覇王への挑戦 ~聖夜の海賊たち~

Last-modified: 2017-12-26 (火) 23:17:02

プロローグ

 (カリブ海)
 
ジョン・ラッカム
 これでこの船団の積荷もいただきだな!
 
メアリ・リード
 最近のラッカムはおかしい。
 
アン・ボニー
 そうねぇ。
 急に活発に動き出して、どうしちゃったの?
 
ジョン・ラッカム
 オレっちだって、カリブの海賊だぜ?
 護衛の少ない商船隊を見つけりゃ、
 襲うしかないっしょ。
 
メアリ・リード
 あやしい…。
 
アン・ボニー
 あやしいわねぇ…。
 
サミュエル・ベラミー
 あやしいな。
 
ジョン・ラッカム
 おいおい。
 みんなしてなんだよ。
 
サミュエル・ベラミー
 黒髭の旦那がいなくなった途端、
 動き出したってのが何より怪しいな。
 
 旦那に隠れて、何を企んでるんだ?
 
ジョン・ラッカム
 ったく、ベラミー、てめぇ勘が良いなぁ。
 オレっちたちは自分の船団は持ってはいるが、
 黒髭の旦那に頭を抑えられてんだろ?
 
 クリスマスが近いから、懐を豊かにしておこうと
 思ってるが、おいしい話があれば、
 旦那に仕切られ分け前が減っちまう。
 
サミュエル・ベラミー
 なるほどな。
 だから、旦那が留守の間にせっせと稼ごう、
 って腹積もりだったわけか。
 
ジョン・ラッカム
 そういうこと。
 
サミュエル・ベラミー
 だったら、初めからそう言えよ!
 
アン・ボニー
 まぁまぁ。
 クリスマスに宴会するならみんなで騒ぐだろう
 けど、あたしたちだけで騒ぐのも良いわね!
 
 ラッカム
 その話、あたしも乗るわ!
 
メアリ・リード
 アンが乗るならあたしも乗る。
 
サミュエル・ベラミー
 俺はパス。
 やりすぎるなよ、ラッカム
 事が大きくなりすぎると、旦那も気付くぞ。
 
ジョン・ラッカム
 わかってるって。
 オレっちが小船団しか襲わないこと、
 知ってるだろ~?大丈夫だって。
 


 
 (数日後)
 
アン・ボニー
 ラッカムやるじゃない。
 こんなに積荷奪うなんて。
 
ジョン・ラッカム
 ま~な~。
 オレっちにかかれば、こんなもんよ!
 
メアリ・リード
 ラッカムが調子に乗ってる。
 
アン・ボニー
 たまにはいいんじゃない?
 
サミュエル・ベラミー
 調子に乗るだけならいいんだが、
 嫌な予感がするな…。
 


 
 (更に数日後)
 
サミュエル・ベラミー
 おい、ラッカム
 イスパニア軍がカリブ海の海賊を
 積極的に狩り始めた!
 
 お前、もしかして…。
 
ジョン・ラッカム
 イスパニアの輸送船団を襲っちまった…。
 
 護衛船がボロボロだったから、大きめの船団だっ
 たが襲撃したんだ。
 そしたら、イスパニアの輸送船たったわけ。
 
サミュエル・ベラミー
 お前なぁ。
 
 だが、やっちまった以上仕方がない。
 あいにくと、黒髭の旦那は留守だ。
 俺たちだけで何とかするしかないな。
 
メアリ・リード
 でも、イスパニアが本腰を入れると危ない。
 
アン・ボニー
 そうねぇ。
 雲隠れする?
 
サミュエル・ベラミー
 どうやら、こっちてきてるコンキスタドール、
 エルナン・コルテスフランシスコ・ピサロ
 二人とも動き出しているようだから、難しいな。
 
 それに、俺たちだけ雲隠れすれば、
 他の海賊連中が一網打尽にされる。
 旦那が帰ってきたら、何を言われるか…。
 
ジョン・ラッカム
 でも、どうするよ。
 いい案があるのか?ベラミー
 
サミュエル・ベラミー
 ないわけでもない。
 あまり、やりたくはないが…。
 


 
 (旗艦甲板)
 
ニーナ
 プレイヤーさん。
 ベラミーさんからお手紙ですよ。
  
サミュエル・ベラミー
 プレイヤー
 すまねぇが、トルトゥーガまで来てくれないか。
 事情はこっちにきてから話す。
  
ロッコ・アレムケル
 こいつぁ、厄介事が何かあったようですな。
 とりあえず行って話を聞いてみましょうや。
 
ニーナ
 そうですね。
 では、トルトゥーガの酒場に向かいましょう。
 


 
 (トルトゥーガの酒場)
 
サミュエル・ベラミー
 おう、プレイヤー
 来てくれたか。
 
ニーナ
 ベラミーさん。
 お久しぶりです。
 何があったんですか?
 
