【依頼書】ヒーローショーの助っ人

Last-modified: 2018-08-11 (土) 00:11:52

【依頼書】ヒーローショーの助っ人
 ヒーロー役の4人が怪我で参加できなくなっちゃった・・・
 子供たちのために、ヒーローの助っ人を御願い!

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風「勇者部一同!緊急事態よ!」
若「何!?敵襲か!?」
水「信託は・・・来てないけど・・・」
ひ「奇襲、でしょうか・・・」
夏「風!勿体ぶらず早く言いなさい!」
風「ヒーローショーをやるわよ!」
若「・・・は?」

風「中学生達でちびっ子向けにヒーローショーをやるらしいんだけど、
  ヒーロー役の子達が怪我で欠席になっちゃって」
風「で、楽しみにしてるちびっ子達をがっかりさせないために、
  代わりにヒーロー役を出来ないかーって依頼が来たのよ」
煮「ヒーローショーって・・・いつやるのよ」
風「・・・・・・・・・・・明日」
煮「うぉい!?」

餅「明日となると、練習時間はほとんどありませんね。」
雪「衣装とかもどうするの?仕立て直すとなるとちょっち厳しいね。」
園「ん~~」
風「四国をモチーフに4人のヒーローが悪を倒すー!ってストーリーだから、
  アクションで盛り上がれば細かいとこはアドリブでオッケーだってさ。」
煮「んな適当な・・・」

園「ぴっかーん!ひらめいた~!」
雀「びくぅ!?」
杏「何か、名案が?」
園「まず~衣装の問題だけど~。勇者服や戦衣なら、それっぽいかなって~」
須「なっ!?」
煮「こないだのライブみたいなことをするわけね・・・」
芽「いやいや、待ちなさい!一般人の前で、そんなこと!」
須「見せ物に使って良いんですか・・・?」
水「大赦の方とか、大丈夫かな・・・」
風「なんとかする!」
ひ「成せば大抵なんとかなる、ですね」
園「あと、4人のヒーロー役は、西暦組・小学生組・神世紀組・防人組から
  代表を出すってことでよろしくー」
そ「わー、たのしそー♪」
風「時間も無いことだし、それで行きましょ!」

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弥「もちろん、防人代表はこのわたくしにお任せあれですわ!」
し「凄い自信・・・」
雀「私は私がやるんじゃなければ別にいいけどさー、弥勒さんだとちょっと不安というか・・・。
  やっぱ、メブが代表が良いと思うんだよ!」
弥「んなっ!?」
芽「私、演技はやったこと無いわ」
亜「わたしは、弥勒先輩の演技も芽吹先輩の演技も、どっちも見てみたいです!」
弥「良いでしょう!勝負ですわ!わたくしと芽吹さん、どちらの演技がより優れているか!」
芽「・・・勝負とあらば、受けて立ちましょう」
雀「あ、メブにスイッチが入った」

?「その勝負~、合意とみて宜しいですね~?」
弥・芽「「!?」」
園「レフェリーは、私が務めさせて頂くよ~」
弥「勇者によるジャッジ・・・不服はありませんわ!」
芽「私も、異存ありません」
園「ではでは~。演技勝負ということで、二人には、にぼっしーのモノマネをしていただきまーす♪」
煮・芽「「はぁ!?」」
煮「ちょ、ちょっと!変なのに巻き込まないでよ!?」
弥「良いでしょう!この私が見事!完璧に!モノマネして見せますわ!」
芽「ま、待ってください!三好さんのモノマネだなんて、そんな!」

園「はーい!勝負あり~」
弥・芽「「!?」」
園「勝負は、ブッキーのかち~」
弥「まだ何もやっていませんわ!」
し「そんなことない。楠、似てた・・・」
雀「いやー、流石はメブだねー」
亜「はい、すっごくそっくりでした!」
芽「えっと、どういうこと?」
園「モノマネって言われた時のブッキーの反応が、にぼっしーにそっくりだったんよー」
芽「ええっ!?」
弥「く、ここは潔く負けを認めますわ・・・!
  ですが!いつか必ず!三好さんのモノマネをマスターして見せますわ!」
煮「そんなことに燃えるなーっ!?」

