしょう。
     ならば、この一刀に全てを込めて御見せします」

     

    「バハムート、三龍、そして霊獣。
     人間…人間であろうとするものの輝きを!」

     
  • ヒナ

    『笑わせてくれる…審判者たる我に、人間となんら変わりなき貴様が歯向かうだと…?』

     

    「そうやって上に立っているつもりいるから、これから足元を掬われる。
     その傲慢が命取りになるわ。
     でも…そんなことより、私はあなたを殴り飛ばしたい」

     

    「いきなりアートマを抜かれたり、薄気味悪いアートマを抜いたりしたお陰ですこぶる気分が悪いから…
     エゴ丸出しの神様気取りに痛い目を見せてやりたくて堪らないの…!」

     
  • ギルガメッシュ

    「ヘッ…ちょっと前は立つのも億劫だったが
     ……いいねェ、今じゃ負ける気がしねえ!」

     

    『フン! 既に判決は決まっておる!
     アギトに至れぬ落第者は死ぬがよい!』

     

    「それは! こっちのセリフだぜ!!
     あんまし人間様舐めてんじゃねえぞ! 気色悪い人面ゲジ野郎が!!」

  • 大規模戦闘
    朱雀の炎
    勝利条件:万魔殿の審判者の撃破
    敗北条件:無し
     
    味方全員が無敵かつステータスMAX状態という、どうあがいても負けることの出来ない最終決戦。前回の闇の王ら大ボスとの戦いを『事実上のラストバトル』と書いたのは、難易度の高さもさることながら、こういった事情があったのだ。ここまで来てプレイヤーが詰んでしまうことの無いように、というスタッフからの温情だとも推測されている……。
    大規模戦闘とは言っても、敵は審判者一人だけ。コアが11個あるので、それを順番に破壊していくことになる。
    マップ全体攻撃『審判の天罰』を繰り出してくるが、無敵なので気にする必要は無い。
    コアを壊すごとに目に見えて弱って行き、3つ壊すとリフレクが、6つ壊すと『審判の剣』が、9つ壊すと『最後の審判』が使えなくなり、最終的には審判の天罰を連発するだけになる。
    コアを壊すごとに味方がどんどん離脱していき、最後まで残るのはPCだけ。PC一人で審判者にトドメを指すことになる。
    『これが裁きだと言うておる!!』

『ありえん……人間如きに……!?』
「もうひといきだ!全ての力を奴にぶつけろ!」

 

「いいですとも!!」

 
 
 
 
 

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「終わりだ、ルルサス!!」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

いつの間にか、雨が止んでいた。
深紅の空はひび割れ、隙間から柔らかい光が差し込む。
久々に、青空を見た気がした……。