サミュエル・ベラミー
 実はな…
 
 (ベラミーから事情を説明された)
 
ロッコ・アレムケル
 なるほどなぁ。
 ラッカムの旦那、色気を出しちゃいけやせんぜ。
 失敗の元ですぜ。
 
サミュエル・ベラミー
 ロッコさんの言う通りだ。
 だが、今はそれよりも今の状況をどうするか、だ。
 
 プレイヤー
 すまねぇが、手を貸してほしい。
 
ニーナ
 手を貸す、と言われても…。
 
ロッコ・アレムケル
 いくらベラミーの旦那の頼みでも、
 イスパニア軍と正面から戦うのは、
 考えものですぜ…。
 
サミュエル・ベラミー
 いや、頼みっていうのは、
 このカリブ海にいる、
 外から流れてきた海賊の討伐だ。
 
 うちらの流儀を乱すよそ者は、
 いくら狩られても俺たちは困らない。
 
 その海賊討伐をしつつ、
 イスパニアの連中が、うちの連中を襲うのを
 さりげなく妨害してほしいんだ。
 
 黒髭の旦那もさすがに騒ぎを聞きつけて
 そろそろ戻ってくるはずだ。
 
 旦那が帰ってきたら、奴らと一戦交えて
 幕引きに持っていくしかない。
 
ロッコ・アレムケル
 ティーチの旦那ならコンキスタドールの
 艦隊相手に怯むことはないでしょうなぁ。
 
ニーナ
 う~ん、
 やはり気が進まないのですが…
 
ロッコ・アレムケル
 とは言え、見殺しってのも提督の性格からして
 できやしねぇだろうしなぁ。
 …その辺が落としどころじゃねぇか?
 
ニーナ
 ……わかりました。
 可能な限り、穏便に済ませるという事で…。
 
サミュエル・ベラミー
 ありがてぇ!
 それで十分だ、
 プレイヤー、恩に着るぜ!
 
ロッコ・アレムケル
 海賊討伐してたら遭遇戦になっちまった…とか
 言い訳を今のうちに考えていた方が良いな。
 まぁ、少しの間、持ちこたやしょう。

本日の支給品

ジョン・ラッカム
 プレイヤー
 悪いが、今日もよろしく頼むぜ。

初級海域 レベル5をクリア

 
 (ピサロの活動拠点)
 
フランシスコ・ピサロ
 本国からの補給物資を海賊に奪われるとは…。
 
部下
 本国からの輸送船団は何度か派遣されている
 ようなのですが…。
 
フランシスコ・ピサロ
 すべて海賊にやられたか。
 
部下
 いえ、嵐に見舞われたケースもあるようです。
 
フランシスコ・ピサロ
 だが、海賊さえ邪魔しなければ、
 もっと物資が届いたのは間違いない。
 
 補給が安定しなければ、黄金郷探索もままならん!
 今後は邪魔できぬよう、
 カリブ海の海賊を根絶やしにしろ!
 
部下
 はっ!

中級海域 レベル5をクリア

 
 (コルテスの居住地)
 
エルナン・コルテス
 補給の滞りがちなのは、厳しいな。
 
マリンチェ
 それが、コルテス様。
 実はカリブ海の海賊に
 輸送船団が襲われたようです。
 
エルナン・コルテス
 なに?
 
マリンチェ
 どうやら、フランシスコ・ピサロへの輸送船団も
 襲われたようで、向こうは艦隊を出撃させ、
 海賊を掃討しにかかっています。
 
エルナン・コルテス
 なるほどなぁ。
 じゃあ、俺たちも一枚噛ませてもらおう。
 
 海賊がおとなしければ、
 こっちの仕事もやりやすくなるからな。
 
マリンチェ
 わかりました。
 艦隊を集め、出撃準備をさせます。

30,000ポイントを獲得

ニーナ
 とりあえずは順調ですね。
 
部下
 船が近づいてきます!
 
ロッコ・アレムケル
 誰の船だ!確認しろ!
 
アン・ボニー
 プレイヤー~!
 
ロッコ・アレムケル
 ありゃあ…
 
ニーナ
 アンさんですね。
 


 
アン・ボニー
 プレイヤー
 今回は巻き込んじゃってゴメンね。
 
 いつもいつも世話になってるし、
 あたしもプレイヤーの船団に加わって
 手伝うわ。
 
ニーナ
 いいんですか!?
 嬉しいです!

150,000ポイントを獲得

アン・ボニー
 やっぱり、
 プレイヤーの艦隊は強いわねぇ。
 
ロッコ・アレムケル
 提督の指揮にかかりゃあ、
 そう簡単に負けることはありやせんからなぁ。
 
アン・ボニー
 でも、ティーチが帰ってきたみたい。
 
ロッコ・アレムケル
 お?
 じゃあ、これでお役御免ですかい?
 
アン・ボニー
 まだダ~メ。
 
ニーナ
 えっ?
 
アン・ボニー
 手始めにカリブ海を荒らしているように見える
 イスパニア軍と、私たちを襲う気ね。
 
ニーナ
 えええっ!?
 
