裏切りの真意を探れ

Last-modified: 2011-04-25 (月) 20:20:16

シナリオ/世界移動シナリオ-異空幸福追求編のイベント。

裏切りの真意を探れ

  • ラストレイヴン編やサークシティ編などを進めて、彼らとの交流を済ませている&エルダーと佐山の関係が悪化していない場合
     
    「おお、良く来てくれ……うおおそっちまで手が届かねえ!?」
    「貸し一つだね。……ああ来てくれたか。片手間で済まないが、楽にしていてくれ」
    複数の資料を山積みにしたデスク、そこでエルダーと佐山が資料と格闘している。
    「以前、BOSに所属し、機動兵器部隊を率いていた男が居る」
    「が、ある日突然、そいつが多数の技術情報を手土産に、敵対組織に転がり込んだ。
    ……まあ知ってるよな、こいつだ」
     
    デスクから滑ってきたのは、一人の男の顔写真。
    こちらがバーテックスと交流があったことは、特に話していなかった筈。
    だが知ってて黙認していたのなら、理由があるのだろうと思い、言葉を待つ。
     
    「そう、君の存在が、今回の依頼に繋がる。
    バーテックスへと穏便に接触、あらゆる手段を以って彼――エヴァンジェの真意を探りたい」
    「ちょいと妙な事が重なり過ぎてな。
    まず、奴が着服した技術情報の内容。機動兵器関連の技術はまあ解るんだが……。
    キューブにログを復旧させたら、医療関連にも手を付けようと試みた形跡があってな。
    しかも結局それを何かに記録した形跡は無いと来た」
     
    手土産を品定めしていた?否、此処にあるモノは選り好みなどせずとも引く手数多だろう。
    まして、「手を引っ込める」というのが解らない。
     
    「次に、バーテックスの動向。
    見てきたなら解るだろう。彼らの戦力は日々拡充され、そろそろ戦術次第で我々の脅威となり得る。
    が、未だ目立った行動はも無ければ、大々的な反抗作戦を準備している訳でも無い」
     
    彼らは、パルヴァライザーへの対処に注力していた、と告げる。
    その先頭に、常にあの男……エヴァンジェの姿があった事も。
     
    「やはりね。どのような理由があろうとも、彼らにとってパルヴァライザーへの対処はBOSと相対する事と同等、或いはそれ以上に注力すべき事である訳だ。
    エルダーやアドラー等は兎も角、私を放置プレイとは良い度胸をしているね?」
    「今日はスルーしとく。
    第三に……アンノウンについても知っているな?」
     
    頷く。
    サークシティ地下へ直接、閉鎖された地下道を使って侵入、物資を強奪している不届き者。
     
    「それなのだがね。彼らの目標もパルヴァライザーであり、その件に関しては共闘さえしている。
    と言ったら驚くかね?」
    驚いた。
     
    「大変結構。……あまりにも多くの線があの兵器へと繋がり過ぎている。
    只の裏切りとして安直に粛清するのは、要らぬ火種になるのでは無いかと私は思うのだよ」
    「しかし、かといって裏切り者を何時までも泳がしているのも、組織として示しが付かない、
    ってトコで佐山と平行線だったんだ。
    そんな時に、お前のバーテックスとのコネの情報が入った」
    「ああ、情報元はいつものチクリ魔アドラー君だ」
     
    よし後で凹る。
     
    「ではボコッた後で答えを聞かせてくれ」
    「面白い件だ、と勧誘はしておこう」
    佐山の言う事は良く解る。
    成る程、確かに込み入った事情だ。立ち回るのは困難を極めるだろう。
    だが上手く事を成せば――一石二鳥などと言わず多くの事が丸く収まるのだから。
     
    このイベント、厳密には依頼ではない。
    ただ、このイベントによりBOSとバーテックスが表立った対立を控えるようになり、
    ラストレイヴン編及びサークシティの攻略が容易になる。
    さらに、BOSとバーテックスの和解フラグの一つでもある。