イベント/蜘蛛王退治

Last-modified: 2013-12-19 (木) 23:23:18

シナリオ/世界移動シナリオ-中世聖騎士編のイベント。


蜘蛛王退治

「己の行く先」クリア後、バストゥークで受領可能

ツェールン鉱山の異変

ツェールン鉱山の内部に巨大なモンスターが出没した。
モンスターは坑道の最奥を陣取り、鉱山の開発を阻害している。
この事態を看過することはできない。
鉱山内部のモンスターを殲滅せよ。

 
 

ツェールン鉱山とは、近年になってバストゥーク鉱山区から発見された新しい鉱山だ。
内部からはガルカ族が得意とする冶金術、ダーク鋼の材料である黒鉄鉱が発見されており、
町中の鉱山という環境もあって、バストゥークの中でも特に活発な鉱山といえる。
だが……
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「ツェールン鉱山にそんなモンスターが出るなんてな。坑夫の人たちを疑う訳じゃないんだが」
わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ
町中の鉱山内部からモンスターが出現した。
その事実を、フリオニールは訝しげに呟く。
依頼を受けた主人公は、バストゥークで得た仲間であるパチュリーとフリオニールを伴い、
件の鉱山を探索していた。
バストゥークの中、そして開発されたばかりの鉱山という理由から、
ツェールン鉱山にモンスターが出ることはない。……少なくとも、開発を阻害する脅威になるものは。
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「どこかのモンスターの巣に通じたか、
 それとも地中で眠っていたモンスターを掘り起こしてしまったか……
 思いつく限りでは、その辺りかしら。けほっ」
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鉄と土臭い坑道の臭いが体に堪えるのか、咳をこぼしながらパチュリーが補足する。
少なくとも、坑夫達が嘘をついているとは考えにくい。
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「嫌な気配がするからね」
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……空気が重い。
目の前で、人間の腰ほどの高さもある蜘蛛の群れがわしゃわしゃと群がっているとなれば、なおさらだった。
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坑道内部でエンカウントするスパイダー族を蹴散らしながら、鉱山の奥へと進んでいく。
基本的に弱い敵だが、特殊技「シックルスラッシュ」のダメージが大きいことに注意。
氷に弱いので、多彩な属性魔法が得意なパチュリーに頼って殲滅するのが吉。
「アシッドスプレー」で毒を受けた時の為に回復手段も保持しよう。
わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ
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タカアシ鎧蜘蛛

無数の蜘蛛の巣が坑道の至る所に張り巡らされている。
それは、奥へと進むたびに顕著だ。

 

「ああもう、ベタベタする!
 粘性が普通の蜘蛛糸とまるで違うわね」

 

蜘蛛糸を焼き払ってもいいが、下手をすると燃え移って大惨事になりかねない。
振り払うか、踏破するしかなかった。
鉱山を突き進むと、トンネルから開けた空間に入る。
空間の奥は真っ暗だったが、暗闇の向こうから赤い光が爛々と輝いている。

 

「……何かいるわね」

 

……血生臭い熱風を感じる。
魔物の吐息だろうか、それにしては熱すぎるが。
しかし、赤い光はゆらゆらと揺らめくばかりで何も行動を移そうとはしない。

 

「……?」

 

松明を翳そうとするが、その必要は無かった。
暗闇の中からぼうっ、と大きな火が起きたのだ。

 

「うっ!?」

 

暗闇からいきなり噴き出た炎の塊。
その火種は、醜悪な巨大蜘蛛の口腔だった。

 

一行がそれに気が着くが早いか、蜘蛛が火炎を吐きだした。
吐き出された炎は津波のように広がり、主人公達を包み込もうと迫る。
その勢いたるや、強力な火薬を起爆したような、凄まじい火の波が襲いかかる。

 

「っ!」

 

反射的にパチュリーが水の奔流を迫りくる火炎にぶつけ、相殺する。
濛々と立ち込める水蒸気をかき分けながら、そいつは姿を現した。

 

