MZ

Last-modified: 2022-12-21 (水) 04:55:33
 

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◆目次


 

概要

2020年8月20日に発売された最も新しいRPGツクール。
MVのアッパーバージョンであり、20002003VXVXAceの関係と同じ。
基本的な仕様はMVを踏襲しつつ、新機能の追加・拡張・改善が行われている。

 

新機能

  • MVからのデータ引継ぎ機能(コンバート)
    • ただしプラグインについては動作保証外。
  • 「コアスクリプトの更新」メニューから、任意にバージョンアップ・ダウン可能になった。
  • ターン制とタイムプログレス戦闘の切り替え
    • 要するにファイナルファンタジーのアクティブタイムバトルシステム。アクティブ・ウェイトも選択可。
    • データベースから常に切り替えが可能。20002003のような択一ではない。
    • MVでもプラグインで対応はできたが、公式対応したことで俄然作りやすくなった。関連プラグインも増加している。
  • 外部ソフト『Effekseer』で作成した3Dアニメーションが使用可能になった。
    • 従来のアニメーション(戦闘アニメ)はデータベースから削除されている。
      一応、内部的に機能は残されており、MVからコンバートすれば再生することは可能であった。
    • [v1.4]正式にMV用アニメーションの作成・再生機能が実装され、MV用・MZ用の両方を扱えるようになった。
  • 移動ルートのプレビュー機能が追加
    • 2000時代から待ち望まれていたものがついに対応。イベントシーンや見るゲがだいぶ作りやすくなった。
  • 素材のフォルダ分けに対応。素材管理がしやすくなった。
  • タッチ操作に向けたUIの改善
    • 「メニューボタン」「戻るボタン」が表示されるようになり、スマホ向けのゲームが作りやすくなった。
  • プレイ時のオートセーブ機能が追加された。有効・無効はデータベースで切り替えが可能。
  • システムにインストールされているフォントをフォールバックフォントとして指定できるようになった。
  • 6桁の数字でゲームIDを設定できるようになった。
    • 「同じ作品だが、バージョンアップでゲームタイトルを変更した」といった場合の判別に使うことを想定しており、
      ゲームIDさえ一致していればタイトルを変更してもセーブデータをそのまま使用できる。
 

拡張・改善

いくつかは公式サイトの新機能活用講座や公式ツイッターで紹介されている。
とんび氏のまとめ記事も参照。

 

音声関連

  • 音声ファイルがOGGファイルに一本化。m4aファイル不要に。
    • MidiやMP3は非対応のまま。
  • サウンドテストにおいて、スペースキーで再生できるようになった。
 

マップ関連

  • マップ編集画面のタイルパレットがあった部分に「イベントリスト」が追加。
    リストからダブルクリックで直接アクセスできるようになった。
    • 5層のマップレイヤーが任意切り替えが可能に。
  • マップ右クリックで「画像として保存」する際、縦横1~63までなら等倍で出力されるようになった。
    • 相変わらずドアなどの設置されているイベント(オブジェクト)は出力されない。
  • [v1.5]念願のマップタイルの1マスあたりのサイズを変更する機能が追加。
    直接サイズを指定するのではなく選択式。
    • MZ用にタイル配列を修正する必要はあるが、過去作の素材資産を等倍サイズで活用できるようになった。
    • ただしタイルサイズを小さくするのに伴って移動速度が低下する(ように感じる)。
      厳密には「1マス移動するのにかかる時間」は全く変わっていないのだが、同じ画面サイズのままマス目の数が増えることで、画面の端から端まで移動するのに要する時間が大幅に伸びたことになる。
    • サイズ一覧
      「48×48」MV/MZ規格。ツクールDS/DS+/フェス素材集など、公式DLCはこのサイズに統一されている。
      「32×32」XP/VX/VXA規格。ウディタの640x480用タイルセットもこの規格。
      「24×24」MV/MZ規格の半分サイズ。
      「16×16」2000/2003規格。ウディタの320x240用タイルセットもこの規格。
 

イベントコマンド・エディタ関連

  • イベントエディタをはじめとして多くのウィンドウで前回表示していた位置を記憶するようになり、
    長大なイベントを組むのが快適になった。
  • 「文章の表示」に名前欄が追加。
  • 「文章の表示」「選択肢の表示」などを編集時、右クリック→「色番号の挿入」で色の選択ウィンドウが表示されるようになった。
  • 「条件分岐」のボタン関連にトリガー(押した瞬間)とリピート(押しっぱなし)を追加。
  • 「指定位置の情報取得」でイベントとプレイヤーの場所を取得可能に。
  • 「マップのスクロール」に「完了するまでウェイト」が追加。2000にあった機能が復帰した形ではある。
  • 「ピクチャの移動」に一定速度、ゆっくり始まる、ゆっくり終わる、ゆっくり始まって終わるの設定が追加。いわゆるイージング処理。
  • 「変数の操作」に「直前」系のオペランドとアクター・敵キャラの「TP」が追加。
    • 「直前に使用したスキルのID」などの値で条件分岐できるようになった。
  • [v1.6]イベントエディタ上において「条件分岐」「ループ」「選択肢の表示(選択肢毎)」「戦闘の処理(勝利・敗北・逃走した場合)」の折り畳みが可能になった。ただし開閉状況は保存されず、エディタを開きなおすと折り畳みがすべて開いた状態になる。
     

