まずはじめに
「…と、いうわけで早速始めていこうじゃないか。
指導者はこの私、上白沢慧音。設定は先の前置きで語ったとおりだ。」
「だが慧音、始める前にまずは指導者としての性能を一度おさらいしてみた方がいいんじゃないか?
己を知れば百戦殆うからず、プレイ前にまずは自身がどういう指導者か把握しておかないとな」
「む、それもそうだな。では指導者としての私の性能を下記に纏めておくとしようか」
顔 | 名前 | 志向 | 効力 | 長所 | 備考 |
上白沢慧音 | 宗教志向 | 無政府状態にならない -20%:社会制度の維持費 寺院・十進法採用像(キリスト像)の建設にボーナス | 社会制度を気楽に変更出来るため その場その時の状況に応じて適時社会制度を選択出来る 及び、酒(宗教)も気楽に入れ替える事が出来るため外交もやりやすい | 社会制度を切り替えまくるプレイをしないと あまり価値が無いとも言う | |
拡張志向 | +2:すべての都市 +25%:労働者 穀物庫・港の建設にボーナス | 初期の労働者や穀物庫ボーナスは地味ながら強力 後半は衛生ボーナスが大きい。工業化に容易く耐えることが出来る | |||
独自志向 | 文化遺産建造に+20%ボーナス | 要するにぷち勤労志向 | 独自志向の中では強力な部類 |
「…と、なっている。基本的には、この2つの志向はバニラCiv4のものと【ほとんど】差は無い。
一応、宗教志向の社会制度維持費-20%は東方叙事詩独自のものとなっているが…」
「社会制度の維持費は元々それほど派手にかかるものじゃないからなあ
-20%されたところで大差ない、と言われればそれまででもあるな」
「ちなみに志向の組み合わせはバニラCiv4BtSで言うところの宗教キチ○イと同等だ。
もっとも、AIとして出た場合はアレとは違って至極大人しい普通の内政屋だがな」
「そして所属する文明、人間の里は……それほど語るほどの要素は無い。
何せ、元々がバニラCiv4BtSの文明をブーストさせたような文明 というコンセプトだからな。
各種色々な文明のUBを作る事が出来る。詳細は【こちら】を直に確認するほうが早いだろう」
「大きな違いはまとめて言うと、
1.東方ユニットの存在
2.UIのおかげで小屋の成長が早い
3.UIのおかげで水車が強い
…せいぜいこれくらいか?あとは色んな文明のUBを使えるくらいで」
「バニラCiv4で培ったノウハウをそのまま流用してプレイするには一番の文明なのは間違いないだろうな。
色んな意味で東方叙事詩における初心者向け文明枠だと思うぞ」
文明の曙
「…というわけで、解説もそこそこにここらで始めてみようと思う。初期位置は………
…ん?左下に砂糖が見えるな?
砂糖などの暦系食料タイルは都市直で使うと都市タイルの食料が+1される。中々にねらい目のタイルだぞ」
「砂糖に限らず、暦系資源+大規模農場は基本的に出力は低い。
…まあ、バナナや染料はタイルとしてもそこそこの性能だし、東方叙事詩の場合に限り文明UIの特性によってはタイルとしても強いタイルになることはあるがな。
基本的には、踏んだほうが得だ くらいに思った方がいいのは確かだ」
「よって、一歩左下に移動し砂糖タイルの上に都市を建設するぞ」
BC4000(0T) 首都 人間の里 建設
「その結果、見事に裏目を引いたわけだがな
大人しく初期位置のまま都市を建設していたら、トウモロコシが都市タイルに入っていた形だ」
「…まあ、確かに最初はやや出力が劣るかもしれないがな。
草原タイルも豊富だし、バナナを改善できるようになれば食糧も何とかなる。
いずれは良い都市になるさ。いずれはな」
「ちなみに画像にもあるとおり、初手の東方ユニットは閻魔様こと四季映姫としている。
初手東方ユニットは初期の内政に寄与する事が可能な妹紅でも良かったのだが
今回は対アンチ東方ユニット的な性能に優れる閻魔様に来て頂いた、というわけだ
昇進はコンバットルートとする。将来のR開始時には敵スタックの攻撃から守ってもらいつつ暴れてもらうのを想定している」
「閻魔様を生産した後はCiv4における王道にして基本の手、初手労働者から→戦士→戦士→開拓者(人口3)としている」
「某エレバスでもない限りはやはり、初手労働者を基本としていいと思うぞ。
勿論、初手戦士や初手開拓者という手も無くはないが…それを選ぶ状況は相当特殊な状況だとも思うな」
「また、これも基本中の基本だが最初に付いてくる戦士or斥候は
・首都の周りを、円を描くように
・出来る限り丘や森の上を移動する
を、心がけて移動させるといい
首都の周りを中心とするのは開拓先の選定をするため、丘や森の上を移動するのは蛮族対策のためだ。
画像の矢印は大まかな戦士移動ルートを示している、と考えてくれ」
「そういった移動の中でもし部族集落を見つけたら、そこに入りつつ周辺の視界を確保していくといいぞ」
「…しかし、それにしても…先の画像、随分中途半端なSSだな?
