同時ターン制というクセの強いカードゲームである突破 Xinobi Championshipにおいて、役に立つかもしれない戦い方のコツをまとめました。
主にゲームシステムに慣れてきた下忍中段~中忍向けの記事になります。
試合開始時に相手奥義の確認
上級者でも案外忘れがちなのが相手の奥義の確認である。
奥義が何であるかは相手の奥義の印をタップすることで確認できる。
月華で前衛2回復なら隠れ身くノ一 夕霧を使った回復デッキかもしれないし、水鏡で後衛+0/+1ならバイトくノ一 東雲よりもSTRONG SHINOBI BEN-Kなどのシノビの体力を上げてくるかもしれない。
特に前衛2回復は採用している人が少なく、相手の奥義の確認を怠ったがために、相手の手負いのシノビを倒そうとしたら回復されて一方をとられるなんてこともあるので、少なくとも相手が奥義を使える状態になったときには確認しよう。
カードの効果を正しく認識しよう
0ダメージと0回復
『突破Xinobiにおいては0ダメージ(回復)では効果は発動しない』
例
- 暗殺忍者 威楓などの「致命」で大型熊忍 神威を攻撃しても「0ダメージ」の場合、神威を倒すことはできない
- 隠れ身くノ一 夕霧が後衛にいるときに自軍のシノビを回復しても「回復量が0」の場合、効果は発動しない
- 兎くノ一 アリスが自軍後衛にいるときに頭目を攻撃しても「頭目へのダメージが0」の場合、アリスの効果は発動しない
どこにいるときに効果が発動するか
『突破Xinobiにおいては効果の発動条件に、そのシノビがどこにいるかというものがある』
【後衛】にいるか【前衛】にいるか、もしくはどこにいても発動するかということを把握しましょう。
きちんと効果の説明文を読めばわかるものばかりですが、勘違いしやすいものもあります。
例
- 兎くノ一 アリス自身で相手頭目を攻撃してダメージを与えても、アリスのバフ効果は【後衛】にいるときに発動するので【前衛】にいるアリスにはバフはかからない
- ニンチューバー ライリーでバフをかけられるのは【後衛】のシノビだけである
- 煙幕抜け忍 ユウマ、中忍犬 ジパングでステータスを初期化できるのは【前衛】のシノビだけである
その他間違えやすい効果
例
- 煙幕抜け忍 ユウマ、中忍犬 ジパングの効果は「シノビを初期状態に戻す」ので、バイトくノ一 東雲で付与した致命などの効果も消すことができる
- 巨大義賊 児雷也の全体ダメージ効果の発動は「児雷也自身も含めた数」で判定される
- レースクノ一 茱萸の効果で合気くノ一 愛乃を前衛に出した場合は「前進ではない」ため、効果は発動せず1/3として前衛に出る
- 千両忍者 竜将の効果は「自身の戦闘開始時」に発動、つまり後衛では発動しない
- 密偵くノ一 偲、ジャンピングモンキー SASUKEは自軍後衛に召喚された後「召喚時の効果」で移動するため、後衛が埋まっている場合は召喚できない
- 火炎忍者 竜波などの前進時効果は「全ての前進が終わった」後に発動する
- 鼠忍七匹衆の効果は「前衛にいるシノビ」も破壊する
- 赤ちゃん忍者 大志は「手札のシノビを後衛に出した後、手札に戻る」ので後衛が埋まっている場合は手札のシノビは場に出てこない
- 子猫忍間 ネイルは相手戦場にも移動する
カードを出す順番を意識しよう
水鏡や火輪を使うのであれば手札の召喚順は特に意識したい。
ここではいくつかの例を紹介するにとどめる。
後述する主導権の話と被るところがあるのでそちらも参考にしていただきたい。
基本的に奇襲は最後に出す
例
- 火炎忍者 逆爆と赤い閃光 尊武羅を出す場合は先に逆爆を出す。先に尊武羅を出してしまうと逆爆の効果で尊武羅が焼かれてしまう可能性がある
また相手がこちらの奇襲にダメージを与えようとする行動も、最後に奇襲を出すことでなるべく回避するようにしたい。逆に破壊したい側はダメージを飛ばすシノビを最後に出すようにする
ジパングを出す順番
水鏡を使っているとお世話になる中忍犬 ジパング。このカードを出す順番について例をあげてみる。
例
- 月華相手の場合、忍JK 式部などでバフされたシノビを初期ステータスに戻したい。その場合はなるべく最後に召喚するようにする