風「ちょろい!」
友「似てる!」
風「わっしーみのさ」
樹「似てない」

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若「西暦組は、一番人数が多いな」
ひ「四国に加えて、諏訪・北海道・沖縄の勇者・巫女が集結していますからね」
杏「えーと・・・この中で、誰か立候補したい奴はいますか?」
雪「逆立候補というか、私はこういうのは苦手だにゃー」
群「人前で演技なんて・・・」
高「私も、ちょっと・・・」
棗「私もだ・・・」
杏「・・・」
球「なんだなんだー?みんな消極的だな。」
高「え、えーと。じゃあ、投票ってのはどうかな?」
若「投票?」
高「代表を誰にするか、みんなで投票するの。で、一番多かった人が代表。どうかな?」
歌「良いんじゃないかしら。やってみましょう!」
ひ「では、若葉ちゃん、球子さん、歌野さんの三名へ投票で、お願いします」
雪「もちろん、自分への投票は無しってことで。やってみよっか」

若「では、結果の発表を頼む。」
ひ「まず・・・若葉ちゃん、3票。」
若「票を入れたのは、ひなた、歌野と・・・千景か。」
群「べ、別に。そういうのには貴方が向いていると思っただけよ」
若「そうか・・・ありがとう。」
杏・園・そ「「「ビュオオオオオオ」」」

杏「続いて、タマっち先輩、3票」
球「むー、若葉と同じかー。ちなみに、誰が入れたんだ?」
雪「杏っちと、高嶋っちと、あと私だね」
球「あんずが入れてくれるのは分かってたけど、友奈と雪花はどうしてなんだ?」
高「私は、元気いっぱいのタマちゃんなら楽しいショーが出来そうって思って」
雪「私も同じだよー。付け加えていうなら、ヒーローショーに似合いそうって思って・・・見た目的な意味で」
球「ん?」
雪「いやいや、なんでもないよん。」

み「うたのんは・・・すごい、4票だね。」
雪「歌野がトップで当確だね。」
歌「わぁお!エクセレント!」
棗「投票したのは、水戸、私、若葉、球子だな。」
歌「みんなの期待に答えられるように、頑張るわ!」
若「ああ、西暦を代表して、頼んだぞ。」

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そ「私たちの代表は、ミノさんかな~。」
須「ええ、銀が良いと思うわ。」
銀「ええっ!?・・・良いのか?」
そ「ミノさんがヒーローって、すっごくイメージに合うな~って。」
須「ええ、銀なら似合うと思うわ。」
銀「須美・・・園子・・・よっし、不肖三ノ輪銀!精一杯頑張りまっす!」
そ「ミノさんファイト~」
須「全力で援護するわ!」

須「ではまず、演技指導の教本を。」
銀「いや、その本の山は・・・」
そ「すっごくいっぱいあるよ~」
須「図書館で資料を集めてきたわ!これで、みっちり勉強しましょう!」
銀「ス、ストップ!こんなにいきなり、覚えられないって!」

そ「演技なら~習い事でちょっとやってたから教えられるかも~」
銀「おおー流石は園子。お願いします!」
そ「まず~、わーってやる時は、ぐわーってやって~。
  うわーって時には、うりゃーって」
銀「え、えっと・・・」
須「さ、さすがね、そのっち・・・」

杏「小学生組はすっごく仲良しで、良いですね~」
し「・・・」

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友「私たちはどうしよっか」
風「アクションモノなら、煮干し仮面の出番ね」
煮「うぉい!?・・・それを言うなら、東郷だってかなり動けるでしょう?」
餅「私は、ひぃろおはちょっと。岡っ引きなら出来そうなんだけど。」

餅「御用だ御用だ!神妙に、お縄を頂戴しろ~ぃ!」

樹「あはは・・・それはちょっと子供たちには・・・」
友「そのちゃんは?私、こないだのそのちゃんの『木』の役、すっごく感動しちゃった!」
風「あれは確かに、乃木にしか出来ないわね」
園「えへへ~。褒められちゃった~」
煮「確かにあれは凄かったけど・・・今回のショーでは、止めた方が良いわね」
園「ずがーん・・・」
煮「ほ、他の人より目立ち過ぎちゃうから、もっと普通な方が良いって話よ!
  園子の演技が悪いってわけじゃないから!」
樹「なるほど・・・たしかに、園子さんだけ目立っちゃうのも、良くないですね。」