視界の確保例を示したいなら、首都右側の視界も確保してからの方が良かったんじゃないか?」
「ああ、これは仕方なかったんだ。何せ戦士がクマに食われたからな」
「なるほど確かにそいつは仕方ない。シド星では日常の光景だな」
「先ほど戦士を2体生産してから開拓者の生産を始めたのも、戦士が食われたから というのも理由だったりする。
もしも戦士が健在だったら戦士1体生産から人口3まで伸ばして開拓者、の形だっただろうな」
開拓と蛮族
「さて、少しばかりターンを飛ばしてBC2480/T38。我が文明初の開拓者が完成したターンからだ」
「先ほど生産した戦士2体を、それぞれ首都から離れた場所に移動させているな」
「そのとおり。開拓者の完成前に先遣隊の戦士を予定地に派遣したからな」
開拓者の送り方
「突然だが、皆は開拓者単機で突っ込ませて開拓者をクマに食われた経験は無いだろうか?私…というか筆者はある。
そして一度痛い目に会ったから2度目はちゃんと護衛に守らせて移動。恐らく誰もが一度は通る道だと思う」
「しかし、だ。戦士や弓兵などのいわゆる護衛要因は移動力1、一方の開拓者は移動力2……
そう、移動力が合わない。戦士や弓兵と一緒に移動させようとすると、開拓者の移動力2が無駄になってしまうんだ」
「じゃあどうすればいいか、って?なあに話は簡単だ。画像のように、予め先遣隊を派遣しておくといい
開拓者裸単機が怖いのは「安全を確保出来ない時」だからな。
画像のように、予めしっかりと安全を確保しておけば別に開拓者の護衛はいらないのだよ。襲われる心配が無いのだからな」
「ちなみに、今回の立地ではたまたま運良く首都立地に馬が沸いたからチャリオット兵を出せる。
チャリオット兵の移動力は2、開拓者と足が合う護衛になるといえばなる。
だが、仮にチャリオットを出せてもやはり先遣隊として安全を確保させておくほうが安定すると思うぞ」
「開拓先の安全を確保出来ないままチャリオット護衛で突っ込んで、運悪く弓兵辺りと遭遇する可能性は否定できない。
そしてチャリvs弓なら基本的にはチャリが勝つだろうが、その勝率は平地だと73%*1だ。
この数字が大してアテにならない数字だということはある程度慣れたプレイヤーなら誰もが思う事だろう」
「90%以上の勝率で敗北引く事も珍しくないゲームだしな」
「話が少々逸れたがとにかく、開拓先の安全を先に確保した方がやりやすいということだ。先遣隊が後に解説する「視界確保」要員も兼ねる形となるしな」
「視界確保」って?
「ところで慧音、さも当然のように【視界確保】なる用語が出てきたわけだが
「よくプレイ動画や他のプレイヤーの会話などで【対蛮族用に視界確保しろ】という話が出てくるだろう?
今更ながら解説すると、つまりはこういうことだ」
「ユニットを中心に赤枠でくくった範囲内では蛮族が沸かない、というCiv4のルールの一つだ。
ちなみに実際に土地が見えているかどうかは関係無い。*2とにかくユニットを中心にこの範囲内には次ターンに新しい蛮族は沸かない仕様だ。」
「アレだ、他ゲームの話ですまないが要はマイン○ラフトの松明みたいなものだ
そして松明と同じく、時には少々リスクを冒してでも先にユニットを未開地帯に派遣することが重要になってくるんだ」
「いつまでも未開地帯の視界を放置しておくと蛮族が沸き放題、ジリ貧になってしまうからな。
ちなみに蛮族都市の発生条件についてはまた特殊だったりするが、これは割愛させてもらうぞ」
「蛮族都市に関しては筆者自体があまりよくわかっていない、とも言うがな。
…まあとにかく、蛮族都市に関しては特例があると思ってくれ」
「視界確保ルールを先の開拓者完成ターン時に当てはめてみると、この範囲で沸き潰しが出来ているということになるな
ただし、これはあくまで自文明のユニットが確保している分のみだ。他にも色々ある*3が、複雑になるのでこれもひとまず割愛させてもらうぞ」
「見てのとおり、今考えてみると下の都市建設予定地に派遣している戦士との視界確保部分が大分被っている。
上の戦士を更に二歩、上に移動させるのが最適解だったのかもしれないが…プレイ中はこの時点だとこれで安定させているな」
「弓術」取るべき?