- 大筒忍者 白狼などの大型のシノビをジパングで回復しながら使う場合、相手が火輪だと大筒忍者 烈火などで体力を削ってくるかもしれない。
主導権にもよるが「体力が3以下」なら先にジパング、「体力が最大」なら最後にジパングを当てるようにするといい
その他基本的なプレイ
例
- 水鏡には必ず撒き菱くノ一 燦が入っていると考えていい。相手が水鏡の場合は燦の対象となる小型シノビを先に出して、その後に本命の大型シノビを出すようにプレイを心がけるといい
- 中忍頭 貴利也や密偵くノ一 楓などは先に出さないと効果を発動しない
- 下忍闘士 霧生や手裏剣忍者 京夜は自軍後衛が居ない場合必ず他のシノビを先に出す
主導権を意識しよう
主導権がある方が先にカードを召喚する。主導権がどちらにあるかによって出し方も変わってくるので確認は怠らないようにしよう。
1ターン目の主導権
1ターン目の主導権がどちらにあるかはマリガン時のカード上方にある文章によって確認できる。主導権がどちらにあるかによってマリガンで何を残すのかということも変わってくる。
例
- 月華を使用している場合、1ターン目の主導権は相手にある方が強いことが多い。中忍頭 貴利也 → 下忍闘士 霧生のコンボが相手の妨害なしで決まるからである
- 火輪を使用している場合は基本的にどちらでもよい。ただし1ターン目に出せるカードが撒き菱くノ一 椿しかない場合は相手主導権でないと何も出せない
- 水鏡を使用している場合、相手に主導権があれば撒き菱くノ一 燦で相殺させるのも一つの手である。しかしそれを相手に読まれて、あえて何も出してこない場合があるのでそこは注意したい
- 風巻を使用している場合、1ターン目相手主導権なら、2ターン目に下忍くノ一 織部を使って確定で相手の1ターン目に出してきた攻撃力3以下のシノビをバウンスすることができるため前衛の安全を確保できる
戦闘開始時の前衛の主導権
戦闘開始時の前衛のシノビについても主導権の順に効果が発動する。
例
- ニンジャSAT サンシャインと魔王キラー 百地の戦闘時、サンシャイン側に主導権があればサンシャインの攻撃力が5になり百地の効果が発動する。逆に百地側に主導権がある場合は百地の効果は発動しない
5ターン目以降の前衛、左右どちらに出すか
突破Xinobiの醍醐味である読み合い要素の中でも特に重要な「左右どちらに来るか問題」。ここではどちらにどのシノビを出すかという点を解説したい。
先に書いておくが、セオリーをあえてはずすことによって相手の読みをはずすということもできる。
つまり究極的には左右どちらに来るかは運である。
ただし被害を最小限に食い止めるための方法という点でもこういった読みを行うことは重要である。
フィニッシャーのシノビは右に置く
前衛の戦闘は右から始まる。どちらも頭目をあと1発殴れば勝ちという状態なら右側で勝利した方が勝ちであるため、最後は強いシノビを右に置くというのが基本である。
とはいえフィニッシャーのシノビを最後に右に置くためには、前ターンから逆算してトドメのターンに右が空くように調節しなければならず、実際はかなり難しいので迷ったら強い方を右に置くというプレイでもいいかもしれない。
右に出した方が強いシノビ
- 予言忍者 ウマヤト : 右前衛の戦闘で相打ちを取れると確定で左前衛のシノビを破壊してくれるため
- 魔王キラー 百地 : 右前衛に出せば左でも戦闘を行うことができるため
- 千両忍者 竜将 : 自身の戦闘開始時にバフを行うので、左に出すと一方のシノビにバフがかからないため
- 忍JK 納言 : 相手の攻撃力5以上のシノビが1体の場合、右に置けば攻撃力5以上のシノビから頭目を殴られることはないため
左に出した方が強いシノビ
- 下忍戦士 漆桶・撒き菱くノ一 美弦・密偵くノ一 月影 : 右前衛での戦闘で自軍シノビが破壊された場合も攻撃力が上がるため
- 不良忍 千石 : 相手のフィニッシャー級のシノビを左に移すことにより右前衛が比較的安全になりこちらのフィニッシャーのシノビの攻撃が通りやすくなるため
ただし相手左前衛にニンジャSATシリーズがいる場合、右に出すことで相手の後列を空けることにより左の戦闘を有利に展開できることもある - 鼠忍七匹衆 : 右に出すと左前衛のシノビを破壊する可能性があるため