データベース関連

  • (装備の攻撃力など)数値入力欄に全角で入力しても自動で半角に変換されるようになった。
  • 「スキル」「アイテム」の範囲設定に専用ダイアログが追加。(MVまではプルダウンメニュー)
    • 味方への効果は生存・戦闘不能を問わずに使用できる「無条件」が追加。
    • 「敵と味方全体」の範囲が追加。
  • 「アイテム」の使用効果でコモンイベントを呼び出す際、上から下まで順番にすべて実行されるように変更。
  • 「敵キャラ」のHP以外の能力値の下限が0になった。
  • 「敵キャラ」の行動パターンの条件でターンを設定した場合、-1ターンで数えられる不具合が修正。
  • 「敵グループ」の位置調整時、何番目のに追加された敵キャラか判別できるようにインデックスが表示されるように改善。
  • 「ステート」の解除条件に0ターンが設定可能になった。
  • 「アニメーション」は前述のとおり『Effekseer』を用いた形式に変更。
    • 「拡大率」「XYZ軸の回転」「再生位置のオフセット」など、かゆいところに手が届く機能も追加。
    • 再生位置について、従来の「足元」に相当する「下揃え」がチェックボックス項目として独立。
    • 相変わらず「画面のフラッシュ」はオミットされたままだ。
  • 「タイルセット」のタイル上でマウスをドラッグすると連続して設定変更できるようになった。
  • 「コモンイベント」の上限が1000から2000に増加。
  • 「システム」は「システム1」「システム2」の2ページに分割。
    • 「初期位置」選択ウィンドウに座標が表示されるようになった。
    • 「タイトル画面」のコマンドウィンドウの表示位置とタイプを変更可能になった。
    • 「戦闘画面」でフロントビュー・サイドビューを切り替える方式に変更。
      • 従来はオプションのチェックボックスから「サイドビューを使用」を選択する方式だった。
    • 「戦闘システム」でターン制・タイムプログレス(アクティブ)・タイムプログレス(ウェイト)を切り替えられるようになった。
    • 「オプション」のチェックボックスに「大事なものの個数を表示」「オートセーブの有効化」が追加。
    • メニュー画面に表示するか否かを選択する項目に「アイテムカテゴリー(アイテム・武器・防具・大事なもの)」を追加。
    • 「高度な設定」という項目が追加。
      ゲームID、画面解像度、UI領域、文字フォント、数字フォント、フォールバックフォント、フォントサイズを自由に設定できるようになった。
    • [v1.6]システム2に「画面の拡大率」の項目が追加。ゲームをウィンドウモードで起動した際のデフォルトのサイズを変更できる。高すぎる倍率を設定した場合はモニターのサイズ幅で留まる。整数値しか設定できない。解像度の小さいゲームを作る際に有用。
 

プラグイン関連

  • UIが改善。プラグインのON/OFFの切り替えがスペースキーで一発で可能になった。
    従来のようにプラグインを開く→プルダウンメニューからON/OFF切り替えも可能。
  • プラグインパラメータの編集方法が「有効・無効」「テキスト入力」の2択から、
    「あらかじめ用意したプリセットをプルダウンメニューから選択」という方式が追加され、非常に使いやすくなった。
  • 「海外製」「公式サイトで配布しているバージョンが古い」「作者サイトが閉鎖されて最新版が入手不能」といった、
    問題だらけだった公式プラグイン周りも一応の改善がみられる。
    • 「official」フォルダ内のものが公式プラグイン(すべてトリアコンタン氏製)、
      「launch」フォルダ内のものはサンプルゲームで使われたものを含むロンチプラグインという扱い。
    • すべて日本製になり、作者からサポートを受けやすくなった。
    • 改善と呼べるかは怪しいが、公式サイトからプラグインを配布しないことでバージョン問題には一応対処されている。
      作者サイトやフォーラムへのアクセスが必要なのは変わっていない。
  • 上述のとおりツクールMVの頃から多大な貢献を重ね、野生の公式のような存在となっていたトリアコンタン氏がツクール公式スタッフとして協力。
    MV時代はお粗末だったリファレンス・製作講座周りが劇的に改善されている。
  • コアスクリプトの作りにも大きく手が加えられているため、MV・MZのプラグインの互換性は基本的に無いものと思ってよい。
    • 一部そのまま動くのもあったり、機械的に記述を書き換える互換用プラグインを導入することで動作することもあるが、多くは正常に動作しない。
 

キャラクター生成関連

 

デプロイメント関連

  • 「ゲームをシェア」する機能が削除。
    代わりに「RPGアツマールにアップロード」が追加。
  • Linux・Android・iOS用にデプロイメントする機能が削除。
    ※もともとあまり使われていなかった。
 

その他

  • JSONファイルの文字列を括る記号がシングルクォーテーションからダブルクォーテーションに変更。
  • JSONファイルを外部ツールで直接書き換えた際に、再読み込みを促す機能が追加。
  • エラー文をコピーできるようになった。
  • ヘルプ内が検索できるようになった。
  • RPGツクールMVツール(『SAKAN』『MADO』『GENE』)関連の機能削除。
    ※UIが使いづらかったり、ソフト自体に問題があったりした。

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