「ところで蛮族対策といえば、しょっちゅう議題に上がる話題の一つに
弓術に向かって弓兵を出すかどうかがあるが。これはどうしたもんかな?」
「これに関しては非常にアバウトな答えで申し訳ないが、時と場合による…としか言えないな
もしも与えられた土地が狭く、余裕で上記の視界確保が出来るのであれば当然不要だ。戦士の視界確保だけで安全を確保出来るからな
ただし土地が広く、そう簡単には視界を確保出来ない場合は戦士だけでは頼りなくなってくることだろう
とはいえ弓兵を出すための「弓術」の技術は序盤のビーカーだと中々に重い。あちらを立てればこちらが立たず…上手くいかないものだ」
「ただし今回の星の場合、ハンマー資源平原牛の改善をするため畜産に向かったら運良く首都都市圏内に馬があった。
馬があるということは車輪の技術でチャリオット兵を出せる。この場合は弓兵は状況問わず文句無しで不要だな*4」
「先ほどは開拓者の護衛の話では少し不安だ、みたいな話をしたがそれは開拓者の護衛という観点からだ。
通常の蛮族対策ならばこれ以上のユニットは無いだろう*5」
都市の拡張・第四都市まで
「では1ターン進めて第二都市、慧音宅を建設したターンからだ。
現時点ではまだ自分の位置がどこら辺のものかあまり把握できていないものもあり、ひとまず首都に近く
かつ、すぐに食えそうな食料がある地点を優先しているな」
「この後はチャリオット兵を2体ほど生産して人口4になった時点で次の開拓者を作成している。
チャリオット兵はそれぞれ左側、右側の探索に向かわせているな。対蛮族用の視界を確保しつつ、どういう位置関係なのかを把握するためだ」
「が、ここにきて予定では第三以降に建てるつもりだった沿岸・草原牛の地点のすぐ傍に氷精連合の文化圏を確認。予想以上に近いことを確認する。
ここで予定を変更し、先に第三都市は沿岸・草原牛地点に建設する方向に切り替えた」
「このまま放置しておくと草原牛タイルを黙って氷精連合に明け渡すことになるだろうからな
もしも氷精の指導者が創造持ちのミスティア辺りだったら目も当てられない事態になっていたかもしれない」
「ターンを進めよう。BC1800/T55、第三都市・妹紅の小屋を予定の場所に建設したターンだ。
実はこの辺りで一つ、まだこの時点では推察交じりだが一つの疑念が脳裏をよぎっている」
「これは、ひょっとすると自文明は大陸の端に位置していて、しかもかなり広い後背地があるんじゃないか…と。
まだ完全に把握出来ていない*6が、この辺りでそのことを意識しだすようになったのは確かだ」
「そのことを内心疑いだすようになったから、本来ならば既に筆記を取得しているため首都に図書館を建てる頃合だろうけど*7
あえて拡張を優先、第四都市用の開拓者を首都で生産しているところだな」
「もし右側が丸ごと後背地ならば、AIとの競争が激しいのは当然左側だからな。
図書館の建設を遅らせてでも第四都市を急ぐ価値はある、と踏んだわけだ」
「で、BC1400/T65に第四都市・寺子屋を建設したわけだ。
見てのとおり、この都市は周りはほぼジャングルだらけ。暫くの間は使い物にならない。
現時点ではどう考えてもお荷物にしかならんから、出来る限り優先して入植したくはない地点だが…」
「ただし、ジャングル地帯は伐採さえ終われば神立地だからな。ここをAIに取られるのは少々惜しい。
それに都市バナナ直のおかげで都市タイルで食料+3だし、20面全てがジャングルというわけではない。都市を回せなくはないだろう、という判断だ」
「この辺りだと先の【広い後背地疑惑】はより濃厚になってきているからな。ほぼ確信しているレベルになってきたくらいに。
多少立ち上がりが遅くても、将来の出力を取る方向性に動き出している頃合でもあるな」
まとめ
「しかし長々と解説した割に、今回はあまりターンが進んでいないな。
まだ首都図書館すら建っていないじゃないか」
「このゲームは序盤さえそれなりに丁寧にやれば、後は適当でもどうにかなるものだからな*8
故に、どうしても序盤の解説は長くなってしまうのだよ」
「今回はどういう研究ルートを通っているかとかは未解説だし、さらっと【図書館金銭100%】などもやっているが、この辺の細かい解説は次回に回させて頂きたい。
少々長くなりすぎてしまった感が強いからな」
「レポの内容の半分以上が序盤に偏りそうな勢いになるかもな」
<<前置き | その2>>
何かツッコミ・疑問点等があればどうぞ
「気になることがあったら何でもどうぞ、だ
質問の返答は質問まとめページを作ったから、そっちを見て欲しい」
- 初心者にも優しい -- 2015-01-29 (木) 22:41:47
- 二都市目石直下ピラミッドルートじゃなかった理由が知りたい。あと弁々相手にその都市出しは(文化押し的な意味で)マズイですよ -- 2015-01-30 (金) 07:36:42
- >二都市目石直下~… 既にもこたんにもしゃべらせていますが、質問まとめページを作りました。そちらの方に返答を書いています -- 書いた人? 2015-01-30 (金) 22:38:50
- プロ国王としては貴殿のレポの主旨に賛成である(+3) -- 2015-01-31 (土) 23:53:56
- 非常にわかりやすいレポだ -- 2015-02-13 (金) 22:38:33