アン・ボニー
 まずは、事情を説明するために、
 ティーチをおとなしくさせなきゃ。
 
ロッコ・アレムケル
 こいつは骨が折れそうですぜ…。

エピローグ

1 ~ 999999

 
 (カリブ海)
 
フランシスコ・ピサロ
 海賊風情が図に乗るなよ。
 私の野望を邪魔するものには容赦せん。
 
エルナン・コルテス
 俺としても、こんなところで足止め食らう訳には
 いかないんでね。
 
ジョン・ラッカム
 くっ。
 
男の声
 おらぁ!!
 
エルナン・コルテス
 ん!?
 
フランシスコ・ピサロ
 なんだと!?
 
エドワード・ティーチ
 はっ!
 イスパニアのコンキスタドールを2人も連れて
 楽しことしてるじゃねぇか、ラッカム
 
ジョン・ラッカム
 黒髭の旦那!
 
エドワード・ティーチ
 ベラミーから事情は聞いたぜ。
 俺のいない間にコソコソ稼いだ挙句、
 始末に負えなくなっただと?
 
 おまけに、カリブ海の海賊が
 プレイヤーも助けを求めただぁ?
 面子を潰しやがって!
 
ジョン・ラッカム
 だ、旦那~。
 
エドワード・ティーチ
 だが、ここまで堪えたのは褒めてやる。
 今回の件はトルトゥーガに戻ったらキッチリ
 しごいてやるから、覚悟しとけ!
 
フランシスコ・ピサロ
 あれが、黒髭!
 
エルナン・コルテス
 黒髭ティーチか!
 
エドワード・ティーチ
 おうよ。
 よくも俺様の庭で暴れてくれたな!
 今度は俺様が相手をしてやるよ。
 


 
エルナン・コルテス
 あちらにも損害は与えているが、
 まだあれだけ動けるのか。
 
フランシスコ・ピサロ
 こちらの被害も馬鹿にならん。
 これ以上の損害は計画に支障をきたす。
 だが…。
 
エルナン・コルテス
 容易には退けそうにないな。
 だが、なんとかタイミングを見て撤退しないと、
 全滅しかねないな。
 
男の声
 そこまで!
 双方そこまで!
 戦闘を中止せよ!
 
エドワード・ティーチ
 あ?
 
エルナン・コルテス
 何だと?
 
フェルナンド・ロアイサ
 私はイスパニア派遣調査艦隊の
 フェルナンド・ロアイサだ。
 双方停戦せよ。
 
 プレイヤー提督より報告は受けている。
 今回の補給失敗の責任は本国にある。
 よって、強奪された補給物資の返還は求めない。
 
エドワード・ティーチ
 ほぅ?
 
フェルナンド・ロアイサ
 コンキスタドールの2人に対する補給は
 速やかに手配する。
 今度は強力な護衛をつけてな。
 
 必ず、確実に届けるので、2人も矛を収められよ。
 
エルナン・コルテス
 おいおい。
 そこまで言い切って大丈夫なのか!?
 
フェルナンド・ロアイサ
 問題ない。
 プレイヤー提督に
 護衛を依頼した。
 
エドワード・ティーチ
 はっ!
 プレイヤーを護衛につけるだと?
 いいだろう。襲ってやるよ!
 
 これだけ戦えりゃあ、今回は満足だ。
 てめぇら、トルトゥーガに引き返すぞ!
 戻ったら宴会とラッカムのお仕置きだ!
 
フランシスコ・ピサロ
 我らも撤収だ。
 
エルナン・コルテス
 そうだな。
 俺たちもトラスカラに引き返す。
 


 
フェルナンド・ロアイサ
 これでよかったのかな?
 プレイヤー提督。
 
ニーナ
 ありがとうございます。
 ロアイサさん。
 
フェルナンド・ロアイサ
 では、我々は本国に帰還する。
 提督たちもこちらでの用事が済み次第、
 セビリアに来てもらいたい。
 
ニーナ
 わかりました。
 船団護衛のため、伺わせていただきます。
 


 
 (トルトゥーガの酒場)
 
エドワード・ティーチ
 おう、プレイヤー
 よく来たな。
 まぁ、遠慮せずにこっちにこいや。
 
 今回の支払いはラッカムのおごりだ。
 好きなだけ飲み食いして行け!
 
サミュエル・ベラミー
 プレイヤー
 今回は巻き込んじまってすまなかったな。
 おまけに、最後のまとめまでさせちまって。
 
 プレイヤーの顔の広さに助けられたよ。
 
ニーナ
 いえ。
 ラッカムさんやベラミーさん、
 それに皆さんにもお世話になってますし。
 
ロッコ・アレムケル
 ところでラッカムの旦那はどこに?
 
サミュエル・ベラミー
 ラッカムは黒髭の旦那にしごかれて、
 今は船で罰当番中だ。
 
 今回の礼はラッカムから預かってる。
 持って帰ってくれ。
 
ニーナ
 ありがとうございます。
 


 
ニーナ
 プレイヤーさん。
 今回はお疲れさまでした。
 
 いくつもの勢力が入り乱れ大変でしたが、
 最後は何とか収拾がつきましたね。
 
 出航前にラッカムさんからのお礼を
 忘れないようにしてくださいね。

1000000 ~

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