そ「おくさま~。あれがにぼっしー先輩のツンデレですことよ~」
銀「まぁまぁ。胸がキュンキュンしますことですわね~」
煮「くぉら!?ちびっ子ども!」
そ「きゃ~怒られた~」
銀「逃~げろ~!」
須「二人がすみません・・・」

園「はいはーい。ぶちょーを推薦しまーす」
風「うえぇ!?私!?」
園「今回は練習の時間も無いし、本番で、みんなの纏め役になれる人が必要だと思うんよ~」
煮「他の組も個性の強いのが出るみたいだし、確かに風が適任かもね」
餅「風先輩なら、きっと皆を統率できます。」
樹「お姉ちゃん、ファイト♪」
風「いやぁ、私はもっとこう、悪役とかの方が良いなー」
友「風先輩だったら大丈夫です!みんなで、全力でバックアップします!」

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銀「そこまでだ!ポイ捨ては許さないぞ!」
芽「私たちが居るかぎり、」
歌「この世に悪は、栄えない!」
風「みんな、いくわよ!」

銀「鰹のたたきレッド!」
風「いよかんイエロー!」
歌「すだちイエロー!」
芽「うどんホワイト!」
銀・歌・芽「「「4人揃って!四国戦隊」」」
風「まてーい!」
風「歌野!色が被ってる!」
歌「ソーリー、風さん。だけど、私の衣装のカラーリングはどうみてもイエロー。
  子供たちに分かり易い方が良いと思って」
風「いやいや、歌野は野菜っぽくグリーンでいこうって決めたでしょ!」
歌「ノンノン、野菜はトマト・ニンジン・ナス・ピーマン、実にカラフルなのよ!」
銀「確かに。パプリカとかいろんな色がありますよね。」
風「じゃなくて!戦隊物で色が被るのは駄目なんだって!」
芽「・・・」

風「仕切り直して・・・」
銀「鰹のたたきレッド!」
風「いよかんイエロー!」
歌「すだちグリーン!」
芽「うどんグリーン!」
銀・歌・芽「「「4人揃って、四国戦隊」」」
風「まてまてーい!」
風「芽吹!あんたさっきはちゃんと出来てたでしょー!?」
銀「あはは・・・芽吹さんの衣装、緑っぽいですもんね。」
芽「風さん、私・・・無理だとか駄目とか、そういったことには歯向かいたくなるの。」
風「こんなところで反骨心出さないでー!?」

歌「オーマイガ!?まさか、敵が蕎麦だったなんて!?」
銀「ええっ!?歌野さん、台本 読んでなかったんですか!?」
歌「自分のパートを覚えるのにせいいっぱいで・・・ごめんなさい、みんな。
  私、蕎麦のことは裏切れない!」
風「ええっ!?」
銀「まさかの仲間が敵に寝返る展開!?」
芽「だったら・・・屈服させて従わせる!」
風・銀「「ストーップ!?」」

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友「なんだかんだで、ショーは大盛況でした!」
高「みんな楽しんでくれて、良かった~♪」
群「ヒーローショーというか、コントだったけどね」
杏「結果オーライ、ということで・・・」
餅「そういえばそのっち、ずっと録画していたわね。」
園「ふふふ~♪あとで安芸先生に見せてあげるんだ~♪」
し「安芸先生・・・喜ぶ。」

友「みんな、ショーおつかれさまです!」
水「うたのん、すっごく恰好良かったよ」
歌「ありがとう!みーちゃん!こういうのをやってみるのも、楽しいわね!」
銀「ですね!またやりたい!」
そ「もっと観たい観たい~♪」
弥「次こそはわたくしが主役になってみせますわ!」
芽「ふふ、次も負けません。」
風「いやぁ、こういうのはもう、コリゴリだわ・・・」