概要
ツクールの生データ(イベントコマンドのバイナリ・ldb・lmuなど)とTPC固有の言語の間で相互変換できるツール。
ver.210519からTPC本体およびエディタと連携する機能が追加されている。
TPCを用いてテキストベースでイベントを記述することにより、効率的に制作を行うことができる。
一部の新機能はエディタ側にコマンド編集画面が実装されていないため、(面倒な方法を除けば)TPCのみでしか使えない。
入手はマニアクス公式ページの「ダウンロード」から
文法・機能・使い方の解説についてはこちら → 2003/拡張パッチ/TPC/使い方
TPCのみで使える機能
これまで定数でのみしか指定できなかった項目の多くがTPCを使うことにより変数・文字列変数で指定可能になった。
(例:BGMの音量やテンポなどに変数が、ピクチャのファイル名などに文字列変数が指定可能)
UIが未実装の新コマンド
- 文字列変数の操作
- ゲーム情報の取得
- ピクチャの編集
- 画像の出力
- キャラの動作追加
既存のコマンドに対する機能追加
- システム機能の制御(旧:セーブ禁止の変更)
- セーブ禁止の他、パーティメニュー、F4、F5、F9、F12を禁止可能
- システム機能の呼び出し(旧:セーブ画面の呼び出し)
- セーブ画面の他、オプションウィンドウ、ライセンスウィンドウ、デバッグウィンドウを呼び出し可能
- デバッグウィンドウ呼び出しに.pauseを付けることでゲームの実行をその時点で止めることができる
- 画面のスクロール
- ピクセル単位でスクロールできるように
- 共有セーブの操作
- 文字列変数を読み書きできるように
- 繰り返し処理
- 「@foreach」が追加。一時配列などを要素として連続で処理できる
- ウェイト
- 待機する時間をフレーム単位で指定可能
- 文章オプションの設定
- 設定項目にウィンドウサイズ、使用するフォント、フォントサイズが追加
- 繰り返し処理の中断
- 一度に複数の繰り返しを一気に抜け出せるようになった。
- 現在の繰り返しを途中で切り上げ、繰り返しの先頭に戻る「@continue」が追加
- ゲームのオプション設定
- マウスによる文章送り機能のオンオフを指定可能に
- デフォ戦画面の表示位置を指定可能に
- ピクチャ情報の取得
- ピクチャのピクセルデータを変数に取得できるように
- 条件分岐
- 文字列変数を条件として指定可能に
- 式を条件として指定可能(@if `(条件) {} という形で記述する)
- お店の処理
- 商品の変数指定に対応
- コマンドの呼び出し
- 文字列引数に文字列変数を指定可能(@cmd <コマンドコード> t[N])
- 数値引数を式の配列で指定可能(@cmd <コマンドコード> "文字列引数" `[<式>, <式>, ...])
コメント
- 記事大変参考になります。ありがとうございます。こちらの方法で導入したのですが、テストプレイをするとゲーム内の日本語が文字化けしてしまいます。(エディターは日本語化されている)パッチをあてた際に「正常終了」の表示後に「コピーに失敗しました 元:~~略~~\patch_jp_im\RPG_RT.exe.dat」と表示され、いくつかのファイルがコピーされていないのですが、それが関係あるのでしょうか。 -- maker? 2023-11-20 (月) 00:12:44
- おそらくRPG_RT.exeにパッチが当たらず古いままになっていると思われます。手動コピーしてみてください。[RPG_RT.exe.dat」を「RPG_RT.exe」にリネームすれば実行ファイルになるはずなのでそれを入れたいプロジェクトのフォルダへコピーし実行ファイル上書きするだけです。 -- 2023-11-21 (火) 01:50:44