あらかじめ、次のページを読んでおいてください。
- VirtualBox上のUbuntuに開発環境を構築 (ここでの作業はこの環境を想定しています)
Wesnothの日本語翻訳はTransifex上で行われています。
現在の日本語翻訳のフローは次のようになっています。
Wesnoth本体のメッセージの修正・更新 ↓ Transifexでの翻訳作業 → GitHubへバックアップ(更新履歴の保存) ↓ Wesnoth本体へ反映
※各作業のタイミングによって、若干のタイムラグが生じることを承知しておいてください、
Transifex上からファイルを取得するにはTransifexのアカウント(翻訳への参加)が必要となります。
しかし、それでは敷居が高すぎるので、TransifexのバックアップであるRatArmyさんのGitHub
https://github.com/fujimo-t/wesnoth-ja
からファイルを取ってきて、Wesnoth開発版に反映させます。
作業は以下のようになります。
最初の一回だけ
git clone https://github.com/fujimo-t/wesnoth-ja
「wesnoth-ja」というフォルダが作成され、リポジトリの中身がコピーされます。
二回目以降
cd wesnoth-ja git pull
最新のリポジトリの内容に更新されます。
さて、msgfmt を使って .poファイルから .moファイルを作成するわけですが、次のようなMakefile を作成しておくと便利です。
なお、字下げは必ずタブ(tab)で行ってください(Makefileの仕様です)。
Makefile
MSGFMT = /usr/bin/msgfmt LOCALE = ja FILES = $(wildcard */$(LOCALE).po) DIRS = $(foreach file, $(FILES), $(dir $(file))) MO = $(foreach mo, $(DIRS), $(mo:%/=%.mo))
all: $(MO) %.mo : %/$(LOCALE).po $(MSGFMT) -o $@ $< install cp $(MO) ~/git_src/wesnoth/translatons/$(LOCALE)/LC_MESSAGES/ clean: rm -f $(MO)
使い方は、
make
または
make all
で、.poファイルを元に .moファイルを作成します。
全ての .poファイルをまとめて処理します。
make install
で、.moファイルをコピーします。
インストール先は、ご自身の環境に合わせて変更してください。
aptでインストールしたファイルを入れ替えるなど管理者権限が必要な場合は
sudo make install
としてください。
このとき、wesnoth は起動しておかないでください。
インストール(.moファイルのコピー)が終わってからwesnothを起動すると、最新の日本語翻訳が反映されているはずです。
make clean
でmoファイルを削除します。
環境設定ができたら、日常の作業としては、
cd wesnoth-ja # 作業フォルダに移動 git pull # github から最新の poファイルを取ってくる make # poファイルからmoファイルを作成 make install # moファイルを組み込む
となります。