場所/月の都

Last-modified: 2021-08-10 (火) 23:05:18

概要

オカルトボールが導くミステリースポットの一つ。
この世界に実在している場所ではなく、菫子が来た「外の世界」の都市伝説が生み出した一種の亜空間である。

 

菫子曰く、月の都は「外の世界」では、月にあるという宮殿である。
日本にある童話「竹取物語」では、かぐや姫を迎えに現れた使者たちは、この月の都から来たという。
また、実際に月に降り立った宇宙飛行士たちが、そこで立派な都を発見したり、宇宙人と遭遇したりといった都市伝説があるらしい。

 

月の都は、他のミステリースポットとは根本的に異なる存在である。
なぜなら、月の都のオカルトボールは、黒幕が用意したものではないからである。
黒幕が嫌う「科学」が、「神秘(オカルト)」と高度に共存し両立している世界。それが月の都だ。
黒幕にとって、月の都がミステリースポットとして存在していることは、それ自体が自身の起こした異変の意義を揺るがすイレギュラーである。
月の都が存在している限り、黒幕は自身の目的を果たすことが出来ない。
そのため黒幕は必ず月の都を破壊しなければならないのだが、「科学」と「神秘」が両立する月の都においては、黒幕は全力を発揮することができなくなる。
だからこそ、月の都が、黒幕との決戦の舞台として選ばれたのだ。

 
 
 

黒幕の仕業でないのなら、月の都のオカルトボールを用意したのは誰なのか?
それはもう1人の獏、ドレミー・スイートである。
科学と神秘が両立する、荘厳なる月の都。
それは、月への帰還を目指す月の民たちが夢見た、かつての月の都の姿である。
月の民たちは、月へと帰るためにいくつもの計画を用意した。
ミステリースポット・月の都は、その内の一つとして、ドレミーに依頼して夢の世界に作られた。
これは、月への帰還が叶わぬと考えられた時の代案として用意されたもので、月の民を冷凍睡眠させ、夢の月の都での暮らしを過ごす、という計画である。
無論、これは単なる慰めに過ぎず、あくまでも本物の月の都へ帰る手段を確立させられるまでの、時間稼ぎでしかないのだが。
まさかドレミーも、そのために作ったミステリースポット・月の都が、こんな形で役に立つ時が来るなどとは思いもしなかっただろう。