ただしフィニッシャーとして使う場合その限りではない
あえて出さないテクニック
突破Xinobiではあえて前衛に出さない、札を使わない選択をすることも重要である。
あえて前衛に出さないことで有利トレードによる大ダメージを狙いやすくなったり、相手にカードを使わせて盤面埋めを誘発させることが可能になる。
札を使わないことによって手札の枯渇や盤面を埋めてしまうのを防ぐことが出来る。
あえて前衛に出さない
有利トレードが出来るからと安易に前衛に出すのは良くない場合がある。
戦場に中途半端なステータスのシノビが残ってしまい、相手のファッティの攻撃を防げず大ダメージを受けてしまう、なんてこともありえる。
相手が使用する札、次のターンの盤面を想像し、戦場に出しても対処可能かを考えたうえで出せるようになるとよい。
例えば、相手の忍JK 式部が次ターン前進してくるとする。素のスタッツだけ見れば1/3と非常に貧弱で、
無強化状態ならばほとんどの局面で有利トレードを仕掛けにいくことができるだろう。
しかし式部には破壊時に後衛1体を強化する効果があり、返しのターンで大ダメージを食らうことも多い。
いくら有利なトレードができると言っても、以後の盤面を考えると苦しくなることは間違いない。
そこであえて前に出さないことによって、
- 最適なタイミングでトレードを仕掛けられる
- こちらの盤面を整える時間を得られる
- 相手の使用できる枠を1つ減らす
という、3つのメリットが得られるわけである。もちろんダメージは受けることになるが、1点2点のダメージならば(残ライフがかつかつな場合を除き)数ターン放置しても
さして問題はないだろう。このように、必要に応じて前に出さないほうが後々有利に働くケースも珍しくない。
また、前衛が開いたからといって無暗に出すと、カードを消費しすぎて後続の枯渇を招く場合がある。
5ターン目から前衛が2列になるが、その時後衛にシノビが不足していたせいで1列しか前衛に出せずダメージを
受けてしまう、なんてこともある。
受けるダメージと後続の充実を天秤にかけつつ、前衛に出すか出さないかを判断してみるのは大事。
あえて札を使わない
札を使う、ということは自分の後衛を埋めることを意味する。
もし自分の前衛・後衛が両方とも埋まってしまうと、次のターン自分は何も行動できなくなってしまう。
戦闘で自分の前衛が破壊されて空きが出来るかどうかを考えつつ、札を使うかどうかを判断したい。
また、既に使ってしまって必要な時に札がないという状況も発生しうる。いつどの場面で役に立つか分からないので、
使っても効果が薄かったり使う必要のない場面では札を使わず握っておくことも考慮しよう。
最後まで諦めない
自分の手札と盤面を見て、「あぁ、これは負けたな」と思ってもなるべく降参せずに最後まで戦おう。
なぜなら同時ターン制であるが故に、相手がこちらのカードを余計に警戒して勝ち筋を逃すことがあるからだ。
また突破Xinobiは上級者でもプレミが多いため、相手がミスすることも十分に期待できる。
小ネタ
知っていたらもしかしたら強くなれるかもしれない(?)小ネタの紹介です。
- 試合中、戦闘開始時に右上のボタンが消えた場合はそのターンで決着がつく
- 別のシノビに変化したシノビは、中忍犬 ジパングなどの効果を当てても元には戻らない
- 神降ろししたシノビは「神降ろし状態のシノビ」に変化しているので、中忍犬 ジパングなどの効果を当てても神降ろし状態は解除されない
- レースクノ一 茱萸がいるときに分身くノ一 茜を出すと、分身が前衛に移り本体は後衛に残る
- 中忍巫女 あすかの効果で密偵くノ一 楓が出た場合、相手頭目に1ダメージ入る
- くノ一四重奏 メロディで両者ともに頭目体力が0になった場合は引き分け
- ターン開始時に両者ともにデッキ切れになった場合は、デッキの枚数や頭目体力の差は関係なく引き分け
- 試合開始時、先に主導権がある方に手札が配られる(マリガン時にも主導権がどちら側か表記される)
- 戦闘開始時、効果処理の順番は主導権あり前衛→なし前衛→あり後衛…の順で行われる
- ラウンド終了時、後衛の効果処理は番号順で行われる