かしゃ、かしゃ、かしゃ。

 

ピックを地面に突き立てたような、鋭い音を立てながら。
暗闇から這い出たそいつの姿を目の当たりにして、フリオニールが驚愕の声を漏らした。

 

「こいつが、鉱山に居座っているモンスター……なのか!?」

 

口から溶岩を涎のように垂れ流す馬鹿デカイ蜘蛛の怪物。
そいつは甲高い鳴き声を上げると、主人公達に赤い複眼を向けた。

 
  • VS.タカアシ鎧蜘蛛
    Armor Spider
    勝利条件:タカアシ鎧蜘蛛の撃破
    敗北条件:主人公の戦闘不能
    備考:タカアシ鎧蜘蛛は自フェイズ時に正面の直線マスを「溶岩弾」で攻撃する。
     
    刺々しい甲殻に身を包んだ巨大蜘蛛の怪物との大規模戦闘。
    敵ユニットはスパイダー単体が2ユニット、そして討伐目標「タカアシ鎧蜘蛛」が1ユニット。
    タカアシ鎧蜘蛛はその場を動かず、正面のマス一直線に「溶岩弾」を発射し、戦闘フェイズでは火属性攻撃の「溶岩弾」、スロウ効果のある「糸」、範囲物理攻撃の「ボディプレス」「なぎ払い」で戦う。
    フリオニールか主人公を盾に、パチュリーは魔法メインで攻撃しよう。やはり火属性は通用しづらい。
     
    タカアシ鎧蜘蛛はHPが少なくなると溶岩弾を乱射する攻撃を使うようになったり、
    1ターンの溜めの後、マップ前方の広範囲を攻撃する「火炎ブレス」を行うようになる。
    「火炎ブレス」は効果範囲に大ダメージを与えるもので、もし効果範囲内にいた場合、耐性を高めていないと即死しかねない危険なもの。
    火炎ブレスの予備動作が発生するターンはフリオニール達が警告するので、物陰かタカアシ鎧蜘蛛の側面か後方に逃げよう。
     
    ちなみに、戦闘マップの端には蜘蛛の巣が張り巡らされている。
    蜘蛛の巣が張ってあるマスに足を踏み入れると移動力が下がってしまうので注意すること。
     
     

断末魔の金切り声をあげると、巨大な蜘蛛の怪物は足を畳み、地べたに転がった。

 

「まさか、こんな化物がツェールン鉱山に棲み付いていたなんて……」

 

肩で息をしながら、パチュリーがぼやく。
一体、幾年の年月を刻んできたのだろうか。目の前の大蜘蛛は屍となって尚、圧倒的な存在感を示していた。
虫が嫌いな人間が見たら、卒倒は免れないだろう。

 

「だけどその親玉を倒したんだ。これ以上の悪さはできないさ」

 

フリオニールの言う通り、生き残ったスパイダー達は文字通り蜘蛛の子を散らすような体で逃げ惑っていた。
外へと逃げ出すつもりなのだろう。市街地に逃げ出されると面倒なことになる。

 

「あいつらが鉱山区に逃げ出す前に片づけないとね……」

 

パチュリーが魔導書を開く。

 

「書架に巣を張るから、あいつらは嫌い」
「……それは、本棚を掃除しないからだろう?」
「そんなことはない。ただ、埃っぽいだけよ」
「部屋をいつも締めきってればそうもなるだろう……」
「日干しなんてしたら、本が痛んでしまうもの」

 

呑気な話を続けながら、パチュリーは蜘蛛を一掃していく。
鉱山の掃除は滞りなく終わりそうだった。

 
 
 
 

後に訊いた話では、ツェールン鉱山と何処かに通じた形跡はなかったそうだ。
だとすれば、あの蜘蛛のモンスターは地底の奥底に眠っていた怪物ということになるのだろう。
とんでもない掘り出し物だったが、鉱山の開発は無事再開できたようだ。

 

 
  • 報酬
    3500ギル
    弓「溶岩弓」